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[表情を緩める。そして、ゆっくりと揺らめかない
焔を抜け出ると、自分とは異なる方を
向くLutherに接触。イメージとしては、
Hubertが、Lutherの右腕を強めに握るような。]
[オードリーの言葉を待たずに、勝手に一人納得した様に、]
大階段の横のエレベーターの事を考えてらっしゃいますか。衣装と同じでクラシカルな移動方法を──。
[去ろうとするオードリーのうしろ姿に声を掛け。
顎に手を当てようとして、また脇腹の傷から血が滲んだ事に気が付いた。これではまるでUnderから上がって来たばかりの様な風体だ。]
近道ならすぐ傍にある──のに。
ぼくと一緒に行くのはお嫌でしょうか?
[渋い深緑色の曲線を描いたウィンドウフレームが美しい、ちょうどオードリーが着ると似合いそうなドレスばかりが並んだショップを指先で示す。]
ですから、貴方の行動は無駄です。
──貴方は私に追いつけない。
[LutherはHubertの真横に移動。
更にAttack。dateを解析中。]
−Public/Plaza(広場)−
[自分のパーソナルアバターである”hervey”を起動させ、テストプログラムをセットする。本来の自分の反応速度にも戦闘能力にも不安がある為、行動能力強化に重点を置いたセットを選んだ。ここから先はシビアな行動を要求されるため、久しぶりの完全なダイブを行う。やはりアバターの視点は慣れないな、と思いつつpublicの外観を眺める]
underか。あまり好きな場所ではないが、楽しませてもらうか。
[herveyの左の手甲を右手で触ると、透明なコンソールが表示される。そこからunderへの移動を指示すると、ゆっくりとその風景が切り替わっていく]
[一歩、ニ歩、三歩目で振り返る]
[脇腹を庇うような仕草に一瞬視線を留め、次に示された先に視線を転じ]
近道?
……随分面白そうなところにあるのね。
ご一緒して頂けるなら嬉しいわ。
[ユラリユラリと、Lutherの攻撃を受けつつ、
少しずつLutherの体に触れていくだけ。
しかし、攻撃から予想されるほどの損傷を
受けてはいない様子。勿論ダメージ自体はあるが。]
………いいセン行ってると思うんだ。
だけど、惜しかったね。いいプログラムだから、
重くて仕方ないというのは、オゴリだよ?
それじゃ、私に致命的な損傷は与えられない。
[Hubertに触れた攻撃のイメージが動きを止めて。]
私に触られたところ、どうよ?
-under/gate-
[ゆっくりと映像が確定していく。どうやらここが招待された世界らしい]
少し、散歩でもさせてもらうとするか。
[彼の右手にはうっすらと光る剣が握られていた。その感触を確かめるように軽く握ると、そのまま大通りへと足を進ませていく]
──Under/− ──
[位置座標がしっかりとしている場所への転移はプログラム体であるならばたやすい…。
下層に転移をすませると、周辺の情報を取り込み自分の状態を最適化させはじめた。
基礎プログラムが戦闘特化の為、攻撃、防御以外の部分の処理はどうしても遅れてしまうが故の処置。
それが終わるまでは転移直後は極力他者との戦闘などを避けるのが常であった]
メールには特に開始期日は記されていなかったように思ったがすでにはじめてる奴もいるんだな…。
[そう呟くと情報収集の為にEyes Of Fukt…視覚的には虚空に浮かぶ目玉…を周辺に展開させた。]
[指し示した手のひらを返し、オードリーを手招く様に差し向ける。そのまま女優の様な女性の指先を取り、軽くキスを──。
反対側の手でドレス屋の扉を押す。]
…喜んで。
ぼくはGene…[少し考えて]──いえ、Eugeneと言います。
[外見に反して片手で開いた重厚な扉の内側には、ひしめく色とりどりの豪華なドレスの群、クラシカルなメイド服の女性とドレスを纏った女主人が一瞬見えた──かと思えたが。
Geneがオードリーを店内に引き込んだ途端、風景は一転し、ちょうど二人がギリギリ入る事が出来る程度の大きさの豪華なカーテンで包まれたフィッティングルームに変わる。]
回転鏡の裏側が反転した世界。
絨毯の下の柔らかい地面が反転した世界。
──上下と左右が同時に反転して、ぼく達が望むあちら側へ、行く事ができるのです。
お気に入りなんですよ。
[Geneが天井からぶら下がった金糸で編まれた紐を引くと──。]
ああそうかい……なら、尚の事。
[ニンマリと微笑みながら。]
君は、少し重過ぎるよ。尚の事、私から
離れるか、もっと時間をかけずに破壊すべきだ。
[再び指を3つ突き出して]
後30秒くらいかな…そのくらいで、
君の使っているトリック破れるよ?
何だか知らないけど、それ私にあまりに干渉し過ぎたから。
[Hubertの周囲に、物凄い負荷が生じる。]
[Hubertが、Closedを追放された原因は、
まずは点滅というキチガイじみた
イースターエッグ。そして、下品な名前の
ウィルスに影響されたデータ流出性。
そして、最大の原因は接触したプログラムに
かかる、過度の負荷。]
[接したプログラムが重ければ重いほど、
また、スペックが低ければ低いほど、
フリーズの憂き目を見ることになる。
当然、軽量化されたプログラムは、
フリーズまでかかる時間が長いので、
有効的にHubertに作用できるのだが。]
そう、ユージーン、と仰るのね。
私はオードリー。オードリー.H.よ。
[優美な仕草で指先のキスを受け取り、店内へ]
懐かしいわ──
[色とりどりのドレスに思わず呟いたところで視界が入れ替わり、気づけば狭いBOXの中]
……あらあら。
[くすくすと笑い、紐を引くユージーンを横目に眺めて]
私は"上"へと言った。
貴方は"下"へと言ったわね。
何処に連れて行ってくれるのかしらね?
[右腕がさらりとドレスを撫でる]
なるほど…。
[睛を細める。
完全に停止するまで僅かな時間しかない。
Lutherはアッサリと解除した。]
此処は引く事にしましょう。
どうやら新しい客人も来たようです。
[クピドは目玉へ向けて一つ焔を放った。]
貴方を相手にして複数体と戦う事は私をも危険に晒す事になります。
オードリー.H.
貴女が本当に行きたい場所へ。
[一瞬の闇。
オードリーよりも背が高いGene。闇の中なら、かがんだ拍子に胸元が見えて、Femaleだと追求される事も無い。
わざとGeneは囁く。]
memini mori…──
[瞬きの間に世界はUnderへ──。]
─Public…→Under/gate(距離は不明だがハーヴェイの使用したのとはおそらくまた別の?)─
[カカカと笑いながら、Lutherを見る。]
それはそれは、賢明な判断。
もう1つアドヴァイス。
製作者に、ヴァージョンアップの際は、
プログラムの軽量化を検討するように
メールなり何なり送った方がいいんでない?
[読み取ったデータを流出させながら]
─Under/gate─
[何時ものゲート、しかし変化している風景に、馴染みの場所へ戻って来たと大きな目を光らせる。Publicで引き摺っていたリアルの身体の痛みの感覚はまだ続いていたが、それでも自然に呼吸をする事が出来る様な、幸福感を感じている。]
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