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文学少女 セシリア に 2人が投票した
のんだくれ ケネス に 3人が投票した
のんだくれ ケネス は村人の手により処刑された……
次の日の朝、双子 ウェンディ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、牧童 トビー、文学少女 セシリア、学生 メイの3名。
やってることは一緒でも、失うものが違う。
トビーが、あなたがどんな業績を残したのか、どんなに偉い人だったのか知らないよ。
どうでもいいよ。
人を陥れることが楽しいとか、裏切ることが気持ちいいとか、素晴らしいなんていう時点で、どこか壊れてるよ。
そこに何か苦悩があるなら、人らしいとも言えるけどね。
長く生き過ぎて、感覚狂っちゃったんじゃないの?
――おっと。
Kotが死んだようだ。
それはそうだろうねえ、あんな傷では。
全く馬鹿な弟子だ。
[光点の消失]
[今もまだ、後方の機体の中で生きているというのに、軽蔑する口振りで話し、溜息をついた]
それに、mortalもか――。
[口元に笑みを浮かべ、肩を竦める]
[機体の中と思われる位置にあった光点が、消える]
mortalっておいちゃんの光点はとっくに……。
じゃなくて、Kotが死んだって、どうして。
どこで怪我を……。
[UtopiaでKotの光点が共にあったことを思い出す。けれど頭を振り]
【Utopiaでの戦いで怪我は負わない、はず】
ひょっとして、死んでないんじゃないの?
この手紙が、トビーの出したものなら、光点が消えるのだって細工は出来るんじゃない?
本当に死んだのなら、どうしてそんなに平然としてられるの?
弟子だったんでしょ? トビーの様子を見てれば、弟子を取るってことが特別なことくらいわかる。
だって、他の人をなんとも思ってないんだもの。
ミッキー・J・ローグは、世界を変える事は、出来ず──
彼が創ったAI、新世界の人間となるはずだったAIに殺されて死んだ。ひとりの生身の人間として。
私がMasterを殺したのです。
Masterが指標にしていたのは“Alchemist”。
Masterは、あなたが望むならば、私はあなたに従うものと定めていた──Master亡きあとも。
[セシリアは、事件の発端の手紙に書かれた「S2」と言う単語、新しい人類の可能性を秘めた魂や遺伝子に、セシリアが関わると書かれて居た事を思い出す。
改めて、Masterが、到達出来てない領域──を、目の前の人物が開こうとしているのだと、実感した。]
Utopiaの損傷はMundaneにも影響する事は周知の事実だ。何……あの機体の中で、Copy完了と共に次なる世界の礎とならんが為の処置を施させて貰っているのさ。――死を持って至る境地に。
何せ、Kotは特別だからねえ。
[クックッと堪えるように哂笑。]
特別かどうか。
他人をどう思っているのか。
Mayの判断基準をどうこう言うつもりはないが――……。
ボクは存外に優しく、
存外に残酷ではあるとだけ言っておこう。
[セシリアはトビーから視線を外し、一度手元を見る。
手のひらの内側、中央には黒い正十字が浮かび上がっている。
瞬きをして顔を上げた。
ウェンディには、直接本人からバックアップを持たないのだと言う話を聞いていた。──その彼女が死んだ、と言う言葉に、一度メイを見る。「メイ」と言う呟き。けれども、セシリアがトビーに向けて紡いだ言葉は、]
活動を停止した者が──鍵に…なるのだとして。
不可侵領域の先には何があるのでしょう、Alchemist。
mortalも、不可侵領域の先に行く事を切望していたようだった……
つまり、特別に扱う基準が人とは違うってことね。
[セシリアの様子に、溜息をつく]
不可侵領域なんて、Utopiaにある以上、結局人が作ったものなのに。
それとも、人が作ったUtopiaに、Utopia自らが作り上げた?
どちらにしても。
そんなもののために、この街は犠牲になったんだ。
あたしも上に思い入れがあるわけじゃないけど。
それでも価値観の相違だけで、片付けられる問題じゃ、ない。
こんなになった以上、救うとかもう無理だけどさ。
【ただ、このまま終わらせるのが嫌なだけ、なんだ】
『Micky・J・Rogue。』
『貴方の無数の黒き十字架。罪の一つ。』
ああ。分かっている。
ボクもあの時は若かった。
[鋭利な刃を思わせる呟き]
[しかし苦笑いする形から、一文字を曲げるような笑みを浮かべ。]
「解の先」
世界を革新する力。
叡智とでも言えば良いかな――。
人が見つけ人が恐れ人が封印したもの。
嘗て封印された時、未だ人が手にするには早いと言われていたとも言うね。
―― 星幽界<Astral>
カテドラル・オメガ ――
想う……?
[分からない、というように亡羊とした表情を返す。生死に関るドリスの言葉には、やはり分からないというように黙っていた。]
[カテドラルの壁面から染み出すように、ステラの側へ白い影が増える。
影は、長椅子に腰掛け、ステラの姿を膝に抱くようにした。顔つきは靄がかかっているように見て取れない。]
自ら作り上げた――か。
ボクは数年前。
Utopiaの大海にて、memento moriを見い出した時、
太古の海が生物を生み出したように、Utopia自身が生み出したのかとも推測したよ。
太古の海自身、完全なる己で産み出す事などありはしなかったというのに――。
『ヒトではないあなた達が何かを思うとすれば、それはプログラムされた範囲の中のこと。
それを外れた場合バグと呼ばれるでしょう。』
[ステラを通して、影は喋る。*]
『尤も、私の作ったこの子……この子たちはそもそも何かを想うようには出来ていないから、君の質問に答えられないのは機能上の問題なんです。申し訳ない』
『ところで。
どうして君たちは、0と1の狭間と言うべきこんな所で語らいを持つことになったんでしょうか』
で。
トビーは、不可侵領域に到達して、何がしたいの? そこに何があると思ってるの?
何もなくても、そこに到達することに意味があるの?
わざわざ悪趣味なゲーム主催して。
自分の弟子の命も奪って。
メガロポリスの心臓とも言うべき人の命を屠って。
最後のは本人が望んだことだとしても。
まるで、メガロポリス自体、あなたの箱庭みたいに。
[“marginata──真実の樹”
黒い十字の枝に、11の歪んだ流線型の紅い果実を付ける植物の名。
それが、セシリアの所属する教団の名。
枝先は、鉤爪のように切っ先をのばし、折れ曲がったまま、英知とも、真実とも、異なる果実を結んだ──。
──ただしき、死をもたらす──それだけを。]
[Alchemistをじっと見つめていたセシリアは、睫毛を伏せる。]
【──…メイ。】
【メガロポリスは眠っている。】
【眠りはまだ、死では無い。】
【死をおもいながら、ただ、眠っている──】
[その言葉をメイには告げない。]
救い。或いは贖罪。
ボクもここまでの破壊が起こるとは思っていなかった。だけれども、此処まで破壊が起こっているなら――この都市に速やかな【死】を与え、死の乙女の性能が如何程のものか知るのもとても興味深い。
[呟くように]
落ち 来たる 新たな次元
幾多の神溢るる領域の
叡智の雫をこの大地に与えたいだけだ
そこに何があるか 本来であればmortalが踏み込む筈だったが――……こうなっては、ボクの望みは変革それのみになるだろう。
「分かっている。
ボクもあの時は若かった。」
[目の前の人物に取っては、それは過去なのだろう──セシリアや彼女のMasterに取っては、まだ現在であったとしても。
焦れるのか、PGM同士の軋み。
Masterには、あるいは己には到達し得ない。と、薄々ずっと気付いていたとしても。セシリアを統制するPGMが、Alchemistの言葉によって新たな情報に上書きされて行く。
それは、それまでこれこそが自分だと認識してたものが崩壊し、領域が再設定されて行く、衝撃。苦痛。]
──…ッ!
ァ、Alchemist──!!
memento moriも、貴方が引き起こした事件のひとつなのでは無いのですか?
【不可侵領域を内側に持つ事等、夢だ──】
[セシリアはその場で、手のひらの黒十字を握りしめ、しろい腕に血管を浮かせ苦痛に耐えながら、膝をつく。]
[冷たくAIを見下ろす]
[凍える][絶対零度の眼差し]
[ナノマシン群体である緑の獅子/Alchemist]
[機械の身に生身の温かさなどはない]
memento mori。
それこそは、あの女が作り出したPGMの一つ。
【Eu-Thanatos――正しき死…勝手なる安楽の死】
正しき死を得るが為のもの。彼女のスタンスはとても興味深く、彼女の計画が実ったとしてもボクは拍手を送っただろう。事実、此度の事も結果としてはそれに近しいものを与える可能性がある。
ボクは舞台を整え、既にUnderに放流されていたソレを抱き上げ、最愛なる一体のAIの組み込んだ。
今回の事件は正にボクだが、memento moriの事件については――否定(ネガティブ)だ。
Micky・J・RogueのAIが
そのような苦痛を感じている事に、狂喜を覚える。
何故ならば、あの男はボクを勝手に解釈し、
あまつさえ「死のみ」を齎す教団を作ったのだから。
スタンスとしては素晴らしい。
だが、ボクを勝手に解釈しないでくれたまえ。
黒き十字は、幾重にも重なる罪でしかないのに。
んもう。
人の趣味をどうこうは言いたくないけど。
事がうまく行って、そんな風に嘲る様に笑ってるの、気分悪い。
やっぱり、その嗜好、どうにかした方がいいよ。
[きゅ、と手を握り締めた]
[「死のみ」を齎すと言う言葉。
残酷な囁きは、柔らかな場所にねじ込まれる凶器/狂喜/狂気となる。]
・・…苦 ッ
[偏執狂的に精緻に造られたセシリアのボディ。その首筋の産毛の1本に至るまでが総毛立ち──脂汗がにじみ、喘ぐ。
外装だけを眺めるならば、まるでAlchemistではなく、セシリアが人間であるかのよう。]
Uroboros Ageを終わらせるつもりは、
――ボクにはない。
[右目/黒]
[左目/灰青――静かに Stand Aloneの扉が開かれる]
だが――各々に宿る不可侵領域をもまた、破壊するつもりはない。何故、ボクが眠りを扱ったのか。
死の乙女よ、考えてみるがいい。
[銀色のタクトの周囲に、周囲の3Dホログラムの電脳世界の反映によって――クラスタが*集結し始めた。*]
まだ、道はある――
世界の記憶の
改変と再生が
[不自然に伸びた鉤╋字の切っ先が、地面に刺さった。
眉を顰め、暗い──燃える様な瞳で、新たな言葉を紡ぐAlchemistを見上げた。
視線はそのままに、歪んだ鉤╋字をセシリアは*地面から引き抜く*。]
―― 星幽界<Astral>/カテドラル・オメガ ――
[亡羊と問い返すステラの声]
[それに応える事なく黒は佇む/静寂]
[しばしの時を経て、流れ出す言葉]
[音声は同じ/立場の異なる回答]
[睫毛をあげ、黒目を向ける]
[白い影に抱かれる修道女に、瞳孔が開く]
――バグ。
カツテ、ソウ評シタ者ガイタ。
女神(ドリス)ヲ作リ/黒(カーリー)ト名付ケシ者――我等ガ主。
オ前ハ、誰ダ。
[ステラを通して話す白い影を黒目がみつめる]
[キュルリ音を立てぬ瞳孔の奥は、アナライズする事も出来ず]
[白く霞がかった顔は何者ともわからない]
[彼が自ら話した事/ステラの作者である事以外は、何も]
0ト1ノ狭間/語ライ。
――…ココニイタ理由ハ、ワカラナイ。
ワカッテイルノハ、指揮者(トビー)ト闘イ…壊レタ記憶(メモリ)ダケ。
[チョコレートブラウンの指先がステラを*指す*]
ステラモ、壊サレタノカ――…?
『なるほど、破壊されたと。』
私は、破壊されたと思われます。
奇妙な施設を模した場所で、
『不死の世に、未だ争いの絶えぬとは、
悲しいことです。
そのような愚かな行いを根絶せんが為にこの子たちを作ったというのに。』
[製作者のものであるとも、どちらであるとも取れぬ涙がステラの頬を伝う。]
『私は――かつての宗教者。
永久なる世界を望み、常楽我浄なる地上の楽園を求め、かつて死んだもの。
この子が何代目の子かは最早私の知るところではありませんが――この子たちを作ったものです。
志半ばで死ぬこととなりましたけれど。』
[涙は頬を伝い続けている。*]
『――ところで君。
カーリー、と呼べば良いのかな。
君は、この場所をどう思いますか』
さっきからのトビーの様子ね。すっごい悪役くさいよ。
やりたいことがあるなら、もっと真摯に訴えれば同意を集められたかも知んないのにさ。
確かに、特別なんだろうけど。それだけの力も持ってるんだろうけど。
でもだからって、自分の意志でこの街はどうにでもなるようなこと言われても、ネ。
【ここで、トビーを破壊できたとしても。バックアップがあれば同じことするのかなぁ? Kotが鍵なら、もう出来ない? 止めなかったらどうなるんだろ。あたしは、トビーに殺されるの?】
[右手親指を捻り、孔を開く。左手は握りこんだまま。セシリアが鉤╋字を引き抜いたのを、*横目で確認した*]
最後に敵対するのは悪役と相場は決まっている。
気に召さなかったかい。
[真一文字に笑みを浮かべ、]
真摯に訴える。
――それでは意味がない。
この街を助けるからあなた達のDataを差し出せ――そう話して素直に出してくれるなら、幾らでも話しても良いけれども。
……。だが、あなた自身が高みを目指し/選択をしない限りは、ボクはそんな素直な態度をとりたくはない。
ああ。しかし――その表情は、もしやボクに殺されるものとでも思っているのかい。
安心して欲しいというのも可笑しい話だが、あなたを殺そうとは思っていない。そこに居るAI―死の乙女のCult的行動のようには。
意識体を一時遮断して、Dataを頂くだけさ。
[トビーの笑みに対抗するように笑みを浮かべて]
うん、気に入らない。
真摯に訴えられても、多分気に入らないと思うけど、心証は良くなると思うよ。
そんなの気にしてなさそうだけど、ね。
それにあたしのデータなんてどこにあるかわかんないし。差し出そうにも差し出せないよ。
Alchemist
──私は貴方を破壊します。
[引き抜かれた十字は長さ50cm程の大きさに変化していた。
「Cult的行動」と言う言葉の続きをAlchemistが口にする前に、漆黒の鉤╋字が、トビーの背に振り下ろされた──。]
遺伝子Dataを変換すれば良いだけだよ。
採取には血の一滴で構わない。針で刺されたようにチクっとするだけだ。
[左手が再構築され、百合科の花のように掌が裂ける。内部は仄かな丸い光がぽつぽつと灯っていた。武器ではなく医療的なものに見える]
それなら、いいよなんて言うわけないよ。
そうやって、悪役然としてる人に、そんな簡単に屈したくないし。
じゃあどうやって止めればいいのかなって迷ってるけど。
[セシリアの行動を見て、後ろへと跳ぶ]
トビーを壊せば、今の事態は止められる?
今更止めたって、どうにもならない気はするんだけど。
再構築と言うなら、この街はなくなるの?
メガロポリスがなくなってもいいとか、思わなくもないけど、それで下が機能するかは疑問だけど、でも。
ほんと言うとね。ここまで失われた以上、トビーを止めて更に失うものがあるのか、疑問なんだ。
トビーの考えには賛同出来ない。でも、トビーを壊すのは、ちょっと気が進まない。
どうすればいいのか、迷うよ。
[鉤╋字に貫かれたトビーを寂しげに見つめる]
おじいちゃんが、死にたがってた気持ちが、なんとなく、わかるよ。
義体は、そんなことされても死なないんだもんね。
[トビーへと向けて、右手を突き出し]
これを、電脳化されてるとはいえ人に向けるとは思わなかった。当たったってちょっと狂わせられる程度だけど。
[小指を引き金にして、トビーに向け、光弾が打ち出される。磁気を持ったピンポン玉サイズの光が、小指を除いた指先から、4つ]
──破壊でも、死でも無く。
メガロポリスが、ヒュプノスによって眠りに落ちている間に、S級を開き、市民すら知らぬ間に、世界を変革する。
Alchemist
貴方が、高みに居るのだと言う事は、手紙が来た時から、分かっていた──おそらく。
逆恨みではありません、Alchemist=Master。
ただ、変わり…たく──無いッ
…それが、高みであっても。
いえ、高みだから──でしょうか。
[突き刺した罪を示す十字を引き抜く。
変わりに、メイが放った光弾からトビーを庇おうと動いた。
複数ある光弾の幾つかは、道路へ。
けれども、セシリアにも当たる──。]
May.ボクを止めずとも止めなくても、このメガロポリスごとの抹消/再構築はありえる範囲だ。この破壊では。
[補佐AIが静かに辺りへ音声情報を流す]
『Alchemist.』
『Megalopolis=Centralが、East-Megalopolis "21" の破棄を決定しました。先程、5時間以内に都市そのものの崩壊・外部介入の予想とSimulationを出しましたが、 それより早く"Credo"達の介入によって軍事衛星が奪還されるでしょう。』
[光弾を避けようとはしていない]
それに、ほんとはこんな風に使うものじゃないし。目くらまし程度にしか使わないから。
【データを渡したく、ない。でも、壊したくも、ない。どーしよっか】
[放った光弾が、トビーを庇ったセシリアへと当たる]
ちょっと! 何やってんの!?
それもPGMの弊害って訳?
[呆然と、セシリアを見て]
[AIの音声が、耳に入ってくる。それは、このメガロポリスの終わりを意味していた]
……つまり、早く逃げろってこと? 逃げるたって逃げ場所とかわかんないけど。
もう上ってのはなんでこーも人のこと考えないのよ!!
[小さく舌打ち、]
早期介入を妨げる為に、保険として衛星を奪っておいたのに。参ったなぁ……本当に。
逃げるも何も、下層民が都市外で暮らせるとでも?
[メイに。]
【Hypnosから解放しても交渉レベルとしては――…】
[Alchemistの補佐AIが告げるアナウンス。
セシリアは、都市の終わりに合わせ──すでにバックアップデータが自動再生されないよう、リスクを負ってでも、衛星軌道へ攻撃を仕掛けるべきである──と。本来ならば、その目的を最優先し、この場を撤退するだろうが。光弾を受けたセシリアは動かない。]
死をもたらす事を止めれば、私を創ったMasterの──意志が消えてしまう。いいえ、何を言っているのでしょう。
私は、ミッキー・J・ローグを殺したと言うのに。
[戸惑ったように、被弾して皮膚表面が淡い電波のベールに包まれるのを、見下ろした。効果は微弱だが、光弾の影響で、何かが狂う──
狂って、寧ろ、自己矛盾の無い言葉を紡いでいるのではないかとおもえるのは何故か。]
元のMasterを愛している、のです。
ただ、それだけ。
下のみんなが、都市外で暮らせるかどうかなんてわからない。暮らせないかもしれないし、暮らせるかもしれない。
人は元々大地に根付いて生きてたんだもん。
やってやれないことはない、と思う。でも。
みんなは多分、下を離れない。
少なくとも、あたしの知ってる人たちは、あそこが気に入って住んでる人ばかりだから。
あたしもだけど。
みんなに知らせても、誰も動かない――。
[セシリアの様子に首を傾げ、その後の言葉に息を呑んだ]
セシリア?
――Masterを愛してる?
……絶対やだ!
でも。
[このまま腕を差し出せば、どうなるのだろうと言う不安と、都市の崩壊への不安が交錯する]
腕を出して都市の崩壊が防がれるなら、いいよ。
ああ。皆が殺されなければ良いんだろう?
都市の記憶の崩壊すら防いであげるよ
[死の乙女のData Copy完了。最後に可能かどうかは分からないが、KotへのMaster権限譲歩を書き込もうとした]
なんか、騙されてる気がする。
うん、騙されてるよね。
[言いながらもトビーのほうへと近寄り、袖をまくって腕を出した。肘より上は、僅かに色が違っていて、人工皮膚でないことが判る]
よく胡散臭いとKotから言われる。
これでも努力しているつもりだが、
生来の性質のようだ。
[歪んだ哂笑をし、左手の掌を当てた。一度だけチクリとした痛みがして、直ぐに引く。ユニットは組み替えられながら手に戻っていったが、――Mayの開いた左手まで来た時、何かコロンと転がった]
[セシリアの表面を覆っていた被弾の影響は、すでに消えている。]
…愛してなどいません?
[何処か不確かな声音で呟き、そして、思い出したように流れた涙を拭った。]
暗い、わね ... ここは ...
[レコードがロードされる。途切れて終わった視界。]
あら、ゲームオーバーじゃない。
あたしとしたことが、フフフ、アッハッハ。
[どこからからサーの言葉が、オードリーのメモリーにロードされる。]
『我々 BANK の "FATHERS" は、ずっと我々の同士となれるべき存在を探してきた。君には期待していたのだがな。残念だよ。』
約束を、守れませんでしたわね。でも、ほんとうは初めからこうなることを予想されていたのでは。
『ああ、我々はそういう "未来" を何度も見てきた。Utopia という小宇宙の中でね。』
[ステラの白い頬を流れる涙を、黒は見つめる]
[宗教を司る者の言葉に召喚PGMが感銘を受ける事はない]
[問いに答えたのは自らを作りし者に似た何か(ノイズ)故に]
アァ、黒(カーリー)ダ。
召喚PGMヲ指スナラ、ドリス。
ダガ、ココニイルノハ、召喚PGMトシテノ存在デハナイ。
[魔窟がなくては召喚PGMとしての存在意義はない]
ココハ―――恐ラク生ト死ノ狭間。
主ノ目指シテイタ、高ミヘノ階(キザハシ)ノ一部。
[漆黒の睫毛が伏せられる―――]
うん、胡散臭いよ。色々。
……指輪?
[転がった指輪を眺め]
[セシリアの様子に一瞬寂しそうにしたが]
愛してる人を殺したことなんて、忘れた方がいいのかもしれない――。
[小さく呟いた]
一時的人格(パーソナルコアセルフ)、経験的自己としての人格が本質とその直感(オラクル)を上回る事例など百も千も万も見てきた。
[──遠くで、雪崩の様な音が響いた。
おそらくは、すでに半壊していた都市の一部が、更に崩れた音。
本来のクリーンな都市には相応しく無いダストが、三人が立っている場所にも流れてくる。]
それじゃ、私が演じたのは間の抜けた茶番だったのかしら。
[静かに燃え上がる怒り]
『おっと、誤解してもらっては困る。我々とて Mundane を完全に支配しているわけではない。君が S2 にたどり着くことができる可能性もあったのだ。しかし、そうはならなかった。また、計画は初めからやり直しだ。これは、我々にとっても大いなる損失なのだ。』
ふざけないでッ。人をモノか何かのように!!
[烈火の如く]
『もういい、君は退場しなさい。地上では、また ... 』
[トビー、セシリア、メイの映像が一瞬流れ込んできた気がしたが、そこですべてが暗転]
[静寂] [ミッシング・リンク] [闇] [謎]
[記憶(メモリ)から読み出される主の言葉]
[人を電脳化する為に尽力した魔術師(ウィザード)]
[だが彼が求めたものは逆説的な魔術(技術)]
[人を電脳化⇔電脳を人化≒電脳のみの存在の、現実への召喚]
[召喚師(サモナー)と呼ばれる事を目指し作られた女神(ドリス)達]
[いつの間にか紛れ込み、変質した女神(カーリー)]
[かつての功績をチップ(贄)に理想郷<Utopia>放たれた、黒と魔窟]
[―――三つ首の番犬のみを従え、進化の先を見定める為に]
さっさと何処かへって、ずいぶんな言い方。
言われなくても、ここにいたら危ないし。
トビーはどうするの?
[左手を握り、後方へと跳ぶ。]
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