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――雑貨屋――
そんなの、チップを渡すまでも無いよ、ボブ。
[声を掛けた時にはもう、彼はウェンディの手に紙幣を握らせていた。真横に結ばれた唇がニッと笑ったように見える。ボブの横から視線を送るウェンディへと、僕は声を投げた]
取ってきてあげな、ウェンディ。
右手の棚の上だ。脚立に乗れば、届くだろ。
ずーっと座ってばっかりじゃ、身体カチコチになっちゃうぞ。
ーアンゼリカの前ー
[折角だしと洗ったばかりの車を出し、アンゼリカまで走らせる。割合近いその場所にたどりつくまでにそう時間は要しなかったが、電気がついているのにクローズの看板が出ているのに首をひねる]
どうしたんだろう?いるなら電話くらい出てもいいのになぁ…
[不思議がっていると同じく悩んだ末の行動だろうか、店の中に金髪の女性が入っていくのが見て取れる。
ローズマリーの知り合いか、あの後姿は確か…。
はっきり思い出せないまま、自分はどうしようか暫し思案]
[キィ──。
蝶番の擦れる金属的な音を立てて、扉はあっさり開いた。]
『良かった、開いてる。やっぱり忘れていたのね。』
[勘違いしたソフィーは、腕で扉を押し開き、店の中へと進んだ。]
[ウェンディが、取りに行く様子を眺めている。
舐めるように舐めるように、じっくりと。]
いくつだっけ?いい子じゃあないか。
こりゃ、引く手数多ってヤツじゃあないの?クク。
[サングラスに遮られ、ボブの目は見えない。]
夜の一人歩きは危ないって言っておいてね。
あんなカワイイ子、目ェ付けられても仕方ないからね。
『……どうぞ。よく来てくれたわ、ネイ。』
[部屋に招き入れられ、「ネイ」と呼ばれた白いシャツの男はゆっくりと歩みを進める。]
あっ……奥様。
これ、よろしかったら一緒に飲みませんか?以前奥様にお話した、苺の紅茶葉なんですよ。とっても甘い香りがして……きっと疲れも取れますわ。
[「ネイ」は、目を細めて笑う。]
『ネイ……だめよ?
今は"奥様"だなんて、やめて頂戴。ちゃんと名前でお呼びなさい。』
………はい。
あっ……ごめんなさい。
エリザお姉様……。
[「ネイ」は、視線を床に落とした。]
[キィ──。
入った時と同じ軋みを上げて扉が閉まる音を背後に聞く。]
こんばんは。
ローズさん、いますか──?
[しんと静まり返った店内の様子に若干戸惑いながらも、カウンターの奥へと声を掛ける。]
[ローズマリーの胸の先端はすでに固く、ギルバートからの舌や指先の刺激で立ち上がっている]
ああ、もっと、きて、ギルバート
[ローズマリーはギルバートのパンツのボタンをはずし、ジッパーに手をかけようとした]
[あまりの昂りに上手く下がらないジッパーをもどかしげに、それでも器用に片手だけで下ろすと、窮屈な場所から開放されたものが天を突く。
ぐいと腰を押し付けて、それを茂みの奥の、蜜の溢れる女の泉の入口に宛がった。]
ウェンディは一人歩きなんてしないな。
[脚立を抱えて棚に向かうウェンディは、どこか憂鬱そうな足取りだった。無言のまま商品を探し、レジへ向かう様子に僕は小さな不安を覚えた]
一人歩きなんてしないよな、ウェンディ?
あんな水害の後で通りだってまだ散らかってるっていうのに。
それでなくても普段から怖がりなんだから。
[ネリーはぼうっと周囲に目を見やる。大きな水害の爪痕がそこかしこに残る。大きく傾いた樹木などは元の向きに戻るのは何ヶ月もかかるのだろう。]
神様がいると言うのなら、こんな事はしないわよねえ。
[ローズマリーは入り口にあたるそれに秘所をこすりつけるように腰を蠢かした]
欲しい、ギルバート、ちょうだい、あなたの、これを!
あの──ローズさん、いませんか?
[先ほどより少し強く呼びかけてみる。]
───。
[しばらく待ってみても応えはない。
ソフィーは薄暗い照明の中、困ったようにぽつりと立ち尽くした。]
[ニヤニヤしながら、リックとウェンディを
交互に見つめる。蛇のような。]
ああ、ありがとね。
[ウェンディから、品物を受け取る。]
わからんよ…年頃の子は、好奇心に負けるんだよねえ。
[看板も店内の様子も、営業中である事を示している。]
『困ったわ──。出掛けているのかな……。』
[折角来たのだし、店が休みでないのなら帰ってしまうのは勿体無い。少し待てばローズマリーが戻って来るだろうと考えたソフィーは、カウンターに紙袋を置きスツールに腰掛けた。]
「ローズさん、いませんか?」
[この声の主はソフィーだと、頭の隅で考えに至る。
だが、高まり切った欲望には抗えず、ソフィーのことは頭の中から追い出して]
ああんっ、ギルバート、早く挿れてっ、あなたの大きいの!
[ローズマリーの声は階下まで聞こえただろうか]
[ボブのニヤニヤした視線が癇に障る。
ウェンディを見ると、彼女は無表情のままでキャッシャーが弾き出した引き出しから釣り銭を数えてトレイに乗せていた。商品を袋に入れて手渡す動作も機械的でぎこちなかった。顔色がひどく青白い、とようやく気づいたのはその時になってからだった]
……ウェンディ!
『……いいのよ、ネイ。気にしないで。
それより、紅茶を淹れて頂戴。私もクッキーを焼いてきたのよ。まずはお茶にしましょう?』
………はい。
[安堵したように「ネイ」は微笑んだ。
家から持参した黒い紅茶缶を取り出した。黒い缶には2匹の猫。『可愛らしい缶ね』というエリザの言葉にくすりと笑いながら、「ネイ」はポットに湯を注ぐ。茶葉が開いた頃を見計らい、小さな小花があしらわれたミントンのティーセットを用意する。]
もう……エリザお姉様ったら。たまには私にも、お菓子を用意させてください。私だって、ケーキくらい焼けますわ。
『ううん……ふふっ、だめよ、ネイ。お菓子を作るのは、私の役よ。それにあなたは、私の知らない素敵なお茶やプレゼントを用意してくれるのだもの。……ふふっ、私はそれが楽しみなのよ?』
[レースのクロスが敷かれたテーブルの上には、白い薔薇を生けた花瓶とミントンのティーセット。同じくミントンの皿に乗せられたクッキーとたわいのない日常会話を口に運びながら、2人はしばしのティータイムを過ごしている。]
[好奇心に負けるんだよねえ、というボブの声が耳に届く。一体何のことだ、と思いながらカウンターに急いで近寄ると、ウェンディは全身の力を失ったようにずるずると床に座り込もうとしていた]
……なっ、……どうしたんだ、ウェンディ!?
−墓地−
[図書館で必要な用事を済ませると、その足は自然と墓地へと向かう。
水害があるまでは終業の後はかならず墓地を通ってからブランダーの店へと帰っていた。
泥水をかぶった墓石もあれば既に来た身内か誰かによって現れきれいになった墓石もある。
けれど、墓石群にも墓地内にもひとつも十字の意匠はない。
墓地を管理する細面の男を見かけたので軽い挨拶をした後、墓地の高台の区画を目指す。
幸い、そちらは泥水をかぶった様子もなくて逆に多量の雨水で表面を洗い流されたために並ぶ医師たちはとても美しかった。
やがてひとつの墓石にたどり着くとその前にしゃがみこんでそろりと手を触れる。
墓石には三つの名前が刻まれていた。
その名前を指でなぞりながら、微かに呟く]
Bennet.Olmsted.Michele.Olmsted
……Ralph.Olmsted
[最後の名前を呟けば、微かに瞳が揺れて心臓がはねる。
そして唇が微かに、兄さん、と音のないまま形を作る。
指は幾度も幾度も、兄の名前をなぞる。
兄がここに眠っているという事実を確かめるように]
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