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[階下に着くと、影から店内を覗き込んだ。]
『良かった、誰もいない──。』
[客の姿が無い事に安心し、襟元を手でかき合わせながらローズマリーに声を掛けると、ローズマリーは駆け寄って来てソフィーに手を貸し、店内の椅子へと導いてくれた。]
[リックが持ち出したフォトアルバム。アルバムよろしく数年前に作られたものだ。
アルバムそのものは初めて見る。そこに綴られた写真を見る。
ネリーはかあっと顔が紅潮する。これほど瞬間的に激しく全身に血が回るのはよくて数年振り、あるいは初めてであろう。
数年前だ。でも何故数年前と断定できる?
答えは簡単だ。知っているからだ。]
[全ての準備を終えると、階下のローズマリーのところに戻った。]
ちょっと行って来るよ。すぐに戻るから心配しないで。
[ソフィーに帽子を取って軽く会釈をする。彼女の居る前では、ローズマリーも遠慮して自分には必要以上に近付かないだろうと思われ、それが彼にはありがたかった──今のような状況では。
そして、ローズマリーには挨拶のキスも抱擁もせずに、快活な笑顔だけを見せて酒場を出た。]
[ルーサーの、教会設立を援助しているのだから、
神とやらも少しは手を差し伸べてくれてもいいのに。
そう思った。しかし、先ほどの酒場での言動を
思うと、どうやら神とやらは本心を見抜いているらしい。
彼は、眩い光の中で少しだけ後悔した。]
ハハハハハ……最悪だよ。ぐううううう…。
[小脇に、逆から読んだ神を抱えながら。]
[しばらく雨が窓の外を流れるのを見ていたけれど、そのひどく緩やかな時間を壊すようにチャイムがなり、"兄"が対応するのを聞きながら毛布の柔らかさの中に埋もれて。
そのうち"兄"が戻ってきて僅かな幸せの終焉を告げれば少しの落胆と大きな諦観と共に、服を受け取る]
…ええ。戻るわ。ありがとう。
[その口調は若干さめていて、差し出された服はまだ少ししっとりしていたけれどどうせ雨の中帰るのだから変わらないだろうとそのまま身に着けて、ナサニエルの家を後にする]
シャロ…!
[突然抱きついてきた小さな少女、混乱のせいか、言葉も途切れ途切れだった。
流石に驚いたが、肉親が亡くなればこれが普通なのかと頭の片隅で思いながら、泣きじゃくる彼女を優しく抱きしめ返すと]
さっきマーティンさんから聞いたよ…
ごめん…なんていっていいのか……今は思い切りお泣き。
こうしててあげるから。
大丈夫、先生はすぐに戻ってくる。大丈夫だよ。
[なだめるように、優しく語り掛ける様は恋人のそれにも似て]
[よく見覚えのある、肌の艶もいい、身体のラインも露わになった女性が陰湿な空間で、様々な器具で蹂躙されている。
嘘や冗談で、はたまた加工の類でこのような写真は作れようも筈がない。
これは――ネリー自身が過去に受けていた仕打ちそのものだ。]
リックッ――!!
[それ以外の言葉が出なかった。ネリーはなりふり構わずリックの持つフォトアルバムに素早く手を伸ばす。]
[シャーロットは胸にマーティンから受けとった日記を抱えたまま。その内容が、以下のようなものであるとは露知らず。]
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──欲望の話。
あれは『死体ごっこ』に由来するのでは無いかと思う。
あの『遊び』が行われたのは、ネイが死ぬわずか2日間の間、二度だけ。あの遊びが私の奥底に眠っていたことに、全く持って実感が沸かないのだが。
当分の間、安置所へ入ったメンバーと遊ぶ事を両親に禁じられた私は、仕方なしにレベッカとだけ遊ぶ事になった。家の中で。近所でも堅い家庭だと評判だった私達の家に、ネイの母親がネイを連れてだけなぜか謝罪に来て、ネイの母親の手前、ネイと遊ぶ事は許された。
────────────────────────
────────────────────────
『死体ごっこ』
それは、誰か1人が死体になり、残りの二人が「死体が本物か」を調べると言うものだった。身体のすみずみまでさぐり、弱い場所をくすぐり──時に切断したり、釘を打ち付けるまねをする。死体になったものは、何をされても抵抗せず、生きている事がばれないように耐えなくてはならない──。
一番死体役の回数が多かったのは当然ネイだった。
────────────────────────
―ナサニエル自宅・1階玄関にて―
[半ば夢から醒めたようなニーナの背中を見送ると、男は再び書斎に籠り、メンソールのにおいがキツい煙草に火をつけた。机に向かい、いつものようにメモを取る。]
さァて……っと。
電話も電気もアウトってことは、冷蔵庫の中身もじきに死ぬな。……ったく、困ったモンだ。
[時間を掛けてメモを取り終えると、男はそれを分厚いファイルにしまった。]
[腕の中の暖かくやわらかい感触。
久しぶりに触れた女性の体
でも湧き上がるのはいつものような嫌悪でも、殆ど感じたことのない愛情でもなく…
それと理解できるまでに、あとどれくらい時間がかかるだろうか
ピシリ──
自分でも気が付かないどこかで、何かに罅入る音が聞こえた…]
ハーヴ。ハーヴ。
信じられないの──。
レベッカ叔母さんや、他、色々な人がこの災害で亡くなったけれど、まさかママが…。
[添えられた腕がやさしい。
ぎゅっとハーヴェイの衣服のすそを掴む。
その時、窓の外から響いてきたスリップ音にシャーロットは涙を止めて青ざめた。]
…パパ?
今の音、パパの車じゃないわよね……。
パパもママも一緒にいってしまったら、私っ。
ねえ、お願い。
ハーヴ、車を出して。
……現場を見に行きましょう。
ここへは途中から一本道だもの。
[スリップ音が父親の車のものではなく、エリザがシャーロットに近付かないよう言い含めていたボブ・ダンソックのアルファロメオの音で有る事は、当然、シャーロットに分かるわけもなく。
だが、音が聞こえたと言う事はボブの車は、何時もシャーロットが父の帰宅を知る「あのあたりのカーブ」に差し掛かったところに違いなかった。]
[ナサニエルの家を後にして。
傘など用意してこなかったのだから、当然、すぐに乾かした服も外套も雨にまみれてゆく。
まだ少しほてりを残す体には夏の温い雨でもそれなり気持ちがよかった。
そのまま、ブランダーの店へと歩いて帰る途中、従妹と伯母夫婦の住む家の近く。
見覚えはあるけれど、その場所では見慣れない外車にいぶかし無用な表情を浮かべて近づく。
よくよく目を凝らせば、中で男がのた打ち回っているような様子で、更に表情を険しくしながら窓ガラスを二度たたいてみる]
……Hello?
[不安そうに震える少女があまりに哀れに見えてどうして自分がそうしたのか分からない。
ただ…触れてみたかっただけなのかもしれない。
しかしその瞬間は心の衝動に確かに負けていた]
シャロ…
[ふと上を向いた少女の唇に一度だけ、軽く自分のそれを重ねる。
小さくシャロの頬に指で触ると、何事もなかったように]
わかった、行こう。道は知っているかい?
ちゃんと事故にあわないような道を教えてくれよ?
[もう一度、優しく抱きしめると、車を出すために体を離す]
――町中――
[泥濘に足を取られながらも、わたしはゆっくりと町中へと歩みを進めた。
向かう先は雑貨屋。元々食が細かった所為もあり雑貨屋へと通う頻度は少なかったが、それでも元生徒の自宅でもあったため向かう道筋は慣れたものだった。]
そういえば…シャーロットの口からも、リックの名前が出ていたけど…あの二人、今も変わらないのかしら…。
[手は焼いたけれど、それでも思いやりのある姿を思い出し、わたしは小さく笑んだ。体調を崩した際、真っ先に駆けつけて心配してくれたのが彼らだった為、わたしの記憶の中では憎めない存在としてその姿は今もくっきりと色濃く残っていた。]
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