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[ギルバートの声に気づいて自室の扉を開き、ダイニングから、客室の扉をあけて、ギルバートの格好に気づき、ぽぉっと赤くなって]
あ、あら、洗濯?
普通のものならわたしが一緒に洗っておいてあげるわよ。
まとめてだしておいてくれれば。
あなた、着替えは?
[ギルバートの体つき、整った筋肉をまじまじと眺め。
この村にはこんなタイプの男性はいない、久しぶりに見た、漢]
じゃあお願いします。
[と遠慮もなく丸めた汚れ物を差し出す。笑顔がどこか確信犯的だ。]
着替えはない、かな。持ってる服はこれで全部なんで。
[顎をさすりながらニヤッと唇を歪めた。]
[ローズマリーの視線に気付いたように、その瞳を覗き込む。
無邪気に微笑みかけるその表情は変わらないが、琥珀色の瞳は熟成されたブランデーに似た芳醇ないろを見せた。]
[ギルバートの瞳から目が離せず、しかし、その手から洗濯物を受け取って]
あなたには少しサイズが窮屈かもしれないけど、着られそうなものがあるわ。
まあ、その格好でここをうろついていても、他に誰もいないからどうってことはないけど。
外にはでられないものね。
いやあ、ありがたいな。服まで貸して貰えるなんて。
すみません、何から何まで面倒かけちゃって。
セドリックのお姉さんがこんなにいい人だったなんて、ホントラッキーだな。美人だし。
お前たちは元気でよかった。お前たちを見ていると心が安らぐわ・・・
[家事がてら、ボブの庭でネリーは小動物達に餌を与えつつ、しゃがみながら呟いていた。
立ち上がり、空を見上げる。]
何かしら、風が急いで翔けていくようだわ。
[ネリーはそのまま黙ってシャワールームへ向かった。]
[ギルバートから視線を無理やり離し]
洗濯物を置いて着られるものを探してくるわ。
[そう言うと客室から急いででていった。
その後男物のシャツとパンツをギルバートに*とどけにくるだろう*]
―ナサニエル自宅・書斎―
[男は、メモ用紙――彼にとっての『記憶』の『兵士』――に筆を走らせ何かを書き留めた。きょろきょろと辺りを見回すと、机の上に無造作に置かれた千枚通しを引き寄せ、『兵士』を串刺しにした。]
………っと。
ステラ……エイ、エイ、……エイヴァリー………
[黒い革の手帳を開き、本日の「契約」相手の電話番号を探し当てた。相変わらず重たい身体――彼にとっては、彼を支える骨と僅かな筋肉を運ぶ作業でさえ苦痛なのだ――を引摺り、廊下に置いてある電話に向かう。]
[書斎の扉を無防備に開け放したまま、男はレースとピンクのキルトで包まれた電話のダイヤルを回す。]
―――ジー…コロ
―――ジー………コロ
………………。
あぁ、そちら、ステラ・エイヴァリー?
こちらナサニエル・メラーズ。
で……今日の話なんだが……「罰する」方のだな。了解。
で、本日の場所なんだが、そちらの自宅で構わないか?
………ふん、ふん。ああ、分かった。じゃあ、車は適当に停めておくわ。
……………じゃ。
―――チン。
[男は、今は亡き祖母お手製のカバーが掛かった受話器を置いた。]
―自宅―
[ネリーは自室のシャワールームの水道管を捻る。いつも通りに『何もありませんよ』と答えるかのごとく、水は重力に従い下に流れていく。
ついこの前の災害は露知らずとでも言うように。
大丈夫ね。何か・・・何もかも洗い流してしまいたい気分だわ。
ネリーは肩から胸まで流れていく、オリーブにも見え光によってはグリーンにもブラウンにも映える三つ編みを解き、まとっていたものを全て脱ぎ、流れおちる水を全身で浴びる。]
[二十歳過ぎと言う年齢に相応しい身体のライン。
中肉中背。一般の女性と大差ない、敢えて挙げるなら僅かに身長は低いだろうか。濡れた髪で判るが、前髪は相当長いと思わせる。
肉体的に虐待を受けた事がある、と言うのは嘘かのようだ。
一般的に女優、と呼ばれる美しさまでは程遠いかもしれないが、妙齢の女性と言う分には諸手を挙げて反対する人は少ないだろう。
鏡を一瞬みやる。自らの双眸はいつも通りであることに安堵し、口元を一瞬緩める。]
さて、と………
[身支度を整えた男は、書斎の窓を閉めた。煩くざわめいていた『記憶』の『兵士』たちは、書斎に風が到来しなくなったことをよしとしてお喋りをやめた。]
[本棚に立て掛けてあった黒い革トランクを手にし、男は書斎と玄関にひとつずつ施錠する。]
外見に気ィ遣わなくていい分、荷物が重いんだよなァ……
[革のトランクを後部座席に置き、男は車に乗り込んだ。――1955年製、トヨペットクラウン・RS型。黒光りする小さなそれは、かつてアメリカが占領していた国のもの。
いかにも死にかけたようなエンジン音を上げる車に冷ややかに鞭を打ち、男はステラの自宅へと向かった――*]
[何処となく落ち着かない様子のローズマリーから衣服を受け取って着替える。
ローズマリーが用意してくれた服は、確かに肩や背の辺りが若干きつめだったが、それでも着れないということはなかった。いくらか引きつるのを誤魔化す為に、シャツのボタンを少し多めに開ける。
礼を言いがてらもう一度ローズマリーに顔を見せると、ちょっと辺りを見てきますと言い置いて店を出た。
カウボーイハットとブーツといういでたちで通りに出ると、特に目的も定めずぶらぶらと歩き出した。]
[一通り洗い流したネリーはこれからに備えて買い物でもしようかと思案した。
自宅にはそれなりに蓄えはあるが、鮮度が肝要なものは乏しい。]
何か買ってこようかしら。乾物や野菜等だけでは乏しいもの。ついでにレコードでも見て来ようかしら。
・・・と言ってもあそこは。
[ネリーはブランダー家を思い出してそれ以上言うのをやめた。]
さて、何を買って来ようかしら。旦那様が好きそうなものは・・・買い込み過ぎないようにしなくっちゃね。
[ネリーはゆったりとした足で買い物に出かけた。]
[突如、ネリーは屈強そうな、如何にもうだつのあがらない大男に行く手を阻まれた。
どう見ても素通りさせてくれそうにない。]
『お嬢ちゃん、ひとりでどこ行くの、へっへっへ。』
いそいでるんです。通して下さい。
『そういう訳にはいかねえなあ・・・
キクんだよな。こーいう災害直後でいろいろ混乱しているトコロしたい事ができるというのは。
おっと、どこへ行こうとするんだい。いい事しようぜ俺と。』
[ネリーは乱暴に腕を掴まれた。全く歯は立ちそうにない。
ネリーは『誰か・・・!』大声を上げた。]
[ぶらぶらと歩いていく途中で、壊れたガレージの屋根にシートをかけている住人を見かけた。
しばらく下から眺めていたら、途中で気が付いたらしく、手を止めてじっとこちらを見詰め返してきた。
睨んでいる、という程ではないが、無表情。
帽子を取って愛想良く「こんにちは」と呼びかけるも返事はない。
そのまましばしの間、上と下で見詰め合っていたが、3分ほど経ったところで厭きてきたようだ。
頑張れというように両手を振って、ゆっくりと後ずさる。彼が背を向けて立ち去った後も、その姿が消えるまで、屋根上の住民は警戒を解こうとはしなかった。]
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