情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
――寝室――
で、此処であなたは何をしたかったのかしら?
[わたしはドアを静かに開けて招き入れた彼に尋ねた。
首を絞められた瞬間、わたしはすぐに彼の手で命を奪われるものだとばかり思っていたので、今こうしてこの部屋に立っていられるのだけでも不思議だった。]
[わたしは彼の返答が聞こえるまでの刹那、くるりと部屋中を改めて見渡す。
チェストにしまってある聖女と艶女を使分ける正反対の下着、クローゼットにはモノクロを基調とした服のほかに、華やかな色彩を纏った、光沢のある露出の激しい服もしまってある。
ここは私の人生そのものを現した部屋。誰にも見られたことの無かった…聖域。]
う…え…?
[犬、犬と言われながらも否定の色が濃くなると言葉を発していたネリー。目隠しは離れていないので確証はないが、笑っているのだろうと思う。]
あ…何…ンッ!! や…
[腕を巻き込むように馬乗りになられた。背中に何か細かいものがあたる。この部屋は掃除されていないのかもしれない。
鉄製の何かが口元にあてがわれた。何かをされると思い、首を1度2度横に振る。じゃら、と首輪の鎖が鳴った。
ネリーは口を真一文字に閉じる。]
─寝室─
……邪魔が入って欲しくなかっただけだ。
ここの方が下より落ち着いて愉しめる。
[ちらり、と周囲を見回す。持ち主がすぐに女性と分かる、如何にも女性的な雰囲気の部屋だ。
立ち並ぶ家具に収納されている衣類は彼の気を引かない。彼女の人生にもさして興味はなかった。]
そう。
[返ってきた答えに、わたしはそっけなく言葉を落とす。]
でも邪魔が入って欲しくないなら、別にわたしの寝室じゃ無くてもよかったんじゃないかしら…。
[男の視線が素っ気無く部屋中を見渡すのを確認して、ほっと息を吐く。
そう言えばこの男もこの町とは無縁の旅人だということを思い出す。]
[女の顔が苦痛に歪んだのを見、女の手を離す。
見下ろすその目は、ひたすらに女の反応を確認しているようで。]
[その指が、今度は腕を這い上がる。
その形、肉の弾力を確めるように肩に至り、両手が女の着ているブラウスの襟に掛かった。]
鋭意努力するよ。
なにしろ、そんな彼女ができるという万に一つの奇跡が起こり得ることを知ったなら、私も世の中捨てたものじゃないって思えるだろうからね。
それはぜひとも見届けなくてはならない。
[ニヤリと笑みを浮かべる。しかし、その表情は不意に真面目なものに。]
だが、何が起きるかわからない。
イザという時は、躊躇わず自分の身は自分で護るんだ。
[鞄から取り出したずしりと重い鉄の塊をハーヴェイの手に預けた。
それは、今日の日中ソフィーに託していたエリザの護身用に求めた拳銃、ベレッタだった]
おとなしくしてりゃいいのに………ったく。手間ァ掛けさせやがって。
ほら、四つん這いになれよ。
[椅子に座り、雌犬の身体を足先で弄っている。]
俺がそんな強い男になれるっていう億に一の確立より何倍も高いですよ。
世の中ありえないなんてありえないんですから。
[相変わらず冗談口を叩くがずしりと重い拳銃を渡され、至極真面目な顔へと切り替わった]
…分かってます。
[使い方についてはよくわかっていなかったが、それに関しては車中のわずかなレクチャーで理解する]
[観察されるような視線に、わたしは居心地が悪くなりながらも無言でその仕打ちを受け止めていた。]
[ふと指が離れる。
時を開けずに今度は腕をなぞる。触れられたのが右手で良かったと思った。
品定めをするような手つきが、いやらしさより別な感情を呼び起こす。]
『嗚呼、昔を思い出したんだわ…』
[娼婦だった頃の記憶が蘇ってきて、わたしはふっと表情を緩めた。同時に脳裏には若き日のバートの笑顔が浮かぶ。]
「イタリア料理でも食べに行きませんか?」
[『えぇ、喜んで』
もし生きて解放されたなら――]
[幸福だった過去。その断片を思い出していると、ギルバートの指がブラウスの襟に掛かっていることに気づく。]
やっ…――
[思わず肩を竦めてしまう。触れて欲しくなかった。今だけは。バートの面影が消えてしまう刹那だけは――]
[身体が軽くなった、と思うと足で小突かれているのが分かる。
ボールギャグを外したいとも思ったが、外そうとするとさらに過酷な仕打ちを打たれるような気がしてならず。]
んん…クク…あっ…んあ!!
[背中を蹴られて涙がこぼれそうになる。実際目隠しでわからないが。
やがて言われるがままに、四つん這いの姿勢になる。]
頼むぜ。
[真剣な眼差しで銃を扱うハーヴェイを横目にぽつりと漏れた言葉は、いつになく神妙な気配を帯びていた。]
君までも喪いたくない。
ロティも哀しむからな――。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新