情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
── 理想郷<Utopia>/Closed:Morgan's Space - 車内 ──
あなたは、何処かに還りたいのですか?
[けれども、問いながらも感じる違和感──。
バスの外で、その時、澄んだ美しい音を奏で88の鍵盤が呆気なく崩壊した。音楽が途切れ、沈黙がおちる。セシリアは窓の外を見遣り、瞬きをする。]
【もうすぐ、この場所も崩壊する】【おそらく】
[輪廻] [愛] [結合] [命が爆ぜる]
[Morganの 真実の終焉を望んだ 魂が 行く場所は──]
── 理想郷<Utopia>/Closed:Morgan's Space - 車内 ──
【本当は、私は──】
【PGMに制御/支配されない──かつて人間だった私は】
【Masterも、Morganも 生きていて欲しい と願っている。】
【けれども、A girlが、名もなき市民のかりそめの死を悼むように、私はその感情が絶対不可侵の己自身である事を確信する事等、出来ない。
PGMと人格が衝突する事の無い、平凡な人間である彼女が羨ましい。マインドコントロール等を受けた事も無く、断絶の後、再生される事も無い(バックアップの無い)下層民である彼女に──羨望か。】
[しばらくの間をおいて口を開く]
つまり、俺にあの“手紙”を送って寄越したのも、アンタだ、と。
そして、その言葉――『今回の計画』という事は。
全体の企図を明かすつもりになったと考えて良いのかな。
[もはや殆どの対象物(オブジェクト)が消滅した空間に、
"Blue Water"からの検疫結果を表示した]
【01/Conductor】 ――positive.
【07/mortal】 ――positive.
"Ο ν ε ι ρ ο ς (オネイロス)"を俺に組み込んだ理由も?
── 理想郷<Utopia>/Closed:Morgan's Space - 車内 ──
「俺が犯人だよ――。」
[ヴィンセントの言葉にセシリアは笑いを止める。]
…貴方が犯人ならば、A girlの魂を奪って欲しかった。
永遠に──。私の前に二度とあの眩しい姿を現す事が無いように。
そもそも、犯人の意味が分からないわ。
アンドリュー・マーシュの娘の魂を奪った犯人なのか。この手紙を出した主なのか、あなたがAlchemistなのか。
それとも──また別の…
[セシリアは、睫毛を伏せ、首を横に振った。眼球が濡れている。]
貴方の事が知りたいと言った事は変わらない。
でも、ごめんなさい。
私は、このバスの中に満ちている“もの”に耐えられそうに無い──
もしあなたがボクの事を知っているなら分かる筈だ。
舞台を整え、結実する果実をもぐ浅ましき役柄を。
農夫であり観察者である事を。
破壊(タナトス)と創造(エロス)の天秤を揺らす者である事を。
[双眸を閉じ高々と]
ボクにとっては『計画』の全体像こそが主眼。
問うテーマは何だって良い。
ボク個人の欲求と欲望と計画はあれど焦ってはいない。
もたらされる再度/過去の世界に興味はあれども。
[黒/灰青の眸が男を貫く]
だがあなたは現世におき有限の存在となり果てた。
── 理想郷<Utopia>/Closed:Morgan's Space - 車内 ──
…滅びればいい。
すべての感傷(センチメンタル)
すべてのうつくしき悪夢──
[Morganの断片はすでに飛散してそこには無く]
[グラリ][センチメンタルを乗せたバスが、空間の崩壊に車輪を落として傾く]
[バスの横転に合わせて。
セシリアの腕が、後ろからヴィンセントの首に回される。
しろく細い指先は、現実のヴィンセントと僅差無いアバターの気管、頸動脈を引き絞る。ヴィンセントがその指先から逃れようとするのか、セシリアに何か言葉を返すのか──。]
Masterも…あなたも 大嫌い。
──人形なんて、つくらなければいいのにッ
[AIではなく、まるでただの思春期の少女のように、縋り泣き叫ぶ、セシリアの髪色は、白色ではなく淡いライトブラウン。涙で濡れた瞳の色もまた──。ゴーストになる前にスクールから盗みだされ、死んだ少女の姿に変化している。
ヴィンセントがその姿の変容に気付く事が出来るのか。]
【絶対に許せない。】
【誰も許さない 私がこうやって存在している事も──】
【ゆるさない】
[バスの内部は、何時の間にか蜘蛛の巣が張ったように、無数の漆黒の正╋字の群れ] [黒][黒][黒] [無機質な漆黒000000が、感傷を──破壊する。]
[バスは真っ二つに裂け、砕け──乗り込んでいたキャスト達が、こぼれ落ちるように空間の裂け目から──センチメンタルとは言い難い旅(ジャーニー)へ向かう。]
───…
[黒十字に縛られた仲良く座席に座ったまま墜ちていく 双子の少女たちは、何処へ辿り着くのか。崩壊した世界の光線はF/あるいは絶対零度の無機質なブルー。]
[冷たい光の中、すべてのセンチメンタルが飛散した事を確認してから、セシリアは、ヴィンセントの背に回した腕に握った「┣」「┫」の形、両手を交差させ、合わせれば正╋字を成す大槌を──ヴィンセントに強く、強く突き立てた。]
──さようなら。
ヴィンセント・キャロ。
[ヴィンセントの活動が完全に停止した事を確認してから、セシリアは╋字を引き抜く。そして、解散させられたキャスト達とも、ヴィンセントとも違う場所──何処かの空白地帯へ。
セシリア自身も漂流し墜ちて行く──。
天とおぼしきオブジェクト不在の空間に、"Blue Water"からの検疫結果が、*光って見えた*。【01/Conductor】 ――positive. 【07/mortal】 ――positive.]
──Mundane/中央部・あるビルの一室──
[瞼の裏で踊るような光。目を覚ますと、好転が一つ、消えていくところだった。否、記録画像が繰り返し流れているだけで、それはつまり過去を示す。
時刻を確認すると、眠っていた時間はほんの数分だったらしい]
光点が、5つになってる。
[地図をみて、そして記録画像へと視線を移し、光点をポイントする。番号は、12。近くにある光点の数字を確認して、自嘲気味に笑みを浮かべた]
おじさんも、いなくなったんだ。あたしがあそこで、死の乙女を停めていたら、おじさんは助かったのかな。
──ううん。それはない。あの時点で突っ込んでも、自滅しただけだし。
おじさんが、彼女を壊そうとしたのかもしれないし。
……。遊園地も、なくなったのかな。この事件が片づいたら、他のアトラクションとか、劇場とか、見てみたかったんだけど。
バックアップが生きてるなら、それだって可能、だよね。
ならやっぱり、止めに行かなきゃ。
[光点の動きを見て、Utopia上に活動を移していることを確認する]
今なら、こっちからやっちまえば簡単そうだけど。そんな簡単にはいかないか。
[立ち上がり、手足の具合をもう一度確かめて、*ビルを後にした*]
―― Utopia/Closed・Space Unknown ――
Kot.
『Lyudmila=C=Wendy as Kot pereulka sharlakha. 特S級及び人類災害指定を受けたテロリスト、Harmless Queen/Audrey.Hの愛孫。』
[補佐AI/洞穴の中で水晶(クリスタル)が冷たく光るような音声情報]
郷愁を――感じているのかい。
[Kot/動かぬまま。ただ暗闇に立ち尽くす少女に問いかけるように囁く。口元に苦笑を浮かべ、虚空に立ち上がる。]
ボクは嘗てこう言った。
『まだ知るべき時ではなく、
いずれ来たる時に目は開くだろう。』
[補佐AI/その時の”指揮者”の音声を構築/再生]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新