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吟遊詩人 コーネリアス に 2人が投票した。
冒険家 ナサニエル に 2人が投票した。
のんだくれ ケネス に 1人が投票した。
農夫 グレン に 2人が投票した。
お尋ね者 クインジー に 1人が投票した。
吟遊詩人 コーネリアス は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、農夫 グレン が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、学生 ラッセル、冒険家 ナサニエル、流れ者 ギルバート、書生 ハーヴェイ、のんだくれ ケネス、お尋ね者 クインジー の 6 名。
[朝日がまぶしい]
[机の前で、ため息]
[小さな謝罪を口の中に転がす]
って
・・・また出たか
[壁の開く音]
[しかし動揺しているのか]
[使用人の告げた言葉に唖然とした]
・・・コーネリアスを?
なんでまた
アーヴァインの趣味なんてど如何でもいいが・・・
もしかして顔を知らなかったとか?
・・・お前ら
[殴りつけたい衝動と戦いつつ、小一時間の話し合いを必要と*しそうであった*]
[寝室。
超特大のベッドの真ん中、シーツの波の間に赤い髪がはらりと広がっている。
枕に右頬を押し付けるようにうつ伏せに眠っていたが、その瞼がひくりと動き、寝返りを打つ。]
ん・・・。
[低い呻きを上げ、眼を開ける。数秒ほどぼんやりと天井を見つめていたが、一つ溜息をつくと起き上がった。
ゆっくりと伸び。]
やはり・・・来なかったか。
[唇を歪め苦笑。だが、落胆した様子はない。むしろ楽しそうな気配さえ漂う。
いや、「楽しい」と言うより、「面白そう」とか「余計ファイトが湧いた」とか、瞳に浮かんでいるのはそういう色である。
するり。シーツの間から抜け出し、足を床に下ろす。
何も身に纏わぬ素裸のまま、バスルームに歩いていく。・・・昨夜は全裸で寝たようだ。
程なく、バスルームから水音と鼻歌(!)が*聞えてきた。*]
[体調は相変わらずだったけれども、気のせいだと頭の隅におしやって。落ち着いた部屋の配色は目覚めた時の安心感も与えてくれる。もぞ、とシーツから抜け出すと、そのまま浴室へ。今日はきっと仕掛け解きに一日を費やすのだろう]
……寝てるときってのは反則だろ…
[無言で額に触れる手は*何を思ってのものなのか*]
――少し前――
・・・い、今なんて?
[寝起きの...の手から、例によってピンクレースなナイトキャップが音もなく、赤い絨毯のふかふかした毛の上に落ちる。
大げさな部屋で寝泊りしているものだから、「お召し替えの手伝いに参りました」と朝食を手にやってきた使用人が、洩らした言葉を聞き返した]
コーネリアスさんとグレンさんが、連れられて行っちゃった・・・?
[はっとした使用人の手が彼の口に添えられながら、再び尋ねるとおずおずと首を縦に振る動きを見るや、そのまま門へと駆け出す。
まだ間に合うのではないか?止められるのでは?
しかしアナウンス通りの厳重な施錠と同時に、馬鹿みたいな数の警備兵も配置済み。コーネリアスにグレンの、後姿すら見えない。
――とっくに行ってしまった後なのかもしれない。
誰に頼もうとも「通せません」の一点張りに腹のたってきた...は、警備兵に小石を拾って投げつけた。
それが一人の若き警備兵の顔面に直撃。
客の行動だからと他の警備兵の制止も聞かず、物凄い形相で追いかけて来た哀れな負傷兵からの逃亡のため、庭を全力疾走と相成る]
[チラリ。
膝に両手をついて肩を揺らす頃、追跡者はどうなったかと後ろを振り向けば、重装備で走り出したため転んで仲間に支えられて戻って行くその人が見えた。
安堵のため息一つ。
...はいつだったか露天風呂と間違えた庭の噴水の縁に腰を下す。
赤や白、黄色に青の花壇の花が朝日に照らされて、色鮮やかな美しさを誇っていた]
グレンさん・・・直談判に行って、そのまま捕まっちゃったの?
今日の朝食も、パンに挟まってたレタスの先まで美味しかったよ。
ご飯までに帰っておいでって言ったのに・・・
コーネリアスさん・・・昨日部屋までは二人で歩いたよね。
扉の外ででも、中に入ってでも見張っておいてあげたら良かった。
最初に会った時歌ってくれた歌に出てくる英雄王みたいに、強者に敢然と立ち向かうなんて僕にはできない。
・・・逃げるのが精一杯だった。
二人ともひどい目に遭ってないといいけど・・・
[噴水の水面を指ではねながら、しばらくは*ぼんやりしている*]
[数時間前、使用人の一人が告げた。
この場から連れ去られた二人の名を。
当主に直接告げられた言葉が漸く現実味を帯びてきたような]
……やってらんねぇな。
[呟いた言葉は地面に落ち、遠く見える膨大な数の警備兵には聞こえなかっただろう。高い塀の様子を、兵が視界に確認できるギリギリの距離を保って見て回っているのだが]
…広いってコレ。
[現在地:漸く屋敷の裏手側。
正面玄関から始めたというのに既にこんな時刻。
だと云うのに塀には隙らしい隙が見当たらない]
[見合いの面接会場と云うのはこの屋敷内では無いらしい。
使用人の様子から推察しただけではあるのだが]
流石に二人じゃキツイだろうしなぁ。
[頭脳派だろうコーネリアス、酔うと最強な気がするグレン。
援護なり救助なりしてやりたい仲間意識。
其の自分の思考に気付いたか、ふと苦笑が漏れて]
……情が移っちまったかねぇ。
[自分らしくない、と小さく零す]
[自分一人が無事に、という考えは不思議と浮かんでこない。
昨夜クインジーの誘いには乗らないと決めた時点で、其の考え方は捨て去っていたのかもしれない]
[浮かぶ笑みは何処か楽しげな色を宿し]
[また、塀の視認の為に*歩き始めた*]
[ベッドの上に寝転んで、びっしりと記号略号が書かれた屋敷の見取り図を眺める。]
この屋敷の保管庫には例のものは無かった・・・。
となると、既にアーヴァインが持ち出して「見合い会場」に持って行っている可能性は高い。
アレは花婿が身に着ける筈の物だから・・・。
[既に朝の内に二人が連れ去られたことは召使から聞き出している。
ふむ、としばし思案。]
[自分がわざとそこへ連れて行かれるように仕向ける、と言う手も考えない訳ではない。が。
肘を突いて半身を起こし、ベッドサイドを探って酒の入ったグラスを引き寄せる。
くい、と一口呷り、]
まあ堅実に・・・
[今度は別の奴に探りを入れてみるか、と声に出さずに呟いた。]
[...は以前見つけたからくりを再調査中]
…この石像…なるほどね。中々粋な仕掛けじゃないか。
[女神像の向かいにある騎士の甲冑の中央にはめ込んであるエンブレム。針を使って取り外し、石像にはめてみれば、ビンゴ。石像が回転し、その中には人が通れる位の狭い道]
変な通路…行ってみっか。
[ライターをつけながら空気の安全を確認し、そのまま中へ]
[感覚的に地下へ下っているような。
キチンと整備されている。途中、幾つかの矢印があったが、記号が読めずに断念。
ふと小さなドアを見つけ、光をたよりに近づいて見ればシュー、妙な空気の抜ける音]
なんだ??
[覗き込んでみれば…そこにはいつか肖像画で見た以上に不気味な空気を漏らす何かがいた]
─────〜〜!!!!!!
[大抵のものには見慣れているはずの...だが、ソレはどうしても脳内で人間として変換してくれない。言葉どおり固まった瞬間、ソレと視線がバッチリとぶち当たった…]
お、おじゃま…しました…
[げへへへ、と黄色い息を吐きながら近づいてくるソレに、考えるよりも先に足が回れ右。多分、過去最高記録になる反応速度だったはずだ]
全速力で逃げ切った為、元来た道から大分外れてしまった。どうもあの石像は地下道への入り口の一つらしい]
これが従業員用通路ってやつか?ならどこかに従業員の控えみたいな部屋もあるんだろうけどなぁ…
[道に迷ったのは大して気にもせず、そのまま進んでいくとまた扉が一つ。引き戸のようだ。腰に結わえてある短刀をいつでも抜けるように恐る恐る引いてみると…そこは書庫]
あれ?ここって…本?あぁ、この本棚が可動式になってんのね、なるほど。
[...が扉から出ると自動的に書棚がしまり、うんともすんとも動かない。整然と並べられた本の中一箇所、不自然に開いたスペースがある]
石像と同じ仕掛けかな。ここに本を入れるとあく…そんなもんかね?
[...は怪訝な顔をする司書に軽く手をあげながら退室]
後はあのカギの扉と時計で開く扉…あれも開けてみたいな。
あれらも多分通路の出口なんだろうな。暇があったらいってみっか。
[ぶつぶつとつぶやきながら広間へ。流石に疲れたのか、そのまま広間のソファへ寝転びつつ*転寝*]
[召使に全員の部屋の場所を聞き、一部屋ずつノックしてみるが応答は無い。
一応軽く中も覗いてみた(当然鍵もさっくり自分で開けた)が、全員既に出歩いているようだ。
或いは・・・と思い、広間へ向かってみると、ビンゴ。
丁度一人ソファに寝転がっている。
もはや習い性となった気配を殺す歩き方で、そこに近付く。]
[...はそれこそ培ってきたものの賜物か、視線にぱっと目を見開き、すかさず相手の喉下へ短刀を突きつけた]
…てめぇ…なにしてやがる!?
・・・・・・・・・・・・・・・。
[ナサニエルの唇に、自分のそれを近付けた。
つい先日、ギルバートに*そうしたように。*]
何のマネ・・・?
別に、美味そうな唇だったんでいただこうと思っただけだがな・・・。
それとも。
お前の男に手を出したのが気に入らないか?
[揶揄するように眼を細める。]
[体制的に断然不利なのを何とか回避しようとソファから逃げようとするがうまくいかず。主導権をとられないようにありったけの威嚇をこめて睨み返す]
お前…何モンだ?アーヴァインってやつと何か関係でもあんのか?
>>26
睨んでいる・・・?
[一瞬怪訝そうな顔をしたが、すぐにまた可笑しくて堪らぬという表情に戻り]
ククッ・・・確かに俺は目付きがいいとは言えないが・・・クハハハハッ。
俺はただ、お前がギルバートを見る目線に興味を持っただけだ。
それよりもお前の方が俺を気にしているんだろうに。え?
[喉に刃が突きつけられているにもかかわらず、ナサニエルに覆い被さるように顔を近付ける。]
[其れは音も気配もなく、空間の中に姿を現して居た]
…気に入らねぇのは俺の台詞だぜ。
誰彼構わず引き込むつもりかい、『貿易商さん』よ?
[揶揄するような響きを篭めて投げつける。
広間の扉の横、壁に背を預けるようにして睨み付けた]
>>27
特に関係など無いさ・・・こっちが向こうに用があるだけで。
例の悪趣味な「お見合い」とやらに手を貸してるのかと言うことならそれは俺じゃあない。
別の奴だ。
俺が何者か知りたいのなら、話してやってもいい。
お前が俺に協力するなら。
・・・全くイイところに来たな。
誰彼構わずじゃあない。気に入った相手だけ、役に立ちそうな相手だけ、だ。
[すっと身を起こし、ナサニエルから離れる。]
[向けられた視線に、くっと小さな笑い声が漏れる]
俺も驚いたね。
塀の様子見終えて来てみればコレだ。
俺にナサニエル…後の狙いはケネスあたりか?
[ナサニエルからクインジーが離れるのを見遣り、壁から離れ]
…もう一度聞く。何を企んでる?
……俺も聞きたい…。
何を考えてやがる?
[...は先ほどの様子をギルに見られたこと、まだとまらない頭の混乱のせいで上手くことばがつなげない]
>>34
こうなったらもう黙っているのも野暮だろう。
[肩を竦め]
俺はアーヴァイン一族が所有する「愛神の恩寵」が欲しい。
巨大なダイアモンドの原石からカットされた一揃いの宝飾品。
100カラット以上のをブルーダイアをチョーカーに仕立てた「愛神の瞳」。
アーヴァイン家の紋章を意匠にした指輪「愛神の吐息」、耳飾り「愛神の涙」。
これらは代々しきたりによって、花婿に選ばれたものが身に着ける。
この「愛神の恩寵」にはとてつもない魔法・・・いや呪いか?・・・が掛けられていると言う噂がある。
そこらへんは、何で男系なのに直系子孫が居るのか、そういうところから出てる。
つまり・・・
[と一旦言葉を切った。]
「愛神の恩寵」……聞き覚えがあるな。
アーヴァインが所有してるとは初耳だが。
[二人が居るソファの方に歩みを進める。
目線はクインジーから離さないように]
…そこまで調べがついてるんなら計画も決まってんだろ。
俺やコイツを引き込んだとして、何を…
[言い掛け、続いた言葉に其れは止まる]
…呪い?
>>38
別にそこまでは期待してない。
ただ、見合い会場が何処にあるか、まだ俺は掴み切っていない。
ここから逃げ出す算段はついたが、見合い会場がこの館内に無いとまた話が違ってくる。
盗む方は俺が全部やる。
あんた達は、ただ見合い会場を見つけてくれればいい。
ここからなら脱出方法は俺が確保してあるから、逃げたいのなら逃がしてやれるぞ。
見合い会場の絞込み、ねぇ…やってるっちゃやってるが…
それ以前に、まずこの館内を抜け出せるかが問題だぜ?
それに関しては調べはついてんのか?
[ちなみに塀は全滅、と付け足して]
[ナサニエルの言葉にも驚いたような顔]
…すっげぇなお前ら。
俺にゃそっちの才能はなさそうだ。
[軽く肩を竦めた]
クインジー、ついでに言っとくが。
正直なところ俺はそういうのは不得手だ。
指示を受けて動くことばかりやってたもんでね。
それでもいいのかい?
>>46
流石だな・・・経験を積んだだけじゃなく、その手の才能がかなりありそうだな。
転職する気はないか?
[と声に賛嘆を滲ませながらも、からかう口調で]
[>>48「指示を受けて動くことばかりやってた」のあたりに軽く眉を動かしたが、表情は変えず]
・・・・・・・別に構わないさ。
探索はあんたの恋人の方が得意だろう。ナサニエルの指示に従えば間違わない筈だ。
[使用人を問いつめた後]
然しこうなりゃ手段は問えねえな。
早いこと、屋敷を抜けねえと。
避難させるか・・・
[呟いて、手紙を見る。]
[どの使用人を使うかは、決めてあった]
[部屋を出るのは壁から。向かう先は屋敷の裏側]
よぉ、
そこのあんた、あんただ。
あんた、見合い客の一人に惚れてんだろ? 嗚呼、隠さなくていいぜ。俺は言うつもりはない
でな。
これを出してきてほしい。勿論、タダとはいわねえ。
そうだな・・・二人きりで話せる場所くらい作ってやるぜ?
[内心は違うことを思う。]
[どうせ二人にしたって、あのフェロモン発生源は惚れやしない]
契約成立、だな
嗚呼、あけても構わんがあんたには読めねえだろうよ
[使用人がこっそり隠し通路から屋敷を出る]
[見届けて、屋敷を見る]
・・・大丈夫かね
[昨夜の様子が頭から離れない]
困ったな
ウィークポイントは作らねえつもりだったのにとんだ誤算だ
ガキじゃねえのに
[ひとりごち]
[相棒とその恋人を思いうかべて]
・・・怖くないわけはないな。気づかれる前に、*準備ができるといいんだが*
>>51
いいだろう。
俺としても、折角のおいしそうなご馳走をむざむざアーヴァインのような奴にくれてやる気はない。
ちゃんと一緒に逃げられるようにしてやるよ。
[ニヤリ、と二人に笑いかけた。
・・・・・・その脳裏に何故か能天気なボウヤ(ラッセルのことだ)が思い浮かんだのは内緒だ。]
[クインジーが眉を動かすのに気付いてか苦笑して]
…改めて言っておくか。
俺は流れの傭兵だ、職って程でも無いがね。
護衛の方が専門分野だ。
…からかうのはそこまでにしてもらえると嬉しいんだがね?
>>56
これは失礼。
悪い癖だと分かってはいるが、どうしてもからかいたくなるんでね・・・。
[とこちらも苦笑を浮かべた後で、些か真剣な眼差しで二人を交互に見て]
しかし、半分は本気だ。
惚れ合っているなら、素直にとっととくっつけ。
ぐずぐずしてるから、ちょっかいを出される羽目になる。
それじゃあ、邪魔者は退散するとしようか。
後は二人で話し合ってくれ。
[ひらり、と手を振り、広間を出て行く。・・・クククク、と忍び笑いが廊下から洩れ聞こえ、*次第に遠ざかっていく。*]
…ほっとけ。
[ふぃ、とクインジーから顔を背ける。
丁度顔色が悪くなるナサニエルを目にし、心配げに]
……あんま、無理すんなよ。
[其れだけで目を逸らした]
[...ははぁ、と特大ため息を一つ]
…悪い、あいつが言ってる事は忘れてくれ。
多分勘違いしてるだけだから…
[ふらふらとソファから立ち上がろうと]
[溜息を耳にすれば追うように息が零れ]
…そか、お前がそう言うならそういうことにしとく。
[立ち上がる気配に目を向けて。
手を伸ばしたのは、何に突き動かされてか]
[唇を合わせたのはほんの一瞬]
……悪ぃ。
[ぽつりと小さく、謝罪の声を落とした]
[自室で。ぼふり、とベッドへ潜り込むとかすかに触れた唇へ指を当てるとそのままぽふ、と力なく手を落とす]
…違うんだよ、本当に…。
でも…あんたならいいと思ってたのも…本当だったんだけどな…
[ナサニエルが広間を去るのを見送る事は出来ず気配だけで感じ。
どさりとソファに体を沈める]
…あー…ダメだ。
こんなに嵌っちまうとか…有り得ねぇ…
[見上げた天井に溜息を吐き出す]
ダメだ、ダメだダメだ!
要らねぇんだよこんな感情は!!
捨てろ…とっとと捨てちまえ…っ!
[胸元を握り締めた爪は、布越しに皮膚を傷付けたかもしれない。
痛む胸はその所為なのだと自分に言い聞かせ]
[ふらりと広間を出て*中庭に向かう*]
――自室――
[朝日の眩しさで自然と目が覚める。
起き上がると僅かな頭痛が襲い掛かり、文字通り憂鬱な目覚め]
――だから酒って…嫌いなんだよね…。いらない事を思い出しちゃうから…。
[ぽつりと呟く。昨日の事を思い出して。]
[不機嫌そうに髪を掻き上げシャワーを浴び、身支度を整えると、使用人の姿。]
――何か用ですか?
[いつもの人当たりの良い態度とは打って変わって、素っ気無い態度。しかし使用人がそれに怯む筈も無く、見合いの開始と二人の候補が浚われて行ったことを淡々と告げる]
そう…。その二人がですか…。
[自分が真っ先に候補に上げられなかった安堵と、連れ去られた二人の身を案じ、溜め息。
その後、一言も口を開かず身支度を整えると、部屋を出てある場所へ――]
[ごろり、と横になると]
結局、クインジーもただの人間ってことだったんだなぁ。こんな屋敷からまわされてきてたなら化けモンか何かかだろうし。モンスターなら戦ってやるぜとか思ってたんだけどねぇ。
[先ほどのギルバートの様子を思い出しながら、ふるりと頭を振り]
忘れないと…。忘れないと後で辛くなる…。
ダメだ、あいつだって、望んでない…
[先ほどの一件がよほどきつかったのか、瞼を閉じると同時に、...の意識も*閉じた*]
[...が訪れた場所は、昨日も訪れた書庫。
迷うことなくその扉を開ければ、いつもと変わらない司書が笑顔で出迎えてくれる]
おはようございます。
――えぇ、何時までも迷い人の振りなんてしていられませんしね…。
[くすり。笑みが零れる]
それはそうと見合いが始まったことで、何か情報って手に入りましたか?
[椅子を引いて。腰掛けながら訊ねる。
据わると同時に耳打ちされる情報に、ピクリと眉を動かし]
それはまた…何というか…。容赦無いんですね…、アーヴァインさんって…。
[溜め息を一つ漏らし、天井を見上げれば、困ったように微笑み]
悪いのは、アーヴァインさんただ一人になってくれれば…良いんですけどね…
[ふぅっと長く息を吐くと、書庫の奥へと足を*進めて行った*]
―部屋―
[戻った部屋]
[ため息を吐き出すと、地図を見る]
先刻、あいつが出て行った場所は……此処。此処へは……さて、隠し通路内で繋がっているかな
[自らの書いたものと、この屋敷内にもともとあったもの。]
[照らし合わせて思案する。]
行ってみるべき、か?
道が見つかったら、……皆で逃走出来るだろうしな。
あいつらは受け取ったら姿隠すだろうが……情報の伝達が不十分だしな、この屋敷。
裏切れるわけねえと思わせて
[呟きは総て口の中で踊る]
そうと決まれば……行くか。
[手元には二枚の地図]
[隠し扉を潜り、隠し通路の中に。]
……こっち、か。
[頭に叩き込んだ地図のとおりに、道を進む。]
[壁に手をつくのは……]
[とても、危険、だ。]
――書庫内――
[幾重にも立ち並ぶ本棚から...は、一冊の古びた本を取り出す。例のアーヴァイン家の言い伝えを綴った本。
その本を一ページずつ丁寧に捲っては文字を辿る作業を繰り返していた所、彼の目はある一節でふと止まる。]
アーヴァイン家の…出生の…秘密?
[思わず口にしては、指は動きを止める。視線は文字列へと釘付けになり、読み進めていく内に深い溜め息が口許から吐き出される]
…何これ?――魔法によって伴侶となった男に子が授かるって…錬金術も真っ青な話だよね…。
しかも…?その魔法の効力を試す為に生贄を必要とするって…。――…一体どれだけ他人を不幸にすれば気が済むんだろうね、この家って…。
[眩暈を覚えて、思わず本棚に寄り掛かる。湧き上がる記憶と微かな疑惑に目を逸らしたくなって蹲る。]
…大丈夫…。まだ…そうと決まった訳じゃないし……うん…大丈夫。
[自分に言い聞かせるように、何度も何度も同じ言葉を繰り返し呟いた。]
書庫、よってくかな。
[からくりの本を思い出す]
[原理などもきちんと載っているかもしれない。]
……からくりの基礎をしりゃ、脱出もしやすいだろうし。
―書庫―
嗚呼、こんばんは。
[今はまだハーヴェイに気づいていない]
先日、見つけた、サイン入りのからくりの本、見せてくれねえ?
[どれ位蹲っていたのだろう。すっと立ち上がると頭を横に振りながら]
まだ…決まった訳じゃないし…。逃げられる術はあの人にも有った筈だし…きっと大丈夫。
だから今は…自分達の事だけを…考えなきゃ…
[そっと呟き、手にしていた本を元に戻した。]
今日は静かだな。昨日までとはちがって
[それから、ページを開いて]
そういえばハーヴェイ、此処これてたか?
[なんとなく、尋ねた。]
[...は、書庫にケネスが訪れていることなど知らずに、本棚の間をすり抜けては立ち止まり…]
何か…もっとみんなの役に立てたら良いんだろうけど…。何度もからくりに足元を掬われても…結局解らず仕舞いってのも…悲しいね…。
[目で追うのは建築関係の書物ばかりで。しかし元々接した事の無いジャンルの学を...が簡単に習得できるはずも無く。]
[僅かな歯がゆさだけが通り過ぎていく。]
[何時もの木陰、幹に体を預けてぼんやりと。
常のように眠っているわけではなく、ただ思考の海を漂う]
……ん?
[ふと誰かの気配を感じて振り返る。
少し離れた場所に使用人の制服を纏った男が一人]
どした、飯の時間か何かか?
…って、ああいいって。
わざわざ払わんでも自分で服くらい払えるから。
[立ち上がれば寄って来て律儀に服に付く芝を払おうとする彼を片手で制し、自分でぱんぱんと]
んで、何かあったのか?
……は?契約?
契約って何の…んなっ!?
[唐突に眼前まで迫ってきた使用人の顔]
[反射的にぶん殴った。ぐーで。]
…………正当防衛、だよな。
[足元に転がる、完全に意識を落としている使用人。
手加減し損ねた攻撃は、顎骨に罅を入れたかもしれない]
―書庫―
[ひら、ページをめくる音]
[違う音が聞こえる]
ん? 誰かいるのか?
[司書が濁す]
[よくわからずに、立ち上がり、音の方へ]
[足音を立てないのは癖なのか]
……ハーヴェイ?
[姿を見つけ、思わず、声をかけた。]
[二人を置いて広間から立ち去ったはいいが、目当てのもう一人が見当たらない。
一応は二人から協力を取り付けたのだから、ケネスは放置すべきだろうか。
廊下の中ほどで思案中。]
一応は探してみるか・・・
[すっかり勝手知ったる何とやらとなった、手近の壁を叩き隠し扉を開けると、その中にするりと入り込んだ。]
[自分と司書以外、誰も居ないと思っていた書庫に響く声]
[呼ばれたのが自分と気付き、一瞬だけ――身を震わせ瞳をぎゅっと閉じてから。いつもと変わらない笑顔で振り返る]
あれ…ケネスさん…?
ケネスさんも…何か探しものですか?
[――ふわりと]
[広間の扉を開くも、其処には召使や使用人以外誰も居なかった]
…珍しいな、俺が最初か?
[頷く女中は食事の準備が出来てると言い、そのまま厨房へと。
テーブルに並べる邪魔にならぬようにとソファへ移動して]
[このソファに座るのは間違いだった、と気付いたのは次の瞬間。
勝手に脳裏に蘇る記憶に片手で顔を覆って溜息を吐いた]
[曖昧に返ってくる返事に苦笑]
[それはいつもの彼の癖]
[しかし、眉を寄せた難しい顔で訊ねられれば、心底困ったように首を傾げて]
――何故ですか?
[返す言葉は疑問に疑問を重ねた、ただ一言。]
[違和感は消えることなく]
[一歩近づいて]
無理してるんじゃないか?
……まあ、しないってのはできねえのかもしれないが。
何と云うか
[壁があるようだと感じて。]
[然しそれは口に出せず]
[一歩近付かれれば、更に僅かに身を震わせ]
無理…ですか?そんな事有りませんよ…。
可笑しな事を言うんですね、ケネスさんって…。
[柔らかく微笑む。防御の為に]
本当に、可笑しなことか?
[震えは目に伝わり]
[逡巡]
……ハーヴェイ
[其れを吹っ切るように、]
[距離を、詰めて。手を伸ばす。]
[あちこちうろうろした挙句、書庫に通じる隠し扉へを開けようとして]
・・・・・・・・・・・・・?
[確かにケネスその人の声がするが、それは誰かと会話している様子。]
[聞えてくる声の記憶を手繰り、あの本好きのハーヴェイだったと思い出す。
そう言えば昨夜はかなり酔っ払った様子で、ケネスに介抱されていた。
が、そんな打ち解けた声ではなく、何処と無く緊迫した雰囲気に、扉からは出ずにじっと耳を澄ます。]
[もう一度。名前を呼ばれれば、もう嘘で身を固めることは出来ず。]
おかしいのは…多分私の方…です…きっと――
[視線を外して]
[伸ばされた手には抵抗せずに、ただその行く先を肌で悟ろうとするだけで]
・・・・・・・・・・・・・・・・。
[これ以上ここに居てもしょうがないと思い、扉を離れて元来た道を戻る。
結末が気にならないと言えば嘘になるが、他人の色恋を覗き見するほど暇でもないのも事実。]
[触れる手前で、手が躊躇うように止まり]
[然し、さほど長くは無い時間の後、そっと、触れる。]
……如何して?
[頬に触れた指は、動かず。]
[じっと、見つめる。]
[・・・しばらく後。
正面扉から(隠し扉でなく)広間へと入る。
丁度これから夕食の時間であるらしく、食器類が丁寧にテーブルに並べられている。
他に誰も居ないのかと見回せば、先程のソファに今度はギルバートが座っていた。
思わず笑みが零れる。]
[「――如何して?」と聞かれれば、視線を上げて。
しかし口は開くも言葉は出ず。溜め息ばかりが漏れ…]
[指の感触を得た頬は熱を帯び。見つめられる視線に]
――惹かれるんです。貴方に…
[言葉が…漏れる]
[クインジーに声を掛けられ、俯いていた顔を上げる。
ひら、と手を振って]
よ。
…っと、いけね。飯の準備できてたのか。
[ソファから立ち上がり、席に着こうと]
ちゃんとやることは済ませたか?
・・・と言ってもその顔じゃあ、まだのようだな。
気まぐれな猫みたいな男のようだからな・・・振り回されないようにしろ、と言うのも手遅れか。
[ニヤニヤと唇を歪める。
「からかうな」と先程言われたばかりだと言うのに、止められないらしい。]
ところで、いつも煩いボウヤが飯時になっても居ないが・・・
あんた、どっかで見たか?
[攫われたのはグレンと、コーネリアスとか言う優男の筈、と給仕に酒を持ってこさせながら尋ねる。]
[受け取った、ストレートな言葉]
[僅かの間、浮かんだ表情は]
……俺に?
[なんだったのか]
……如何して
嗚呼、いや。
……俺は、嘘吐きの、悪い奴だぜ?
[口元を、少し、不器用に持ち上げて]
[声の調子は、はぐらかすようか。]
ほっとけっつーの。
何にもしてねぇし、するつもりもねぇ。
[何も、というには少々語弊があるような気もするが。
スープを掬い上げ、ぱくと口の中へ]
ん?…ああ、ラッセルのことか?
[煩いボウヤ、で通じてしまう辺り何と云うか。
少し考えた末に首を横に振り]
んや、見てないな。
まだ部屋ん中ってのは…流石にないよなぁ。
>>103
部屋には居なかったな。
[勝手に覗いたからとはおくびにも出さず]
どうせまた、攫われた二人を探しに行って迷ったとか、何処かの隠し通路にはまり込んだとか、そんな落ちなんだろうが・・・。
っふぇくし!
[気がつくと、噴水の辺りは真っ暗だった。手がじんじんする。
ぼんやりし過ぎにも程があるというものだろう]
・・・寒いな。
もう戻ろう・・・
・・・・・・。
[明るくとも迷う人間が、辺りが暗い中で見事戻れたら奇跡というものだ。
...は当然のように迷っていた。
――噴水の周りをぐるぐる回っていた]
お・・・おかしいな。
歩いても歩いても、屋敷が近付かない・・・っ
そう言えば、ナサニエルもまだ来ていないな。
・・・・・・はぁん?
[片眉を吊り上げる。]
何もしてないだけじゃなく、好きだとも言ってないのか。
呆れるほどじれったい奴だな・・・。
[その声音にはからかいの色は無く、本当に呆れかえっているようだ。]
[...はとうとうその場にしゃがみ込む]
罰があたったのかもしれない・・・
・・・そもそもお嬢さんの顔だって知らないのに、お金持ちになるためだけに結婚しようとしたんだもの。
神様ごめんなさい・・・
[手を組んで空を見上げると、満天の星。
神様だけじゃ不十分と思ったか]
お父さんお母さん、姉ちゃんごめんなさい・・・
・・・でもアの生き物を間近で見たら、我慢して結婚相手として名乗りを挙げなかったことも許してくれるよね。
[はぐらかされたように返される言葉には、ふっと溜め息を吐いて]
[何かを吹っ切るように視線を上げれば、彼のを見つめて]
知ってますよ。嘘吐きの悪いお人だって。
――だから私も…冗談言って少しだけからかって見たかったんです。ごめんなさい。
[意地の悪い微笑を浮かべて、触れる指を素っ気無く払う。落ちる指先が僅かに痛む。罪悪感で。]
それと――探し物の邪魔、してしまってごめんなさい。私は…そろそろ広間に戻るんで。
――どうぞごゆっくり…
[横をすり抜けようと足を踏み出す]
[星はあまりに美しかったが、寒さとひもじさでだんだんと心細くなってくる。ふと、ロマンチックに必要なものとして助言を貰ったものを思い出す]
摘みたての花・・・
星明りに月明かり・・・
それから素敵な歌。
あ・・・あと歌だけでそろう。
[ちなみに見つけた小さな野花は、ひもじさに耐えかねて食べてしまった。一応、...の腹の中にあると仮定すれば、あとは歌だけだった。少しは心細さが紛れるかと、柔らかな声で歌を口ずさむ。
優しい旋律を奏でるその歌声は――――ひどく音痴だった]
>>112
ふん・・・何に縛られてるのか知らんが・・・
傍から見れば惚れあってるのは一目瞭然だ。
あんた、あの時俺がそのままナサニエルを戴いてたらどう思った?
[平然とナイフとフォークを動かしながら]
[あたたかさが離れる]
[つき動かしたのは、抑えられなかった何か]
ハーヴェイ
[すり抜けようとした、その腕を]
[ぐい、と掴んで、引き寄せて]
俺を、……
……嫌ってしまえよ
[有無を言わせず、引き寄せた身体]
[口唇を、奪う。]
……探し物なんて、もう終わってるしな。
[呟いて。少し、乱暴に、手を離して。]
[飛んでいる鳥が居なかった事は幸いである。
居たら落ちたろう。
咲いている花が夜露に蕾を閉じていたことは幸いである。
開いていたらそのまま萎れただろう。
土中にしっかりと根を張って、堂々たる太い幹を夜の闇に休ませていた木々達は不幸だ。彼らはじっと耐えている。
ただ声の主だけは、超楽しんで*歌い続けている*]
[もう何度目だろう。名前を呼ばれればその度に反応してしまう自らの体に舌打ちをして。]
[通り抜けようとした瞬間――引き止められる様に捉まった体]
何…?嫌うって…っ…
[囁かれた言葉に、疑問符]
[そして紡ごうとした言葉は、温かい感触に拭い去られる。]
――探し物が…終ってるって…どういう意味…
[開放された口許が訊ねる。]
[疑問に答えることはなく]
[最後の問いにだけは、笑みを向けるた]
唯、隠し通路のことを調べに来ただけだからな。
からくりの本は、司書に見つけてもらってるしな。
……広間に、行くんだろ?
[手を離して。]
>>115
[まじまじとギルバートを見つめる。何時に無くマジな目だ。]
そんなことを・・・気にしてたのか。
お前は バ カ か ?
[と、「俺にも聞える気がする」と言っているのだと気付き、]
何?
・・・・・・・・・・・・・・・しかし。
いや。まさか。
[確かに空耳ではないようだ。
庭の方からかすかに歌のようなものが聞えてくる。
だが、歌、なのだろうか、これは。
今にも絞められそうな鶏だってもう少しマシな声を出すだろう。
いや、声はそう悪くはない。まだ歳若い男の、少年らしい声だ。
問題はその、音程にある。]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
[この殺人音波の発生源を辿るべきか否か、真剣に悩んでいる。]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
[たっぷり十数秒悩んだ後に]
・・・・・・・・・・俺が止めて来よう。
[何だか悲壮な決意というか、英雄的な努力というか、そんな感じの顔つきで立ち上がった。]
・・・けふけふ、けふっ
[歌い過ぎで喉が渇いても安心だ。何しろ近くには噴水が]
ふぅ・・・。
もういっちょいきますか〜
ル・ララル・ララル〜・ルー・ラララ”〜・ラ”ー・ラ”ー・ラ”ラ”ラ”ー♪
ボエ”ーー♪
[素っ気無く離される手に、何故か突き放されたような感覚を覚える。]
[そして耳元で繰り返される言葉に]
……ごめんなさい…やっぱり…私は…
――貴方を嫌うことなんて出来ません……
[離された手を掴んで近寄れば。
突き放されるのを覚悟で唇を重ねる。
先程与えられた物と同等の質量を乗せて]
[テラスを出て音の大きくなっていく方を辿ると、暗闇の中に月明かりに照らされた噴水が見えてきた。
その近くにラッセルは居るらしい。
のりにのった歌声?が高らかに夜空へと流れていく。
・・・・・・ちなみに途中から両耳を押さえている。押さえていても聞えてくるのである。
しかも、押さえていても眩暈がするほど、とっぱずれた声。恐るべし。]
[職業柄夜目は利く。
煌々と輝く月の光とそれを反射する水のせいで、噴水の側にいる少年の姿がしっかりと見える。]
・・・・・・・止めとけ。歌は。
[うんざりした声でラッセルに話しかけた。
いきなり今日はじめての挨拶がそれなのはどうかとも思うが、偽らざる気持ちなのだろう。]
けふけふ・・・・・こほっ
ンーンーンー・・・あれ?
[喉に手をやって首を傾げる。
どうやら喉の渇きではなかったようだ。
発声練習もせず調子外れに大きな声で歌ってしまったから、喉の普段使わない部分を傷めたのかもしれない]
・・・あちゃ。
もう歌も歌えない・・・か。
[残ったものは星だけだった。
土で汚れるのも構わず頭の下で手を組んで地面に寝転ぶと、夜空を見ようと――]
クインジーさん・・・
[頭の下で手を組んだ辺りでクインジーが現れた。
地面に腰掛け、噴水の縁に背を預けた形で見上げる]
・・・聞こえたの?もしかして。
>>129
・・・聞えた。
[何となく遺憾ながら、と言いたげな声音ではあった。]
ここで何をしてる?こんな夜更けに外に出っ放しでは風邪を引くぞ。
[言葉。]
[そして、あたたかな。甘く感じる、ぬくもり。]
本当、に。
俺は馬鹿だな
[拒絶なんてするわけもなかった。]
[つかまれて居ないほうの手を、離れた頬に触れさせる。]
[そしてもう一度、今度は口唇をそっと食むように。]
……ハーヴェイ
[そっと、小さな声で、ささやくように名を呼んで]
今、嫌っておかねえと。離せねえぞ……?
[ぼんやり目が覚める。そういえば今日は携帯食以外口にしていなかったと思い当たりもぞもぞと起き上がる]
下に何かあるかなぁ…喉…乾いた…
[そのまま広間へ]
>>133
・・・・・・確かにそれはバカだな。
だが、バカでも引く風邪もある。知らなかったのか?
[内容こそいつも通りだが、からかう口調ではない。
穏やかな声音だ。]
[自分の分だけが空になった食器。
ゆるりと息を吐き、もう部屋へ戻ろうかと考えながらも]
[席を立ちソファに沈んで。
自分が使い終えた食器を片付けていく女中たちをぼんやり見ている]
さあ、もう戻れ。
俺が館に連れてってやる。
どうせ飯も食ってないんだろう。腹減ったか?
[地面に座り込んだラッセルに手を差し伸べる。]
[返される言葉と仕草に安堵して]
もう…今更引き返せませんから…。
貴方を嫌うことなんて…私には無理です…
[食まれた先から熱は帯びていき]
[囁かれる甘い響きに、困ったように苦笑を漏らして]
だから…貴方の方こそ覚悟して…くださいね?
ちゃんと突き放せる時に突き放して置かないと――大変なことになりますよ?
[口許を緩める]
ま、そういう方法もある、と言うことだ。
[軽い口調で付け足した後、ラッセルに背を向けてしゃがむ。]
乗れ。おぶってってやる。
>>142
盗む・・・
[考え込むような顔をしていたのは暫くの間。
結局はすぐにふっと笑い、緩やかに首を振る]
・・・残念。
屋敷内の庭から屋敷にも戻れないような僕が、泥棒なんてしたら・・・すぐに捕まっちゃうのがオチだね。
>>144
何?こう見えて僕結構重いと・・・
[言いながらクインジーの広い背中を見れば、自分がもっと小さい頃に父の背を見た時の安心感を思い出す。
成長してみれば、父はごく小さな方の男性だったけれど。
――この人なら今の自分だって、大丈夫そうだ]
わかった、乗るよ。おぶられてやろう。
潰れたら大笑いしてやる。
[わざわざ勢いをつけて遠慮なく背に乗り、首に手を回す]
……俺の、何が良いんだかな。
[ため息を一つ]
[だが。少し、息を置いて]
仕事が仕事だから、俺は色々、恨まれてはいるぞ。
ハーヴェイも危険な目にあうかもしれない。
しかも……顔は晒してないにせよ、賞金までかかってる身だ。
……勿論、あんたを危険な目にあわせないようには、する。唯、そうもいかないときもあるが。
それでも仕事をやめようなんて思ってねえ。
それでも、いいか?
[卑怯な聞き方だ]
[自分でそう思ったけれど。]
>>146
お前を乗せたくらいで潰れるほどやわな鍛え方はしていない。
[遠慮なく飛び乗ってきた少年の身体を受け止めた時ばかりは少し揺らいだけれども。
軽々とまではいかないものの、それなりにしっかりとした足取りで館への道をゆっくりと歩いていく。]
まだまだ軽いな。男の身体じゃない。ボウヤだ。
・・・・・・他にも稼ぐ方法はある。
見も知らん娘と結婚する気概があるのなら、金持ちの未亡人や暇をもてあました人妻に貢がせると言う手もある。
お前は可愛い顔立ちをしてるから、上手く行けばそれなりに稼げるだろう。
[自嘲気味に呟かれた言葉には苦笑を漏らし]
手懐けたのは貴方の方じゃないですか…。
[くすりと、笑みを零し]
まぁ、恨み辛みはお互い様ということで良いんじゃないですか?
危険な目は…出来れば遭いたくないですけどね。でもこればかりは…
[そっと近付き頭を肩口に当てて]
惚れた弱味ということで仕方がありませんし。
――仕事の件に関しても、私の方でも色々在りますからね…とやかく言うつもりもありません。
だから……
[預けていた頭をすっと起し]
それでも突き放したいと言うのなら…
態度で示してください。
[真剣な眼差しを送った。]
[ギルの言葉が終わっても暫く黙っていたが不意に小さくギルの唇に触れ]
…俺は…好きになるとか…そういうのはわからない…。
でも
アンタのここに触れたとき、とても柔らかくて温かいと思った。
こんなに心地良いのならまた触れてみたいとも思った。
キスは…恋人同士のものだから…。こんなキスができるなら人を好きになってもいいかもしれないって。
だから、俺はアンタにキスした。
手懐けた……って。俺がか?
[苦笑して。]
[続いた言葉を聞きながら、凭れてくる身体を、抱きしめる。]
突き放せるわけ、ねえだろ。
[真剣な眼差しに。]
[一度、目を閉じて。]
――俺は、あんたが特別だ。ハーヴェイ
あんたが俺の側にいるなら……否、居なくても。
[確りと目を合わせ、告げる。]
えぇ…。しっかり手を差し伸べて。
[苦笑には、同量の笑みを浮かべ。]
[抱きしめられる。その感触に胸がざわめく。]
[耳に落とされる言葉に、漏れる吐息は色付き]
――傍に居たいです。貴方が嫌でなければ…。
私が貴方にとって特別な存在であるなら尚更……
[かち合った視線。微笑む。柔らかく誘うように。]
自分で選んだ仕事だし、私は幸せよって言うけど・・・どうなのかな。確かに見るたびに違う、家にいた頃よりずっといい服着てる。
でも家にいた頃よりずっといいもの食べてるはずなのに、会うたび痩せてるからさ。本当にそうなのかな、とか。
長い間そんな事も知らずに、僕はお父さんとお母さんが朝から晩まで働いたお金と、姉ちゃんが送ってくれたお金で学校行ってたんだよ。意味あるのかな・・・僕はこんなに馬鹿なのに。
だから僕はとっとと大人になるべきだし・・・簡単にお金持ちになれるものならなって、楽でいい暮らしをさせてあげたい。
毎日、ここでの生活みたいに美味しいもの食べて、いいベッドで寝て、替えの服にも困らなくて、辛くない生活をさせてあげたい。
[せめて誰かおぶえる位力持ちだったら、仕事をもっとちゃんと手伝えるのにとため息をついて、それでも服越しに伝わる温かさに気持ち良さそうに*目を瞑った*]
そう、だったか?
[怪訝そうにしながらも]
[視線と視線が重なれば。]
……嫌なんてあるわけねえよ。
[誘われるがまま、そっと口唇を啄ばんだ]
ほら…肖像画を外した時に…。
あの手の温もりを感じた時から。実は惹かれていたんですよ?
[啄ばまれる感触に、淡い吐息は幾度と無く唇を伝い床に転がり落ちては反射する。]
[込み上げてくる切なさに、手を差し伸べ指を絡め――]
もう…離せないかもしれません…本当に――貴方の事を……
[全てを預けるように身を埋めた]
[触れるだけの口付けなのに唇が熱を持つのはなぜだろうか。ぽふりと叩かれた背に、うっすらと目を開け毒づいた]
…出したくて…出してるんじゃ…ない…。
お前がもったいぶるから…だろ…っ
[そのままギルバートの肩口に顔を埋める]
でも…今は…もう少し…このままで…
[よほど緊張していたのか、または昼の一件で付かれきっていたのか。ギルの腕の中に納まるように小さく目を閉じながら呟いた]
[腕に納まる様子が心配であると同時にどうしようもなく愛しい。
疾うに戻れなくなっていたのだろう自分に苦笑するしかない]
もう離さねぇよ。…違うな、離せねぇ。
…ごめんな、ずっと言えなくて。
[好きだ、と。
掠れかけた声で囁いたのは届いただろうか]
……そうだったのか?
俺は、さて……いつからだったんだろうな?
[幾度も口付けを交わして、其の身体をしっかり支え]
……好きだよ、ハーヴェイ。
真逆、こんなに好きになるとは思えないくらい、な。
[笑みを零して、絡まる手にこめた力を少し、強くした。]
[...はギルの腕の中で半分意識を飛ばしかけてはいたが]
お前が…ほしいなら…何でもやる…よ。
渡せるもの…なら…全部…渡してやる。
だから…一言だけ…
…好き…だから…。
[いうが早いか、そのままかくりと*眠りの国へ*]
[唐突に力が抜け、滑り落ちそうになる体を慌てて支え。
抱え直して苦く笑う。起こさないように小さく]
…ばーか。
ほいほいそんなこと言うんじゃねぇよ。
調子に乗って欲しがっちまうぞ、全部を。
[軽く小突いてからナサニエルを担ぎ上げる。
広間を出、歩きながら悩んだ末に結局自分の部屋へ。
体調が少しでも良くなるようにとしっかりと布団をかけて。
水も貰ってくると暫く様子を見て居たが、その内に横に伏せるようにして*眠りに落ちた*]
[何度も繰り返される口付けには、くすぐったそうに溜め息を零して。囁かれる言葉には同意を示し]
本当に…何者にも変えられない位…貴方の事が好きです…
[込められた力に幸せを感じながら。...はその身をそっと*預けた*]
[言葉を聞けば、微笑む]
……嗚呼、俺も。
だが、取り敢えず……
移動しようか
[そういえば此処はまだ書庫で]
[手を握ったまま*外へ*]
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