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――UTOPIA Public-Space/STREET――
[AIの受け取ったMAILには、幾つかの事柄が示されていたが、AIにとって理解の出来る単語は少なかった。MAIL本文中においてAIが理解可能であった事柄、”Publicからの一時的な脱出”を抽出し、commandとして実行した。
AIの持つリソースを全て、”CLOSED”に教団の所持する空間へのcopy。]
[『残り時間12秒』『48秒』『23秒』]
[copyへかかる所要時間が不自然に伸び縮みを繰り返す。]
――Mundane East-Side/STREET――
[電脳上でデータの移行を実行して後、地上のホログラムは、やや不安定に明滅する。メトロポリス上に流れる、不可思議なDATA(電波塔を発信源とするもののようだ)に呼応、あるいは侵食を受けているかのように、ホログラム映像へノイズが混じっている。]
≪どうせなら開けてもらいたいものだよ≫
[再度タクトを振るう。
次は88の鍵盤が半円形に広がった。]
≪モノリス・ワークスより強固とはね。≫
≪”若者”は苦労を知らぬ。その経験こそ、
生くるための貴重な財産であるのだが。≫
[自ら扉を開けるつもりはないようだ。]
≪その苦労は私からのプレゼントだ。
ありがたく受け取るが良い。≫
―― 電脳世界<Utopia>/Closed・魔窟 ――
[闇に魔法陣がうねり、キマイラであった光(データ)を吐き出す]
[そのまま奇妙な収縮と共にひっくり、"ドリス"を象った]
[古の女神の名を冠した姿/しかし"黒"の名が相応しい色]
《魔窟ハ無事カ?》
[ケルベロスを認めるや否やの通信は、確認であり問いではない]
[グルル]
[三つ首の番犬は務めを果たした事を唸り声で返す]
[「当たり前だけれど。」等と呟きながら、平時よりLevelが低いセキュリティを解除してゆく。
室内は、倒れ伏した人々で埋め尽くされており、トビー=指揮者<コンダクター>は彼らを踏んだりしつつ、奥へ向かう。]
[前述の老人の言葉に僅か冷笑。]
≪だが、ここより先はあなたの管轄ではないか?≫
[中央部にあたるのか、
緩い曲線を描く何もない壁の前に立ち、問う。]
[壁が上にスライドすると、部屋が現れる。
どうやらそこはエレベーターのようだ。]
≪どうだったろうか、苦労の味は?
甘美なる恍惚を感じさせてくれるだろう。≫
[エレベーターの行先は固定のようだ。]
≪乗りたまえ。≫
[教団の所持する空間は、古い。CLOSED領域に作られている以上、一応の十分な強度を持つが、十分なWISARDであればGARDIAN-ANGELの目を眩ませて進入する事も決して不可能では無いだろう。とはいえ、copyに対しての現状は、あまりに旧い反応である。明確な異常と言って良い。]
――Mundane East-Side/STREET――
[先刻響いた振動と音――earth-quakeであると判断するのは非現実的にすぎる。先刻から倒れ伏した通行人。どれをとってもやはり、明確な異常事態であった。]
[解除した痕跡は残さない。
――が、既に資料管理部の扉は開いたままである。
ただ、双眸を細め目尻を吊り上げると、
頑強で無機物的フォルムを前面に押し出したエレベーターに乗り込んだ。閉ざされ、浮遊感が一瞬感じられる。]
≪あなたは”輪廻”で合っているのだろう?≫
[長い下降時間の間、問うてみた。]
[何かの音。]
[何かが聞こえる気がする。]
[レベッカは手を止める。]
「おい、レベッカ?」
[怪訝そうな"主"の声。]
[彼女は、彼を見る。]
[湯の跳ねる音が聞こえない。]
[目の前で、"主"が倒れてゆく音――]
――Mundane East-Side/STREET――
[倒れたきり動かない通行人の、義体の型番を調べる。
一般に広く普及しており、また違法に手の加えられていない義体だった。
既に、電脳上ではCLOSEDへのcopyが終了している「Offertorium」を起動――義体のトラブルシューティングを検索しつつ、簡単なスキャンを行う。
結果は、”異常なし” または ”処置なし”。
動かない人々の群れの中。明滅を繰り返しながら、ホログラムは動きだした。]
≪存在の証明とでも言おうか、刹那に生きるべき
我々にとって格別の喜びは誰かに記憶されること。≫
[エレベーターは止まり、扉が開く。]
≪ようこそ”輪廻”の世界へ。≫
《Upperガ消エタ。Closedモドウナルカ、ワカラナイ》
[真ん中の頭に手を置き宥め、先程の異常をトレースする]
《現実世界<Mundane>ノ研究所、アレガ原因カ――?》
[手を離し、闇(混沌)の中の光(データ)へと伸ばす]
[キマイラが消え、漆黒の腕に刻まれていた魔法陣は既にない]
[そこに新たな0と1の砂粒が螺旋を描きながら光の陣を刻む]
[何かを思い出したのか、それとも何かを思ったのか、双眸は細められたまま。]
[フシュゥ――]
[開かれた先は、温度が低く保たれている場所だった。尤も、生身でない者にとっては意味はない。
”そこ”に在るものを眺める。]
[何かが聞こえた気がした。]
[だがその奇妙な現象に、レベッカは手を伸ばした。]
["主"を確かめる。]
[動かない。]
坊ちゃん……?
[か細い声。]
[常と変わらぬままに落とされた異常。]
[レベッカは確かに*混乱していた。*]
[聳える柱。その四方には袈裟/法衣/神主装束/アバを
身につけた4体のミイラが鎮座している。]
≪さて、私は君を何と呼ぶべきか。≫
[柱の中には液体が充満しており、脳が浮かんでいる。]
[今、立っている所までは液体自らが発光しているかのような明かりは充分には届かない。]
[一歩踏み出そうとし――]
[柱の前のPlate。刻まれた真なる被験者の名前。]
――――。
[一歩踏み出した姿のまま、暫し止まる。]
≪どうした?遠慮することはない。≫
[コポコポと気泡が弾ける。]
≪このような姿で生き恥を晒してはいるが、
間違いなく私は人間なのだよ。≫
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