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村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
冷たい墓石の上の
誰かの名前が過ぎ行く人の眼を捉えるように
貴方がひとりでこのページを見る時には
私の名が貴方の愁いに満ちた瞳を捉えんことを。
そして何年かが過ぎた後に偶然に
貴方によってその名が読まれるその時には
私は死んだものと思って欲しい。
私の心はこのなかに埋められているのだから。
──ジョージ・ゴードン・バイロン
その日は晴天だった。
夏の兆しの見える初夏の日差しと、山からの爽やかな風。素晴らしい季節の到来を告げる、良い一日。
この谷間の小さな町ヘイヴンを、未曾有の暴風雨が襲ってから十日経った。
破壊の爪痕は未だそこここに残り、倒壊した家屋や、無残に折れた樹木、道路に転がった電柱、道端に山と積もった塵芥などが、被害の大きさを物語っている。メインストリートにも泥水を被った痕のある自動車が何台か停まっていた。
だが、人々はゆっくりと衝撃から立ち直りつつある。慣れ親しんだ我が家を──或る者は親しい人も──喪ってもなお、人は生きていかねばならない。
町中総出で道路を整備した結果、今では自動車が何とか通れるまでにはなっている。被害の少なかった地域では住居の片付けや清掃もほぼ終わり、人々は避難所から自宅に引き上げた。
皮肉なことに最も被害の大きかったのは、町役場を含む町の中心部だった。今でもその地域の住民達は、避難所である学校での生活を余儀なくされている。学校が丁度夏休みに入っていたのは幸いと言わざるを得ない。
町役場の職員であるアーヴァインは、少しジリジリしながら救援物資の到着を待っていた。昨日の連絡では、もうそろそろトラックが到着しても良い頃だった。
保管しきれない物資の一部は彼の自宅で預かることになっているのだ。それを受け取ったら彼は一時帰宅することに決めていた。
何しろ、災害の日からほぼ不休で働いているのだ。いい加減疲れてもいたし、自宅の片付けもしたかった。何しろ他人の世話に追われていて、自分の事は全部後回しである。
彼は一つ溜息をつくと、まだ来ないトラックを思いながら、町の外へと続く道路の先を眺めた。軽く首を振りつつ、混沌とした職場の整理に戻った。
流れ者 ギルバート が参加しました。
[鉄橋を渡ると、その先は深い緑のトンネルが続いていた。
山肌に沿って開かれる道路は、蛇のようにうねるカーブだらけの一本道。
その道を、谷間の奥にある小さな町を目指して、数台のトラックが連なって走っていた。
災害の痕を示すように、周囲の森林も折れた枝や裂けた幹がところどころに無残な姿を晒している。
道路も通れるようにはなっているものの、吹き散らされた青葉や小枝が一面落ちていて、何かに乗り上げるたびに車体がガタガタと揺れる。それとも道自体が整備されていないのだろうか。]
[座席の僅かなスペースに身体をねじ込むように座っていた青年は、運転手の「もうすぐ着く」と言う言葉に、顔に乗せていたカウボーイハットを上げた。
琥珀色の瞳を輝かせ、行く先にある筈の町を見ようと身を乗り出す。
だが、目的地はまだ、幾重もの深緑の帳とつづら折りの先にあると聞かされ、再び背を落ち着けた。
けれども、その瞳は期待に満ちているかのような光を湛え、唇には楽しげな笑みが浮かんでいた。]
[叔母さんの様子を見に行くってのに随分と楽しそうだなと問われ、行ったことのない所だからね、と答えた。知らない場所に行くのは心が躍る、と。
運転手は、ヘイヴンという町の寂れた有様やいかに何もないところであるかを不機嫌そうな声で説いた。
更には、住民の信仰の欠如や大昔から伝わる怪しげな噂にまで話が及んでいったが、青年の好奇心に満ちた瞳が曇るということはなかった。]
修道女 ステラ が参加しました。
[そこは全てが暗闇だった]
[女は数人の男の手によって自由を奪われ、着る物を剥ぎ取られ、欲望の捌け口にされていた。
触手の様に素肌をなぞる感触。その艶かしさに女は歯を食いしばるように耐え抜く。
虫酸の走るような悪寒を帯びるような行為が、ただ早くに終ってくれることを祈りながら。]
[やがて生温い物が體の中に進入すると、女は涙ながらに抵抗した。やめてください、と。
しかしその懇願は受け入れられる事無く、女の素肌を素通りする。]
[そして繰り返されるは屈辱の行為。
幾時かの果てに、女もまた恍惚の瞬間を向かえ]
いやっ…もう…我慢…できませ…ん――
[か細い嬌声と、うねる様な仕草での痙攣。吐き出された白濁の体液は、女の體を汚すかのようにあちこちにばら撒かれて、悪夢は終焉を迎える。
一人残された、穢れた女の言葉と共に――]
嗚呼…神よ…。
女として同じ性を愛する事は…
何故これ程までに罰せられなければならないのでしょうか――
――自宅――
[窓から差し込む眩しい光か。はたまた生温いそよ風に誘われたカーテンが、頬を撫ぜた感触か。
わたしはそのどちらかによって迫り来る恐怖から、ゆっくりと解放された。]
……夢?
[着衣を、髪を、頬を触って、今の今まで見ていたものが全て幻だという事に気付き、ほっと胸を撫で下ろす。盛大に吐き出された溜息は、まるで肩から吐き出されるようだった。]
悪い夢だった。疲れていたのかしら…。
無理もないか…。あれ程の被害を出した災害の後だし…ね。
[わたしは転寝していた椅子から立ち上がり、大きく伸びをして外へと視線を向けた。
視界に映る町は数日前の災害によって見慣れた姿とは打って変わており、未だ生々しい傷跡が至る場所に見受けられた。
被害の少なかった地域はようやくライフラインが復旧した所で。
わたしは帰ることを許された自宅で、久々の安息を迎え入れている最中だった。]
でも…なんで今頃あんな夢を見てしまったのだろう…。忘れたいのに…。過去なんて――
[思い出してみても忌まわしいだけの、真新しい記憶を振り払うように頭を振ってみても。妙に生々しい感触は身体からも抜け気ってはくれなくて。]
気持ち悪い…。こんな時にシャワーなんて不謹慎かも知れないけれど…。全て洗い流してしまいたい…。
[わたしは視線を逸らすように窓から離れると、半ば駆け込むようにシャワールームへ向かい、コックを力いっぱい捻った]
[水は浄化するものと例えたのは誰だったか。
シャワーを浴び全てを流し終えると、いつの間にか悪夢は消え去っていて。
わたしは白いシャツに薄手の黒いカーディガン、黒いロングスカートという質素な服装に着替え、髪を結い上げ身支度を整えた。]
災害にあったと言えど、仕事はこなさなきゃいけないし…。生徒の安否を確認して…、あ、家庭訪問もあるのよね。それと…薬もそろそろ切れそうだからお医者様の所にも顔を出して…服の仕立ても頼んでいたから、会いに行くがてら取りに行かなきゃ…。
それに――
[そこまで言いかけて、わたしはカレンダーに目をやる。
そろそろ"あの日"も近い。定期的に行っている、誰にも言えない背徳的な行為を求める日が――]
ねぇ神様…。
どうしてわたしはあなたを裏切っても尚、こうして生を授けられているのでしょうねぇ?
[考えただけで憂鬱になる厄介な癖を持つ自分を嘲笑うように零した微笑で飾られた顔は、一体どんな風に鏡に映し出したのだろうか。
そんな事を考えながら、わたしはとりあえず用を足すために自宅のドアを開け、町内へと向かって*歩き始めた*]
酒場の看板娘 ローズマリー が参加しました。
[店のカウンターに頬杖をついて]
幸い、店には被害はほとんどなかったわ。
でも、こんな時に店をあけていいものかしらね。
お酒はストックがあるから大丈夫だけど、食料品は限られてるからたいしたものはだせないけど。
…今夜から開けてみようかしら、店。
そうね、ボブのピアノもなんだか聞きたいし。
連絡、してみようかしら。
[椅子から立ち上がりボブ宛に電話をかけてみた]
[電話を切るとローズマリーは店を掃除しはじめた]
やっぱり開けることにしよう。
誰も来なくても、それはそれでいいわ。
一人で居てもくさってしまうもの。
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