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[倒れたマスターのほうへと歩み寄り、具合を確かめる]
……気を失っただけのようですが、結構なことをなさるのですね。
[額に手を当てると、わずかに体温が高かったが、それ以外はどうもないようだった]
オッケー。
テントはそのままにしておこう。
オフィス街でビジネスホテルでも探して今日はそこに泊まろう。
でもあっちの方なんだよねえ…
[北の方角を指差す。そちらは他のサーヴァント達の危険が伴う方向だ。]
回り道をしなくちゃかな?
…だと思ったよ"暗殺者"。
[眼前から背後へと動く気配。
キャスターは気配が動く瞬間、足で地面を軽く蹴った。]
"tuutia"
[キャスターがそう呟いた瞬間、キャスターの背後に背丈の2倍ほどの岩山が現れる。]
......Je le comprends!!
[キャスターの背後に忍び寄る刹那――目指す場所の空気が揺れるのを感知した。
素早く地を蹴り間合いを僅かに取る。]
水だけではない、魔術の使い手という事も判りました。
感謝します、キャスター……。
[老人に対しそう言うと、緩やかに微笑み、そのまま視線を己のマスターであるソフィーに向けた。]
いやいや、間違えるぞアサシンのお嬢さん。
[腕を振り岩山を消しながら、キャスターはにこやかに笑った。]
確かに俺は"魔術師(キャスター)"のサーヴァント。
だからと言って"魔術"の使い手じゃないぞ?
……"魔法使い"さ。
[もとより自分の魔術が通用するとはおもっていなかったが、老人、キャスターの動作をじっと見つめている]
ここまでとは。
やはり。敵には回したくないものです。
キャスター、約束しましょう。
協力関係にある間は裏切らないことを。
それが切れた後はどうなるのか定かではありませんが。
それで、いいですか? アサシン。
あなたも、そのように。
もちろん、そちらが裏切られた場合、その時点でこの約束はなかったことになりますけど。
[シャルロットのほうに視線を向ける]
うん、そうだね。じゃあこっちから行こう。
[南の立ち入り禁止区画の林を指指す。]
私の作った罠が仕掛けてあるから、気をつけて私と同じとこを通ってくること。
じゃあ行こうか。
[後をついてくるランサーを気にしながら罠を避けて林の中を慎重に歩く。]
「バフ!ワフ!ハッハッハッハッ!」
[タロが駆け寄って美貴の顔をぺろぺろと舐めた。]
ん……んん…………。
……あれ、タロ、……アタシ、……。
[ゆっくりと瞼を開き、周囲を見回す。
見知った老人の姿を確認すると、先程の出来事が思い出された。]
ちょっと!お爺ちゃん酷いじゃない!!
......Pardon 訂正しますわ、キャスター。
私の事は、そうですわね。
マリア、とお呼び下さい。
……交渉に応じて頂ける、と解釈してよろしい?
[キャスターに微笑みと共にそう告げ、静かに己のマスターの言葉に頷いた。]
ご安心下さいマスター。
私の生涯に、裏切りという単語は存在しませんわ。
契約は契約として、正々堂々と行使致しましょう。
[ソフィーに真っ直ぐな眼差しを向けた。]
[立ち入り区域のロープをくぐり一息つく。]
ふう…もう普通に歩いて大丈夫。
[早足になり公園を抜けて住宅街の方に抜ける。]
[シャルロットの言葉に、目を伏せて頷くと、目を覚ました様子のマスターのほうへ向かい]
キャスターのマスターの方、よろしければお名前を教えていただけますか?
いつまでも「マスター」では味気ないでしょう。
俺としては大歓迎だぞ、アサシンのマスター。
同盟を組むという事に関して、俺としても賛成だ。
それに、同盟相手がアサシンというのも都合が良い。
正直に言うが…俺は"陣地"の作成は不得意でなぁ。
アサシンの襲撃を最初から最後まで常時警戒すると言うのは俺としても避けたい事態だったんだよ。
【"陣地"じゃないなら得意なんだが…それでもこの地では出来て1回か…名が知られてないというのがココまで不利に働くとはな…。】
[内心、自分の能力の弱体化具合に不満を言ってしまう。
もし戦いの地がフィンランドであるなら、6騎を同時に相手をしても負ける気などしないのだが…。]
っと、起きたかマスター。
よく眠れたか?
[キャスターに文句を言おうとしたが、なにやらおかしな雰囲気であることに気付いた。]
……?
[事情を飲み込めずにぽかんとしていると、ソフィーと名乗った女性に話し掛けられる。]
あ、アタシは新条……美貴……だけど……。
[キャスターとソフィーの会話を聞いて、ようやく理解した。]
そっか、手を組みましょうって話だったわね。
アタシが知らない間に話がまとまってるのがちょっと不満だけど、まあいいわ。
改めてよろしくね、ソフィーさんと可愛いアサシンちゃん。
[二人に笑顔で挨拶した。]
キャスター、貴方の同意が得られて何よりです。
後はマスターですが……
[マスター、新条美貴の言葉を聞いて微笑む]
ありがとうございます、美貴さん。
お加減のほうはいかがですか?
先ほどまで気を失ってらっしゃいましたから……。
どちらにしても場所を、移しましょうか。
ここには先ほどまで別のサーヴァントとマスターがいたようです。
近くまで行ったのですが、こちらに来てしまいましたので、どのサーヴァントか、などはわかりませんけど。
[警戒を解くことなく辺りを見回し、キャスターとそのマスターを*見つめた*]
[ソフィーと美貴の会話を聞き、キャスターのマスターに向けて、柔らかに微笑み丁寧に会釈をした。]
それでは暫しの間、どうぞよろしくお願いします。
私の事は、マリアとでも呼んでください。
「よく眠れたか?」じゃないわよ!
アタシがそのまま起きなかったらどうするのよ!
お爺ちゃんのバカ!ヒゲ!お爺ちゃん!
それにしても……。
[キャスターとアサシンを交互に見る。]
羨ましいわ。
[心の底から羨んだ。]
どうやらウチのボケマスターも同盟に賛成してくれるみたいだな。
それじゃこれからよろしく頼む。
[マスターの様子を見て、呆れるように笑うキャスター。
本当にこのマスターは"軽い"。
まぁ、これがガッチガチに堅苦しいマスターだったら溜まったモノじゃないが。
その上男だったりしたら殺してるかもしれない、冗談じゃなく。
そういう意味では、自分にぴったりのマスターを引き当てたのかもしれない。]
うむ、俺も別のサーヴァントの気配は感じていた。
場所を移すのなら…とりあえず川がこの近くにあるらしいんだが、もし場所を知っているなら案内してもらえないか?
水は俺の力その物だ、有利になる地形は確認しておきたいんだが…。
……川、ですか。公園の入り口を駅の方面に少し歩いた場所に見かけましたわ。
もし、この先共闘する機会があるのなら……川を選ぶのが良いと言う事ですわね……?
(そして……キャスターと戦う時がもし来るのならば、川は避けよ、という事ですわね。)
さて、マスター。私たちも川の下見に同行した後は、マスターを教会まで送り届けましょう。あちこちにサーヴァントが出没しているのでは、早めに教会で手続きを済ませる必要があるのでしょうから。
[周囲へ警戒を怠らないソフィーを護るように背後に立ち、*ゆっくりと歩き始めた*]
お加減はなんとか大丈夫みたいよ。
ありがとう、ソフィーさん。
マリアちゃんって、名前まで可愛いのね。
うちのお爺ちゃんなんて、関西弁みたいな名前なんだから。
川の場所、マリアちゃんわかる?
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