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― 現実世界<Mundane>/
南部電脳街:Theater内 Machine Room ―
「う〜 う〜うー くるしー こんなんなるって聞いてねーよ……」
[戻ってきてしばらく、マノンは加速された「誕生」にのたうちまわっていた。活発な変換作業が収束した後もしばらくPGMの最適化のための書き換えは継続し、その間AIの言語モジュールは苛立たしげにエラーメッセージを吐き続けた。
元々、老人がヴィンセントの電脳に効果をもたらすように発したPGMだ。多少は存在するだろう不整合な部分を補完しなければならない。]
「まじだりぃ。やってらんねー」
[大きな不具合が発生するならば初期化が必要だろうかとの考えも浮かんだ。一人だけに“受胎”を求めたのは、いざとなればカノンで上書きして不具合を除去することが容易だからだ。]
[だが、カノンの申し出をマノンは頑なに拒否した。]
「そっちこそ、あたしで書き換えてやるよ」
[そう言って、マノンは不敵に微笑んだ。確かに、PGMが定着し、結果マノンの動作が向上したと判断されれば、その内容はカノンに上書きするもくろみになっていた。
ふざけんじゃねーよなにきばってんだよむりすんじゃねーようっせうっせ二人はつかみ合いの喧嘩をはじめる。ああもういいからやめてくれと間に入る。
マノンの吐き出すエラーを見続けるのに耐えられなくなり、マシンルームのサーバ群で分散処理することにした。演算は瞬く間に終了した。やれやれだ。]
[ひとまず動作不良を生じさせないことを検証し終えたところで、カノンは私もなにか別物が欲しいと言い出した。どうしてもただ上書きされるのは納得がいかないらしい。
かといって爺様のところへまたねだりに行くのも、芸がない。
対になりそうなPGMで他に思いつく心あたりといえば……。
万華鏡を覗き、その者のIDの位置を特定する。
ゲートが再び開かれ、世界は*変容した*。]
潔白、違うってこと。
[考える、が思考は途中でそれる]
kotはあのこか。そしてDeath Maiden。
白、ね。本当に、白だったのかな。
信じてないわけじゃないけど。一口で安全だと言うのもおかしい気がするし。
うん、有効利用させてもらう。
[ケネスが出て行くと、少し後にモニタに映像が映る。金髪の少女はCeliaと名乗り、ケネスの名を告げる]
ふーん。そんなにおいちゃんて呼ばれるの野だったのかな?
まいっか。覚えとこ。
さてと。ここのブースでそのまま潜ったっていいけど。……別のブース行こうかな。
[少し考えてからブースを*移動した*]
――Mundane/南部・"BruteForce"――
[別の個人ブースへと入りゴーグルと端末をケーブルで繋ぐ。レンズを片方だけ上げて、キーボードへと指を走らせる]
あっと、手紙も、もってこ。
underに来られればと言ってたけど。今は情報を探るのが、先。ま、行くとこ一緒だけど。
[ログインのためのIDを打ち込み、続いてpassを打ち込み、自分のClosed spaceへと]
underに行くためのPGMあったはずだけど。どこやったっけな。
[端末から覗くそこは、一面のGray]
[画面中央よりやや右をポイントすると、textが展開される]
あった。
まだ、大丈夫、かな。ん?
[一面のGrayの中に、10ホワイト値の落ちた箇所を見つけて、開ける。やはりtext文書が展開され、下の混乱のことが書かれていた]
……下で、何か起こったの?
うーん。途中で切れてるし!
下に戻るなっていっても戻れないし!
PGMが撒き散らされた、のは分かる。でも。
それでどうなったのかまではかかれてない。
ある宗教施設への住民の暴動とか。
みんな、大丈夫、かな。逃げるの早いし、大丈夫と思いたいけど。
[textを閉じる]
この状況じゃ打つ手なし、かな。
あたしはあたしに出来ることしなくちゃ。
[入手したPGMを使ってunder領域へと潜るレンズは両方おろし、潜っていく感覚は緩い]
――Utopia/underのどこか――
[降り立った場所は薄暗い。端末との相性が悪いのか、と思い、自身の調子を確認する]
暗いだけかな。
underには入れるって事はここは生きてる。
まずは、"Hypnos"について、かな。
[検索をかければ、そこへと誘導される。どこかの資料室のようだったが、開放されているらしかった。そこから紙片状の資料を取り出し、目を通す]
HypnosPGM、"都市型" memento mori、単語だけ並べられても。
でも、memento moriは知ってる。どこかの図書館で読んだ、気がする。
S2……。SSS……。不可侵領域への鍵。
鍵。
[トビーの言葉を思い出した。過去、不可侵領域へ行く方法があったこと]
単語しかないからよく分からないけど。
ちょっと、考えてみよ。この資料が、どうしてこんなところに開放されてるのかも。
[その場に座り込むと、*資料を見ながら考え始めた*]
― 電脳世界<Utopia>/領域定義中 ―
<<< ドコォォォォォォォォォン!!! >>>
<<< キィイィィィィィン ピー ガガガガガ! >>>
[突如轟音が鳴り響いた。
集音マイクの音割れ。閾値を超えた音量が目の前に起きている出来事のインパクトを伝える。
コンクリートは地響きをあげながら雪崩となって崩れ、鉄骨は甲高い軋みと共に倒れてゆく。
山が崩れるのに等しい衝撃だった。]
なんだ!?
なにが起きている!!?
[メガロポリスの姿を映し出すウィンドウに意識を向けた刹那、視界は兇変の様相に置き換えられた。]
[中央部はもうもうと立ちのぼる粉塵に覆われてゆく。灰色に覆われた視界の彼方で、幾つかの光が明滅した。
メガロポリスの象徴のように聳え立っていた電波塔は崩れ去っていた。
だが、白煙と降り注ぐ水沫の向こうに巨大な柱の影がおぼろに見える。]
爺様はどうなった――
[万華鏡の多層地図を呼び出すと、光点は健在だ。
ほう、と安堵とも感心ともつかない息が漏れた。]
[茫然とその場の有り様に意識を奪われていたのはわずかなこと。薄曇りの中の視界に大きな変化は見られない。
火災や破壊が拡大していく気配がないことを確認し、ウィンドウを縮小させた。]
「天を目指した夢の塔もいつか――」
「――崩れ去る時がくるのです。」
[双子はぽそりと口にした。]
「ねえ、ボス――」
[突然、マノンが俺の方に向き直る。]
「Dreams Come Trueって――何人でしたか?」
[俺は厭な予感がする。]
さ、さァね。二人なんじゃないか?
[声はわずかに強張っていた。]
「へえ……」
[マノンは口を噤む。そこになにかの気配が横たわっている。それは、黒く、重く、冷たい。]
「私、三人見ました。古いデータで。」
「――二人でしょう?」
[カノンが首を傾げる。
俺は、いいじゃないかその話は、と双子の間に入る。
元から二人だったように、触れられないことがあるのだ。目指す道筋が変わって、別の旅路へと向かう人だっているさ――言葉は絞り出すように発せられた。]
「夢の終焉……
私たち三人も――」
[誰かが欠けなければいいですね、とマノンはクスクスと嗤った。
なに言ってんのよ、とカノンが詰め寄る。お払い箱になるとしたらお前なんだよ、と諍いが始まる。俺はまた二人の間に割って入った。
だめだ。危険だ。Biscuitはミラーリングによって常時双方の異常を検知し書き換えながら、安定性を保ち続けることに意義がある。このまま二人が融和を拒んだまま時間が経ったなら、とりかえしのつかないことになるかもしれない。
一刻も早く、対になるPGMが必要だ――。
渇望に突き動かされ、俺はその者のところへと赴いた。]
― 理想郷<Utopia> / Under:Ruins of Abbey ─
[廃墟と化した寺院の前に、聖女は佇んでいた。かつての大伽藍は今は崩れ去り、栄華は一場の夢。天蓋はなく、石壁や列柱、アーチがモニュメントのように残されていた。
頭上の虚空には、島のように巨大な岩塊がぽっかりと浮かんでいる。それは、基準面グリッドの定義に失敗した作りかけの大聖堂だった。
何処へ配置される予定だったものか。あるいは、自己満足の手慰みにつくられたものか。作り手に忘れられたまま残骸となって、その領域に置き去りにされていた。
<<< ……バサ、バサバサ… バサ――ッ >>>
[闇を深めた黒い鳥。鴉の群れが虚空の聖堂の影をかすめ飛ぶ。
それを合図としたかのように、ストリートオルガンのノスタルジックな音色がどこからともなく響きだした。]
― 理想郷<Utopia> / Under:Ruins of Abbey ─
[カラコロとストリートオルガンの台車を押す“座長”の姿が黒い羽の中から浮かび上がる。]
<<< ブンワッパ ブンワッパ♪ >>>
<<< ディロディロリ〜 ディ〜ラ〜ララ〜 >>>
<<< ララ ブンチャッチャ♪ >>>
[修道女の首が小さく、音の鳴った方へと傾けられた。ストリートオルガンを押す男と、アコーディオンを奏でながら付き従う二人の老婆の姿があった。
現れた三人は、一定の距離を隔てたまま立ち止まった。]
やァや。シスター。
新世紀の救世主が降誕すると聞いて三博士がご機嫌伺いにやってきたよゥ?
[座長は山高帽を取り、その場で恭しく一揖する。]
あなたに黄金も乳香も没薬も捧げもしよう。
だが、私が捧げるのは音楽と踊り。
[ステッキをくるくると回し、カツと地面を鳴らす。
傍らに、ぴょんと三脚を弾ませ幻燈機-Phantasmagoria-が現れた。
投げかけられた光が、聖女の周囲を浮かび上がらせる。]
千年王国の始まりだ。
眠りについた者も甦るさ。
福音を耳にするために、迷える羊たちが押し寄せてくる。
さァさ、音楽を奏でよう――。
[パチンと指を鳴らす。双子のアコーディオンの音色と共に、幻灯機から影が溢れ出した――**。]
─ 現世<Mundane> / 中央部 ─
[すとんと着地][満足そうに笑う]
弟子は日々着実に育つものなのよ、師匠。
それともすべて見越して敢えて受けてくれたのかしら。
師匠ならそれもあり得なくはないけれど。
[Cubeを一振り]["ウェンディ"が消える]
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