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え、あ、ぃぁ……――
[ちら、と菫の少女を見ては、呟くように言う。]
わたしは、厭じゃない。
ナイジェルのこと、好きだから。
[――ナサニエル。
其の名に、複雑でありながらも、何処かで安堵。彼は良い人。彼なら。ナイジェルにも優しくしてくれると。そう思うから。]
わたしは。
ただ、ナイジェルに幸せになって欲しいだけ。
もう傷ついたりしないで。優しい人と一緒にいて欲しい。
ナサニエルさんなら……
[いいと、思う。
呟き。彼の多くを知っているわけではないけれど
印象はとても良い男性だから。――彼なら。]
[夕べの晩餐の残りを昼食にとり、ソファで食後のティーを飲む。
何をするでもなくただ時間が過ぎて行くのにため息をひとつ落とせば、鞄の中からオレンジのラベルの薬を取り出し水に溶かして飲み干す。]
――死なないから、生きてる。
仕事も遊びも、いつだって命を゙賭げてるのにね?
[自嘲気味に笑うと、食器類を片付けて昨晩持ち帰った皿を手に部屋を出る。]
[――ナイジェルのこと、好きだから]
[きょとん]
[紫水晶に浮かぶは驚愕か恐怖か]
「シャーロットは、傷つけ無いって、言って呉れた」
[自身へと向けられる好意は暴力だとでも思っているのか、其れでも目の前の優しい少女を信じたいと、何処か縋る様に身を竦めた侭に見詰め]
「幸せ」
[微かに脅えは残ってもまたきょとんとすれば、其れが何かも判らぬ様子で首を傾げ、一緒にいて欲しいと言う言葉にはふるふる首を振り]
「ナサニエルは、最初から、無ければ、良いって」
……どうしてそんな顔するの?
わたしのこと、こわい?
[悲しげにナイジェルを見つめる。
彼女の感情は、未だわからないことがたくさんあって
どうしたら笑ってくれるのか。一体何に怯えてしまうのか。
否定するように首を振り、唇が紡ぐ言葉。
思わず、声を荒げた]
そんなの――ッ!
ナサニエルさんが間違ってる。間違ってる!
わたしは幸せになりたいよ。でもなれなかった。
幸せにしてくれる人に会いたかった。でも会えなかった。
わたしはずっとずっと、幸せに、なりたいだけだった、なのに
――……。
幸せが無くなっちゃったら
何の為に生きているかすら、わからないよ。
最初から何も無いなら――ずっと幸せになれないよ。
[誰ともすれ違うことなく厨房へ皿を戻し、広間に少し立ち止まる。]
――そういえば、バーカウンターがあるとか言ってたわね。
[ぼんやりと思い出して、気まぐれに行ってみようかと歩み始める。]
[シガレットを咥えたまま、気紛れにキューを手に取ってみる。
これも結構上等のものだ――恐らく。]
……ビリヤードを嗜む人間もいないのに。
囚人に与えるには破格じゃないか?
[持ち上げてみれば腕輪がしゃらりとシャツの上を滑る。
ここで隠しても無意味だと判ってからは気にしていない。
ただこれを外されないということは、釈放されたというわけではないのだろう。]
「痛い事、しない」
[少女を窺う様に首を傾げ傷だらけの手は着替えをきゅうと抱き、急に声を荒げる様子に更に身を竦めるも、紡がれる言葉にか少女の様子にか服を掴んだ手は僅か動き、暫く逡巡してから恐る恐る震える手を伸ばし中空で頭を撫でるふりをして]
「シャーロットの、欲しいもの、もう、何処にも、無いの、かな」
[呟く言葉に幸せが何かも判らぬからか曖昧に首を振り]
「シャーロットは、優しい」
[ビリヤードがあった部屋だと思い出しながら、ノックもせずにノブを回し、扉を開ける。]
――あら失礼。先客がいたのね。
[咥え煙草でキューを持つ牧師の姿を認めればさして悪びれた様子もなくそう告げる。]
ビリヤード、お好きなの?
[首を傾げながらそう聞いて、ゆっくりと中に入る。]
[唐突にドアが開く音に、身構えかけて。
女の姿を認めると、一つ、紫煙と一緒に息を吐く。]
……貴方ですか。
驚かさないでくださいよ。
[かたりとキューを台の上に置くと]
別に好きってわけじゃないですよ。
暇つぶしにやったことならありますけどね。
……しないよ。
……ナイジェルには、しない。
[もう何度も繰り返した気がする。
それでも伝えたくて。真摯に告げる。
ふわりと。菫の少女の手が宙へ。
撫でるような仕草に、弱く微笑んだ。]
罰が与えられているなら、もう幸せになんて、
なれないんだと思うよ。
幸せにして欲しい人が居たの。大好きだった。好きで好きで仕方なくて、わたしは彼女と『同一』になりたかった。でも、彼女はわたしを『拒絶』した。
――そこからの記憶は曖昧だけど。気づいたら、わたしの目の前で、血まみれで死んじゃってた。わたしが、殺しちゃった。
[すい、と追憶のように視線を上げ、
忘れかけていた涙が滲む感覚に、唇を噛む]
優しさなんて、偽善と表裏一体、だ。
人がいると思ってなかったの。
[ごめんなさいね?と告げる声はいつも通りで。]
ビリヤードは、私もやったことがある程度ね。
自分からやろうなんてのもまず思わないし。
[賭け事として楽しんだくらいか、と頭の中で過去を振り返る。]
……まぁ、そりゃそうでしょうね。
[灰皿にシガレットを押し付ける。
台の上に散らばったボールを手で弄びながら]
何事にも受身なんですね。
――そうして何にも興味を惹かれなさそうな貴方が。
どうして囚人なのか、理解しがたい。
[別段、追及する様子ではなく、単純にそう思っただけな様子で。
ころりと白い玉を転がすと他の球にぶつかる硬質な音が響く。]
「好き、でも、殴らないの」
[真摯な声音は届いたけれどそれこそが以外だとでも言う様に瞬き、中空を撫でた手をおろせば何処か儚い微笑みにふわと微笑み返し、少女の紡ぐ言葉を聴き唇を噛む様子をじっと見詰め]
「幸せって、良く、判らない、けど
悪い事、したら、怒られる、けど
シャーロットは、良い事も、してる、から
罰が、当たる、なら、ご褒美も、貰えると、思う」
[一つ一つ言葉を選びたどたどしく唇に言の葉を乗せ]
「若し、偽善でも、シャーロットが、優しくて、私は、嬉しい
其れじゃ、駄目、なの」
[彼女の唇の紡ぐこと。彼女の意外そうな表情。彼女の考えていることの一端が、見えた気がした。
ナイジェルの肩をぐっと掴み、片手をひゅ、と振り上げた]
貴女を好きな人は、貴女を殴るの?
じゃあわたしは、貴女を殴るべきなの?
[振り上げた手。――震えて。すとん、と、彼女の肩に落ちた。弱い笑みのまま、ゆるゆると首を振る]
そんなのおかしいよ。
好きだから、傷つけたくないんだよ。
そう思うことはナイジェルにとってはおかしいのかな。
[両肩に置いた手。そのまま、そっと少女に緩く、抱きついて]
ご褒美――うん。貰えたら、いいな。
[へらりとしまりのない笑顔で相槌を打って。
続く言葉に、ぱちりと、瞬き]
……駄目?
[転がる玉を目で追いながら、浮かぶは一体何の笑みか。]
こういう音は、嫌いじゃないわ。
[何故囚人なのか――くすくす笑いながら台にもたれて]
――救ってあげたの。
人生に絶望した小さな女の子が、安らぎを求めて私の所へ来た。
死にたいの?って聞いたら、死にたいって言ったから。
[顔色一つ変えず、その少女を殺害。
クライアントの"所有物"だったということは知らずに。]
人の命を奪ったことはあったけど
罪に問われたのがその出来事だったというのも――。
[善悪の境など誰が決めるのだろう、とぼんやりと考え。]
[肩を掴まれるのに不思議そうに瞬くも、振り上げられる手に紫水晶は脅えに揺れ、小刻みに震えるも抵抗する事も出来ず泣き出しそうな顔で少女を見詰め、弱々しく首を振り、あげられた手が下ろされ投げられる問いに思案気に視線は彷徨い]
「好き、だから、傷、つけるって
自分の、痕を、残すって」
[視線は少女へと戻り]
「おかしく、無い
傷つけたく、無い」
[抱きつかれるのにも何の抵抗もせず大人しくなされるが侭に、瞬き問われれば近付いた少女の双眸を覗き、つられてか前髪の奥の紫水晶も瞬く]
「若し、嘘でも、シャーロットは、優しい
私は、今だけ、しか、判らない、から」
[キューを取り上げて。
転がっていった白い球で色球を一つ一つ落としていく。]
……成る程。
それで罪に問われたわけですか。
救ってあげたというのに何ともはや、皮肉なものですね。
[かこん、と軽快な音を立てて最後の球を穴に落とすと]
法の瑕疵とでも言うべきなんでしょうかね。
理由はどうあれ、人を殺せば罪に問われる。
――国に勧められたことですら。
……そっか。
[痕を残す――以前、彼女を愛した人の行為なのか、と。
だとすれば歪んだ愛情。けれど彼女が、それが歪んでいるのだと意識しているとは思えない。
けれど、おかしくない、と肯定を返されれば微笑み]
愛情表現には色んなものがある、とか、そんなお話なのかな。それが相手を傷つけることもある。――わたしは傷を作ってまでの愛情表現なんて、やっぱり悲しいな。
[抱き寄せていた手を緩めると、そっと彼女の手を取って、まだ痕の残る古傷を撫で、包むように両手で握る。]
ああ、そっか。
駄目じゃないよ。そう言ってもらえて嬉しいよ。
ナイジェルはわたしの、大切な友達だから。
わたしはナイジェルのこと大切にしたい。
ナイジェルにもわたしのことを信じて欲しい。
[自分でもその言葉が真実になればいいと思う。
唯、絶対と言い切れない。起こり得る発作。
心の底から大切な人を殺めた、あの衝動も真実だった。]
[次々にポケットに入っていく球に、その音に耳を澄ませ――]
……お上手ね。素敵な音をありがとう。
[皮肉も含みもない声で、小さく礼を言う。]
死を与えるよりも生を助けることが救いなどと。
誰が決めたんでしょうね。――ふふっ。
[楽しそうに哂う姿には、少女の件や他の件においても自分が悪いことをしたなどとは微塵も思っていないそれが窺えて。]
理由が必要ないのなら、裁判なんて何のためにあるのかしら。法律も所詮人が作ったもの……神にでもなったと勘違いしてるのよ。
[ルーサーの最後の一言にチラリと目線をあげ、]
それは貴方のことかしら?
貴方の神様は貴方を救ってくれなかったのかしら?
[災難ね――そう告げる瞳には光もなく。]
[恐らくは少女の想い描く様に其の愛が歪んでいると言う認識も無く、向けられた其れが愛情のカタチだと認識していただけに、少女の紡ぐ言葉を聴けば首を傾げ静かに見詰めて]
「シャーロットの、好きは、殺す事では、ないの」
[包まれる手へと視線は落ち空いた手をそっと少女の手に伸ばし、指先はまるで迷子みたいに遠慮がちに美しい手の甲、指の付け根の間接を確かめる様に滑り]
「何を、信じれば、良いか、判らない
でも、シャーロットは、好き、だから、信じたい」
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