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[屋上に繋がる扉を開けると、冷たい風が髪を乱した。
眩しさと寒さに一瞬身をすくめてから、片手を日よけに扉の向うを見る。
指の先に広がる青空。
広がる世界へと一歩踏み出した。
人気の無い屋上をぶらぶらと歩き、その縁で立ち止まる。
遠く見える山の端に目を細めた。
ぐるりと四方を見渡して、もう一度西の山に視線を戻す。
ここから見える世界が自分の全てだ。それを狭いと感じたのはいつだろう?
歴史の授業で世界を知った時? 友達がここから出ていった時?]
嫌がらせのような課題よねぇ。
[呟いて笑った]
[暫くその場に立ち尽くし、ただ視線だけを眼下に這わせた。
子供の頃は果てなどないと思っていた世界。今よりもずっと沢山の人間がいたのに、世界はずっと広く感じた]
世界、未来、誕生、経験、信頼
[呪文のように繰り返す。
言葉は口の中で、異物のように感じられた]
[...はラッセルの言葉にけらけらと笑う]
あはは、よしよし。
いやー、あのおじさん最近何か企んでるのか忙しそうでさ、
ご飯もロクに食べてないんじゃないかと思って。
[茶室状態という言葉に苦笑して]
[声に覚えはなかったが、消去法で声の主に思い当たる。
ネリーが皆にわざわざ食事を作った挙げ句、放送を使用してあのような口調で話すとは思えない]
そういえば、あの子生きてるのかしら……?
[名前は聞いていても、最終テストが始まってからまだ一度も姿を見ていない少女を思い出して、肩を竦めた。
夕焼けに染まる山の端に目を細め、屋上を後にする]
[それは、昨日の事。
はっと目を覚ませば外は真っ暗で、携帯端末を見ればナサニエルからの返信。慌てて身支度をして外に出るが、まあ、そんなに長い事話し込んでいるはずも無く。
話したかったな、と思うがしかし、彼は嬉しかった。
…3人!ネリーは居なかったみたいだけど、ナサとラスとキャロが、喋ってた?よかった!…少なくとも、1人だけが残るという状況で、いがみ合ったりはしていないのだ。
部屋に戻れば、さっそく課題に取掛かる。夜の九時。
未来…世界…信頼…誕生…経験…。一つ以上。一つ以上という事は、一つでも当てはまれば良い。
さすがに全てをまとめた絵を書く事は不可能だ。]
[…下書きは無し。強いて言うなら頭の中にある、か。木綿のキャンパスを張り、使い古した筆で直に色を散らす。]
…なんか、うーん…駄目…。
[時計を見れば、午前四時。完成した絵と交互に見て、彼は時間を無駄にしたなとため息を吐いた。
こんな事は初めてだった。
卵のような地球が、鳥…エンディアのイメージ…に突つかれて割れ、そこから地球のような模様の液体が流れ出ている。
エンディアの衝突という未来に、今までの世界は壊れてしまう。が、しかしそこから新しい未来が誕生する…。
そんなイメージで描いたものだった。]
…違う。
[どうにも、気に喰わないらしい。]
[ソフィーの押す台車に首を傾げ、しばらくしてそれがソフィーと体術教官の分である事に思い当たる。
そこに載せられた今日の献立を確認した]
お子様向けメニュー?
――夕刻・自室――
[室内に備え付けられたスピーカから、場違いなほど明るい声が響く。私はキーボードを打つ手を止め、呟いたた]
……もう?
……っていうか。能天気なこと。
[ディスプレイ上の時計を見ると、確かに時間は夕食どき。少し早いとも思えたけれど、考えてみると私はあれから食事も取らず端末に向かっていた事になる。延べ20時間近いだろうか。
記憶にあるのはシャワーを浴びてベッドに向かい、倒れこむように眠りに就いた事だけだった]
はいはい。
[ぞんざいに返事を返し、台車を押して去るソフィーにひらひらと手を振った]
……ソフィーとヒューって、仲良しよねぇ。
ま、他に同僚がいないし、当然か。
[何となく意外な取り合わせに、ぽつりと感想をもらし、食堂へと足を向ける]
[台車を押して去って行く教官を見送り、]
仲良し。
[其の一言で言い切るキャロルに思わず声が零れた。
自分も食事を摂らねば仕方無いと、同じ様に食堂へ]
――夕刻・自室→廊下――
[くぅ、と小さな音が聞こえた。思わず私はお腹を押さえて辺りを見回す。ナサニエルにでも見られたら、何を言われるか分かったものではない]
……ん、っと。
それなら、少し休憩を入れるとしようかな。
[誰にともなく言って、既にそれまでに書いた文書を一時保存する。もう五度目の書き直しだった。構成あるいは論理、修辞法は問題ない。
ただ――伝えるべき対象。私の世界の中に、それは存在していなかった]
……見つけているのかな。
……他の彼らは。
[扉を出ようとして振り返る私の唇からは、そんな言葉が弱く洩れた]
[ふと目を覚ませば、また妙な時間。
今度から夜遅くまで絵を描いたらずっと起きてよう、なんて事を思っていると、メールの着信音が聞こえる。
静かなメロディに、今度は眠たくない曲にしようなんて思いながら開ければそれはソフィーからで、住所録は無い、とのこと。残念に思う。
外に出た後に、1人で世界中を探しまわる事になるのだろうか。くじけそうになるが、ふるふると首を振った。
…課題は手につかず。何とはなしに、昨日のメールをすべて見返してみる事にする。そしてふと、テスト内容のメール後半の文章が目に留まった。
あなたは、去っていった人達のために何が出来るのか。
去っていった人達は、あなたに何を残してくれたのか。
…これだ。
その文章を読めば彼は顔を上げて、うんと頷いた。
これが足りなかった。]
…ありがと、ソフィせんせ。
[そして、スケッチブック片手に部屋を出る。そこで食事の放送が聞こえ、これは大変だと。同時にまた、丁度いいと思いながら、食堂へ向かう。]
[食堂の扉を開けば、どこからか先ほど嗅いだのと同じ食事の匂い。
カウンターに置かれたメモを見、厨房に入ると間違いなくそこにある食事を確認する。
とりあえず、と食器棚から皿を出せば、緑の髪の少女が食堂の戸を開くのが見えた]
あら、ネリー?
久しぶり。
ソフィー先生お手製の夕食があるわよ。
[言って、カウンターに置かれたメモをひらひらと見せる]
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