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この村にも恐るべき“人狼”の噂が流れてきた。ひそかに人間と入れ替わり、夜になると人間を襲うという魔物。不安に駆られた村人たちは、集会所へと集まるのだった……。
1人目、悪戯好き イリス がやってきました。
2人目、流れ者 ギルバート がやってきました。
−1999年 1月某日 夜・教会−
またこの夢か。そう誰にも聞こえないことを理解しながらも独り吐き捨てた。
空が、赤い。地は延々と浅黒く広がっている。
視界を邪魔するような建造物はほとんど存在しない。自然の息吹など感じるわけが無い。
だが、それでも生きている者がいる。その何と醜いことか。
この夢の主人公然り、その仲間然り。
人の形をしている者もいれば、まさに化け物のような格好をしている者もいる。
・・・・・・ いや、中には天使のような形状を保っている者もいる。全てを化け物と言いくるめるのは失礼だ。
俺はこれについてだけは心の中で訂正した。
そして今日の夢もまた同じだった。
右手の中に納まっている赤い球根が、何かを貪る。
自分の体を蝕んでいるわけでも、ましてや口が存在し食すわけでもない。
ただ、その鼓動のたびに視界内の大地が”削られていく”。
そして、赤い球根は剣になった。恐ろしく強大で、かつ全てを切り裂く刃。残されたのは剣が食した結果の大断層。
そして、振り下ろす先はただ一つ。
眼前に広がる、さらに巨大な黒い十字架。
それが何か俺は知っている。人間で言うところの”神”みたいなものだ。歯向かう方がどうかしている。
だが戦わなければ死ぬだけなのも知っている。その巨大な神は、俺達・・・・・・いや、この夢の主人公達を滅ぼすためだけに大地に降り立ったのだから。
そう、この夢は始まった時点で”悪夢”なのだ。敗北こそが必然であり、よしんば奇跡が起きてこの神を断ったとして、それが幸運な結末とは思えない。世界に否定された命に価値など微塵も存在しない。少なくとも今この夢を見ている俺はそう考えるだろう。
そしていつも通りなら、このあと間もなく夢は終わる。早く開放されたいものだ。
ああ、分かってるって。お前はまたこう言う。
『何故神に存在を否定されなければならないんだ』
と。
何かを破壊する事だけに特化した存在として生まれ、神を殺すためだけに隔離され、そして開放されたらこれだ。
もしお前が俺なら、きっと気が狂っている事だろう。
そしてまた、俺に問いただすんだろ。
『誰のせいか』
って。
ああ、ようやく夢が終わる。いつもここで、意識が遠のくからな。
じゃあな、悲劇の神殺し。
・・・・・・ どうせ、起きたら忘れる夢だ。いつも。いつも。
−1999年 1月某日 夜・教会の寝室−
[少しずつ覚醒していく意識の中で、彼は自分の名前が沖田敬一郎である、という事をようやく思い出した。いや、既に名前という概念自体を忘れていたのかもしれない。同時に先ほどまでの悪夢は記憶から遠のいていく]
・・・・・・ 。
[完全に覚めた意識で体を起こす。うっすらと汗をかいている事を確認し、いつもの悪夢らしき何かを見ていたのだろう、と推測した。
寝室には窓から日の光が差し込んでいた]
[今日はいつもと一つだけ違っていた。
長年監視を続けていた”聖杯”の準備が完了する予定の日。
だが、予定の日、という表現は正しくない。
本来ならば前回の聖杯の発動から10年足らずで、というのは予想外なのだ。それが発覚してからは順調だったというだけの事。
そして、彼は待つ。今回の聖杯戦争の参加者を]
だけど、何でだ・・・・・・
[既に一人目は到着していた。
沖田敬一郎の胸元には、数日前から3画で描かれた”痣”が現れていた。
彼は、その痣を他の誰かに見られることも無いままそっと衣服で隠した]
3人目、新米記者 ソフィー がやってきました。
−樹那町・住宅街・自宅−
[身を起こすと、時計がなっているのを止めて、サイドテーブルの上に置かれた手紙をちらり、と視界に入れる。
「流 空穂様」
宛名の書かれた封書。それは祖父から一ヶ月ほど前に届いた手紙だった]
聖杯、戦争……か。
[ぽつりと。その表情は無。
祖父の葬儀で帰ってきてから一週間ほど。
着替えて身なりを整えてから位牌の置いてある部屋に向かった。
飾られた写真は三枚。両親の映った一枚と、少し古ぼけた祖母の一枚、そして真新しい祖父の写真。
黙祷を捧げた後、「その場所」に続く階段へと*向かった*]
[見慣れた薄暗い部屋。壁の書棚にはびっしりと魔法や魔術に関する本が並んでいる。
そこは自分にとって勉強部屋だった。
そして祖父にとってはアトリエであり、単なる倉庫であり、孫を躾るための場所でもあった。
奥の机に置かれた勉強道具は幼い頃のもので、「ながれ・ソフィー・うつほ」と仮名が書かれている。その上には別人の筆跡による漢字。祖父の字だ。
懐かしくそれに被った埃を払い、一冊のノートを開くと、そこに書かれた幼い字を目に留め]
そんなこともあったな。
[呟く]
それだけ覚えが悪かったと言うことか。
[何の感慨も含まず。
振り返り、床に描かれた魔法陣を眺めた]
まだ、魔力が足りない、か。
さすがに英霊を呼ぶのは一筋縄ではいかないってこと。
単なる使い魔なら簡単なのに。
[一瞬だけ、一週間前までの学校生活を思い出し]
お爺さま、不甲斐ない孫ではあなたの残した触媒からは呼び出せないようですよ。
[自嘲を含んだ響き。
そして目を閉じて魔法陣の中へと進み、腰を下ろした]
もう一度、試してみるか。
[魔力回路を開き、呼び出すための魔力を蓄える為、*瞑想を始めた*]
4人目、のんだくれ ケネス がやってきました。
−樹那町・神社前−
……日本か……一番訪れたくない国だったんだがな。
[ケネスは、小高い丘の上にある神社へとつながる石段を登りながら、そうつぶやいた。
振り返ると眼下に広がる町の風景が目に映る。
今のケネス自身にこの町の記憶は無い。だが、心の奥底からこみ上げてくる、懐かしさにも似た感情を自覚せざるを得なかった。
自分の心が過去の自分に侵されているような不快感。
気がつくと、手の中にあるマルボロの箱を握りつぶしていた。]
あーあ、買ったばかりだってのに……
[中の煙草を見ると幸いにも折れてはいないが、かなり曲がってしまっているようだ。
小さな溜息をひとつもらした後、曲がった煙草をくわえて火をつける。]
頼むからもう少し、引っ込んでいてくれよ……
近いうちに綺麗さっぱり消し去ってやるからさ。
[ケネスはそう言うと、再び石段を*登り始めた。*]
5人目、踊り子 キャロル がやってきました。
[新条美貴は鼻歌を歌いながら召喚の術式を描いている。]
フッフーンフンフーーーン♪
せいっはいっせんっそー♪
……よし、後は魔力を流すだけね。
素敵な王子様が当たりますようにっ!!!
[術式の描かれた床に右手を添えて魔術回路をアクティブにすると、全身に廻る回路に魔力が流れ、右手に集約される。
――と、その時。]
くしゅん!……あ、術式に鼻水が。
ま、いっか。
[スンと鼻をすすって、さらに右手に意識を集中させた。]
素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵なオジサマにもちょっと惹かれるけど!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!素敵な王子様が当たりますように!
[ブツブツと呟きながら、あらん限りの魔力を流し込んでいる。]
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