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……「こまき」の芋羊羹でもつけてくれりゃいいさ。
[答え、改良したPGMをスロットに納める]
[herveyを見遣り]
あたしはもう行かなきゃいけない。
まだ、やらなきゃならないことがあるんだ。
……あんたはどうすんだい?
あんたにも因縁があることだ。
"被害者"であるあんたにもね。
──全てを見届けたいなら着いてきな。
[言って、コマンド]
[行く先はただ一つ]
──COMMAND>Area transfer -F2784
("死"んだあたしにどこまでできるかわからないけどね。)
[Gilbertの内部に幾つもの棒が突きこまれ、背中まで貫いた。
その途中、それぞれの棒が垂直に棒を張り出し、増殖をしてゆく。Gilbertの防御能力と侵食の能力で結果は決まる事だろう。
両側から襲った死の鎌は、軽量化されたGilbertのPGMを見事に捉えた。Gilbertの左手から繰り出される光弾はLutherの胸元へ。]
私の本質ですから。
−死を想いましょう。
[無表情に微笑んだ]
[ふわりとLABO内に降り立つ]
[LABO内は静寂に満ち]
[だが、LABOの外]
[相対するLutherとGilbertが見え]
!!
[TwinsがGilbertに向け、焔を放つ]
[彼女は口を開いた]
[届けばいいと、祈りながら]
[彼女は歌う]
[コマンドによってではなく、彼女の"声帯"を持って]
──Die Liebe, die der Ursachentod ist.
[それはかつて彼女がセットした、Twinsの制御コード]
[視界がまた開ける。そこにはlutherに攻撃を受けているPCが見える]
Audrey、どうする?
[短距離高速移動なら、herveyのほうが得意かもしれない]
[実際の所、希望は死の恐怖の前に崩れ落ちそうだった。死の天使は、片腕でGeneに倒し得る相手にも思えない──。]
【からかわれてるんだろうか。
罠なのだろうか。 ────…でも。】
[五指を長く伸ばした腕を垂直に構え、Ninaの元へGeneは飛び込む。
唐突に、Gene達の後方から光と歌声…────。]
[隻腕と共に距離を縮めくるEugeneを静かに見つめた]
なら、ユージィの願いに任せるわ。あなたを動かす何かがこの世の摂理だとしても、或いはそうでなくても。
何れにせよ、今はまだ私の時ではないのでしょうから。
……ただ、これだけは憶えておいて。
世界の本質とは記憶であり、すべての物事は記録される。
あらゆることが許されているけれど、すべてが善いことではない。
今一度だけ、ここでそれを書き換えるけれども。
[オーヴァドライヴ。少女の内部でプロセッサが過剰励起。演算結果が事象の可塑性を書き換えていく。身体は次第に青く発光し始め、それは天を衝く光の柱となった]
[Twinsの最初の焔だけは、Gilbertに届いたが、第二段は発せられず──]
『『Lacrimosa dies illa, qua resurget ex favilla
judicandus homo reus: Huic ergo parce Deus. pie Jesu Domine, Dona eis requiem....』』
[焔と狂気の双子のクピドは行動を停止した。]
[最初に出会った時から変わらずに、吸い込まれそうなNinaの目を見つめ、腕を──。Ninaの胸…心臓の位置するであろう場所に、クリスタルで貫かんと突き立てる。必死で。]
[賛美歌に似た歌声が空間を震わせる]
――賛美されよ、祝福されよ。
――すべては斯くありて“よし”とされる。
――《電脳神(Deus ex Machina)》.
[Eugeneの五指が少女の身体を貫いたと同時に、光は衝撃も爆音も齎さぬまま、*極大と転じた*]
[LABOから外へ]
[Acid rainに濡れることも構わず進む]
─Under/"Alchemist's LABO"(outside)─
僕は。
想いたくないけどな。
[彼には外部からの攻撃を、「侵食」以外で止める術はなかった。
速度のある攻撃を、受けた事はなかったから。
芯である棒が棒を生みそれが彼の中で増大していく。
左手の光弾に処理を費やした為に、彼の「侵食」はやや遅い――
かなり小さな棒――芯が生み出した棒の、それがまた生み出した棒、それがさらに―と5回ほど繰り替えした大きさ――程度を食い止める力しか。
彼の頭上から、一つの焔が迫る。
開いた右手の短刀を向けようと]
[LutherはGilbertにAttackを続けながら、呆然とAudreyを見ているようだった。胸元にGilbertの光弾が当たった事も、今は意に介していない。
光が一帯を青く染め上げた。
それでもまだ、LutherはAudreyを見ている]
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