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>>205
あら、シャーロット、無理は駄目よ。私も運ぶから。
[と言いつつも『お腹を壊したら』の言葉に少しどきっとしてしまう。
昨日もしかしたらネリーの料理でシャーロットがお腹を壊したかもしれないからだ。]
>>206
ぅ、い、いぁ、大丈夫。
あ、取り皿はいるかな。うん。
ネリーさんの料理と比べないでね……
[結構切実だった。
彼女の様子には気づかず、厨房からスプーンを幾つか持ってきて]
[緑の少女の微笑みに瞬き首を傾げ]
「何か、話、あるん、だっけ」
[紫水晶に映り込むふわふわと黄色く温かな湯気の昇る――塊]
………
[青の少女と黄色の塊を見比べ暫く逡巡した後に口を開き]
「オムレツ、かな」
>>207
比べられても照れるわ。私だって大したことないもの。ローズマリーさんや…そう、ステラさんなどにはとても及ばないわよ。
だ・か・ら。自信を持って。
こっち持ってあげるから。
[ネリーは抑揚をつけてシャーロットに語りかけた。]
>>210
ううん、でも昨日のネリーさんの料理、美味しかったよ。
これは本当!
[あんまり食べられなくてごめんね。と小さく付け加えて。
ふっと笑みを浮かべ]
うん、ありがとう。
今度はネリーさんと一緒に、お料理したいな。
[そうして彼女の手を借りて、テーブルを彩った。黄色に。]
[オムレツをシャーロットと共に用意するために手を動かしているとき、紫水晶の少女が熱を帯びたような気がした。ネリーは無意識か無意識か、自然に口が開いた。
言葉を発しようとして開いたものではなく、驚きの感情をもったからだった。]
ええ、いいわシャーロット。明日やりましょう明日。 私が教えられるものなんてあまりないわよ?
[ネリーはいつのまにかシャーロットさんをシャーロットと呼び、またそれに気づいていなかった。]
[ネリーとナイジェルの様子に不思議そうにしながらも、ネリーの言葉を聞けば、どこか嬉しそうに笑み]
知ってること、なんでもいいから教えてほしいよ。
それに貴女のことももっと知りたいもの、……ネリー。
[自らへの呼称の変化に気づいていたのか、此方も敬称を略して、少し照れくさそうに目を細めた]
[緑の少女に言葉は届かなかった様で、暫し思案した後に再び向き直り]
「昨日、話、あるって、言って、なかった、かな」
[作った本人が疑問系で料理名を紡ぐのに黄色の塊をじっと見詰め、ふるふる首を振って居れば、男が苦しげに息を吐いて居るのに瞳を見開き首を傾げ]
「ナサニエル、苦しい
大丈夫」
[微妙に複雑な空気を作ったのは多分自分。
それを打ち破ろうと、努めて明るい声で言う]
大丈夫だよ!見てくれは悪いけど、卵だし。
おいしいよ、たぶん、きっと!
[そう笑顔で言って、席につき、スプーンを伸ばし
――僅かに手が震えているのは気のせいだ――
黄色の塊の一部を口に含んだ。]
[シャーロットの言葉を真に受け、どのぐらい話してもいいものかとネリーは思案する。 誰にでも過去と言うものは持っているのだし、理由はどうあれここにいるのならそれは尚更。
純粋に楽しい話題に興じるのも悪くないのだが。]
そんな…照れるわ。
シャーロットのことも私知りたいわ。少しずつでも。 私は…ほら、こことここ、に怪我をしてしまったこととか。
[ネリーは目で自分の足を指し、あるいは手や胸を抑えてみた。]
>>218
[ほんの少し涙目になって、ネリーの言葉を真面目に聞けているのかいないのか]
わたしは、ほら、卵の殻で口の中を切ってしまったこと
――……じゃなくて。
[気を取り直すように水を飲み、改めてネリーに向き直る]
照れることないよ。何かが出来るってすてきなこと。
わたしのことかぁ。そうだね、
うん――あんまり楽しいお話は出来ないかもしれない。
……そういえば、ネリーの怪我は……どうして?
[ネリーがその身体に触れる仕草を見つめ、
何処か心配そうに瞳を揺らした]
[本気で心配していることが窺える少女の瞳に動揺し]
あ…いや、寝てれば……大丈夫。
[天罰が下るという牧師の言葉に溜息一つ]
信じてないっての。…わかったよ。
[クッションを離し、いつもよりずっと重く感じられる事は確かな体をゆっくり移動させ、席へ]
や、シャーロット。別に味の心配して仮病使ったわけじゃ……あ。
[シャーロットの口から変な音が聞こえたものの、
黄色い固まりを掬ったスプーンは既に口の中。
もぐもぐと咀嚼して――
――がり。]
……。
[顔色一つ変えずに全部咀嚼して飲み込むと、笑顔でナサニエルに]
……美味しいですよ?
…無理しちゃって。
[ネリーはナサニエルの方を見て少しだけ可笑しくも可哀想と思った。
――ナイジェル。この屋敷に散らばっているばらばらの鍵。 鍵のひとつは彼女が、あるいは彼女の近くにあるのではないか、という考えがネリーに浮かんだ。 ナイジェルではないもう一人のナイジェル、その人物はどのようにして現れるのか、よしんばそれは本人の、或いは他人の自由意志によって引き出せるのか、というものに。
そしてシャーロットの料理に手をつける。決して不快をもよおす味などではなく、きちんと食がすすむものであった。]
美味しいわよシャーロット、大丈夫よ。塩もきいているしね。
……ほ、本当かな。
[ネリーの言葉に少々疑問を覚えながらも、
その、ガリ、に当たる確率はそこまで高くも無いらしく
恐る恐るの二口目は問題なかったようだ。
続けられた言葉。
その問いかけに、ポケットの中の錠剤を意識して]
……このお薬は、お医者さんから貰ったもの。
飲み始めたのは一年くらい前から、だよ。
うん。ネリーが飲んでも大丈夫。
不安な気持ちを落ち着けるお薬だから。
[危険なものじゃないよ。と釘を差すように付け加えて]
[ネリーは三口目まで口に運んだ。彼女にはまだびっくりは訪れていないようだ。]
不安な気持ちか…私もなるのかな。なるのよね多分。 じゃあ、どうしても心細くなったらもらっちゃおうかしら…?
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