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……そんな哀しいこと言わないでよ。
無駄では、道具ではないと思うのよ。
それなら、あなたたちを生む必要が無いじゃない?
外の人間が当然のようにシェルターに入ればいいんだから。
でもシェルターに収容できる人数は限られる。
だから今後予想される過酷な環境に耐えられる人材をって考えた結果なのだと思うわ。
確かに歪んだ方法ではあるけれどね。
[哀しそうな表情はそのまま、ラッセルを見つめながら静かに言う]
外の人間では、種を残すに相応しくない。
其の為に造られたのが僕等である、と。
そう認識していましたが。
其れを道具と言わずに、何と。
そうでないのなら、
何故、外の世界も知らずに、
狭い世界に閉じ込めた儘でいるのか。
“何の様な形であれ、
此の世に生まれ落ちた以上、
其れが正しくとも、そうでなくとも、
己の生きる意味を全う出来れば好いと思う。
一度切りの人生なのだから、精一杯に生きるべきだ”
[深緑の瞳を閉じて紡ぐ言葉は、ソフィーの声に重なるか]
最初はそう思っていた。然し、僕は其れを止めてしまった。
僕に与えられた生きる意味に、価値が感じられなくなったから。
[...は、うーん、と少し天井を見上げて考える]
ラッセル達を閉じ込めた理由は、いろいろ予想がつくけれど。
上も少しは歪んだことをしてる自覚があったのかもしれないわね。自分の黒い、醜いところは隠しておきたい心理というか。
……あなたたちにとってはいい迷惑よね。
そうですね。
[誰に、何に対して向けた言葉かは定かでないが]
僕は。
残っても落とされても好かった。
生きていても、死んだとしても好かった。
そう思っていました。
[手の中のペンに一瞬視線を落として、顔を上げる]
が、ほんの少しだけ――
最期に、足掻いてみようかと思います。
自分の意志で。
さてさて、夜の木登りもおつなもの。
[木がもっともっと、もっと高ければ、より遠く――
例えば収容所の外、想像上でしか見た事の無い外の世界の街の灯というものが、見えるのかもしれない]
ま、見えねぇよな。
屋上からでも、裏山の頂上からでだって難しいんだ。
…だけど空は見えるさ。
[きっとたくさんの星が見える。
この広くそれでいて狭い、生まれ育った唯一の閉じた世界から自由に足をのばすことはできなくても、空は見える。大空は全ての場所に繋がっている。
今日は眠くなるまでそれを眺めてやろうと今度こそ、いつものようにひょいと窓枠を乗り越え、木の枝へ足をかけて上へ上へと登り――]
[その一撃は、狙い通りの場所には届かず。
ヒューバートの掌に深く刺さるのみ。]
……うん。悪くない一撃でした。
ただ、隙だらけでしたね。こんなもので、僕は殺せない。
[ペンを引き抜き、後ろに放り投げて。
ラッセルの胸倉を掴む。]
……っっ!
[もう目を瞑っていても登れる気でいて、闇は思ったよりもずっと障害となった。
枝にかけたはずの足が滑る。
そのままバランスを崩し――
茂みの中に落下した]
………。
[衝撃で潰してしまう緑の茂み。
小枝であちこち擦りむきつつも、しっかり受身をとることができたのは幸いだった]
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