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……拘束されないだけ、有難いですよ。
[ステラの呟きに、そう返して。
カウンターの向こうからグラスとシングルモルトの瓶を取ると]
……では今私の目の前で修道服を来ていらっしゃらない貴方は。
ただの女性、ですか?
[彼女とて囚人――ただの、ということは有り得ないだろうが。
琥珀色の液体をグラスに注ぐと、ピアノを見つめて]
弾けないよりは、マシでしょうよ。
私は賛美歌ですら、弾けませんから。
[呟きに返って来た言葉には小さく頷いて]
…見た目だけ、かもしれませんわね。
[視線を下に向け、ゆるく首を横に振り。ピアノの前に座れば気を落ち着かせ、鍵盤に指を滑らせる。部屋の中に賛美歌の曲が響き始めた]
[ソファに横たわったまま空虚な色を宿した瞳。
遠くの部屋で響く音。
少しの間、静かに音に耳を傾け、むくりと起き上がる。]
……。
[流れる旋律は自分には到底縁のないもので、2,3回瞬きをすれば立ち上がり、自室と決めた部屋へと歩みを進める。]
[ほどなくして目的の場所へ到達し、着ていた服をベッドへと放り投げればシャワールームに入り、コックをひねる。
鳴り響くピアノの音。
熱いシャワーを頭から浴びて、気持ちよさそうに*目を閉じた*]
[ステラが緩やかに鍵盤の上で指を躍らせる様を見つめて。
グラスを揺らすと、小さく笑む。]
……私とて、同じことですよ。
牧師の格好をしていますが中身まで牧師とは限らない。
[生温いアルコールが喉を刺激する。]
[同じ。そうだ、この男も自分と同じ囚人──]
格好と中身が同じ人は、然程多くないでしょうね。
私達に限らず。
[世の中全て、外見と中身が一致するものは少ないだろう。確信にも似た心持ちで賛美歌を*引き続けた*]
……人は見かけに騙されますからね。
外面を取り繕えば深みまでは判らない。
……多かれ少なかれ、皆取り繕うものでしょうけど。
[自分程ではないにしろ、と内心で付け足して。
流れる賛美歌に目を細める。]
[空になったグラスをカウンターの向こうに入って洗い。
元の場所に戻すと、静かに扉を開け、外へ出る。
漏れ聴こえる賛美歌に瞑目すると]
……ここに来てまだ外身を取り繕う意味は、何だろうな。
長年染み付いた習性みたいなものか。
[自嘲。
リノリウム張りの廊下の軋む音だけが、辺りを支配する。]
待って!
……痛ッ!
[思わずネリーはベッドから転げ落ちてしまっていた。強い衝撃を受けて意識を現実に戻す。]
ああ、そうだ、私ここで寝てたのよね。
[強い夢でも見ていたのだろうか。夢かうつつかを確かめるように、はたまた腕時計を見るかのように自分の手を見る。手足には白い包帯が巻きつけられている。]
アーヴァイン。あの人はいったい何を…
[部屋の少し隅には紫水晶の瞳をもった少女がいた。軽い運動ならできるかもしれないほどの大きさを持つ部屋だったが、行動範囲は小さいほうが好み、と感じさせるほど小さな場所に彼女の領域はまとまっていた。
窓の外をのぞく。この屋敷以外に人工的な手が加えられたものはあまり見受けられず、やはり俗の世間からは切り離された場所ではないかと思う。]
やっぱり…簡単には抜け出せそうにないわよね。
たとえばこの窓…なんとなくだけど、ここから抜け出るのを試みたりすれば窓の縁が刃物になって襲いかかりそうだもの。そんな予感をさせるくらい、頑丈そうだわ。
迂闊に出ないほうがよさそうよね。
[ネリーはキッチンらしき所へ向かった。漫然と食材を置いてあるだけなのだろうかと思ったからだ。
しかし確かに漫然さの感じられる倉庫だったが、多少は精をつくせばよいものが出来るのではないかという考えが脳裏に浮かんだ。]
割とあるじゃないの…これならシフォンケーキだって目じゃないかもよ…でも。 ナイフや刃物が異様に多いような感じもするのも、少し*気味が悪いわよね*
[シャワーを浴び終わってからクローゼットを開けば、ステラらが言った通り自分にぴったりと合うサイズの服が並んでいた。]
ふぅん……。
[これだけあればいかに清潔な人間でも暫くは服の替えには困らなそうだとぼんやり思い、適当に服を見繕う。その中から襟付きの白いシャツと、腰の辺りで絞るタイプの茶色いフレアスカートを選ぶと、手早く着替えてベッドの方へと移動する。]
元々着ていた服はどうしようかしら。
[口に出してはみたものの、さして迷うこともなくクローゼットの一番端に吊るす。屋敷から出ようとか、そういった考えも今は持っていないのか、部屋を調べるでもなく窓辺に立ち、空を眺める。]
[お世辞にも良い天気とは言えない――むしろ薄暗い空の、微か夕焼けの赤みがわかる程度の眺めに一つ、ため息を落とす。]
自由に過ごせ、というのが一番困るのよね。
することなくて。
[くるりと窓に背を向ければ、個室内でも楽しめるようにかティーセットが目に留まる。紅茶の茶葉も結構な種類があるところを見ると、主も紅茶が好きなのだろうか、などと首を傾げ。]
んー……どれにしようかしら?
[心なしか楽しそうに茶葉を見比べると、キャッスルトンのセカンドフラッシュを手に取り、じっくりとその味わいを*楽しむ*]
[二人の部屋。
紫の君・蒼の君。何処かで見た双児の人形。
蒼は窓際で溜息をつく。
門に閉ざされた豪奢な屋敷。未だ現実感が湧かない。]
ナイジェル……
[ぽつりと少女の名を呟く。
その名を言葉にすれば、何処か安堵感を抱く。
弱く笑み、ソファーへ腰を下ろす。
長袖の青のワンピース。ショールを羽織り直し。
ワンピースの袖を捲って、白い痕の残る手首を、
指先でなぞって。]
……
[ポケットの錠剤を、とん、と服の上から確かめて
*す、と目を伏せた*]
[一人のティータイムも終わり、小さな鞄から薬のようなものが入ったケースを出す。が、昨晩ワインを零したこともあってかなんとなくまた元の位置にしまう。]
また失態をおかすのも、ね。
[小さく呟き、状況が動いていないか広間へと。]
[一通り2階を見てまわり。
特に他に目新しいものがないと分かるとゆっくりと1階へと降りる。]
……罪人ばかり集めた割には静かというか。
そもそも男が少ないから、か……
[刑務所にいたころよりはいくらか。
特に揉め事も少ないな、とホールを見渡して。]
[閑散としたそこへと辿り着けば、何となくソファに座るのはよして厨房へとまっすぐ入る。おなかが減っていたわけでもないけれど、水道をひねり、ぼんやりと佇む。]
――丸二日も経ってるけれど、イマイチ進展もないわね。
[自ら必死に捜査しているわけでもないので当然と言えば当然のことだが。]
情報を持って居そうなのは誰かな。
ルーサーさんかしら?
[漠然とそんなことを考える。]
正直館内の全てを見て回れるほど細かくないのよね。
面白い事実でも見つかるのなら話は別だけど。
[単なる貴族の道楽ならば面白みなど全くない。]
[会釈をされれば笑みを返し]
こんばんわ。
今日はまだ誰にも会ってないわね。
[そこまで言うと、ああ、と思い出したように]
昼頃にどこかからピアノが聞こえてきたくらいかしら?
[小首を傾げ、そのままストレートに質問を。]
――何か面白いものは見つかった?
どこへ行っても違和感があるものだから、逆に飽きちゃって。
……ああ。
シスターがピアノを弾いていたのですよ。
2階にちょっとした娯楽施設がありまして。
[それが聞こえたんでしょうね、と頷いて。
面白いもの、と聞かれればはて、と首を捻り]
……面白い、の定義にもよりますがね。
まぁ見て楽しいものは特には。
お酒好まれるなら2階にも結構取り揃えてありましたよ、とだけ。
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