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見習い看護婦 ニーナ に 1人が投票した
冒険家 ナサニエル に 3人が投票した
鍛冶屋 ゴードン に 5人が投票した
鍛冶屋 ゴードン は村人の手により処刑された……
次の日の朝、学生 メイ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、見習い看護婦 ニーナ、見習いメイド ネリー、書生 ハーヴェイ、冒険家 ナサニエル、医師 ヴィンセント、逃亡者 カミーラ、お尋ね者 クインジーの7名。
『今も何処かで、──最後の力を使わんと。
江原様は、影を封じるためにあたしの居る此のおぞましい世界の、すぐ近くまで来ているのやも。』
『近くにいるかもしれない。』
『そう思うと、胸が弾むあたしが居るんで。』
仁科さん、そう、あたしにだけお話というのは……
[言いかけた時であった。
来海が書斎の扉を勢いよく開け放ち、頑強な手に『勢州信伝』と呼ばれる刀を掴んで、斬り込んできた]
──ッ!
[思わず身を引いて、何とか一撃目をかわした。]
[闇雲に振り回している様子でもある。]
「死ね、死ねッ、死ねェ!!」
[その目は異様な輝きを宿し、狂乱の様相にも見える]
[夜桜の、白い着物の裾がズッパリと切れ、繊維が空中に散った]
[くもり一つない刀身が、横一文字にまた誰かに振るわれた]
―二階廊下
[諳んじられるほどに、愛唱していた漢詩の一文が漏れた。]
望月君。
翠さんをどうするつもりだ。
よもや、あの美しい膚を……
無骨な刃で裂くつもりではないだろうね。
ましてその首を――
[ポケットに手を突っ込んだまま、望月に近づいた時だった。]
[咄嗟に刃物を面に出し、斬り込まれた刀身を受け止めた。耳障りな刃物の悲鳴が鳴り、左肩の傷が痛んだ。じわりとした痛みであった。]
[夜桜は、ハっとしたような表情をして飛び退った。
追撃の為に、大上段から『勢州信伝』が斬り込まれた。]
[廊下に薄明かりに不吉な刃物の光が真横に。
夜桜と共に後ろに下がろうとした時──。]
──…っ!
[仁科の喉元ギリギリを掠る刃。直ぐ傍で刃物と刃物がぶつかる悲鳴の様な金属音。広がる新鮮あ血の匂い。
咄嗟に後ろに下がり、来海に向けて発砲する。]
[仁科が打ち抜いたのは、来海の耳だった。
出血の多い部位故、水風船が弾けた様に来海の血が飛び散った。痛みも当然ある。通常なら其処で人間は怯むであろうが、来海は苦痛の声をあげ乍らも止まる様子が無い。]
―二階廊下―
[見られる、という緊張で、きつく瞑目していた。そのために突進してきた来海に気づくのが一瞬遅れる]
……!
[闇雲な突進。腕に走る痛み]
何、が…?
[目を開き辺りを見回す。しかし、状況の理解に若干の時間がかかった]
来海さん!?
[書斎から躍り出た来海がギラリと光る刀身を振り回す。]
来海さん、よせ!!
夜桜さん!
[刃が触れた途端、夜桜の着物はそこに切れ目が元からあったように鮮やかに割けた。刀の銘など知るよしもなかったが、その切れ味は容易に察せられた。]
[顔をどす黒くして、怒りの形相で仁科を見る来海。
千切れた耳の痛みが闘争本能に油を注いだのだろうか。
ぽたんと絨毯の上に、孤島のように飛んだ肉──。]
[夜桜を斬ろうとした刀の軌道は変えられ、
来海は、仁科に標的を定めなおす。]
―二階/廊下―
あんたこそ、死にたいのか!
[夜桜に斬りつける来海に怒鳴りつけるように言った。
だが来海の様子は既に、まともに話を聞くだけの余裕がある様には見えない。
仁科が発砲するが、怯んだ様子さえなかった。
益々逆上して、闇雲に刀を振り回す。]
[とっさに、刀を抜くことでなく組みとめることを選んでしまったのは何故だったのか――]
ぐ、あっ!
[脚を斬りつけられて腕をつかまえ損ねる]
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