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[コーネリアスが並べた皿に、白飯を盛り、カレーをかける。
盛り付けに特にこだわる気はなかった。
準備の出来た皿から、コーネリアスに指図し、今度は各自の席に並べていく]
お前ら…
[キックの二つもくり出したくなるが、じっと我慢の良い子だ]
耐えろ、俺…
じき、あまりの味の良さにびっくりし、俺への非礼を床に額こすり付けて詫びるに決まってんだ。ウン。
[とは言え意味深に「匂い は いいね]とのたまいやがったヒューバートと、「心配なら毒見させれば」と吐きやがったキャロルには、ぎろぎろと堪えきれない棘視線を送りつつ]
く。奴らのカレーも中々悪くない匂い出しやがる。
[ぼんやりしながらも焦がすでもなく、鍋をかき回すキャロル達のカレーから立ち上る香辛料の香りにも中々どうして、食欲を刺激されるのだった]
あ。
[こっちだって負けてはいられない。
真っ白なライスの上、程よい温度で温められてとろみのついているカレーをかけた皿は、ラッセルの手によって既に装われていた]
運んでやるとも運んでやるとも。
[両手に皿を持ち、それでもここでひっくり返しては何もならないからいつもより随分と慎重に食堂へ運ぶのだった]
[いただきます、と手を合わせて、少し迷ってからまずは自分達の作ったカレーにスプーンを向けた。
先にナサニエル達のカレーに口をつけたものはいないか確認する。毒味役としてだ]
…あんがとさん。
[キャロルだけが作ったものなら、うっかりを装って受け取る時にひっくり返してやるのだが。
コーネリアスも製作に参加しており、そんな事したらすごくしょんぼりするだろうから、彼が運ぶライバルカレーの皿もちゃんと受け取った]
ああ、ちゃんと行き渡った。
[ヒューバートに頷く]
ま、片方は必要なくなると思うけど?
一口ナサニエル……と、ラッセルカレーを食えば、他のカレーなんか何一つ、何一つ欲しくなくなるだろうぜ!
[かけ忘れた最後の材料を、慌てて冷蔵庫から持って来ると、皆の皿に適量を振り掛ける。
チーズの入った容器は、そのまま食卓の中央に]
いただきま……
[手を合わせていると]
ははは、チーズのかけ忘れだとぉ?
[慌てるキャロルにニヤニヤ顔を向ける]
もう駄目!
もう締め切り!
時間は守りましょ〜うっ
時間切れは駄目だよなー、な、ヒューバート?
[いただきます、とヒューバートの声に合わせて手を合わせ、まずはナサニエルとラッセルの作ったカレーにスプーンをいれた。
勿論、味の心配があったからだが。]
………あら。
[予想外に美味しい。口にはしないが、表情は語っている]
[キャロルの声に、一瞬ぽかんとするが、はっと気がついて自分も立ち上がった]
忘れてた!
[その間にもキャロルは手早く皆の皿に盛りつけていて、彼はおろおろとどうしようかとしているが、
>>265ナサニエルの発言にそれもそうだと頷き]
そしたらそしたら、えーっとえーっと…
…採点はチーズ無しでしてもらって…
でも食べるのはチーズあった方が美味しいから、
採点関係なくチーズかけて食べてもらうとか…
[非常に小声で、キャロル以外には聞こえないかもしれない。大きな声で発言しないのは、もしチーズ入りで採点される筈なのに余計な事だった場合、キャロルの点も下がってしまうから。]
[教官の合図に手を合わせて、小さく頭を下げる。
躊躇う事無く自分の組のを一匙すくい、口に運んだ]
別に気にする事も無いだろう。
其れとも、そうでないと負けるとでも思っているのか。
[掛けるのを止めさせようとするナサニエルを一瞥。
淡々とそう言ってから、件のカレーも一口、よく味わう]
[と言いながらも、先にナサニエルとラッセルが作ったカレーを一口食べる。]
……うん、おいしい。
トマトの入ったカレーですか、珍しいですね。
[チーズ騒ぎの脇で聞こえたソフィーの呟きに、ちらりとそちらを見れば、意外そうな、でも、決して苦しそうではない表情。
彼女が口にしているカレーを見る。
とりあえず、食べれるものではあるらしいと、安堵と、少しだけ残念な気持ちも込めてため息を吐いた]
[トマトカレーを半分ほど食べ終えてから、キャロルとコーネリアスが共同制作したチーズカレーを食べる。]
ううん。
このとろけたチーズがなんとも言えません。
[どうやら、大丈夫だったらしい。
キャロルに、ごめんね!と両手を合わせてから席に戻り、
チーズを沢山かけてカレーを見る。]
教官がいいって言ってるんだからいいでしょ。
そもそも、チーズは食べる直前にいれなきゃ駄目なものだもの。
[小声でおろおろと呟くコーネリアスを一蹴した]
[教官の褒辞に恐れ入ります、と短く一言]
ふむ。悪くない。
[其れは何方のカレーを食べての感想だったか。
定かではないが、小さく呟いて、食事を再開]
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