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[ナサニエルの不思議そうな顔につられて同じく不思議そうな顔をした。
確かこの人煙草吸っていたのに、とどうでもいいことを一瞬考えたのはやはり緊張してのことか]
…さっき…「ユーイン」と言ってました…よね?
ユーインを…兄を…知っているんですか…?
誕生日を忘れちゃダメだよ。
ソフィーは綺麗なんだから、祝ってデートに誘ってくれる人の一人や二人いるだろうに。
[そう云って笑う。
そんな軽口は辛うじて私の心を日常に繋ぎとめるために、今はむしろ必要なことですらあった]
確かに今は――
華やいだことなんて考えにくい状況だけどね
[暴風雨があってからずっと町を襲い続けた災厄に思いをはせ、僅かに口を噤んだ]
──ヒューバート車上──
[顔色が曇ったのを衣装の出来の事と勘違いし]
大丈夫ですよ。
工房にも水は入りましたが、衣装は無事でしたから。
[フォローするように言う。
気にするなと言われれば]
有難う御座います。
いつもご迷惑ばかりお掛けしてしまいますね……。
ところで、今日は、シャーロットはご自宅に?
[折角だからその場で袖を通して貰い、合わない所があれば直してしまおうと、何気ない調子で問いかけた。]
んー………
[時折コップの端を噛みながら、男はしばし考え込む。]
『さて。何と説明したらいいのやら………』
[椅子に座り、脚をブラブラとさせながら、ハーヴェイと名乗った青年の目をじぃっと見つめている。そして……]
ん。あれだ。
たまに合っていろいろ……話「とか」をする関係、かな。
[衣装のことは、彼女に誤解があって伝わっただろうか。軽く頭を振って、心配してないよというように笑う。
だが、続く言葉には答えあぐね、幾分逡巡した。]
…話…ですか…。
[兄は評判がよかった。この小さい町でそれなりに知られていた。
顔も頭も性格も全て及第点以上を取っていた兄と必ず比較された。
兄を知っている人間ならほぼ確実に弟の存在を知っている筈だった。
この男先程確かに俺を「誰だ」と言っていた]
…いえ。少し不思議に思って。
兄を知っていて俺を知らないという人には会ったことなかったし。
―移動→アトリエ―
[車での町内の移動は瞬く間だった。なにげない会話を二三言交わすうちに、自宅へと着いていた。]
その、ソフィー……
後でちゃんと話すが、うちでちょっとあって……ね…
散らかってるが、気にしないでくれ。
[荒れ果てたリビングをそう云って素通りし、奥のミーティングルームへとソフィーを案内した。
マーティンに紅茶と菓子を用意させた。]
[彼の逡巡には気付かず、横顔を見上げるように言葉を待つ。]
「シャーロットは――
──今は静かに眠っているよ」
[返って来た言葉には、何処か厳かな響きがあった。
普通と違う言い回しに、僅かな違和感を感じたが、
気のせいだろうと思い直し、あえて問う事はしなかった。]
んー………
俺、この町に3年前に帰ってきたばっかりだしなァ……。
[ギシリという小さな音を立て、男は椅子の背もたれに寄り掛かる。]
その前までは、俺は15年やそこらの間、ヘイヴンから離れた街に居たみた……居たしなァ。
しかもヘイヴンに戻ってからは、町の学校に顔を出したことは一度もねぇし。ユーイン自身からあんたのことを聞かない限り、残念ながら俺はあんたが何者かってのを知る術が無いんだよな。
―アトリエ・談話室―
[ミーティングルームには、簡単な打ち合わせのできるガラステーブルと椅子が並び、もう一隅には寛いだ話ができるように大きなソファーが向かいあわせにおいてあった。
私はソフィーをソファーにいざなう。ローテーブルには紅茶と菓子が並べられていた。]
まずは、誕生日おめでとう。
[そう云って、リボンをかけた包みを手渡した。
それは我が家の所有する牛から直接鞣した革で作った裁ち鋏を収納する道具入れだった。ささやかなプレゼントだったには違いない。]
──バンクロフト家・アトリエ──
[家に着くとミーティングルームへと通された。
いつものリビングでない事が不思議だったが、脇を通る時に中の荒れた様子が視界に入り、驚いて口を噤んだ。]
『ここでも何か起きたの……?』
[嫌な予感がして、そっと自分の肩を抱いた。]
…そう、ですか。
丁度その時俺もいなかったから当たり前…なのかもしれない…ですね。
そういえば…今日は煙草吸わないんですか?
俺はかまわないですよ、窓開けてくれれば。
[あのメンソールの煙草。どうしてあの時、顰めツラをして席をたったのだっけ。
家族は煙草を吸わない。でもあの香りを知っている。
匂いがきついとか、そういうのではなくて…]
──バンクロフト家・談話室──
[ソフィーがミーティングルームに着くなり、ヒューバートの指示で執事のマーティンが紅茶と菓子を持ってきた。
ソファを勧めらてもすぐには座らず、
先に持参した衣装をガラステーブルの上に広げた。]
先にこちらを。
ご注文の衣装です──。
[そう、言いかけたソフィーに、
祝いの言葉と共にリボンの掛かった包みが手渡された。
驚き、礼を述べながら広げた中からセンスのいい
牛革の道具入れが表れると、嬉しさに自然と表情が綻んだ。]
ここから近いのは…ブランダー…
[あの家は正直、近づきたくもあり、離れたくもある。
だが少し小腹も減っているし、背に腹はかえられない。ネリーは雑貨屋の方へ向かっていった。]
………ん?
ああ、煙草吸っていいンなら吸わせて貰うわ。火ィつけるまでは窓閉めたままでいいか?ライターの火が流されちまうもんで……
[ハーヴェイに小さく手を上げ、煙草に火をつける。窓を開けると、仄かに汗ばんだ部屋の中に爽やかな風が舞い込んできた。]
………で、どこまで話たっけか。
あァ、そうそう。3年前な?
あんたがここに居なかったンなら、ユーインも話すること無いもんなァ……
……って、あんたとユーインの関係って……何だ?
[煙草の先を窓の外に向けながら、ナサニエルはハーヴェイに問い掛けた。]
ありがとう。
いつも素晴らしい衣装を――
[私は、ソフィーに礼を言い、衣装を取り上げる。
腕の中でドレスの生地をそっと撫でる手に不意に感情が籠もり、震える手で抱きしめていた。]
[それは、リビングを通る時に不安そうに肩を抱いたソフィーに、伝えておかなければならない事のように思えた。]
いずれ、ユージーンや他の者からもきっと耳に入ることだけど――
昨晩……
――シャーロットが刺されたんだ
[その傷で彼女が帰らぬ身となったこと。
安置所に安置してきたこと。
ドレスに顔を埋めたまま、惨苦に滲んだ声が告げた]
―雑貨屋―
[ネリーは雑貨屋が目に留まると吸い寄せられるように入った。そのままカウンターに陳列されている商品に目を通していく。双子の兄妹やノーマンはともかく、ニーナはいるかもしれない。少し食べ物を失敬したいという衝動をおさえ、アルバムを探した。]
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