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結果ではなく、その課程を見たのだと思います。
シャルロット、貴女は平和を愛し、それを夢見て実現しようと、その手を血に染めた。
その精神こそが、お父様にはとても尊敬できるものだったのでしょう。
そしてシャルロット、お父様だけではなく、貴女がしたことを認めている人は、もっといるのだと思います。お父様や、私のように。
だからこそ、その肖像画はありのまま美しく描かれているのではないでしょうか。
……マスター。
[余りにも予想外の言葉だった。
この数日、史実の下した自分への評価、マスターとのやりとり、様々な事で自信を見失っていた自分に対して、そんな言葉がかけられるなどと、どう予想出来ただろうか。]
あの肖像画は、私が断頭台にかけられる直前に描かれたものなのですわ。
私が望んで……そして、私を描きたいと望んで下さった殿方が描いたもの。
[思い出した。
シャルロットの事を誹謗した民だけでなく
熱い支持をしてくれた
人々が居た事を。]
[シャルロットの言葉に目を伏せた]
その方もきっと、貴女のことを尊敬していたのでしょう。
だから。貴女が真の平和を望むなら、私はその手助けをするのだと決めました。
私個人の願いは、命を賭してかけるほどの願いはありません。
ですが、人のためであれば別です。
お父様が聖杯に願うのは私の未来だと言っていた。
だから私も、貴女のために願いましょう。真の平和の成就の、その先を。
それは、マスターの聖杯に対する望みが、決まった、という事ですわね?
[じっと目の前のソフィーを見つめた。
写真の中で笑ったり泣いたりしていた幼い少女。
そして、事務的に話す出会った時の女性。
そして……]
平和の成就の、その先……。
神々の御心に、沿う理想郷。
[ソフィーの言葉に、目を閉じた。
昨日までの心のすれ違いを思い、考える。
変わったのは、マスターなのか…それとも]
そう言えば、沖田とは何をお話になったのですか?
そして、ケネスさんは一体。
沖田敬一郎には、聖杯のことを聞きに行きました。
そしてケネスさんは……。
[言い淀み]
バーサーカーが、昨日教会で亡くなりました。
その時にケネスさんが火傷とケガを負っていたので治癒を施し、病院に連れて行ったのです。
彼の令呪はもうありません。
そして。
彼自身ももういないのでしょう。
「滝田真」に戻るのだと、言ってましたから。
バーサーカーが。そうでしたか。
[目隠しをしていた、妙ちきりんな侍の事を思い出した。
そして、次に浮かぶのは美樹の顔。天真爛漫な彼女は、今一体どんな想いで居るのか……。]
脱落したマスター、という事になったのですね、ケネスさん。
滝田とは、戻る?
[続く不可解なソフィーの言葉に、眉をひそめて首を捻る。]
ケネスさんは、本当は「滝田真」という方で、5年前にある魔術師によってその人格と魔術を与えられたそうです。ケネス・グラントという名前も。
そして、聖杯に元の人格である「滝田真」の消滅を願うつもりだと仰ってました。
そして昨日、「ケネスさん」としての人格は限界だった様子で、眠りにつかれました。
折角病院に運んだのに、抜け出して。つかまえたと思ったら、その話をして下さいました。
今はもう、真さんが目覚めているのかもしれません。
……なるほど。
魔術師としての現存の限界が、ケネスという人格の現存の限界、という話だったのかもしれませんわね。
[新聞を片手に押しかけた時に事を思い出していた。
次は教会の勧誘に行こう、それが果たせなかった事に、僅かな後悔を覚えた。]
皆、色々な境遇や思いを抱えて、この戦いに身を投じているのですわね……。
[若返りたい、と言ったキャスターの言葉もそうだ。
人の願いなど、本来他人には完全に理解し得ないものなのかも、しれない。
判ってほしいというのこそ、エゴなのかも、しれない……。]
写真……、私の小さい頃の、ですか?
それも、絵と一緒にお爺様が入れていたものです。
お爺様は、その写真を見ることで私の精神状態に何か起きるのでは、と危惧したのかもしれません。
幼い頃は何度もカウンセリングや催眠療法などを受けていたようですから。
私は、きっと幼い頃には感情があったのでしょう。それが、突然なくなってしまった。
お爺様は、私が感情がないことに対し魔術師としてならそちらの方がよい、といってましたので。
私は、記憶もありませんでしたから、両親のことも、自分のことも知らなかった。
それなら、知らない方がよいと、判断したのかもしれません。
だから。
そのアルバムにも両親の写真はないでしょう?
お爺様の写真と一緒に飾っている一枚は、魔術学校にいるときに学校の先生から頂いたものです。
両親の写真だと言われて。
お爺様が、私に一番思い出させたくなかったのは、両親のことなのだと思います。
どうしてなのかはわかりませんけど。
[飾られていた三枚の写真を思い出した。
あの、二人の男女がソフィーの両親、という事なのだろうか。]
という事は、マスターがあの写真を見たのも、最近ということなのです、か?
小さな自分が笑っている、あの写真を。
[ケネスの事を話したとき、確かに見た。
感情が揺らぐ、その結果表れた顔の動きを。
シャルロットは、ここ数日、体調を崩しているソフィーの事を考える。
ピースが、はまる場所は、どこなのか探すように……]
それでは、マスターは、ご両親を、お爺さまから取り上げられていた可能性も、あるのでしょうか。
私は昨日夢を見ました。その時にお父様の夢を見た。その中でシャルロットの話を聞きました。
そして、貴女を呼び出せたと言うことは、どこかにその触媒があるはずだと、思いました。それが、貴女の絵。
だから、その絵と一緒にあったアルバムを見たのは昨日、ですね。
両親を取り上げられてた可能性は、無いように思います。
昨日夢を見てからと言うもの、少しずつ、幼いときの記憶が戻っているのですが、私は両親と一緒に暮らしていた。
それは、確かです。
お墓に刻まれていた没年を見る限りでは、両親が亡くなってから、私はお爺様に引き取られたのでしょう。
でも。
記憶は戻ってきているのに、両親の顔まで、はっきりとは思い出せないのです。ぼけたような、ものしか。
幼い頃だから、仕方ないのかもしれません。
そうですか。
徐々に記憶が、戻って来ているから……だから倒れたのでしたか。
断頭台にかかる直前、天使のように微笑んでいたと称された私の肖像画……それと一緒に隠されていた、ソフィーの幼年期の写真。
一体、どんな意図が。
何故、ご両親や貴女が失ってしまった感情を、持っていた頃の写真が隠されていたのでしょうか。
おじいさまは、貴女を、愛していらしたのですか?
わかりません。
[最後の問に、首を振る]
ですが、お爺様には何らかの意図があったのだろう、と思います。
それに、私のことを愛してないとしたら、何故その絵は私に残されたのかが、わからなくなってしまいます。
手紙に書かれた謝罪の言葉を見る限りでは、お爺様なりの、苦悩があったことがわかりますから。
[祖父の達筆が、崩れていた手紙。更に読み辛くはなっていたが、病床にあって、最後に書かれた手紙なのかもしれなかった]
私も。
処刑される前夜、獄中から父上宛に手紙を書きましたわ。
父上より先立つ事を謝罪することと、そして、自分自身の志を決して後悔などしていないという、宣言も共に。
親族に充てる手紙には、想いを込めても込めたりないものがありますわ。
その、文面には書かれていないおじいさまの本心も、もしかしたらあるのかも、しれませんわね。
[燃えるような熱い想いで綴った、暗殺遂行についての手紙とは裏腹に、父に宛てたシャルロットの手紙は、親への気持ちを綴った子供のものだった。]
そう、ですね。
少なくともお爺様は、魔術や知識を教えるとき以外は、優しかったように思います。
手紙は何度かもらいましたが、いつもどこかに必ず、身体の心配をしているようなことは書かれてました。
[幾度か貰った手紙へ思いを馳せる。そのほとんどは魔術や聖杯戦争に関するものだったが、今思えばそれくらいしか話題がなかったのかもしれない]
マスターは、身体がどこか、弱いのですか?
[親族が健康を気遣うのは当たり前の事ではある。
しかし、話を聞いていると、それ以外は魔術師としての話題ばかりだったようだ。
目の前で何度も倒れられた事もあり、そんな気がした。]
身体の具合、ですか?
特に、悪いところはないと思います。
今までも、それほど大きな病にはかかってませんし。風邪なら、普通の方と同程度には引きましたが。
倒れたのは、どちらも魔術回路が原因のようです。身体の具合は不調ではないですから。
魔術回路が、ですか。
マスター、残る敵は、沖田敬一郎、アーチャー、そして……キャスターです。
今までは敵同士の潰しあいを傍観しているのが私のクラスとしてのスタンスでしたが……。
私もそろそろ、敵を倒すために動かねばなりません。
魔術回路は万全にしておいて頂けると助かります。
ご存知のように私は戦闘向きのサーヴァントではありません。マスターの補助があれば、心強いのですわ。
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