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<────ドサリ>
[何かが、崩れ落ちる/倒れる・音]
[振り返る][整備されたアスファルトに広がる金髪]
……え。
レベッカさん?────、
[声をかける][動かない]
[視界のインジケータが電脳層の異常を捉える]
[触れる][動かない]
[ボディのバイタルはすべて停止を示している]
だれが。
[電脳層の異常、高負荷のPGM][探る][逆探査]
[そして、]
みつけた。
[特定][周囲にパネルを展開する]
[瞼を伏せ、視覚情報を全面カット]
[ポッドまで行く時間を惜しみ、義眼による潜行]
→ 理想郷<Utopia> / Under ─
[高負荷PGMの軌跡を辿り、下層領域からインフラ層を介し、攻撃者へと語りかけた]
―― Mundane/北東部・機内 ――
[現実世界に存在しながら、電脳世界を平行して視る指揮者の左目は緑ではなく灰青。それは嘗ての意識の向かう先を目に見える形/象徴として成り立たせたものでもある。]
遥かなる高みより蒼き女神の腕に擁かれて。
[networkから、SwM exclusivelyの電脳へ向けての降臨=最奥に至るには多重なる防御の網の目/光の膜。稲穂刈る刃なき鎌が彼女の中を這入り覆い尽くすと同時に、彼女のゲシュタルトも崩壊してゆく。SwM exclusivelyのMasterの為に構築された全てのものが。]
―― Mundane/北東部・機内 ――
[SwM exclusivelyの主電脳及び副電脳の崩壊=暗い穴底へDataが花火のようにゆっくりと落ちてゆき、知性の輝きは残らない。
けれども。ビジョン/闇の中。その女神の腕に擁かれたDataは蒼く燦然と。太陽の光を反射する月の光のような優しさを持っていた――共有/Data S2。]
―― Mundane/北東部・機内 ――
[轟々と流れ行く崩壊の砂塵。分解されたそれは腐敗した腐葉土にも似るのだろうか。白い機体の外側にも、もうもうと立ち込める埃がこびりつく。
――メガロポリスは今、たった一人のAIによって半壊の憂き目にあっていた。]
司書。――中央部へ。
[沈黙のうちに白い巨体は静かに向きを変え中央部へ向かう。]
ああ――誰かと思えば、Kot。
何か用かい。
[無数の白き十字で構成されたシートに腰を下ろし、現実/電脳の双方で訊ねる。]
≪レベッカさんの光が、"消"えてしまいました≫
≪────≫
[未だ、揺らぐ]
≪……師匠≫
≪賭けをしませんか?≫
≪わたしと師匠で≫
≪わたしが勝てば、師匠には手を引いてもらいます≫
≪師匠が勝てば、わたしから"鍵"を≫
≪いかがです?≫
―― Mundane/移動中→中央部 ――
[上空から見る東部の惨状は凄まじいものがあっただろう。だが、指揮者は周囲をただ【白】で鎖された場所に横たわるのみ。]
――Catedral Ω
あそこでの演奏が出来なくなるのはとても辛くなるねえ。
[辛さなど微塵もない口調で独り言のように。]
SwM exclusivelyの消失がそちらでも確認されたかい。
それは僥倖。
[双眸を細め、ニタリと笑う。]
Kot. ――賭けというものは、自分に勝機があると思った時にするものだ。前の宿題は解けたのかい。
[現実/電脳で、正に嘲るような口調で。答えずに応える。]
――Mundane/中南部――
[それほど高くはないビルの上で立ち止まる]
あし、いた。
さすがに、スピード出しすぎたなぁ。足はともかく、膝までは生身だし。
後、少し。
でも、そんなに緊迫してるようにも見えない気がしてきたんだけどー。
[息を大きく吐いて、屈伸を数回]
あと少し、がんばれあたしの足。
≪そんなことを言う師匠なんて嫌いですよ≫
≪では最初から何もせずにただ見ていろと?≫
≪人が死ぬのを、己が死ぬのを≫
≪そもそも師匠が首謀者であるならば、わたしに"手紙"を送ってきたのもまた師匠ということ≫
≪はじめからこうするつもりだったのでしょう?≫
≪下層に行けなんて茶番もいいところですよね≫
≪巻き込んだなら、弟子のわがままくらい聞いてくれても良いじゃないですか≫
―― Mundane/移動中→中央部 ――
さて、首謀者だろうかね。
[わざとらしく]
否。ボクはKotが下層へ行くのが間に合えば、それはそれでも良かった。何時の日か目覚める時まで平穏に暮らすのもね。
だが、目覚めは近しい。その痣こそが証拠だ。
[不気味に歪む沈みゆく太陽に向かい飛ぶ白き機体。]
―― Mundane/移動中→中央部 ――
……そうだな。
[しかし少しの沈黙の後]
例えば仮に、賭けをする事によってKotが高みに昇りゆかんとするなら――興じてもいい。
≪今更違うとでも言うつもりですか?≫
≪GAME MASTERと仰ったのは師匠ですよ≫
≪この痣。霊妙なる器。血に潜む鍵のかけら≫
≪相変わらず、その裏まではわからないままですが≫
≪師匠がわたしを引き取った理由も、
ここにあるのでしょうね≫
≪師匠≫
≪賭けを申し込んでおきながらこんなことを聞くのは、愚かと笑うのでしょうけど≫
≪わたしも消すつもりなのですか≫
≪鍵を奪い、SSSを開くために≫
―現実世界/中央部電波塔柱の間―
ククククク……キてるぜェ………。
そうだ。これこそが生きる実感だ。
[脳の前に、老人のヴィジョンが現れる。
左手で顔をゴキゴキと組み替えている。
骨が飛び出し、一瞬拉げたようになる。]
サイコーニ、めろうナ気分ダゼェ……。
[左手をどけると、目は吊り上がり、
口は裂けたように狂喜を湛えている。
怒髪は天を衝く。若々しいエナジー。]
俺ァロゴスに生き過ぎた。
だが、俺ァもともとパトスに生きる「怪物」よ。
カッカッカッカッカ…。
[腰に下げたポーチを開け、鉤爪のついたワイヤーを取り出すと、手首に巻き、鉤爪の部分を握る]
そんじゃ、そろそろ下に降りましょーか。
[ビルの屋上から下を眺め、倒れる人の姿を確認する]
この辺り、かな。
[鉤爪を投げ、進む方向のビルの窓枠へと引っ掛ける。そして、飛び降りた。
急降下する体。伸びていくワイヤーと壁を滑ることで衝撃を和らげる]
ん、いこっと。
[弧を描くように体を振り、その反動で乗ったスピードを殺さずに、通りへと飛び降りた]
―― Mundane/移動中→中央部 ――
ボクがKotを殺すなどありえない。
かたち・うつわ・…
呼び方は様々だ。
[ふ、っと、Kotの顔に影がかかった。周囲に風が渦巻く]
賭けに乗ってもいい。
だが、それには条件がある。
[肉声。機体の側面に無数の矩形の切れ目が出来、内側に窪んでゆく。黒い花を頭部につけた識者が顔を出し、眼下の少女を見下ろした。]
さてェ……待ち侘びたぜェこの時を
[「怪物」のヴィジョンが、掻き消える。]
どうやら、真実の終焉のための
ショウストッパーは1人だけだったかねェ……。
[柱の間全体がブラックアウト。
脳の容器だけがコポコポと音を立てる。
柱の間に静寂が訪れる。現実世界での
最低限活動エネルギーだけを残し、
残るすべてを電脳世界へと運んだようだ。]
条件、ですか。
[言葉は、現世と理想郷、共に]
[髪を巻き上げる風に、僅かに眉が反応する]
[瞼は伏せられたまま]
[浮上プロセスを開始する][カウントダウン]
[緩やかに浮上していく]
そう、”輪廻”を共に破壊するならば――…‥
その後で、Kot。
賭けに応じよう。
[白い機体は静かに降下を開始し、建物の間。地から僅かに浮いたまま停止。指揮者はKotへ手を差し伸ばした。]
Morganは、死を渇望し死の前に訪れる生を求めている。――Kotは嫌かもしれないがね。
彼の望みだ。
[手を差し伸ばしたまま。笑みはなく。表情はなく。ヴェールの奥の双眸は、ただ静かにKotを見つめ続ける。]
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