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………。
[無言で煙草に手を伸ばすと、中から曲がった煙草を取り出して一服する。
思い出ばかりにも浸ってはいられない。
ケネスはこれからどうすべきか、しばし考える事にした。]
[少しの間、胸中に沸き上がる複雑な思いを押さえ込もうとあがいていた。
そして、静かに本を閉じ立ち上がる。]
マスターは、史実から出来るだけサーヴァントの"正体"を見破るべく書物を調べて頂けると助かります。
私は、出来るだけ判断材料を集めてくる事にしましょう。
[丁寧に本を書棚に仕舞うと、屋敷を出て*西ブロックに向かった*]
[ケネスは自分の知っている事を整理してみる。]
俺が知っているのは、以前に戦った銃を使うサーヴァントとそのマスターの事。
そのサーヴァントが放った「ガトリングガン」と言う言葉。
それから、宗冬が殴り合ってたサーヴァントの名前が「沖田総司」という事くらいか。
沖田と銃の奴は単純に武器や名前から察すると、沖田はセイバー、銃の奴はアーチャーなのかね。
銃の奴は、近代の英霊なのかもな。
……誰かと組むってのはどうなのかな……
第一、あいつは戦い出したら見境無しだ。近場は全部巻き込んじまう。
[ここで宗冬をちらりと見る。相変わらず、ビデオを見ながら喜んでいるようだ。
ケネスは小さく溜息をついた。]
俺の方はと言うと、誰かと組んで悠長にやっている時間は無いし……
とは言っても、あいつも大して強くないしなー…
[「これはいい!」と宗冬がビデオを見ながら、発した言葉が耳に入る。
ケネスはまた溜息をついた。]
ちょいとまた人ごみに紛れて、町に繰り出してみようかね。
マスターの気配のありかでも探れりゃ、御の字なんだが……
[そう思い、宗冬を見て、先ほどの乱闘騒ぎを思い出す。
宗冬の姿を見られている事を考えると、今、共に行動するのは危険な気がした。]
―住宅街―
[西ブロックへと向かう途中、初めて通る路地でふいに微弱なサーヴァントの気配がした。]
……出歩いているサーヴァントがこの近くに?
[咄嗟に気配を遮断し、歩く速度を極端に緩め、家の庭になる蜜柑を眺める振りをしながら周囲を覗った。
民家の庭の先隣にはウイークリーマンション。人の出入りがたまに見受けられた。]
[柳生宗冬、柳生藩三代目当主、兄は柳生十兵衛、徳川幕府4代目将軍、家綱に剣術を指南する]
やはり、剣士か。
もっと詳しい資料があればいいのだけど。
柳生一族について書かれた書物を見ても、一定していないし。どれだけ強かったのかがよくわからない。
将軍に兵法師範していたくらいだから、それなりの実力はあったのだろうけど。
[気になったシャーロットは、ウイークリーマンションの玄関口へと入ってみた。]
……ええと。
[信じられない事に、2階付近から、サーヴァントの気配がバリバリ放出されているのを感じ、唖然として立ち竦む。]
……これは、罠?
[背筋に冷たい汗が一筋、緊張感を伴って流れた。]
[ケネスの部屋には、所謂結界の類は張られていない。
これはひとつに、気づかれたらすぐに住んでいる場所を変えられるという事もあるのだが、できるだけ性急に事を運びたい意識も関連している。
ケネスは、ドアを開けながら言う宗冬に声をかける。]
おい、宗冬。あんまりビデオばっか見てんじゃねぇよ。
[ドアを空けてふと下を見ると、わずかに驚愕した表情を浮かべる少女の姿があった。}
[騒動が起きた際、柳生に駆け寄った男がいたのを思い出す。
意識をサーヴァント二人に向けていたため、気付くのが遅れてしまったが、あれはマスターではなかったのか、そう思い直してもう一度思い出そうと目を閉じる]
見たこと無い顔だった、な。この辺りの魔術師ではないと思う……けど。
[もっとしっかり見ておけば良かった、とすこし後悔した]
ん?飛び降り自殺でも起こりそうになってるのかね?
[上を見上げるが、特にそんな様子も無さそうだ。
少しケネスは思いにふける。]
おい、姉ちゃん、どうしたい?
俺の部屋にお化けでも見えたのかい?
[そう問いかけてみた。]
[手近な郵便受けから新聞を抜き取り、気配を辿って2階へと上ろうとした。
ふいにドアの開く音がして強烈なサーヴァントの存在感がこちらへと流れ込んでくる。]
(余りにも…余りにも無用心過ぎる……?!
これは、罠?アーチャー?アーチャーの拠点なのかしら?)
[若干狼狽を覚えながらも、そのまま気配を辿って見上げると、一人のむさくるしい風貌の男と目が合い声をかけられた。]
いえ……その。
実は、新聞の勧誘に参りましたの。お話、聞いて下さる?
さて、と。
ちょっと出掛けてくるよ。僕には何事もないように過ごさなくてはいけない日常があるからね。
[ 鍵の扱いなどを簡単に説明すると、そっけない挨拶と共にライダーを置いて部屋を出る。右手で大きめのバッグを担いで、左手にはテニスラケット。そのままエレベーターで地下の駐車場に降りると、一番奥にとめてあったアルファ・スパイダーに乗り込んだ。]
[焼け爛れた木々
――黒煙 白煙 こもごもに
獣の残骸が積み上がる
――どろりと澱む 眼球
人の形をしたものが累々と横たわる
――骨と皮ばかり 虫が喰った
川は赤く染まり底が見えない
――浮かぶのは 死体 死体 死体
血雨が頬を濡らす 赤く染める
番えた矢は幾十 神の弓を引き絞り 放つ矢は百発百中
頭蓋を破裂させ 腸を噴き出させ 心の臓を貫いた
構えた武具は 神々の武器 触れるも叶わぬ 用意された武器
一方的殺戮 綴られた英雄譚は美麗賛歌]
ほう、新聞勧誘ね、若いのに大変じゃないか。
なかなか育ちが良さそうだが苦労してるのかな?
[ちらりと、後ろの宗冬を見る。
宗冬は「どうした?来客か?」と呑気な一言を漏らした。
あの反応ではサーヴァントじゃないと言う事か?
そう思った。]
[人として生まれ 人として死ぬはずだった 王
――神々に望まれた人間 神の力を振るう 器
神の祝福は 彼の体を鋼にし 彼の意思を奪う
――敵を討ち 喜びの声があげられて 喜ばしくない訳がない]
[与えられた妻 必要な婚姻 彼は愛していた
――ただ一度の失敗で 妻は永劫彼の前で笑わなくなった
敵に捕らわれ 長らく会えなかった 妻
――疑心が生まれ 彼は問い詰めた]
[相手の返答を待たずに、シャルロットは階段をゆっくり上りながら返事をした。]
私も良い歳ですから、働かねばと思いまして。
人と接するのは嫌いではないのですわ。
[そう言いながらゆっくりとケネスの目の前まで辿り着いた。
室内、至近距離に入らねば、気配遮断をしているこちらの正体は先方にはわからないだろう。しかし、こちらからは、部屋の奥にサーヴァントが居る事が確信された。
なんともはや。目の前の男性はマスター確定だと確信し、目を細めて柔らかく微笑みかけた。]
お読みになって居る新聞は、ありますか?
[――― 喪った
彼は神でもその化身でもなかった
故に、二度と妻に会う事はなかった
何処を探しても妻に会えなかった
そして 器は英霊となる
だから 彼の願いは……]
[出していた本をしまうと、足下の大きな魔方陣に腰を下ろした。指で陣をなぞり、地下水脈へと魔力を送りこむ]
[口の中で何かを呟く。そして目を閉じた]
[魔力を循環させる。指先から、大地へと、そしてそれは、自然の力を蓄え、より一層の濃度を持って指先から体内へと戻ってくる]
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