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[根本的に考え方が違うのであろう二人。
けれど彼女の言葉に耳を傾け、
少しずつでも理解していけることが嬉しい。
菫の少女が紡ぐ、言葉。
僅かに目を見開いて。]
――殺す、こ、と
……わたしはそんな心算じゃなかった……
どうして殺しちゃったのか、今でもわからない……
[肯定とも否定とも取れぬ言葉を返し、ゆるゆると首を振る。彼女の指先が、自らの手を伝う感触が心地良かった。嗚呼、何故自分は目の前の少女をこんなにも盲目的に信じているのだろう。彼女が被害者のようだから?――彼女が此処に、居るのは何故?]
ナイジェルは――何か、罪を、犯したの?
――どういたしまして。
[キューを置くとカウンターに戻り。
スツールに腰を預けながら]
人権というものが生まれてからでしょうね。
前近代にはそんな思想は無かったと思いますよ。
[楽しそうに笑う女に、別段訝しむ様子もなく]
……裁判なんてものは、人に罪の名前と刑期を与えるためにあるんですよ。
罪人の言訳を聞く場ではない。
――さぁ、どうでしょうね。
不信心な教徒を救うほど、主は暇じゃないかもしれませんね。
[――わからない…]
「そっか」
[其れ以上は問う事も無く、けれど脅えた様子も無く、少女の美しい手を見詰めた侭、迷子の指先は少女の爪のカタチを一つ一つ確かめる様に、指から指へとそっと伝い歩き、問い掛けに薬指の爪をなぞっていた迷子の指は止まり、顔をあげれば浮かぶ甘く艶やかで冷たい笑み]
「セシリアは、壊れて、壊して、殺されて、殺した」
[彼女の指先。迷子の遊戯のよう。
神経の集中する指先に触れられていると、
ほんの少し、ぞくりとする。
彼女は顔を上げて。
美しい紫水晶。
怖い程に綺麗な、冷笑]
……、
[刹那言葉を失って。
あのプレートを思い出す。ceciliaと彫られたプレート。]
壊して、コロシテ、殺されて、コワレテ――
――ねぇ。
“セシリア”って、誰。
[カウンターに戻る姿に、そういえば自分はバーカウンターに来るために来たんだとを思い出し、くすりと笑う。]
人権――ね。
死にたがる人を死なせないことは人権侵害ではないのかしら。
生きたい人は生きればいい。死にたい人は死ねばいい。
誰かを救いたいなんて気持ちはさらさらないけれど――
目の前で懇願する人がいたら、或いは。
[笑みはどこまでも深く、どこまでも妖艶で。
カウンターで勝手に酒を漁り、水割りを作るとスツールに腰掛け]
――そうね。
信心深い他の誰かを必死で救っているのかも。
[グラスに煙草をちらりと見て。
信じれば救われる、などと微塵も思っていないけれど。]
他人の手で終わらせる権利は無いという解釈なんでしょう。
まぁ都合のいいときだけ出てくる人権の尊重なんざ知ったことじゃないですけど。
[敵と見なされた瞬間から、人権などというものは消失する。
そんな世界など、ごまんとあるのだと。]
――一寸だけ、楽しそうですね。
例えば私が今ここで救いを求めたら――
貴方はその笑顔のままで私を殺すんでしょうかね。
[視線には気付いたものの。
今更言訳などできるはずもなく。
開き直るようにシガレットケースを取り出し]
………
[問いかけに前髪の奥で微か眼を細め、一旦は開きかけた口を舌が湿らせふるふる首を振って瞬けば何時もの様相で]
「セシリアは、悪い子
怖いから、壊れた」
[問われる意味合いと答える意味合いは噛み合ってはいないのだろう]
「セシリアは、酷い子
痛いから、壊した」
[淡々と唇は言の葉を乗せ少女の手を迷っていた指先を自身の胸元へ引き寄せ]
「殺されて――」
[胸元から手を離し少女に見えるよう広げ掌には生々しい刃物でも握った様な傷]
「――殺した」
[一つ一つの言葉。
少女の唇を見つめて。
彼女の胸元。掌の傷。
全てを目で追いかけて、こくん、息を呑む]
怖かったんだ。
痛かったんだ。
[彼女が広げた掌。
片手を手の甲に添え、
もう片手で、そっと傷を、なぞる]
――殺したセシリアは
[なぞる指が、示すように、とん、と
軽く傷痕に触れ]
此処に居る?
そうね――身勝手な倫理など知ったこっちゃないわ。
[その知ったこっちゃないことで囚人であるということは
さして気にもしていないようで。
楽しそうですね、の言葉にも笑みは絶やさず]
そう?だったらきっと楽しいんだわ。
あなたと話すのは、嫌いじゃない。
[少し他人事のようで、少し主観的で。
問いかけをし、シガレットケースを取り出すのを見て]
私はなんとも思わないから、二人の時は気にすることはないわ。
救いを求めたら、か。
そうね。それがあなたの望みならば、ね。
[彼女にとっては口に出したことが、言葉にしたことが全て。
理由や本心など加味する方法を知らない。]
[温かい手が触れるのに何処か安堵した様子で口許を僅かに緩め、まだ幾らか新しい傷を微かなぞられ指先はぴくりと動くも表情は変わらずに、問い掛けにはふるふる首を振り]
「セシリアは、殺された、から、もう、居ない
私は、セシリアじゃ、無いから、誰も、殺さない」
[指を折りそっと少女の指先に触れ首を傾げ顔を覗く]
[さらり]
[流れる前髪の奥から現れる顔に腫れも痣ももう見えず]
[ふわり]
[自身の敵意が無いのを伝える為なのか穏やかに微笑む]
セシリアはもう居ない、か。
じゃあやっぱりナイジェルはナイジェルだね。
[今更かな。と笑いながら、大きな傷のある手を包む。
前髪の隙間から零れる光のような紫水晶。
顔の傷も徐々に治って、少女の綺麗な姿が日々、眩しく。]
……あぁ。
着替えの邪魔、しちゃったね。
[彼女の着替えと、自らの着替えと。
床に落ちた其れを見下ろしては、微苦笑し
そっと手を離した。]
……自分で楽しいと思うことって、無いんですかね。
無関心に見えて――その実、そうでもないような。
無意識に何か関心を向けるものを探してるような。
[とん、とシガレットケースを軽く叩き。
気にするな、といわれれば遠慮なく1本取り出し]
――……冗談ですよ。
救いも、許しも、私には不要なもんですから。
[かちん、とジッポーライターの閉じる音と同時に、紫煙が漂い]
[――ナイジェルはナイジェルだね。]
[微笑みは深まりあどけなさを覗かせたかも知れず、一つ頷いて]
「お腹、減った
御飯、食べに、行く」
[離される手と少女を見比べ首を傾げ問い、答えを待つでも無くシャワーは後にする事にしたのか、其の場で寝間着を脱ぎ捨てて床に散らばる服に手を伸ばす]
[彼女の、今まで見た中で一番安堵感を抱くような微笑に、此方も笑みを深めていた。]
あ、そうだね。
わたしもお腹すいたよ。
[女同士ということもあり、無造作に寝間着を脱ぎ捨てる所作にも今回はそう驚くこともなく、自らもその場で薄青のワンピースに着替えた。]
……あ、でも
ちょっとだけやりたいことがあるから、
ナイジェル、先に行っててくれる、かな?
後でわたしも広間に行くから。
[思案しつつ告げ、すぐ追いつくよ。と*軽く笑んだ*]
無意識に、関心を向けるものを、探す。
[小さく反復。自分が興じる遊びもまた、何かを探しているとするならば――或いは。]
あながち間違いでもないかもね。
思い当たる節がなくもないから。
[グラスを手にまっすぐに彼を見て、それでも哂う。]
救いも許しも不要――ね。
ふふ、安心したわ。
ここであなたを殺したら、めんどくさいことになりそうだもの。
[めんどくさいのは嫌いなの、と付け足して。]
[首に巻いた包帯を取り黒いシャツブラウスを着て、細身の黒のスラックスと黒のジャケットを羽織れば、少女の言葉に素直に頷き、頷いた割りに寝間着を持って浴室へ足を運び寝間着を洗い、シャツブラウスから覗く首筋を確認するも殆ど傷も目立たず、柔らかいのか寝癖は無いけれど乱れた髪を梳かし、顔の腫れも引き隠しておかなくても大丈夫かと前髪をピンで留めれば、現れる面は穏やかで服装からか何処かしら少年の様な印象すらあり、準備を終えれば先に行くと言う様に少女に扉を指し示し部屋を出る]
………
何に対しても無関心でいたい――というわけではないんですね。
それなら部屋に引き篭もって出てこなきゃいい話ですし。
[じりじりとフィルターに迫る灰を、灰皿に落とし]
何にも関心を持たないということは――
誰にも関心を持たれないのと同じですしね。
[それでもこの女は笑っているのだろうか、と少しだけ視線を向け]
……私とて囚人ですよ。
私が死んだら私を罪人に祭り上げた人たちが喜ぶだけで。
面倒にはならないと思いますけどね。
だからといって死にたいわけではありませんがね。
[足を僅か引き摺り誰も居ない広間を通って厨房へと踏み入り、昨夜の残りのキッシュを見つけ、コンロを一瞥するも湯を沸かすでもなくグラスに水を注ぎ、広間へと戻り冷めても美味しいキッシュを食べ始める]
………
[ルーサーの言葉に、新たな発見でも得たような目で]
そういえばそうね。引き篭もらず、こうして出てきてる。
[グラスを一気に煽れば、カランと氷の音が室内に響く。]
誰にも関心を持たれないのなら、それこそ気楽でいいじゃない。
何にも関心を持っていないなら、それも気楽で――。
[笑みはいつしか口元だけに。瞳の奥では考え事か。]
世間では私がまた一つ罪を重ね、囚人が一人死んだだけと
なるんでしょうね。でもここでは――
あなたを殺したら、ナサニエルさんにいびられちゃうかも。
[青い髪の青年を思い出し、小首を傾げ悪戯っぽくそう告げる。]
例えば――
貴方が広間に行ってもだれも見向きもしなくて。
こうして傍に座っていても私も気付くことなく。
話す言葉に誰の返事もない。
――それは果たして気楽って言うんですかね。
死んでるのと同じですよ、それ。
[短くなった煙草を灰皿に押し付ける。
最後の煙が名残惜しむように宙に拡散して。]
……どうして私の死と彼が関係するんですか。
諸手上げて喜ぶんじゃないですか?
説教くさいのがいなくなったって。
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