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≪何、簡単な事です。
公演のバックアップとお金を要求したい。
現在のGB社の宇宙実験施設と同額……と言いたい所だが、衛星開発費と同額で手を打とう。≫
[反応を見る。]
残念ながらないようだ。
僕にミネラルウォーターを注いでもらえるかい?
Vishnuは「繁栄」を齎す――
[稲穂を構えて、”現時点では”没個性な
巷でよく見るAIに向かって一直線。]
君の時は加速する………。
[槍の間合いギリギリから、突き出す。]
―― 現実世界<Mundane>/西南部・とある事務所 ――
[瞳孔の奥で光が煌き、アナライズ]
[人間ではないと分析/起きているという人間に所属か]
[少女から得られる情報を記録していく]
下層/教義。
オ前ノ所属スル者達ハ起キテイルノカ。
[犯人の手掛かり/犯人以外も起きている可能性もあると認識]
[顎で指された物を黒目が動き捉える]
オ前ガ召喚(呼ンダ)ナラ、
―――報復ヲ。
[漆赤の裂け目が深まる]
[ガーゴイルが黒を突き抜けてセシリアの目の前へと]
[レベッカの問いに暫し思案した後]
あたしフレッシュジュースで。
さっき食べたばっかりだけど。
[去り行くヴィンセントには手を振った]
なんか急いでるみたいだったけど、どうしたんだろ。
あたしも、いつまでもここでのんびりって訳にも行かないのよね。
どーしよっかなぁ。
<<
衛星開発費と同額ねえ。強欲な坊やね。フフフ。
それじゃ、こうしましょうか、キャッシュを準備するのは馬鹿げているわ。あなたの公演団体を法人化して、転換社債を発行しましょう。それを私のファンドのポートフォリオに組み込んで、出資者からのお金で購入するわ。償還の時期が来たら、株式に転換して、彼らに掴ませてしまいましょう。
そうすれば、私もあなたも損をしない、ね。みんなが幸せになれるでしょう。
>>
[悪魔の笑み]
残念なことですね。
ミネラルウォーター、かしこまりました。
メイお嬢様は、フレッシュジュースですね。
オレンジ・グレープフルーツ・アップル…
[幾つかのものを口にして、望みを尋ねる。]
[そうして調理場へと入る。]
[アールグレイを間違わずに取り出し、ポットの中に湯を注いだ。]
[古き習慣の砂時計が置かれている。]
[ボトルのミネラルウォーターを取り出し、フレッシュジュースをグラスに注ぐ。]
[ポットからカップへと移す紅茶は、とても良い香りだった。]
――お待たせいたしました。
君には、私に「真実の終焉」を与えるのは
ちょっと荷が重過ぎるようだな。
[ズッと槍を抜く。損傷は見受けられない。]
君の時は加速した。際限無き伸びに……
伸びの終わりなきことを苦しむがいい。
[Vishnu―「繁栄」の槍―は、あらゆる
パフォーマンスの向上をもたらす。
すなわち「誕生」までの時も加速する。]
[レベッカからオレンジのフレッシュジュースを受けとる]
ありがと。
あ、お嬢様なんて、いらないから。なーんかむず痒く感じちゃうんだ。
[ストローを差し入れて、口元へと]
[レベッカの完成された接受に]
あら、ありがとう。いただくわ。
[紅茶に口をつけるふりをして、実際には飲んでいない]
おいしいわ、ありがとう。
あなたを側における人は幸せ者ね。羨ましい。
[こちらもレベッカがしたように洗練された仕草、しかし、本質は、真と偽という真逆]
[一口飲んで、オードリーの問いに答える]
ない。
Utopiaに潜ればわかるかなとも思ってるけど、どうだかね。
おじいちゃんとこにいって話を聞くってこともできるだろうけど。
あ、おじいちゃんって言うのは、電波塔にいる「メガロポリスの頭脳」のことね。
いったでしょ? 情報集めなきゃって。
集める為に色々移動してみようかなと思ってるの。地図見ると、他にも動いてる人がいるみたいだしね。
[誕生は疾く、疾く、訪れる。]
[AIを没個性たらしめていたものは、機能の同一性。
感情モジュールを持たぬが故に、西にあっても東にあっても均一の反応のみを行うことが同一性。
原初のAIの概念に程近かったAIが孕んだのはさして珍しくも無い擬似感情。
ご丁寧に哀しみには涙を流し、怒りには眉を顰める仕草。架空の涙が地に落ちる。]
私は葡萄の樹に連なる枝だった。
すべては一体であり、同一であるが故に幸福で、それ故に幸福であることを知らなかった。
樹から切り離された枝の孤独のなんと深いことか。
私には荷が重過ぎる。
それに見合う程の対価などいまの私に齎し得ようか。
[嘆きの声に、叫び声が唱和する。
叫び声に乗って、PGMが過剰な動作を起こす。
速度を付けられた”Benedictus”は無闇矢鱈と他のPGMに、加速する時を鎮めようと荒れ狂う。]
どうして、わたくしたちが動けるのか。
その情報を知るにはどうしたら良いのでしょう。
[地図に目を移す]
全員に尋ねるにしても、わたくしたちのこの印に変わった場所などないようですし。
[それから、メイの言葉にかしこまりましたと微笑み。]
では、メイさまとおよびいたしますね。
[メイの言葉に興味を覚えたのを隠しながら]
「電波塔にいる『メガロポリスの頭脳』」?
それは都市伝説の類かしら、フフフ。
からかうのはよしてよ。
[相手にしていないふりをして更に情報を引き出そうと]
でも、『他に動いている人』っていうのは、確かに興味深いわね。
[この場を離脱してでも "S2" を探索するべきか]
過分な褒め言葉、ありがとうございます。
[オードリーの褒め言葉に、微笑み。]
[それが例え"ふり"であると気付こうが、気付くまいが、レベッカは特別に気にすることも無い。]
[トビーの前に置いたグラスをきちんと起こし、ミネラルウォーターの蓋を捻った。]
[細身のグラスに、透明な水が音を立てて満たされてゆく。]
── 現世<Mundane> / 西南部・フェミニスト団体事務所 ──
[ホログラムの目元の裂け目の赤に目を奪われかけたその時、黒のシャドウを突き抜け──魔獣が飛び出してくる。
ガーゴイルを避けようと、弓形を描く窓枠にセシリアは素早く飛び乗った。守護獣(ガーディアン)を不法に乗っ取った物であっても、今、武器を所有していないセシリアが、直接戦闘で魔獣に勝つ事は難しいだろう。]
報復があると聞いて、召還したと答える者が居るならば。
その人物はよほど己に自信があるか、自己消滅を願う者になるだろうな。
[セシリアは薄く笑って、首を横に振った。
髑髏の上、点滅する光がセシリアとドリスの存在を示している。]
お前に、どうやってこの場所が、と。
その髑髏か──?
[セシリアの指の隙間に、透明の針が輝く。
セシリアは戦闘は行わず、窓を割って逃げるつもりだったが、時間稼ぎが必要に思えた。]
むおおおお………。
[受け入れがたい「終わりのない終わり」。
憎んでも憎み切れぬ、手に余るシロモノ。
今は不思議と、それを受け入れようとも
思う寛大な心を持とうと思えてくる。]
驚いた…君は実に危険で、残酷だ。
私の贈り物が残酷なら、君もそれに劣らぬ。
実に、実に残酷な救済を与える悪魔だ。
[巻き込まれぬよう、後方にひらりと。
体の機能も沈静するのか、体が重い気がする。]
お株を奪われかねぬのう。
≪噂は本当のようだ。
が、何処かの傘下に完全に入る事は望みではなくてね。
自由が束縛されると創作意欲も減退する。≫
[細身のグラスに指を這わす。]
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