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[ボブからすっと離れて]
ええ、ステラが来ているわよ。
お客さんは少しでも多い方がいいでしょう?
まず、一杯飲んでからにする?
[そのままローズマリーはカウンターにもどる]
ステラ、お待たせ。
んー、わたしのこと心配してくれてるのねー。
ありがとう。
でもね、こうしてお店開いてる方が、いろいろと気も紛れるし、あなたとも会えるじゃない?
わたしはこうしてお客さんと話すのが好きだもの。
これがないと元気がでないわ。
そうだなあ。ちょっと飛ばして来たしねえ。
バーボンでも頂こうかな。ストレートで頼むよ。
チェイサーは、そうだなあ…いいや。
[ローズマリーにそう告げると、ステラにニッコリ
微笑んで会釈。カウンターへ向かう。]
[カウンターに戻ってきたローズを、わたしは何処か醒めた目で見つめていた。]
ううん、気にしないで?
それより…あの方のお相手をしなくて良いの?
そのっ…お邪魔だったらわたし…すぐ居なくなるけど…。
[ボブと呼ばれていた男を一瞥して。わたしは小さく溜息を吐いた。
この人が今の…。
そう思うと虫酸が走るような気がした。穢されている。彼女が――]
そうね…。お店が開いているから…。わたしもローズと逢えるわけだし。
うん、やっぱり生きがいは大切よね?
だけど無理しちゃ嫌よ?わたし、ローズが倒れちゃったらきっと泣いちゃう。
[その言葉は嘘ではなかった。
でも本心でも無いだろう。
涙を拭う振りをして。わたしは立ち去る頃合を見計らう]
[土から手が伸びる。
無数の手は彼の身体を捕らえんとし、路傍の石と思しき物体は彼に攻撃を食らわせてやろうとして目に見えない程度の距離だけ間合いを詰める。]
[彼が琥珀色の影に気を取られた隙に、土から生まれ出た無数の腕が、彼を大地へと叩き付ける。]
――ドサリ。
[しかしその手には彼を土の中へと引摺り込む力は無いらしく、彼を地に放置したまま元の位置へと帰っていった。]
………っ痛ぇ………
[無様にも地に倒れ込んだ男は、彼を陥れようとした路傍の石の硬い感触を頬で確かめている。]
[カウンターへと向かってくるボブという男につられ、わたしも愛想笑い程度の笑みを浮かべる。
与えられたものには、それ相応の同等の価値を。
表面上はさもにこやかに装って。会釈も忘れない。]
─ローズマリーの酒場前の路上─
[軋んだ音と共にピックアップトラックが停車する。
ややへこみのあるドアが開いて、中から滑るように飛び出してきたのは、カウボーイブーツを履いた足、そして。
路上にバックパックを放り投げるように下ろして、彼は降り立った。]
[部屋の後片付けの後、いつもはそうでもない腹の虫が妙に鳴る。
自身で料理が出来ないわけではないが、一人で作っても味気ないもので]
…はぁ。
[外に出るのは何となく重い気分を振り切るのにもいいかもしれない。
誰かに会うと思うと気が進まないのもあったが、それ以上にここに居たくない気持の方が大きくて。
一つ吹っ切ったような大きなため息をつくと、外へのドアノブをまわした。
そう広くもない町の中、ぶらりと向かう先は…酒を出す店。
無意識にそこに向かったのは幼い頃、年齢的にも入ることができなかったからで。確か営業時間外に遊びに入ったことはあったから、店の人間とは顔見知りであったけれども。
明かりがつくその店、見上げてぽつり]
…やっぱ酒出す所はいつでも営業してるんだなぁ…。
[感心したような、あきれたような。再びもれたため息は多そうな人の気配からか、人類共通の酒好きからか。]
あら、わたしもステラが倒れたりしたら泣いちゃうわ。
あなたも無理しないでちょうだいね。
[カウンターから身を乗り出してステラの頬にキスをしようとした]
上等上等。それじゃあ頂くよ。
[グイっと煽り、ビーフジャーキーを齧る。
ローズマリーとステラの様子を見ながら]
……まあまあ、2人とも。こういう時にね、ツイてるよ。
No music, no life.ってヤツさぁ。
[出されたものを、胃袋に押し込むと、演奏の準備をする。]
ツイてるぜ。一流じゃあないのは勘弁だけどな。
[カウンターから身を乗り出してきたローズに、一瞬だけ身じろいたけれど。
それが親愛の証と理解して。]
えぇ、お互い無理はしないように。ね?
[頬に当たる感触を素直に受け取った。]
[営業中、と確認し、がちゃりとドアを開けた瞬間に目に入った光景――ローズマリーがステラの頬にキスを送ろうとする瞬間を目の当たりにし、少し硬直]
…え〜っと…こんばんわ…。
[とりあえず当たり障りのない挨拶]
ツイてる?
どうして?
[差し出されたグラスの中身を傾けるボブの言葉に、わたしは不思議そうに首を傾げて。
ビーフジャーキーを齧る姿をじっと見つめる。
そしてカウンターから立ち去る姿を目で追うと。
彼が言っていた「ツイてる」という意味を、おぼろげながら理解した。]
あなた…演奏が出来るの?
[ステラの頬に軽く口づけしたあと、扉が開く音に気づいて]
あら、いらっしゃい、お久しぶりね。
[ハーヴェイに軽く手を振った]
[大地に背を預け、男は空を見渡す。]
………………………。
あー……そういや、水害があったっていう話だったっけか。
例の夫人が「忙しいからまた今度お会いいたしましょう?」だなんて言ってたから、きっとよっぽどのことだったんだろうなァ……
[自分も被害に遭ったはずの水害をさも他人事のように思い出し、男はぽつりと呟いた。]
あー…………………
腹減った。
ハッハハハハ……できる…か。
[サングラスの奥の瞳が、鋭く光る。]
まあ、有名どころと比べるとランクは落ちるし、
知らないのも無理はないと思うがね。
[ピアノのところに移動し、準備をする。]
[キスを受け、ツイているという意味をおぼろげながら理解したわたしの背後から聞こえる新たな声に。
わたしはこんな時期なのに随分と人が集まるものだと、半ば感心した。
いいえ、こんな時だからこそ。人は人を求めるのかも知れない。]
新たなお客さんは幸か不幸か。どちらかしらね?ローズ?
[頬に受けたやわらかく真新しい感触を噛みしめながら、わたしは悪戯っぽい視線を、入り口付近に佇む青年とローズへと同じ重さだけ投げかけた。]
[男はむくりと起き上がり、無防備な大あくびをひとつくれてやった。]
ふぁああぁあああ……ふぅ。
ん。メシでも食うか。
今日はアレやらコレやらあるから、軽く摘めりゃいいか……
[酒場の明りを目指し、男は歩き出した。]
ごめんなさい、ボブさん。
わたし、流行の音楽には滅法弱くて…。
[彼の口から紡がれる言葉で、誰もが知り得る有名なミュージシャンではないけれど、それでもそこそこの腕を持つ人だということを知らされる。
そしてその興味は、わたしをこの場から立ち去るタイミングを。いつの間にか奪ってしまっていた。]
[ステラに笑顔を向けて]
さあ、でも、わたしの店に来られたのはラッキーじゃないかしらね?
ボブはね、いい演奏するわよ。
あなた、聞いたことなかったかしら?
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