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『話したくないなら、聞かないんだけどさ。でもね――』
[そう言ってメイはカーペットの床に座る。三角座りにした背を私の脚に持たせかけた様子はまるで私の意など介さないよう。けれど膝を抱えて壁を見つめた彼女から放散される感じ(フィール)は、紛れもなく私を気づかうものだった]
『――あたし、さ。
ここ、出ることになったみたい。
だから、あたしが話すよ。
聞いててね、お別れになるんだし』
[声も言葉もはっきりとしていた。疑問符の余地など入らないくらい。
そして、彼女は語り始めた。これまでの記憶や、思い出の数々を]
――自室――
『――最初にネリーと話したのって、10年以上前のことだよね。
遊戯室で。あの時居たのはステラ先生じゃなかったかな』
[頷いて、思い起こした――
「あなたたちに個人名は“与えられて”いるけれど、家族名は無い。けれど、だからこそ逆に、自分の好きなものを選んで付ければ良いのだ」――と。
初めて自分で手に入れたもの。それが名字だった]
『うん、そう。先生が言って。
あたしは花が好きだったから【Flower】の単語札を選んでさ。
他の子たちも思い思いに選んでたっけ』
『ネリーはずっと単語札、探してたよね。手伝ったの憶えてる?
ないないないー、って言って、ネリー、泣きそうになってた』
[そうだったろうか? と私は改めて記憶を辿る。
確かに、メイが手伝ってくれたのは記憶にあるけれど。
そんな憶えは無くて、む、とした視線で彼女の背を見つめた]
『……なってたんだよ。
怒ったようなふくれっ面でステラ先生のとこにいってたけど、
あたしには分かったんだ。
ああ、この子はもしかすると全部気づいてるのかもって。
だって、ね?』
[小さな身じろぎが私の脚に伝わる。頭を上げて振り返ったメイと、私の視線とが交錯した]
『だって、あの時、ネリーは――
【Hope】がない、って言ってたんだもの。』
[メイは小さく微笑した。どこか哀しげな、清澄な表情だった]
[気を引き締めつつ食堂へ向かうのだが、急ごうとすればするほど両足が重く感じられる]
もうみんな集まったかしらね?
[やがて見えてくる食堂の入り口。人気はあるようだ]
>>35
[う。と息をつまらせ]
>>36
あ、あはー…。
[3人の中から誰が一番女の中の女か!
それは残り2人に対して失礼なのではないかと思ったが、あえて言わなかった。そしてわからない事が3人全員に対して失礼だったのかと思い、うーんと頭をたれ。
行こうと促されれば素直に食堂へ向かう。]
[ベリーのタルトを持って、厨房から出てくる。
どうやら、昨日の作り置きを取りに行っていたようだが。]
全員集まったわけではないようですね。
もう少々お待ちください。
ああ、タルトも。まだ食べちゃだめですよ?
[タルトを食堂のテーブルに置き、上座に着席。]
[いつもの席に座り、食堂に訪れる人たちを横目で確認する。
ラッセル、ナサニエル、コーネリアス……残っているのはもうこれだけなのか。
その少なさに驚いた。
確かに収容者はどんどん減っていた。
けれど、いつの間にこんなに少なくなってしまったのだろう。
椅子にもたれて、人数には不似合いな大きさの食堂をぐるりと見回した]
失礼します。
[共に来た二人の様子も気にせず、扉の傍らで一礼。
ヒューバートが着席したのを見、自らも椅子に腰掛ける。
無駄な言葉は何一つとして発する事無く。其の時を待つ]
……っと、ああ。
取り皿とシルバーを持ってきていなかった。
ちょいと失礼。取りに戻ってきます。
[一時厨房に引っ込んでから、取り皿とシルバーを持って
戻ってくる。]
遅れて申し訳有りません。
[...も遅れて食堂に到着。既に着席しているヒューバートに一礼してから、全員の表情が見える位置に座る]
>>44
はは…わかったわかった、いいよ、お前なら誰とでも仲良くやれるさ。
[何やら煩悶する様子に笑って軽く背を叩いた。
なにしろコーネリアスを嫌う人間がいた試しは…いや、優柔不断な所が腹立たしいのかキャロルを始めてとしてちらほら居るには居たが、少数派だ。
その少数派の存在は黙殺し、話を打ち切る]
[心なし沈んだソフィーの顔に、良い知らせは無しだなと分かる。それでも明るく]
…よ、ソフィ先!
>>45
お…?
[だが作り物の明るさが一瞬にして、本物になる]
もしかして、マジで
『皆さん、重要なお知らせです。
僕のばかうまデザートができましたよっ
まずはタルトね!!』!?
[遅れて入って来たソフィーをちらりと見る。
彼女がまだここに居た事に、多少の驚きを感じながら。
教養基礎なんて、ここにいる者たちにはもうそれほど必要なものとは思えなかった。
次々と去って行った教官の中には、キャロルがまだ教えを受けていたいと願った者もいた。
彼らと違い、ソフィーにはこの収容所でまだやる事があると言うのだろうか。
厨房に行った体術教官の方を見やり、窓際の席を立つと、タルトの置かれたテーブルについた]
……と。そろそろ始めましょうか。
まだネリーさんが来ていませんが、これ以上知らせを遅らせるのも良くないでしょう。
[ソフィーが席を立つ前に言うべきだっただろうか、と思いながら。]
[トン。机を指先で叩く音は、静かな室内に妙に響くか。
トン。時を刻むかの如くにゆっくりと、然し一つ一つ確かに。
――始めましょうか。
其の言葉に手の動きは止む。軽く握られる拳]
[どうやら、重要なお知らせとやらはまだ始まらないらしい。
暇を持て余し、携帯端末から自分のデータファイルにアクセスした。
他のものには見えないように保護された画面に、いくつかのファイルを広げる。
彼女が趣味で集めた古い都市の地質データに目を通そうとした時、体術教官の声に顔を上げた。
綺麗にネイルの塗られた指先で、ぱちんとデータファイルを閉じ、顔をあげる]
ネリーもまだいたの?
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