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んっ…ローズぅ…気持ち良いの…だから一緒に――
[わたしはそっと彼女に微笑みかけた。今迄で一番美しくも残酷な笑みで――]
果てましょう…?
[恍惚の扉へと手を掛ける。]
──自宅──
[あれ程疲れていたのに、朝日と共に自然と目は覚めた。
顔を洗い、寝る前に考えた通りの朝食を摂りながら、身体にだるさが残っていない事に気付く。念のため体温計で熱を測ってみたが、細いガラス管の中の水銀は平熱を示す地点で止まっていた。]
『良かった。これなら少しくらい遠出しても平気ね…。』
[一晩休息をとり落ち着きを取り戻したソフィーは、父の捜索には、闇雲に町を探し回るより誰かに協力を仰いだ方が賢明と判断し、品物の納品も兼ねてバンクロフト家を訪ねてみようと考えていた。
先に在宅確認も兼ねて連絡を入れたかったが、電話は相変わらず不通のままであり、いつ直るともわからぬものを悠長に待っている程の余裕は無かった。]
[食事を終えると、自室のクローゼットから取り出した半袖の白いシャツワンピに着替え、襟元の第一釦まできっちりと留める。
釦切り替えに沿ってギャザーの寄った、ジャガード織の清楚なワンピースは、裾が広がっている為動きやすく、余所行きにも適した上品なデザインのものだった。]
──…。
[クローゼットの内側に備えた鏡でおかしな所がないか確認したソフィーは、少し考えてから洗面所に向かい、めったにつける機会のない淡いピンクの口紅を唇に乗せた。]
─道路─
[閑散とした夜更けの道路を独り歩く。
真っ暗な中にぽつりぽつりと家の灯りが浮かぶが、それには夜闇を駆逐する力は無い。まるで今にも飲み込まれそうに心細く燈るのみだ。
こんな時間に通りを歩く人間は(自分の他には)居らず、通る車とて無い。
周囲の草叢から、虫の鳴き交わす音が聞こえるばかりだ。]
[その時前方の視界に、道路を横切って走っていく小さな人影が飛び込んできた。]
[ローズマリーは突然積極的になったステラの動きに驚きを覚えたが、自らステラの与える快楽に身を任せた。]
ステラ、いいわ、そこ、もっと!
[ローズマリーはステラの指使いに喜びの叫びをあげた]
[ローズの声が聞こえる。わたしはそっと彼女に隠れて舌舐め擦りをする。]
ここがいいの?ローズ?じゃぁもっと与えてあげる…
[指の関節を器用に曲げて、わたしは刺激を与え続ける。
扉が開き、眩い光が辺りを照らす。絶頂は近い。早く彼女も導かなければ…]
―回想―
[ナサニエルとの「契約」における約束事
1.「契約」に付随する行為の前には、必ず事前にアポイントメントを取ること。
2.「契約」を結んだ当人が、ナサニエル以外の者と性的接触を持つ場面に遭遇しても、ナサニエルは当人の行為には一切干渉しない。
3.ナサニエルが、「契約」を結んだ当人以外の者と性的接触を持つ場面に遭遇しても、その場面におけるナサニエルの行為に一切干渉してはいけない。]
[ユーイン・ドナヒューは、1.以外の項目に対してはたいへんに忠実な人間であった。アポイントメントのタイミングはいつも気紛れであり、時に「今から来て」という電話を寄越してくる人間であったが――ナサニエルが誰と交わろうと、自身が誰と交わろうと、それを心から愉快そうにナサニエルに話すような、そんな奔放な人間であったのだ。]
[低い唸り声は獣の如く、荒い息は獣そのもの。
アルバムにかかった指先はその低い唸り声に怯えて、その中身を見るはおろかそれを取り出すことも叶わず]
…何…?
[唸りに怯えて振り向けばだらしなく涎を垂らす犬の存在に背筋はぞくりとふるえ]
―自宅/自室―
[犬や猫に囲まれて、高笑い。]
ハーハッハッハッハッハッハッハッハ!!
[つまらない空気は、殺すに限るとでも言わんばかり。]
あの子相手じゃあ、死ぬまで至らないでも
ひと噛み。そのひと噛みを避けることもできないんじゃあないか。
非力な女の子と、私のタイガー……クククク。
ひと噛みでも、十分。いや、十分過ぎるよ。
[動物たちを、ご満悦の表情で撫でまわしている。]
[ぽつりぽつりと歩くネリー。見たこともない場所だったが、それでも水害の跡が生々しく残り見慣れない景色、見慣れない穀倉地帯を彼女に映す。しかしネリーはそのような余裕はなかった。]
あ……この看板…こっちへ向かったら帰れるかも…
[ネリーはヘイヴンを指す矢印の向きへ歩き出した。]
[水を怖がる症状。それは、狂犬病の典型であった。
潜伏期間は3週間。この状況では適切な
予防行為を行えないと踏んでいた。]
災害時の、不幸な不幸な事故なんだって。
野犬に噛まれて……そんなバッドニュース。
[ましてや、タイガーは躁期であった。
まるで狼のように、猛り狂っていた。
あの犬は、何のためらいもなく襲いかかるであろう。]
[疾走するその人影が、いかに常人離れした速度で走ろうと、人ならざる彼に敵うはずはない。
追いつき、その走路の前方に回りこんだギルバートは、眼前のほっそりとした人影を見た。]
[急に現れた彼の姿に途惑い、足を止めて立ち止まる『それ』は、長い金色の髪を背に垂らした少女。]
[──あの、雑貨屋で店番をしていた双子の片割れ、ウェンディであった。]
[ユーインは、人目につくかつかないかの場所で性行為するのを好んでいた。
彼が一番気に入っていたのは、ドナヒュー家の敷地内にある倉庫の中。昼夜問わずそこに侵入しては、ユーインの身体が満足するまで貪り尽くすような性行為を繰り返すのが常だった。
それから一度だけ、広いだけが取り柄の、真夜中のジュニアハイの校庭のど真ん中。さすがにこれは互いに辟易したものだったが。
「いつ誰に見られるかが分からないスリルが楽しいんだよ、ナサニエル?」……と、ナサニエルに身体の芯を貫かれながら屈託の無い笑顔でそう主張するユーイン。
奔放で、世の中の全てが彼の「おもちゃ」に見えるような笑顔。――近所では異常なまでに評判が良かったユーインの、もうひとつの顔であった。]
[だが、今目の前に居る少女は、あの時の清楚でか弱げな面影は無くなっていた。
少女は血塗れだった。
血濡れで膚に張り付いた衣服はその細いボディラインを露わにし、余計に可憐に頼りなげに見せ、汚れていない部分の白い膚は光を放つが如く白く。
少女は、ギルバートの姿を認め、いっそ妖艶と言ってもよい笑みを浮かべた。]
『ああ……そうそう。そういえば……』
[たった一度だけ、ナサニエルはユーインの勉強部屋に侵入して性行為を持つように指定されたことがあったのを思い出した。
家族がリビングでテレビと共に家族団欒を楽しんでいる声が聞こえる中、ナサニエルは木を伝ってユーインの勉強部屋に忍び込んだ。
「天使なのに、空飛んで来ないんだ?」
木の葉まみれのナサニエルを見て、心から可笑しそうに笑い転げるユーインは、まるで家族に見つかるかもしれないという危険性を、さらに自分から広げて遊ぶ子どものようだった。
栗色の髪、上品でありながらもどこか悪戯な赤い光が宿る瞳、そして彼の家族に見つからぬよう、声を潜めて耽る行為――彼の「幻影」らしきものを見たナサニエルに、その記憶が濁流のように流れ込んできた。]
「ギルバート? 良かった、やっと会えた。ずっと呼んでたのよ。」
[だが、その妖精じみた美貌の両の瞳は、身体を染める鮮血と同じ、血濡れの赤に染まっていた。
鮮やかな赤で縁取られた唇をふっくらと開いて微笑む少女に向かい、ギルバートもまた、薄い笑みを浮かべた。]
こんばんは、ウェンディ。
[犬。
それは、ともすればただの犬だった。
しかし、その犬はどう見ても平常ではなく異常であった]
…なんで、こんなところに犬が。
[だらしなく口から涎を垂らすその犬の瞳の焦点が合っているとは思えなくて。
けれどその理由を考える前に既にその犬と自分が対峙していると言うその状況が既に絶望的なものであった]
[チリチリと膚に感じる感覚が伝える、これは「血族」。
しかも、]
『血に狂っている……』
[忌み子、だ。それもかなり血の濃い。]
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