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[岩窟をモチーフにした、巨大なる大聖堂。
薄暗く、琥珀色の太陽光。
生まれる音楽は透明度を増し、堂内を電脳デバイスで透かし見れば、冷たい雨が降り注ぐ。
綺羅綺羅と宝石のように。
ガァネット、アメジスト、サファイア、トパーズ、猫目石のように一筋の中色合いを変える雨も在る。
全ては幻想。
光の魔術でもなく、唯、視覚素子を楽しませるだけの仕掛け<PGM>に過ぎない。
神を讃える曲は、
様々に謳い狂うAI達の美しさは、
確かであれど。]
[完全破壊されたゲームキャラデータにアラームが鳴る]
アレハ、モウイラナイ。行ケ。
[集まってくるセキュリティポリスを振り切りキマイラが駆ける]
[余波で崩れているクラスタへと]
[曲ごとに代わりゆく場景。
夢のような景色。
黄金の飛沫を跳ねさせて駿馬一頭。
多重聖歌を奏でる神の座に居ます歌謳いはKether's Angel。
清い乙女は紅いカミ。
完璧たる容姿を保ち、妊婦が如く膝を折り水辺で遊ぶ。
黒きカミ湛えた女は嘗て在りし日の聖母。
讃えられ、生まれいずる神の名は。]
[残されたセキュリティポリス達は裂け目を修復し、帰って行く]
[死すら玩具の一つである現代、この程度の破壊など珍しくもない]
[逆に言えば収穫も追撃も浅い――それがPublicに対する認識]
モット深ク。潜レ。
[半ば電気信号と化して電脳の海を渡る]
[Underへの入り口へ向かう途中、新たなデータを得る為の巡廻]
[その途中、音声として耳が捉えた漣は―――]
[手紙という名の賞品が届いた時より後にして、時は今現在、]
― 現実世界<Mundane> / 北部・シャトル発着場―
[シャトルから降りてくる"主"をレベッカは振り仰いだ。]
[差し出す手は、重ねられる。]
地上ですね。
――本当に良かったのですか? どなたにもお知らせにならず。
「良い」
[地に降り立つ主は、答えるとすぐに手を離す。]
[ゲートの手続きを終え、レベッカは少年を招いた。]
[外(遠く)には塔が見える。]
[北部の中でも中央に近い此処は、利便性に富んでいるのだと対外的なパンフレットには書かれていた。]
「暫くは。……言った通りだ」
[囁くような少年の声に、レベッカは目を彼へと向ける。]
[彼はレベッカを見てはいなかった。]
かしこまりました。
――良くお似合いです。
[高級な素材の服ではなく、安価で手に入る服を身につけた少年に、思い出したようにレベッカは告げた。]
行きましょう、ホテルはあの大きな塔の近くです。
荷物を置いてから、どこかへ移動しましょう。
どちらに行きたいか、ご希望は?
[二人ともが一般の市民であるような様子を作る。]
[彼方<Utopia>を使い、呼び出した車が届くのは*もう暫く先の事。*]
―― 場面は代わり
現実世界/カテドラル・オメガ x 控え室 ――
[演奏を終えたトビーは、長い廊下を歩き控え室に戻ると、何もない場所に身を投げ出した。瞬時にソファが迫り出し、膨らみ、心地良く体を包み込む。
離れる直前まで足首を包み込んでいたのは、毛足の長い赤い絨毯。電脳世界に繋がるものが、ない場所。死の如き沈黙。]
…ミネラルウォーターを入れてくれないか。
『指揮者<コンダクター>、次の予定まであと5時間11分45秒です。移動準備をしなければいけません。』
修道女 ステラ が参加しました。
――UTOPIA Public-Space/STREET――
[時計の針の端で跪く男の頭上に、白い蛍光色の手が掲げられる。
蛍光的な光を放つ白いテクスチャをすっぽりと覆う、黒いテクスチャの下
薄っすらと半眼、軽く目は瞑られている。
白い唇から流れる言葉は、既に真意を忘れ去られたOld-Testament。
跪いた男も、聖句の意味など知らねど
静かな韻に身を浸し、次第に眉間の皺を和らげてゆく。
暫し後。
跪いていた男は亡羊と人ごみに消えて行った。]
――Mundane East-Side/STREET――
[時同じくして、街角に佇むホログラム映像。
両手をそっと胸の前で*組み合わせた。*]
[その声は、補佐AI。
普段、通常時にはその姿を沈み込ませている為に、視れないAI――Blue in Blue 凍り漬けの司書。
「弟子」たるウェンディにも、殆ど顔を合わせる事はない。
今、トビーの目の前にはその補佐AIの姿が浮かび、視えている。巨大な何かを蒼黒(そうこく)の布で巻かれている姿、覆い隠され中を視る事はあたわず。蒼黒の布で囲まれた何かを中央とし、四方、下部には、氷の破片が、相似、同型の形で浮かんでいる。]
アハハ。
[膝に肘を置き、両手を顔に当てる。]
――そうだった。疲れるねェ。マトモナ人間の振りというのは。
[哂笑と、三日月の形が手の間から。]
ここが。
――始まりの地。
[独白。声は静かで低く。]
もう誰も残ってはいない。
樹<シンクタンク>も、枝<メンバー>も。
その実は、もいで、食べてしまった。
甘くて…美味しくて、
その為に幾つもの十字架を背負う事になった。
後悔はしていない。
そう言うのは嘘だけれど。
文学少女 セシリア が参加しました。
── 現世<Mundane> / ???・教団本部(第10Satyam) ──
[通称サティアン。
第1〜第11までの小型の黒繭(ブラックコクーン)が円形に連なる教団施設のうち、第10サティアンの内部は、教祖の意向により、旧世界の《キッチン》のシステムが再現されている。
黒色の金属骨が露出し、ホログラムのシールドすらない──貧しいと言って良いほどに殺風景なドーム天井の内側には、宗旨に基づき、旧式のシステムを使用して食事の準備をする、女性信者たちの穏やかなざわめき。]
[灯りの少ない暗い室内。
旧式の燃焼装置の上の旧式の大型寸胴鍋。
下層民に施すために煮込んでる《それ》──の表面に浮かんだの灰汁を丁寧に除いてから、セシリアは完璧な笑みを浮かべて信者たちの話に相づちを打った。]
(黒000000 白FFFFFF 赤FF0000。
葬列と婚礼の列は等しく)
[この──新興カルト教団では、誰かがただしき《死》を迎えた晴れの日──葬儀と同一日に、婚礼が行われる事になっていた。]
(真実なる──魂と肉体を捧げよ──)
[今、信者の脳には直接に《意思》を伝える声と、この教団独自のエキゾチカルな宗教音楽が響き。そして、先刻行われていた儀式のヴィジョンが網膜に再生されているはずだった。
信者の瞳を正面から優しく見つめるセシリアの瞳はOrange Fluorescent。人ならざる蛍光オレンジに輝き、その信者の意識を染め上げようとしていた。]
(──ただしき、死を──)
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