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「…れ…!?…、──…で…!」
[扉越しに、微かに人の声が聞こえた気がした。]
……中に、人がいるのかしら…。
[勝手に開ける事は憚られたが、聞こえた声に只ならぬ雰囲気を感じ取り、躊躇いながらも巨大な金属扉をスライドさせた。]
うわ…なんだ、これ…
[ヒューバートに呼ばれ、駆けつけてみれば内部は外部以上に酷い有様]
先生…これってやはり先程の車の連中でしょうか…。
[一歩踏み出す。ジャリ、と何かの破片を踏む。
その瞬間、胸がドクリと鳴った気がした]
…?
[不可解な鼓動は何だったのだろうか。一瞬背筋を駆け抜けた見に覚えのある寒気は?]
[金属音がなり、扉が開く音が聞こえた。耳がより鋭敏になっているのだ。
ネリーは壁際でまるで視線を彷徨わせかのように座りこんでいる。
白い下着だけを纏った姿、しかも胸を覆う下着はずり下げられ、形のよい乳房が露わになっている。
これは――人の見方によっては絶好の機会ではないのか。
相手は目が見えない。証拠を残さずに遂行できるのであれば、女性に手を出せるまたとない好機ではないのか。
今のネリーはあまりにも子羊すぎるのではないか。]
──診療所・内部──
[室内の通常の様子を3人の中で一番よく知っていたのはシャーロットだろう。ごく簡素な家具と整った医療設備、窓がたたき壊されているのと同様にそれらが破壊されて、用途の分からない紙片がびりびりに裂かれ散乱していた。よく見れば、それは聖書だった。
……教会はまだこれから設立される予定だった。]
…──パパ。
ルーサーさんは。
[金属扉の向こうはどうやら地下へと繋がっているらしい。
ソフィーは地下特有のひやりとした空気に肩を震わせた。]
ブランダーさん?
そこにいるんですか?
[光に慣れた目は地下の暗い景色をすぐには映さなかった。
ただ、そこに人の気配があるのを感じ、再び声を張り上げる。]
……ああ。おそらくは。
[ハーヴェイの言葉に、肯く]
ラング牧師の活動によからぬ感情を持っている連中は少なからずいた。怖れてはいたが、まさかこんなことになるとは……
[シャーロットの言葉に、痛ましげな眼差しを向ける。]
あまり見ない方がいいが……
[たたき壊された祭壇の影から覗いている二本の脚を指さした]
[シャーロットは、ローファーが踏みしめるガラスとは違う感触に、思わず足元を見る。見慣れた色の角材状の金属片、それはルーサーが室内に置いていた十字架だった。キリスト像もなにもないただシンプルな十字、その先端が折れ、床に転がっていたのだ──。]
ブランダーさん!?
[リックでもノーマンでもない…!?
ネリーは顔を上げ、少し大きめの声を発した。]
だ、誰かそこにいるのね…? お、お願い…たすけて…
[返って来た声は何かに怯えたような女性の声だった。
何処かで聞いた事がある気もするが、すぐには思い出せない。]
ブランダーさんじゃないんですか?
勝手に入ってすみません、ソフィーです。
助けてって、どうしたんですか?
[慎重に階段を下りると、目はすぐに暗闇に馴染んだ。]
[祭壇の影によじれたように転がる黒衣の人型。
その胸に──十字架が突き刺さっている。
何度も何度も突き刺して殺したのか、胸は穴だらけで、その穴からまだ血がこぽこぽと小さな音を立て滴っていた。
ルーサーの身体がよじているのは、痛みに耐えようとした結果なのだろう。踏まれ不自然な方向に曲がった右手に何かを掴んでいる。]
そんな…あの人が何をしたっていうんですか!
こんなことをされる理由なんか何もない!
[珍しく声を荒げる。彼が親切に自分に宗教について説いていたことを思い出す。それに別の意図があったにしろ、純粋に自分には知識を与えてくれる恩師のような人だった]
ルーサーさん…あそこ…なんですか?
[落ち着きと取り戻そうと、ヒューバートが指差した方へ振り返る。
─静かに、ナニカが覗いていた]
[どうやら此処へ来たのは女性のようだ。ネリーにとって馴染みのなさそうな声。声の大きさ、発する所から、どのぐらいの間合いかを探りながら答える。]
あの…悪い人に捕まってしまって……
[何故かしどろもどろになるネリー。]
ルーサー…さん?
[見ても見なくても、恐らく一生後悔する瞬間だったろう。
そこに転がるのは血まみれのルーサーの死体。
苦痛の表情が、いかに苦しめて殺されたのかを物語る。
今まで感じなかった血の匂いが一気に襲ってきた]
あ…ぁ…!
[瞬間、脳裏に何かがフラッシュバックした─]
[祭壇の影に身を横たえるラング牧師の体には、凄惨なリンチの後が残されていた。
止めとばかりにその胸には十字架が突き立っている。]
ラング牧師……
[シャーロットの視線を辿ると、彼は右手に何かを握りしめているようだった。]
…ラング牧師、失礼するよ……
[私は、ゆっくりと一本一本の指を解してゆく]
大丈夫だ。ロティ。
[シャーロットを抱き寄せながら、力づける]
あぁ……
[ラング牧師の掌に握られていたのは、滑らかな光を放つロケットだった。]
[圧倒的な血の匂い、親しんだ人物のあり得ない、凄惨な光景…──吐き気と目眩をおぼえる。父親にしがみつきながら、それでもルーサーの遺体から*目を離せずにいる*。]
[壊さないように、また傷をつけないよう叮嚀にロケットを開いた。
そこに封じられていたのは、一人の女性の肖像写真だった。服や格好からはおそらくは中年女性なのだろうとさせられたが、その面は不思議と年齢を感じさせない。
その姿はそこに居た二人の目にも入っただろうか。]
悪い人──?
[矢張り誰かが押し入ったのかと考えながら最後の一段を降り切った時、狭い階段から差し込む細い光に照らし出された、現実離れしたその光景に、ソフィーは我が目を疑った。]
こっ、これは………。
[手枷に繋がれた半裸の女性が、壁際に蹲っている。]
酷い……。
一体誰がこんな事を──?
[すぐに何が行われていたのかを察し、足元に注意しながら駆け寄って顔を見ると、以前酒場で見かけた事のある女性だった。]
[ルーサーの死体。真赤な死体
しかし今この目に見えているのは自分と同じ顔をした死体。
腸を引きずり出され、真赤に染まったユーインの死体]
に…い…さん…!
ソフィー……聞き覚えがあるような、ないような……?
[ネリーは小さく呟き、少し自分の頭の中を整理したが、明確なものは浮かび上がらなかった。アンゼリカで見た事のあるかもしれない人、程度であろうか]
ごめんなさい、誰がそこにいるのかは分からないのですけど…
ここは危険です。私の事は構いませんから、早く……逃げて…
[状況が理解できず、自分の事よりも知らない人の事を優先してしまうのは、ネリー自身の性格によるものだろうか。]
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