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ゴスペルですか…いくつか聴きましたけど、何を現しているのでしょうね。
私にはとても理解できないものだわ。
[緑色の瞳は前の背景をとらえ、口元が少し固くなる。
100年も200年も前の音楽しか知らないネリーでも、ボブの苦労はなんとなく判るような気がした。
ボブが私と同じぐらいの頃は戦争によって疲弊していた時代であったし、それによる人々の余裕のなさ故、ボブがそばづえを食った事もあっただろう。歌手である以前に。]
[視線を伏せていたので、初めは何が起きたのか解らなかった。
床に物が落ちる音が耳を掠める。その音に誘われるようにわたしは条件反射で視線を上げる。
黒い物体が口を開ける。そこにずらりと並べられた品物を見て、わたしは恐怖に震えた。]
……ぃゃ…っ…いやっ…やめてくださいっ…!
それだけはっ…!
[しかし抵抗は無き者でしかなく。あっさりと自由を奪われたわたしの脚は椅子に繋がれて。
見下げられる冷やかな視線に身を堅くする。しかし体内では体温が更に上昇し始め。見上げる瞳すらうっすらと潤み始めるのがよく解った。]
『媚態…が目覚めたのね…』
[心の中でそっと呟いて。わたしは彼の次なる行動を密かに待っている。]
[人懐こいとは言えぬ性格のソフィーは、来る日を改めようかと思い、ニーナの後ろ姿から目を逸らすように来た道を振り返った。
緩く編んで肩に垂らした、日に透ける淡い金髪が、ソフィーの動きに合わせて踊るように背を滑った。]
……でも。
ここまで来て戻ったら馬鹿みたいよ、ソフィー。
[途方に暮れたように来た道を眺め、少しの間迷っていたが、やがて自分に言い聞かせるように呟くと、意を決したように再び雑貨屋の扉に視線をやった。]
──あれ?
[ほんの少しの間目を離していただけなのに、既にそこにニーナの姿はなく、代わりに見慣れぬ姿の男性が立っていた。]
Amazing Grace! How sweet the sound
That saved a wretch like me...
[よく知られているだろうゴスペルの曲を口ずさむ。]
ま、信仰心の強い連中は、霊歌のつもりで歌ってるんだろうけど。
私は、あくまでも我々のプロテストの証だと思っている。
昔は、白人警官も我々がこれを歌い終わるまでは、
黙って待っててくれたっけなあ……。
この時代になっても、相変わらずここは
私のような者には、風当たりの強い土地柄だよ。
同じ色の血が、流れているってのにさ。
[サングラスの奥で、何かがキラリと光っている。]
敵さんの敵は味方って図式だよ。
別に、好きで支援しているわけじゃあないんだ。
我々の価値を認めないなら、わからせるしかないっての。
[男は、分厚い唇を歪めた。
その中央――2枚の肉の塊がゆっくりと隙間を作り――]
『自分で、自分の身体を弄れ。
貴様の醜態を晒せ。
――座ったり、寝転がることは禁止する。』
[用件を伝えると、男はコートのポケットから煙草を取り出し、安っぽいライターで火をつける。
煩い虫の鳴き声と無機質な金属音が、彼の耳に入っていった。]
[雑貨屋の外にいるのなら言葉を交わす必要もないだろう。
そう判断し、ソフィーは足早に店の入り口へと歩き出した。]
──。
[迂闊に視線を合わさぬよう俯き気味に歩くその姿は、異邦人を避けるいささかわざとらしい仕草にも映ったかもしれない。]
─雑貨店前の路上─
[ずっと手に持ったままだった煙草に目をやる。肩をすくめ、改めて咥え直して火を点けた。
既に日は暮れ始めていた。
山の端に血の色に染まった太陽が掛かり、空も綺麗な紫から徐々に藍を深くしている。]
[アンゼリカに「OPEN」とはあるが中の主は見えない。
不在の店へ入ることに少し後ろめたさも感じながら失礼し、カウンターへ袋とメモをおいて早々に店を出る]
缶切り二つあったら借りたかったんだけど仕方ないかな。
さて、ヒューバートさんかルーサーさん、いるといいんだけど…
[さっさとアンゼリカを後にし、また来た時とは別の道を]
[振り向くと、ニーナと入れ替わるように店へと近付く金髪の女性の姿が見えた。
帽子を取って大仰に挨拶するその身振りが、避けるように俯いて歩く彼女に見えたかどうか。]
[ネリーもボブに釣られて口ずさむ。]
Es ist Zu schwer
Die MAgische...
[続けざまに自分の持っているレコードの歌詞の冒頭をそらで歌う。特に内容は全く理解していないが。が、ネリーが出た学校では決して教えてくれないRequiemだ。]
わ、私は旦那様の味方です!ええ、味方ですとも。
どうして旦那様を理解しようとする人は少ないんですか?
[イタリア車ではなく前にテーブルがあれば両手で叩いているところだ。]
えっ…?
自慰をこの場で行え…と?
[しかし問い掛けてもそれ以上の返事が返ってこないことは、燻らせる紫煙から窺い知れることで。]
っ――…
――わかりました…。
[今にも泣き出しそうになる瞳を何とか堪えて。わたしは羞恥で赤く染まる頬を髪の毛で隠すように俯き。恐る恐る右手の人差し指を唇で咥える。
舌を絡め唾液を滴せ充分濡らした右の指を下半身に。包帯が巻かれた左指は胸に。それぞれ自分の体では無いような動きで這わせると。快楽への道標をそっとなぞり上げた。]
――…んっ…ふっ…っ…
[弄るのは自分の躰。どこをどうすればすぐに感じることが出来るか知りえた物。
わたしの唇は僅かな時間で嬌声を上げ始め、右指に誘われるように流れ出た水脈は太腿に新たな線を描いてゆく。]
[俯き加減にそそくさと道を渡るソフィーの視界の端に、男性の大袈裟な身振りがちらりと映った気がしたが、気のせいと振り切り、逃げるように雑貨屋の扉に身体を滑り込ませた。]
……ふぅ。
[完全に扉が閉まり、外から遮断されたと感じると、片手に持った財布を胸元に引き寄せ、ほっと胸を撫で下ろした。]
[男は、立ったまま自分の身体を緩やかに撫でる女の姿を無言で見つめている。]
[虫の声に混じり、微かな水音が部屋に響く。――否。極端に接近してはいないのだから、普通の感覚では聞こえる筈は無いのだが。]
――くちゃり……ずぶっ………
――ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ……
――ぴたり、……ずっ、ずっ……
[徐々に水音が大きくなってゆくのを感じた男は、隈を垂らした目を細め、口許を歪めた。]
フフフフ。ネリー、ありがとう。
キミが来てくれて、良かったと思っている。
[ニッコリと微笑む。]
わかってない人がいるんだって。
ここだけでなく、世界中にさあ。
我々の肌の色は、穢れた色じゃあないっての。
[呪詛のように吐き捨てる。]
辛気臭い話になっちゃったね……ハハハハ。
そう言えば、カナヅチ壊れてなかった?
せっかくだから、ドライブついでに買いに…。
[言ってしまってマズったな、と思った。
ネリーの前の雇い主は知っている。
だが、そこで何があったか、ボブは聞かなかった。
彼自身は、特にあそこの家と険悪ではなかったが、
ネリーの手前、何となくきまりは悪かった。]
[奥で用事をたして表にでてくれば、そこにはハーヴェイの書き置きと缶詰]
あら、ハーヴェイさんったら。
声をかけてくれればよかったのに。
[缶詰はアンチョビやらツナやらで]
助かるわ。お礼をしなくちゃね。
余分な缶切りはあるけれど、ここにまた寄ってくれるかしら…。
―町外れの小高い丘 -> 山道―
[ルーサーは腰掛けていた岩からゆっくりと立ち上ると、車の停めてある場所へと歩き出した。暴風雨の影響で山道の足場は悪くなっていたが、彼は慣れた足取りで丘を降ってゆく。
しかし、この時、誰かが注意してその様子を観察していれば、彼が無意識のうちに左足をかばうような歩き方をしていたのに気づいたかもしれない。]
うむ、きょうは足の調子がいいな…… 気候のせいだろうか。それにしてもちょっと長居し過ぎたな。きょうは …… さんの様子を診にゆく約束をしていたのに。
[そう言って、手帳をめくると確かに、…… 時、…… 氏、往診予定、とある。ルーサーは車へとたどり着くと目的地へと急いだ。]
[いらっしゃい、という明るい声に顔を上げると、カウンターの奥には可愛らしい少女の姿があった。]
こんばんは。
今日はウェンディが店番なの?
[ご苦労様と労いの言葉を掛け、何を買いに来たのと尋ねる相手に欲しいものを告げると、パタパタとカウンターから抜け出し、店内の棚から必要なものを揃えて手際良く紙袋に詰めてくれた。]
村長の娘 シャーロット が参加しました。
──バンクロフト家・アトリエ二階──
[高台に建つヘイヴンの中では異質にモダンなガラス張りのアトリエ。
開け放たれた窓の傍にアームのうつくしいソファ。
図書館の古びた本でも無くペーパーブックでも無い、大判の画集を開いたままで、長い髪の少女がうたた寝をしている。]
………………。
[夏の緑の香りと共に爽やかな風が吹き込むと、少女の髪がさらさらと揺れた。]
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