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≪君には「秩序」がよく似合う。
旧き友からの贈り物と思ってくれ。≫
[去ろうとするトビーに投げかける電気信号。]
≪私は常にここで無駄な時間を過ごしている。
何ならClosedの方を訪ねても構わない。
良ければ、その弟子とやらも連れてくればいい。
きっと、似合う贈り物を用意できるはずだ。≫
[人が乗るための物であろうエレベータの位置にホログラムは留まっている。]
≪私の望むものはありません。≫
[人間へ不快感を与えない程度の言語PGMを持って居ながら、端的なAI故に端的な返答。]
[ステラの回答に、嘲るような反応。]
≪それは残念だ。おそらく、君なら
気に入ると思ったんだがねえ。
そう…「個性」という贈り物を。≫
残念だが、僕には不要だよ。
[銀色のタクトを振る――
φ=1:1.618の黄金矩形に添った螺旋/渦巻き。攻撃性能動型防御壁が電気信号を呑み込み、無限roopの中に誘い込む。]
弟子は気に入るかもしれないがね。
[エレベーターに乗ると、素早く矩形windowを展開。操作をし上昇する。]
――現世/電波塔付近――
[倒れた義体や"人間"、アンドロイドの間をすり抜けながら、動いてるものがいないかを確かめる]
だーれも動いてないしー。
あの中とか、入って大丈夫、かな?
なんだか、変なのがモニターに出てたけど。
[電波塔を見上げる]
― 現実世界<Mundane>/北部区域:Kosha Cybernetics→ ―
まったく――! あんにゃろときたらにゃんとろ星人!!
[やべえ。俺やべえ。超やべえ。
そう、俺は追い詰められていた。
俺っちの上司、VP(事業部長)のマルヘアーは、嫌味たっぷりに俺の忘れたがっていた未来予想図を思い出させてくれた。]
「覚えているかね? この三ヶ月で業績が上方修正されなかった時、君が赴くことになる新しい場所の話を――」
[Kosha Cyberneticsの子会社には、義体やヒューマノイドに延々とひざカックンを行い続ける部署があるらしい。もちろん、これは社内で大げさに広まった都市伝説のようなものだ。
義体と姿勢制御モジュールの相性をテストする部門があるのはたしかだが、ひざカックンばかりしているわけがない。
生産管理や物流に移動になるのはまだしものことだが、最悪のどん底はフリーズだった。社にとって不要なばかりでなく、所持してしまった情報やスキルから有害な人物と目されて氷漬けにされてしまうことだ。
別名モルグと呼ばれる本社地下のデータセンターには、人柱の群れが古代神殿の神像のように安置されている。
Kosha Cyberneticsに籍を置いた者は、必ず一度はその光景をまざまざと見せつけられた。]
― 現実世界<Mundane>/北部区域:車中 ―
[我らがチームの新たなフラグシップ・モデルとでもいうべき二対のガイノイド、Mannequin“Twin Pillars”を連れだし、Kosha Cyberneticsを出る。
UGV(自動運転車)に乗り込むと、行く先を告げた。]
南部電脳街にある大型ディスカウントストア、
“La Mancha”まで。
[白銀の長髪を波打たせながら、双子は俺の両脇に滑り込む。Aラインのワンピースは光沢のある金属の質感で、白磁の肌のいろを映していた。皺が入ることもなく、物音一つ立てない。
双子のそれぞれの顔には乳白色の半透明のフィルムが張りつき、貌容はわからないようになっている。]
[静かすぎるのも物寂しく、フィルムの下端を上に押し上げた。こうすると、フィルムは自動的に上にスライドし、口もとだけあらわになるのだ。]
着くまで、なにか唄ってくれないか?
[二人が顔を見あわせたのは一瞬のこと。その仕草で呼吸をはかるように、歌い出した。]
――い〜つもぉ〜 ブ〜レイ〜キランプ〜
ご〜かい〜点滅ぅ〜
ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜♪――
自動運転じゃないって、いつの唄なのよ? そ、れ。
[どこかで聞いたことがある曲だが、すぐには思い出せない。双子はまた顔を見あわせる。俺の右側のManonは言った。]
《ボスはさっき、『未来予想図』っていいました。》
《――いいました。》
[左のKanonが合いの手を入れる。
そうだ、うっかりしていた。すぐそばにいる時は、自動でネットワークが共有される設定にしていたのだった。
こいつらに落ち込んでる思考を読み取られてしまったってわけだ。くはっ――恥ずかしい、俺。ダメダメじゃねえか、俺は。]
― 現実世界<Mundane>/東部区域付近:車中 ―
――ずっと心に描く 未来予想図は
ほら 思った通りに かなえられてく――
[俺は、左右から聞こえてくる歌声をしんみりと聞いていた。
そうだ、この唄を唄ってたメンバーの名前を思い出した。
Dreams Come Trueだよ。
すげー青くせーけど、夢は叶うってことなんだよ。
――まだまだ行ける!
車窓から、ストリートで祈りを捧げるシスターの姿が見えた。
街でよく見かける立体映像だった。だが、その瞬間に見えたことは、俺を祝福してくれているように思えた。
俺は自分のテンションを引っ張り上げる。しみったれてちゃ運も向いてこない。わははと笑って、両脇の娘っ子たちの髪をわさわさと掻き混ぜた。]
《ポゥーン》
[――その時だった。唐突に警告音が鳴ったのは。]
《中央部付近で広範囲のネットワーク障害が発生中。》
《大規模事故、サイバーテロの可能性があります。》
《南部区域への移動は迂回路を選択します。到着時間に10分の誤差――》
なんだァ――?
とりあえず、停車だ。
[UGVの自動運転AIに車を路肩へ寄せさせ、中央部の電波塔を仰ぎ見る。
赤く点滅する航空灯火と共に、ライトが明滅し異常事態を示す信号を送っていた。]
なにが起こってるんだか――
《ボス。劇場で待っているプロデューサーから――》
《――コールがありました。》
[車から降りてよく見ようとした俺を、マノンとカノンは止めた。Series MannequinのAIはこうした事柄に好奇心を向けるように設計されてはいない。
俺は人を待たせている途中だったことを思い出す。]
……そうだったな。
[対処をするのは管理者の連中の仕事だろう。俺はドアを閉じ、再び車を走らせる。
今起きている出来事が、自分には無関係な事柄だと思っていたのだ。
――まだ、この時は。]
医師 ヴィンセントがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(医師 ヴィンセントは村を出ました)
≪好意ある贈り物を拒否することは無礼にあたります。気分を害されたのでしたら申し訳ありません≫
[エレベータが駆動しているようだ]
藪医者 ビンセント が参加しました。
― 電脳世界<Utopia>/Public:Street ―
[車を走らせるわずかな間、俺はネットワークの様子を探る。
降り立ったパブリックのストリートの向こうに、ノイズや空間の断絶が見えた。
そういえば、この異常事態を前にマーケットの変動がどうなっているかが気にかかる。
俺は、頼りにしている例のファンド・マネージャーに連絡を取ってみることにした。]
《ハックマンさん、今、市況はどうなってます?》
[プロジェクトの資産の大部分をハックマン・ファンドに託していたからだ。
市況への対応と、これが非常時ならその対策について依頼する内容のメールを彼女に宛てて*送信した*。]
≪いいや。貰うも貰わないも君の自由だ。
私には、君の意志を尊重しない権利はない。≫
[電気信号]
≪だが、私には君が満足するであろう力を
与えることはできる…君には「個性」を。
興味を持ったら、是非Closedの私のところを
訪ねてみてくれ。PASSはすでに教えてあるから。≫
[誘うような、甘く囁くような電気信号を*流す*。]
≪ただし、その対価…すごく簡単なことだ
…を払ってもらおうと思うのだがね。≫
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