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[コップじゃ駄目だ。
こんな鈍角の物体では凶器にならない。
そう思って、空のコップを手放す。
テーブル上にあるのは、皿とスプーンと水差し]
>>75
…ですよねー…。
[人質になれと言われてなる人は居ない…。ごもっともですと頷いた。続く言葉にはうんうんと頷いて]
そ、その点は大丈夫です!
[何を根拠に大丈夫なのかはよくわからないが、とりあえず「人質」も作戦の上なのだと理解してくれるだろうと思っているようだ。]
…うーん…。
[バケツがずり落ち顔がすっぽりと隠れ、慌てて再び頭に引っ掛ける。
…ひょっとしてこっちも使えるのかなぁとバケツを取ってソフィーを見た。]
ご、ごめんなさい
[勢い良くソフィーにかぶせようとする]
[突入までには窓を、音がせぬよう気をつけつつ侵入できるだけの隙間分開けておかねばならないだろう。
そろそろと近付き、しゃがんで念のため死角となる窓の下にしゃがみ気味になって窓に手をかける。
幸い、鍵はかかっていなかった]
(よしよし…)
(…ん?)
[静かに静かに隙間を開けると、ヒューバートの乾いた笑いが聞こえた]
(何話してるか知んねぇけど…。
口の勝負でだったらキャロル一人ででも、ヒューバートに勝てそうだなありゃ)
[キャロルでも構わないものの、いっそコーネリアスが行動を始めたら見えなくとも音でわかりそうだし、すかさず侵入してやろうと思いながら佇んでいるようだ]
>>81
[あっさりと阻まれ、しゅんとして再び謝る。]
ごめんなさいー…。
え、えっと、そ、そしたら正攻法でいってきます!
ソフィせんせは、えっと、中が大変になる…かもしれないので、うんと、外で待ってた方がいいかも…?
[転がっていくバケツを拾って再び頭に被り、ソフィーに手を振ってから食堂の中にこっそり入る。
堂々と見つかっている可能性も高い、
バケツを被った変な人。]
[何故か、ナサニエルのいる方ではなく、キャロルの背後から物音が聞こえた。
予想していた方向とは違っていても、音に反応するよう備えていた体は弾かれたように、動く。
キャロルは、カレーの皿を目の前の男に投げ付けた]
(何かぼそぼそ言ってやがる…
声が聞こえにくいじゃねぇか。はっきり喋れよな)
[理不尽な文句を心中でヒューバートに呟きつつ。
それにしても、誰も行動を起こさないもんだなと思う。
これはいわゆるあれだろうか、お見合い状態?
あるいは――]
ううむ。まさかとは思うが。
コーネの奴、土壇場でびびっちまったとか…
…下手するとソフィ先辺りに、捕まっちゃってるとか。
………。
[また様子を見に行き、どちらかと言えば悪だが颯爽と正義の味方としてそんなコーネリアスを助け、共にソフィーを人質にして…]
もういっか。それってカッコイイけどめんどいもん。
[途中までは燃えていた妄想を、不純な動機で切り捨て御免]
おおっと?!
[空のカレー皿をとりあえず防御。]
ふう。空で良かった。
うん、中身が入っていたらお説教する所でした。
食べ物を粗末にしない子は好きですよ。えらいえらい。
[なぜかキャロルの頭をなでなで。]
ようし。もうやったるぜ。
コーネにキャロル、ヒューバートにかかるぞ!!
[言いながら箒を両手に握ったまま脚力だけで窓を飛び越え、面食らう。
キャロルの手からヒューバートに向かって、宙を舞うカレー皿。きっと最後に入ってくるだろうと思っていたコーネリアスすらも、実は既に侵入済みだった]
(お、お、俺が最後!?
…いやヒーローは、最後に登場する!)
[密かな動揺に襲われながらも、そんな風に自分に言い聞かせ、改めて気を引き締め直しバネのように跳躍する体の勢いもそのままに。
なぜかキャロルの頭を撫で撫でするヒューバートに構わず、箒で体の中心を狙った突きをくり出す]
箒と来ましたか。
確かに柄は長いですが、逆にそれが仇となる。
[箒の柄を、キャロルの頭を撫でていない方の手でがっちり握る。]
[早く動きなさいよ!と、心の中でナサニエルに毒づく。
普段なら、頭を撫でられると言う屈辱的行為に反抗する所だが、俯いた視線は既に次の武器を探して這う。
皿は駄目だ。床に落ち、届かない。
俯いたキャロルの耳に、風を切る音が聞こえた]
[キャロルの頭を撫でているヒューバートの様子に、ぽかーんと呆気にとられる。がしかしそのとき跳躍したナサニエルが目に入り、こうしちゃ居られないとチリトリをぐっと握った。丁度先生はナサニエルの箒を持ち、向こうを向いている。]
え、えーい!
[真後ろに行けば大きく振りかぶり、全体重…とは言っても微々たる重さ…を使ってヒューバートにどうにか痛手を与えられるように振り下ろした。]
[箒の柄を掴んで防御している隙を狙って、テーブルが脇腹を直撃。]
……あいたた。
流石にそれは効きますね。
[が、真後ろからの攻撃には大した反応を示さず。
痛くないのかもしれない。]
…やるな!
[戦闘において呼吸を整える必要が無ければ口笛でも吹いていたのだろうナサニエルの賞賛は、まともに突きを腹に受けるでもなく、自分のくり出す箒の柄をがっちりと掴んだヒューバートに対してでは無かった]
ざまぁ見ろっ
[後ろからのちりとり攻撃を、彼なりの全力で食らわせたコーネリアスはともかくとして。
教官の脇腹へと、あの重いテーブルを直撃させたキャロルへの賞賛だ]
[ヒューバートと箒の取り合いをするよりもそのチャンスを生かしたいと、瞬間的に判断する。
掴まれた箒をあっさり見捨て、テーブルの当たっていない方の脇腹に組み付いた。
この程度のタックルでは倒れそうにもないが、自分とキャロルの押し出すテーブルに挟まれれば結構苦しいかも?
そんな期待を胸に、縋りつくように腕を回している]
もっと潰しちまえキャロル!
効くだけじゃ駄目なのよ。
[軽く舌打ち。
けれど、この教師がどの程度の反応速度を持っているのかは理解出来た。
隙をついたとしても、初手だけで攻撃を当てるのは自分には無理。ナサニエルの速度でも無理。当てるのに三手。
予想してはいたが、手強い]
[無事に当たり、反動でよっとっとと尻餅をついた。
が、パコンッと音がしたにも関わらず、チリトリで叩いた人間は全く痛がっていなくて唖然。]
え?あれ?うそー。
[チリトリ。小さな頃だけど、何度叩かれて泣いたことか!
やはり先生は違うんだなぁと感心して頷くのをはっとして止め、あわてて次の武器を探しに厨房へ。
フライパンを取ってくるつもりだ。]
[箒を手放し、組み付いたナサニエルに肘鉄をお見舞いする。]
組み付いたところで結果はあまり変わりませんって。
まったく、甘いですねぇ。
[ナサニエルを引き剥がし、キャロルからも距離を取ろうと。]
[横向きに押し倒すことよりも放さないことを目的として、横腹からぎりぎりと腕で締め上げる]
これだけでキツけりゃ、もうギブアップしてくれて構わないけど?
[ヒューバートに軽口を叩きながら、横目で二人の仲間の様子を窺う。
キャロルは舌打ち。やはりあの程度のダメージでは満足できないか。中々頼もしい女だとこっそり呟く。
コーネリアスは…]
えっ…逃げる気?
[尻餅後すたこらさっさと厨房へ向かうコーネリアス。
思わずそりゃあんまりだと勘違いで隙ができ――]
…ぐ、
[見事にヒューバートの肘鉄を食らう。
引き剥がされてしまった]
ま…マジ遠慮ねぇな…
[染み出た苦い唾を飲み込んで、吐かぬよう口を拭う]
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