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─酒場「アンゼリカ─
ローズ。俺だ、ギルバートだ。開けてくれ。
[酒場に戻ったギルバートは、ローズマリーに開けてもらおうと店の扉を叩いて──違和感に気付いた。
何処か何かがおかしい。
試しにドアノブを回して扉を開けてみようとした……ドアはすんなりと開いた。]
まさか!
[店の中に飛び込む。
店の中は綺麗に片付いていて荒らされた様子も無く、しんと静まりかえっていた。
ローズマリーの姿は無く、気配も無い。ただぼんやりと、その気配の残滓が漂っているのみだ。
ローズの名を呼びつつ、警戒しながらゆっくりと店内に歩を進める。]
―ナサニエルの寝室―
[グレーで少しフリルのついたタンクトップ、淡い緑色の膝丈タックフレアスカートにエプロンと言った服装だったが、白い下着のみを残して剥ぎ取られ、太股を舐められる。]
…駄目です、こんなの…我慢できません。
[右も左も勿論、目隠しをされて首輪に引っ張られて来たので部屋の構造も碌に知らない。
だがこのままでは主のなすがままなのは明白だ。
ネリーは扉とおぼしき方向へ這ったまま*逃げようとした*]
[彼女は自分の言うことを聞かずに、外へ出たのだろうか?
だが、それならば扉に鍵が掛かっていないのはどう考えてもおかしい。
考えうる最悪の事態を思い、警戒感を強める。]
[その時彼は、馴染み深いひとつの匂いを嗅ぎ取った。]
[──酸化しつつある、血の香り。]
[だが匂いはほんの微かだ。何処から漂ってきたのかも分からない。
彼は匂いを捉えようとより一層感覚を研ぎ澄まして、足音を忍ばせ、2階へ続く階段の前、キッチンから地下倉庫へと順番にめぐっていく。]
[地下へと続く階段の途中にも同じ血の匂いを感じる。それは、店内のものよりは幾分か強かった。
ワインセラーの扉を開けて、はっきりと分かった。
開けた途端に鼻腔に強烈に存在を訴えかけてくる血臭よりも、石壁を鮮やかに彩る緋の飛沫と床に残った大量の血痕が、ここで何があったかを能弁に語ってくれた。]
[しかし、血溜りにはそれを中から溢れ出させた筈の肉体は転がっていない。
そこから奥へ何かを引きずっていったような跡が、太い線となって床に残っていた。]
[線の示す先には更に扉がある。
その中の、小さな埃っぽい部屋のベッドの上で、ローズマリーは眠っていた。
──胸を切り開かれ、心臓を奪われた姿で。
優美な白い首にもざっくりと開いた傷口が見える。衣服は鮮赤に染まっていた。]
……ローズ。
[ギルバートは深い溜息と共にその名を吐き出した。]
………ほう。
[扉の方へと這いずるネリー――否、「雌犬」を冷淡な視線で見下ろし、ナサニエルは唇の片端を上げた。]
逃げ出すつもりか?雌犬。
雌犬は雌犬らしく、小屋に繋がれてれろよ……!
[苛立つような声で雌犬にそう告げると、ナサニエルは雌犬が進む方向に先回りし、その首根っこを掴んだ。]
………首輪だけじゃァご主人様の言うことが聞けないようだなァ?雌犬が。テメェには身体に仕込んでやらねぇと、なァんにも理解できないってコトか。
[頬にひとつ軽い平手打ちを食らわせると、ナサニエルは手にして居た鎖の一端を首輪に繋げ、空いている片方をベッドの脚に繋げた。]
よしよし………
そうしておとなしくしてりゃァいい子なんだがなァ……
[ナサニエルは椅子に座り、素足の裏側で雌犬の頭を撫でている。ズボンのポケットから折れた煙草を1本取り出し、ライターで火をつける。]
あァ……そうだ。
この雌犬に尻尾をやらねぇとな。
ククッ………
[棚からローションを取り出し、それを指先で練る。粘液で濡れた指先を雌犬の肛門に捩じ込み、中をぐちゃぐちゃと掻き回す。]
お前……頭悪ィ代わりに、随分いいケツしてんな?
[小さく笑いながら、指で雌犬の孔の中を粘液で掻き混ぜ、何本も指を押し込み、広げる。]
………雌犬のくせに尻尾無いんじゃァ格好つかねぇもんな。
やるよ、雌犬。受け取りな。
[押し広げた孔の中に、フサフサとした尻尾のような毛束がついたアナルプラグを差し込んだ。]
[ナサニエルは立ち上がり、四つん這いにした雌犬の背後に立つと、喉を鳴らしてわらった。]
さァて……
こんなに良くしてやったンだ。
逃げ出した罰と、ご主人様への奉仕――
――できるよなァ?雌犬。
ククッ………
[ナサニエルが雌犬の首輪に繋がれた鎖を引っ張る拍子に、雌犬が小さく苦痛の声を上げた。その音の向こう側、雌犬の頭上で、ライターの火が点る微かな音がした――*]
─数時間後・酒場「アンゼリカ」─
[ギルバートは瞳を閉じて椅子の背凭れに身体を預けた。
目の前のカウンターテーブルの上には、広げられたヘイヴンの地図と、ペーパーウェイト代わりのジャック・ダニエルズの壜。
僅かの酒の残ったグラスと、何人分かの人名と住所が書かれたメモ。
傍らの灰皿に置かれた煙草は、殆ど口を付けられないまま、ジリジリと燃えながら紫煙を立ち昇らせている。]
[朝ここに戻ってきた時(>>5:88)、何故気配がするのにローズマリーの姿が見えなかったのか、その理由が分かった。彼女はあの部屋に居たのだ。
彼はまた、ローズマリーを殺した人物についてもある推理をしていた。
恐らくは警戒していたであろうローズマリーを油断させ、扉を開けさせた人物。ワインセラーまで無防備に導びかせることが可能だった人物。
その人物に対しては、ローズは全幅の信頼を置いていたのだ。
目立った抵抗の痕が無いことからもそれが窺える。彼女は殴られても居らず、刃物を持った相手に立ち向かったり、恐怖から逃れようとして出来た傷も無い。
恐らく刺されるまで、彼女はその人物が自分を襲うなど夢にも思わなかったに違いない。]
[彼は既に荷物の整理を終え、いつでも旅立てるようにしていた。
その荷を失っても良いように、最低限のものだけは身につけた。元より、彼が生きていくのに必要なものなどあまりない。]
[ウィスキーの壜を押しのけて地図を折り畳み、メモと一緒に上着のポケットに入れた。
オイルで研ぎ直したナイフは、腰の後ろの定位置に。
最後にオイル引きのダスターコートを羽織り、カウンターテーブルの上の鍵を取った。]
[山の端を赤く染めて夕日が沈む。
その死にゆく陽光の最後の一矢が、断末魔の足掻きのように谷間の町に投げ掛けられ、燃え盛っていた空が徐々に夜の藍に染め変わっていく。]
[看板が「CLOSE」に変わっていることを確認し、酒場の扉に鍵を掛ける。
薄闇が落ち始めた道を、目的地に向かって歩き出す。場所は既に地図で確認している。]
[*──狩りの刻がまたはじまる。*]
あ…うぁっ!
[ネリーの動きを察してか、乱暴にベッドの所まで戻される。首周りが重くなった。どこかに繋がれたのだろうか。
どうすればいいのか解らず、正座してこうべを垂れていた。
誉められているのか貶されているのか、頭を撫でられる。
見る事はできないが、たぶん卑猥な目で眺めまわされているのだろう。
ナサニエルが立ち上がったと思うと、頭を前へ倒され、四つん這いの姿勢にされる。]
あ…う…
[犬という意味を理解しているのか、人としての言葉は極力出さなかったがつい言葉を漏らしてしまう。]
ダメ…だめ、こんなの駄目…いやなのに…
[下着を取り上げられ、お尻の穴を触られ、広げられる。
痛みに驚き、両手を抱きながら身体を捩ってしまう。徐々にお尻を突き上げる姿勢になってしまう。そしてネリーは無抵抗に尻尾…栓をされてしまう。さながら本当に犬のようだ。]
あ…ふ…ん…うぁ…罰――ご奉仕――?
きゃ、いた…!
[首輪を引っ張られ、姿勢を大きく崩す。
これから何をされるのだろう、とおののく。
ネリーはしまった、と思った。ナサニエルには知られていないが、彼女はノーマンによって歯をすべて失っており、義歯に頼っているのだ。ボブだって知らない事実だ。
ばれたらどんな仕打ちをされるのか――
ネリーはこれだけは*隠し通そうと思った*]
――自宅――
[それからわたしはどれ位の時間を掛けてグラスを傾けたのだろう?
空になったボトルに西日が当たるのをぼんやりと眺めながら、その影が長くなるのを確認して、時刻が昼から夕方へと移行したのを感じ取る。
短い、けど有意義な時間を経て――]
おやすみなさい、ローズ…よい夢を――
[彼女の心臓をすっかりぬるくなった氷水から引き上げ、冷凍庫へと仕舞う。一時的な安置場として。]
[そしてテーブルの上を綺麗に片付ける。何事も無かったかのように。濁った血の色をした水も、静かに排水溝へと流れていく。
そしてわたしとローズの一時は、この部屋から完全に消え去る。朽ちゆく肉体の腥い匂いも、それを消そうと振りかけた香水の匂いも全て。]
[わたしは感慨深げに部屋を見渡してから、着替えるべく別室へと向かった。
部屋に入るなりふと目に付いたフォトスタンド。そこにはわたしが以前お世話になった援助者の若き日の姿が、一枚のカードに納まっている。わたしがバートを頼りにこの町に来る際、彼の人の別れの時記念とお守りの意味合いを兼ねて頂いた一枚――
それがなぜか今になってふと、目に付いた。]
[写真には、援助者がまだ二十歳そこそこの頃の姿で笑顔を向けている。わたしが援助者とであった時、彼の人はもう五十に手が届きそうだった。なのでざっと見積もっても三十年前の写真と言えようか。
用紙はかなりぼろぼろになっていたが、それでも中に映る人の判別は容易に出来る代物に、わたしはまるで吸い寄せられるように視線を奪われる。]
『しかし何故今になって?』
[その疑問は、若き援助者の隣に佇む一人の男の姿を見ることで、すぐに明らかになる。]
あ…このひと…ギルバートって言う人に…似ているわね…。
[並んで映る見覚えのある姿。それは紛れも無くローズの惚れこんでいたギルバートその人だった。屈託の無い笑顔。自らの腰に回す手の仕草。それらが同一人物の物に思えてならない。]
でも…彼がこの写真の息子…ということもありえるわけで――
[ふと頭を掠めた仮説に有り得ないと答えを突きつけながらも、わたしの指は写真立て持ち上げる。そして裏返しにしてプレートを静かに外す。
確かそこには、名前が書いてあるはずだった。援助者の名前と…]
ギルバート・ブレイク…?
[わたしは自らの呟きに合わせて、そう古くない記憶を引きずり出し照らし合わせる。確かに彼はわたしにはそう名乗っていた。もしかすれば偽名かも知れない。だから彼の名前と、この写真に記載されている名前が一致したからといって、必ずしもこの人物と彼が同一人物だという証拠は無い。
無いけれど――]
何かが…引っ掛かるの…。何故…?彼の名前を口に舌途端――背筋がざわつくの?
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