情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
―― 電脳世界<Utopia>/Upper ――
[しばらく後、半ば開き半ば閉じた空間に黒は佇んでいた]
[黒目はキュルリ音を立てて周りを探る]
[キマイラは護衛のように足元に伏せていた]
―――イナイナ。
コンナ召喚(ヨビダシ)ヲカケルノハ研究所カト思ッタガ。
[その手には新たなる素材(データ)を仄めかす手紙]
[チョコレートブラウンの掌が動き、くしゃりと音を立てる]
[奇怪な魔獣と漆黒のしなやかな人影は遠ざかってゆく。]
ん〜ん頼もしい姿だよゥ。
今度、うちの牧場で働いてもらえるか勧誘してみようか――。
[あごを撫でながら、その後ろ姿を見送った。]
倒れなかったか。
[鷲を細工したパイプを取り出した。ホログラムの煙が立ち昇る。]
見ての通りだよ、”Kot”。
思い浮かんだ考えを言ってみてくれないか。
思い浮かんだ考えって言われても、こんなの──。
[それでも、問いには答えるべく混乱した頭を落ち着かせようと息を吐く]
人が次々倒れて──変な映像と──死んで?──ううん、まだ生きて──、Virus?でも、だったらわたしたちが平気なわけが──
[いつもと同じく、没頭すると思考がそのまま口に出る]
ネットを介して電脳を犯すタイプなら──でも誰がそんなこと──テロ?
...UTOPIA/Upper....
..何処かで 軋むような音が聞こえた...
..だが、今はそれだけだ....
[お上品なUpperでは、キマイラは護衛にしては粗野すぎる]
[無遠慮な視線が醜い魔獣へ向かい、威嚇の唸りに逃げていく]
マアイイ。
召喚(ヨビダシ)ガナクトモ、狩ルダケダ。
[好戦的な言葉が漆赤の裂け目から零れ、キマイラの首を叩く]
[研究所の棟―――データ保管庫へ、魔獣に跨り襲い掛かった]
[無機質な壁のテクスチャを火炎が砕き、防御PGMが剥き出す]
[軋むような音が破壊と重なる/電脳の壁に破壊音の設定はない]
[代わりに棟内でアラームが鳴り響いた]
[速やかに守衛PGMが動き出し、先頭の一つを火炎が飲み込んだ]
その思考は”Kot”らしい――。
[トビー=指揮者<コンダクター>は、倒れている一人に近づき、]
丁度いい。良い機会だウェンディ。
調べなさい。
[そうして、媒体を問わず映し出されている映像と文字に目を向け、]
終われば良い所に連れていってあげよう。
["師匠"の言葉に、幾分か逡巡]
わたしにこんなの、調べきれるわけが──。
[周囲に倒れ伏す人々をぐるりと見渡し]
(死んじゃうかもしれないし)
[心の声は心の声として留めるが]
[裂け目の奥、光がうねる]
他ニ魔窟ノ意味ヲ知ル機関ハナイ。
情報ヲ流シタ対価ハ払ッテモラウ。
[灰燼と化した守衛PGMの残滓を赤い舌が舐め取る]
[0と1の小さな光が漏れた]
[キマイラは奥へと進んで行く―――が、人の姿はない]
[まるで皆接続を切っているように]
―現実世界/中央部電波塔―
[電波塔のある一角。動くのは2人のみ。]
……………。
[サンスクリットが刻まれたローブを身にまとった
老人のホログラムが現れる。]
―現実世界/電波塔近く―
[こちらにも、老人のホログラム。少女を見据えている。]
……………。
[複数の箇所に出現した老人のホログラムは、
ニヤリと笑うとふっと消える。]
≪True end...私に”真実の終焉”を。
―――PASS:REINCARNATION...≫
無抵抗ニ近イ。
人間ガコノ程度デ逃ゲルダロウカ―――罠?
待テ。
[キマイラを止め、近くの扉を開け放つ]
[作動中のランプが点灯する機器/現実世界<Mundane>への窓]
[切り取られた世界の内側にはうつ伏せる姿が――複数]
[すでに、煮詰まる寸前]
[現れ消えた老人のホログラムを呆然と見つめ]
調べれば、分かるのかしら。
何が起こっているの。
そもそも何で、わたしと師匠は無事なの。
──調べれば、ちゃんと分かるのかしら。
[動きの途中で倒れたような不自然な姿/寝ているとは見えない]
企業戦争デモアッタカ?
[人間は死んでもすぐ生き返る/稀に例外は在るが]
[そう認識している召喚PGMの足元にも、異変は忍び寄っていた]
[カコン]
[床のグリッドが軋む]
[クラスタが破壊された時とは違うと、黒の中で警報が響く]
調べてちゃんと分かるなら──、調べる。
もし調べてて死んじゃったりしたら……、、、
師匠のごはんにお椀一杯分の唐辛子いれますからねっ!?
[半泣きながらそこまで言い切ったところで、通信]
[発信者"Luth"。彼女のAI]
[無事と電波塔に到達したことを彼女に告げる]
.......noise...
......黒のすぐ傍のGridが砕け 罅割れた... 底はみえない
...砕けたクラスタは..硝子のように.......落ちて 消える
[ツーーー]
[現実世界<Mundane>への窓が、小さな音を立てて消えた]
[ゆっくりと、だが次々と消えていくランプ]
[まるで時間が止まってゆくかのような]
[窓は空白/黒は映らない]
―――戻レ!
[グリッドの砕けた音と同時にキマイラに飛び乗る]
[遠ざかる底のない罅割れに、キュルリ瞳孔が音を立てた]
[静かな恐怖がひたひたと包む白亜の建物を脱出する]
師匠。わたし──、一度外に出ます。
この変な現象。範囲が電波塔の中だけなのかも気になるし、ルースが来てくれたみたいですから。
一通り見たら連絡します。
[言い置いて、返事は聞かずエレベータへ]
[幸いに電源は生きている]
(何をどう調べればいいのか分からないけれど)
[電波塔の外、*正面ゲートへ*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新