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「痛ェよ、畜生!! 蔑みやがって、見下しやがって!」
[私が一体どれだけ――と彼は宿怨の籠もる呪詛を繰り言のように呟いた。オマエらは我々を虐げてきたんだ、と。]
「これはその報いだ」
[オマエらはそうされて当たり前だ、とボブは吐き捨てた。ネリーをどうかしたなら八つ裂きにしてやる。そう敵意を剥き出しにして。]
n1ggerの糞まみれの歴史なんて知るかァ!!
ニーナが貴様に何をしたと訊いてる!
[憤激に駆られ、ボブの背中を蹴り飛ばす。クローゼットの扉に彼の額は激しく打ちつけられた。
ナイフを握った右手を拳銃を握った左手に携え狙いを定める。
ボブは額から血を流しながら、後ずさる。私の目に宿る強い殺意に、もはや死が避けられないと悟ったのだろう。
ただ、ネリーのことだけは、と懇願した。]
[くそっ! と私は激しく舌打ちした。
家族のような愛情を誰かに向けることができるなら、なぜ――
この男の目の前でネリーを犯したならさぞ溜飲が下がるだろうさえ思う。そうでもなければこの男に、愛する家族を穢された者の気持ちは伝わらないのではないか。そしてそう思いかけ、そんな自分自身に吐き気がする。
それは違う――ネリーは関係ない。そしてそれを過つなら、私も彼となんら変わりがなかった。
むしろこの男が我々とは全く違うモンスターであったなら、どれだけ気が楽だっただろう。]
[車内に、襲われたニーナの袖口から落ちた釦を見つけていなかったなら。残されていた粘着テープが雑貨店の窓ガラスに残されていたものと全く同じものでなかったなら。誰のものとも知れぬ可愛らしいマスコットが描かれた幼さの残るショーツが戦利品のように転がっていなかったなら。
これほどまでに確信めいた瞋恚の炎を燃やしていただろうか。]
女ァ犯して、テメェの母親にどんな顔で会うつもりだ!
bastard -私生児- !!!
[苛烈な激情が私に引き金を引き絞らせる]
死ね!
[引き金を引き絞るのと、まさに弾丸のような早さで黒い影が飛びかかってくるのはほぼ同時だった。私が多少視力に秀でてなかったなら、避けるどころか気づきさえしなかっただろう。
ゴライアスだった。
主の危機を察知したものか、巨人兵の名には似つかわしくないほどの俊敏さで死角より忍び寄り、襲いかかってきたのだ。銃弾は僅かに外れ、ボブの肩口を掠ったばかりだった。]
チッ!
[銃把で横殴りにその牙を払いのけ、落下したところを横腹にインステップキックを叩き込む。だが、ゴライアスは一向に堪える気配なく、地獄の番犬のように追い縋る。
機敏な動きに翻弄され、ボブから目線が逸れた刹那――巨大な岩塊のような突進が私の躰の真芯を捉えた。]
ぅおぉおおおお!!
[耳を劈く破砕音と共にバスルームのパーティションの半透明のアクリルは弾け飛ぶ。私の体躯は扉と共にバスルームの床に激しく打ちつけられていた。手から離れた拳銃は床を滑る。
しばらくは呼吸さえ困難なほどの痛みだった。壮年のボブのどこにこれほどまでの力が漲っていたのか。
更に、起き上がろうとする間もなく、振盪しクラクラ揺れる視界の向こうから冥府の番犬が咆哮を上げながら迫ってきた。]
[ダメか――
避けようがないその突撃にせめて喉元を守るべく首の前に左手を出しかけたその時、扉に掛けられていたタオルが床に落ちているのに気づく。
犬の唯一の攻撃手段である顎は、同時に最大の弱点でもある筈だった。タオルを左手に巻き付け突き出すのと、ゴライアスの口蓋が牙を剥き出しに眼前に迫るのとはほぼ同時だった。
私はゴライアスの口内で舌を掴んでいた。
身動きを封じられたゴライアスの無防備で柔らかな腹部を横凪の一閃が捉え、血飛沫が舞う。ピクピクとゴライアスは痙攣しながら、内臓をまき散らした。]
「ゴライアスゥウゥゥ!!!!」
[ボブの悲慟がバスルームに反響する。その太股に投擲されたナイフが突き立った。ガクリと姿勢を崩す彼の側頭部に踵が打ち下ろされる。
床に倒れ悶絶する彼に、銃を取り上げた私はゆっくりと近づいていった。]
[それからのことは、復讐とはいえ振り返るにおぞましい出来事としか云いようがない。
私は彼を後ろ手に縛ると、ジッパーを下ろして陰部を剥き出しにした。
心底おびえきった彼の意識があるままに、ナイフを握り、そして――]
そんなにファックしたいんなら、自分で自分をファックしな……
[遺体で発見される彼の肛門の中にねじ込まれているものを発見する者は、おそらく居ないだろう。私は、それを見る者がないことを願った。]
[そして、その後の作業もひたすら陰鬱なものとなった。
病に冒され荒れ狂う犬たちの中にショットガンを放った。人に危害を与えそうな動物はそのようなかたちで“処理”せざるを得なかった。それらの山のような遺体は母屋から離れた犬小屋に集められた。彼らの主、ボブの遺体と共に。
他に延焼することがないか確かめ、犬小屋に火をかけた。]
[犬小屋の火が火勢を喪った頃、私はネリーを物置から出した。
腕の縛めをやや緩め、猿轡を外す。
申し訳ないが、と私は云う。多少は時間がかかっても自力で解くことは容易なことだろうから、と。
そうして、彼女をそのままにダンソック邸を*後にした*]
―車中―
[憤激に我を忘れるほどでなければ、私刑に手を染めることなどなかっただろう。一ブロックほど離れたところに停めてあった車に戻る間、手は昂奮と恐怖と、あるいは自分自身への嫌悪でブルブルと震えていた。
ハンドルを握っても、すぐには発車させることができない。
しばし瞑目し、呼吸を落ち着け、手の震えがキーを回せる程度になった頃。私はようやく車を*発進させた*。]
─ブランダー家/居住部・自室─
[憔悴しきった虚ろな表情のまま、ヒューバートとソフィーをそれぞれ別々に迎え入れる。
何があったのか尋ねられたのなら、無感情に事実だけを話すだろう]
伯父様達と別れて、ダンソックの車に乗りました。
疲れていたから、私は眠ってしまって。
…着いた、って起こされたら……店どころか…誰も来ないような暗い、人通りのない路地だった。
……そのまま、車の中で……私、犯されたの。
[流石にその事実にほろほろと涙がこぼれて]
[ナサニエルの部屋から外に出た途端、がくりと膝をつく。酷い胸の動悸に冷や汗がでた。
「あの部屋…!」
部屋自体は綺麗に掃除されていた。
しかしそこに残っていたもの全てが消し切れていた訳でなかった。
腕に抱き留められた時特に顕著に感じられた。
それ故弾けた殺意も消されてしまったのだろうか]
……
[帰路では無言のまま]
シャーリィの態度が、彼の機嫌を損ねた、って。
だから、従姉の私に責任をとれって……っ。
でも、そんなことただの口実みたいだった。
お金も突きつけられたし…殴られもしたわ。
[寝台の上、ブランケットごと膝を抱えて小さく肩を震わせ]
それから、私はここまで送り届けられて……。
私は、身体中洗って。
その間にネリーとシャーリィがウェンディーの部屋にいて、伯父様は二人を連れて帰られて。
それから暫くして、店の中に犬が入ってきたの。
狂った犬だった。
でも…“兄さん”が助けてくれたの。
犬を殺してしまったから、あんなひどい店のなかだけど……。
[ギルバートだったことはわかっていたけれど、それでも疲れた心はそんなささいな単語ひとつに心の平穏を*求めていた*]
―自宅1階・書斎―
Joshua fit the battle of Jericho,...
[机に向かい一心不乱に何かを書き記して居るナサニエルの耳元に、或る歌声が聞こえる。]
Joshua fit the battle of Jericho, Jericho, Jericho,
Joshua fit the battle of Jericho
and the walls came tumbling down.
[おそらく何処かの誰かには意味が在るであろう歌声――しかしナサニエルにとっては不規則な羅列として認識されるに過ぎない――が、徐々に耳の中で大きく響く。]
You may talk about your king of Gideon,
you may talk about your man of Saul,
there's none like good old Joshua
at the battle of Jericho.
[歌声が鼓膜の中で膨張する。
――嗚呼、またこの響き、このヴィジョン。
きらきらと白い光の渦の中、肥った、或いは痩せた黒人の女達が手を叩きながらその配列を高らかに歌う。その真ん中には、ご満悦な表情で白いピアノの鍵盤に幾度も指を叩き付ける、サングラスを掛けた黒人の男。
鼓膜付近で膨張したその響きは一気に爆発し、ナサニエルの筒状の器官から一気に外へと飛び出してゆく。]
[極彩色の光、高らかな声―――]
──ブランダーの店(ヒューバート/ソフィーの到着前)──
[ローズマリーは店の扉に手をかけるが、ドアは開いていなかった]
あら、どうしたのかしら?
もう営業時間だと思うのに…。
[中を覗き込むと、薄暗く、じんわりと浮かんで見えるのは荒れた店内と血痕、犬の死体]
…いったい、何が…?
ルーサーさんも、アーヴァインも…。
[扉を力一杯叩き、リックとウェンディの名前を呼ぶ]
リック! ウェンディ!!
[返事はない。ローズマリーは眉をひそめるとアンゼリカに向かって走って戻って行った]
[――が。
綿菓子のようにきらきらとパステルカラーのプリズムをもって光る白い雲の上に、黒い影が忍び寄る。
"Joshua"やら"Jericho"といった類の言葉の配列が配置されて幾度めかの頃合い。黒い影は牙を向いて、白い世界に居る黒人の女に襲いかかった。]
[悲鳴と怒号。血飛沫と数々の凌辱。
黒い影は、女達をひとり残らず「赤」と「黒」の刑によって「処置」を終えると、ぐるりと首を180度回してピアノに手を叩き付けて居る男の方を見る。]
―――グルル……グル………
[影は、黒人の男に剥き出しの牙を見せ――喉を鳴らしてわらった。]
[黒い影が、白い雲の世界を覆う。
言葉を発することをせず、ただひたすらに咆哮を上げ、影は野蛮な牙を黒人の男の身体に突き立てた。]
ぐああああああ……………っ
[膨張する黒い影、赤黒く濡れる綿菓子の雲。
真っ白なピアノは鮮血に染まり、沈黙。
黒人の男の身体はズタズタに引き裂かれ、四肢を切り取られ、影の手によってあべこべに再構成される。]
[―――男に対する「凌辱」をし終えた黒い影は、パステルカラーの赤黒い世界にひとり立ち尽くす。]
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