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[姿を現したローズに、わたしはゆっくりと視線を上げ]
そんなこと…。
でもあなたの役に立てるなら…こんな嬉しい事はないわ。
[ふわりと微笑み。車の鍵を手に一足先に建物を飛び出していったローズの後姿を見送りつつ、わたしも店の入り口へと向かって歩き出した]
[声が聞こえると同時にわたしは雨の中に飛び出し、車内のシートへと身を埋めた]
えっと、玄関先ギリギリに車をつけて頂戴。えぇ、助手席側を…。
そしたらわたしが車椅子でお父様を連れて来るから。
――うん、一人で大丈夫。でも出来るだけ急いで…。雨が強い…。
わかったわ!
[ローズマリーは車を発進させた。
雨がひどく、前方がかなりかすんでいる。
急いでとステラに言われたにもかかわらず、車は慎重にしか進めなかった]
雨がひどくて、前が見えにくいわ。
あまりスピードだせそうにないわね。
[やがてソフィーの家が見えてきた。
ローズマリーは玄関先に慎重に車を着け、ソフィーのバッグから借りてきた家の鍵らしきものをステラに渡した]
たぶん、これが家の鍵であってると思うの。
お願い。
[急ぎたい気持ちとそうは出来ない葛藤に、わたしは雨を恨んだ。]
そうね…ここで事故に遭ったら…。
[相槌を打っているうちに、ソフィーの自宅が視界に入る。
わたしはローズから家の鍵らしきものを受け取ると、彼女に一つ念を押した。]
お願いローズ。あなたは車から出ちゃ駄目…。わたしが来るまでここにいて。
[そう言ってわたしは車を飛び出し、家の中へと入っていった。]
――ソフィーの自宅――
[部屋に入るなりわたしの視界を捉えたのは、悪天候によって酷く動揺した初老の男の姿。
不安そうに辺りをきょろきょろと見渡し、恐怖に怯えている。]
おとうさん、ごめんなさいっ…こんな最中に一人にして…。
[わたしは混乱を避けようと、ソフィーの振りをして彼に近付いた。彼はわたしの姿を見るなり安堵からか酷く興奮をし、わたしの腕を掴み胸元へと手を伸ばしてきた。
その時わたしは思い出す。
彼女から聞かされていた、家族間で行われていた背徳の行為を――]
あっ――
おとうさん…待って――
[素早い動きで胸元を露にしようとしてきた「父親」を拒まない程度に制して、わたしはそっとおとうさんに身を寄せ、耳元で囁いた]
あのね、お父さん…。外は酷い雨なの。だからここで今、こんな事をしていたら危ないわ。だからこれで…我慢して――
[そう言ってわたしは一瞬身を離してから――
「父親」の頬を両手で包み込んで、自らの唇を重ねた。そして舌を滑り込ませて口内を思う存分弄るように、動きを強めた]
[淫らな粘着音が部屋に響き渡る。背筋に回される手の感触に、思わす声が漏れてしまって頬が紅潮する]
――んっ…ふ……う…ん…ぁ…ん…
[一通り満足するように与えた口付けを、唇を舐めるように舌でなぞり終わりの合図へと変え。]
さぁ、おとうさん…。この車椅子に乗って?
大丈夫、避難先はここより安全だし。第一私がいるから…安心して?
[納得させるように抱きしめ落ち着かせると。わたしは「父親」を車椅子に移乗させて、何事も無かったかのように車へと戻った。]
――ソフィー宅 玄関前――
ローズ!お待たせしたわ。ちょっと中から手伝って!
[わたしは車のドアを開け、中で待っていたローズに声を掛けた。
そして彼女の手を借りながらなんとかお父様を座席に座らせ――]
これで一安心…ね。助かったわ、ローズ…。
[室内での行為など微塵も感じさせないまま、微笑んで。
わたしは彼女にお礼を述べて再び酒場へと戻るように*願い出た*]
─酒場2階・ローズマリーの部屋─
[二人の女性が出て行った後、ローズマリーの部屋に入った。ベッドには、彼女が言った通り、ブロンドの若い女性が眠っている。
その上に屈み込み、じっと彼女の寝顔を見詰める。何処となく何かを耐え忍んでいるように見えるのは、気のせいだろうか。
指で前髪に触れ、湿った前髪を払う。指先はまた、その顔の上を彷徨い続け、目許、頬と来て、最後に唇で止まった。
しばらく、そのまま彼女を見詰めていた。]
[立ち上がり、部屋を出て行く。階下に居り、ローズマリー達がソフィーの父を連れて帰って来るのを*待った。*]
[戻ってきたステラとソフィーの父親を車に乗せる。
ステラが少し上気しているように見えたのは重い男性の介助をしてきたせいだろうか]
ありがとう、ステラ。
車をだすわ。
[クラッチを踏み、車のキーをひねりエンジンを始動する。
ソフィーの父親はうわ言にもならないような声をあげ、ステラはそれにいちいち頷いたり声をかけたりしている。
わたしにはとてもできなさそうだわ…とローズマリーは素直にそう思った]
ステラ、あなたがいてよかったわ。
本当に助かった。感謝するわ。
―雑貨店、及び周辺―
これでいいのかしら?リック。
[ナイスミドルを振り撒くヒューバート。芸術の才にも極めて恵まれている、と思う。
もしヒューバートが芸術家でなく、発明家だったら世界を驚かせる何かを作り上げるのではないか、と感じるほど。
そしてその親をもってしてなかなかどうして、あのような粛々とした娘のシャーロット。 私が母親になる日があるのなら、優しい母親になりたいなと、ふっと思った。]
[車はじきにアンゼリカに到着する。
ギルバートにも手伝ってもらってソフィーの父親をローズマリーの部屋まで運びこむ。
ソフィーの様子は熱はまだあるものの、呼吸は整っており、緊急を要する感じではなかった]
お父様にお食事が必要よね?
[ローズマリーはステラをソフィーの傍に残し、みなの食事の用意のためにアンゼリカに降りて行った]
[ネリーはリックと他愛ない会話を交わし、バンクロフト家の父娘に笑顔を向けた。
その笑顔――自分に何か違うものが感じられないか。いや、違うとはまた異なる。ネリーは自分に問いかける。
この1〜2年で自分は変わってしまっていないか。いや、変わった。確かに変わった。だが何が――
自らが変わった訳ではない。人として魅力が欠けるようになったという事でも、むしろ増したとも当てはまらない。退廃的、虚無的になった訳でもない。ましてやこの表情が仮初め・・・の筈がない。
言葉が見つからない。でも、何かが違う。何が。
――敢えて言葉を探せば、それは無機質的と言うべき*ものなのか*]
[アンゼリカから戻りすぐにベッドの虫になった。
浅い眠りは様々な夢を見せたようだが覚えていない。
頭が勝手に拒否しているのか。それでもひどい寝汗だったのだが。
遠くに大きな音を聞き、思わず目を覚ます。
まだ日は高い時間のはずなのに、部屋の中は薄暗い。
電気をつけようとスイッチに手を伸ばすが、音はすれども電気はつかず]
あれ?電気…切れた?
電気料金払い忘れてるのか?
[カチカチと何回押しなおしてもうんともすんともいわない。
嫌な予感が頭をよぎる]
山崩れに気付き、慌てて掛けた急ブレーキにアーヴァインのピックアップトラックが軋んだ。
目の前で、アーヴァインの500ヤードほど前方を走る車に、スピードを出す事でギリギリ山崩れを免れた対向車がスリップしてきて衝突する。前方車は衝突箇所が悪かったのか、大破して炎上したまま崖下へ落ちて行った。
バックミラーを確認するアーヴァイン。
後方には幸い車影は無い。もし、後ろから車が来ていれば自分も玉突き事故で──。
ハンドルを握ったままのアーヴァインの掌に冷や汗が滴る。
もう一台の車は、崖と逆方向の森林に突っ込んだようだ。
…車内の人間は無事なのか。
状況確認のため、アーヴァインはトラックを道路脇に停車させ、無線を片手に降り立った。
雨は降り続いている。
もう一度、山が崩れる可能性がある。
後ろから急に車が来たらまた怖いな、と思いアーヴァインは振り返る。
何時も見えているはずの家々の光が──すでに無かった。
ぐるりとやや薄くなり始めた髪が気になる頭をめぐらせる。
電線が切れたか。
嗚呼、だがこちら側が全戸停電──では無いようだ。
と、アーヴァインは呟いた。
クラッシュし、山道へ突っ込んだ車へ近付いて行く。
懐中電灯で照らしたその車に、当然、アーヴァインは見覚えが合った。
この車に乗っているのは…──。
車内を懐中電灯で照らし、声を掛けようとする。
アーヴァインは言葉に詰まり、込み上げる嘔吐感に脇を向いた。
運転手に関しては確認するまでもない。──…死んでいる。
他にも外に投げ出されてる生存者の可能性を考え、確認してみたところ、助手席や後部座席や同乗者はさいわい居なかったようだった。運転手のものなのか、大破したフロンガラスに引っ掛かる様にして本か手帳とおぼしきものがぶら下がっている。
この雨ではすぐにびしょぬれになって読めなくなってしまうだろう。
アーヴァインはすでに「遺品」となったその本を回収し、ピックアップトラックに戻る事にした。
──大丈夫と思える範囲内での、山崩れの状況確認を。
──電話が無理ならば無線で救援要請を。
──事故者たちの遺族への連絡を迅速に。
[元来た道をUターン。アーヴァインは*車を走らせる*。]
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