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学生 ラッセル に 2人が投票した。
冒険家 ナサニエル に 1人が投票した。
流れ者 ギルバート に 1人が投票した。
お尋ね者 クインジー に 2人が投票した。
学生 ラッセル は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、お尋ね者 クインジー が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、冒険家 ナサニエル、流れ者 ギルバート、書生 ハーヴェイ、のんだくれ ケネス の 4 名。
[淡々と語るラッセルの声を背中で聞きながら、館までの道を歩いていった。
やがて言葉が途切れ、その体から力が抜けて、少年が眠ったのだと気付いた。]
寝たのか。館はもうすぐそこだぞ。・・・
[と言いかけたが、思い直して口を閉ざし、柔らかい苦笑を浮かべる。
仕方ない、と小さな溜息を付き、少年を起こさぬように揺すり上げて、背負い直したその直後。
──ス、と目が剣呑な光を宿して細められ、笑みを刻んだ唇が冷たく歪む。]
「動くな」
「手を上げろ!」
[ずらりと周りを取り囲む人影。
完全武装の警備兵がざっと十数人ばかり。しかも武器は既に構えてこちらへと向けている、いつでも攻撃可能な状態だ。]
「クインジー・アシュリー。我々と一緒に来てもらおうか。大人しくしていれば、手荒な真似はしない。」
[隊長と思しい男が高圧的な態度でそう告げる。有無を言わさぬ強気の姿勢である。
ざっと見回し、武器の構え方と気配から警備兵達の錬度と総合的な攻撃力を読み取る。
自分一人なら、楽勝で抜け出せないこともない・・・が、]
・・・・・・コレ(と背を揺すってラッセルを見せる)のせいで手が上げられないが?
[揶揄する笑み。]
[隊長らしき男はしばし考える様子を見せたが、]
「そのまま背負っていろ。余計なお荷物があった方が動き難いだろうからな。勿論放り出して逃げようとしたらどうなるか分かっているな?
どうせまた一人アーヴァイン様のところに運び込む予定なんだ。その子でも構わんだろう」
[と言う言葉を聴き、クインジーの瞳が一瞬鋭く光ったのをその場に居た誰が気付いただろうか。]
「さっさと歩け!」
[遠巻きにした警備兵に突付かれながらも、館を振り返った。
・・・・・・まあ何とかするだろう、と肩を竦め・・・ようとして、かくん、とラッセルの頭が傾き、ゆすって元の位置に戻す。]
それじゃあ案内してもらおうか。
[心底楽しげな、獰猛な肉食獣の笑みを、取り囲む警備兵達に向かって*見せた。*]
[手を引かれて歩くは客間に繋がる廊下。
分岐点で一瞬だけ立ち止まる躊躇。]
このまま一緒に入れたら…
[願いは口の中で蕩けるだけで、口許から零れ落ちることは無く――]
じゃぁ…また…明日――
[朝日が上がれば昨日と同じようにこの場で逢えることを祈って]
[繋いだ手をそっと解き、自室へと向かった。]
[目覚めれば、日は既に高く上っていて。
相変らず不釣合いの場所でたゆたうように流れる水音に、身の安全を確認する。]
[気だるそうにシャワー室へ篭り、眠気を洗い流すと、昨日と同じく使用人の姿。
リネンを受け取りながら聞くは、今日の犠牲者の名前]
そうですか…その二人が……。わざわざありがとうございます…。
[嘆ずる声と共に湧き上がる安堵に自分の醜さを感じ、目を伏せる。]
[閉じられるドアの音と共に、髪を掻き上げてしばし考え込むようにその場に立ち尽くしていたが――]
こうして居たって何も変わらない。少しでも動かなきゃ――
[身支度を整えると自室を出て書庫へと続く道へ――]
―回想・昨夜―
また明日。
[見送る。]
[その姿が消えるまで]
……さて。
誰、を、連れてくか。
[少し、考える]
[と、隣の壁が開いて]
……またお前か。はぁ? ……ハーヴェイじゃなければ別にいいけどな。
だが何でクインジー?
……ふぅん、あいつは何かを探しているのか。
[どうやら壁の向こうで盗み聞きをしていたようだ。]
じゃあ、送ってやるか。
[クインジーの部屋に行き、]
まぁそう云うわけで案内するぜ。
嗚呼、安心しとけよ。
ダチも情人と逃げるだろうし……その知らせが来たら情報の霍乱もできるしな。そしたらあんたが逃げる隙くらいできんだろ。
ま。
あんたくらいならアーヴァインも……手出しできんだろうし
[目をそらしつつ]
[取り敢えず見送った]
[其れから]
嗚呼そういえば。
[今日は静かで。ラッセルを見ていないことを思い出す。]
[使用人は何か言っていただろうか]
……まぁ、いいか。
[ふぅとため息。]
[部屋に戻り、ソファで眠る。]
―そして朝に―
さて。如何するかねぇ。
先ずは……手紙について聞くかね。
[壁を押して、隠し通路に。]
[外へ向かうと、何か使用人たちが少し騒いでいる声。]
また派手にやらかしたな。
[どうやら塀に黒いペンキが投げつけられたらしい]
逃走完了ね。
さて……
方法を考えるとしようか。
[からくりの本をもう一度見せてもらおうと思う]
――書庫――
おはようございます。
[見知った司書に柔らかい笑みで挨拶。]
[返される意味深な微笑みに苦笑]
その興味に対する答えは後で――。
で、何か情報は?
[訊ねる]
[長くて広い廊下を歩きつつ、外を見やり]
つれていけるもんかねえ?
……残るわけにゃあいかねえしな。
[其れから、地図を開いて]
[書庫へ向かい]
―→書庫―
[声が聞こえた気がするが、そっと扉を開ける。]
あの…この協力者っていう人物は…本当に――アーヴァインさんを第一に思って動いていらっしゃるんでしょうか?
例えば弱みを握られているとか…、金目当てとか…こう、何処か裏切る要素って…無いんでしょうか?
[ふと疑問に思ったことを呟く。
もし協力者の忠誠が確実な物ならば、何故アーヴァインはその協力者まで自分の手元に引寄せるのだろうかと。]
よぉ。
[最初に気づいた司書に片手を上げて挨拶して]
[近づいてハーヴェイに笑いかけて]
おはよう?
……凄い話をしているな?
[声を掛けられれば、はっとしたように口を閉じ]
[僅かに乱れた呼吸を整えて]
おはようございます、ケネスさん。
――凄い話って…何のことでしょう?
[とぼけるように。柔らかく微笑んで]
[ゆる、と目を覚ますと既に日は高く。暖かい日の光と反射していつも以上に眩しい部屋の白が意識を引き戻す。隣を見ればうつ伏せに眠るギルバート。ふわりと癖の強い髪に触れ、昨日の出来事が現実だと知る]
あ〜…。そっか…。運んでくれたんだ…。
悪い、重かっただろうに。
[いつかギルバートがしたように起さない様ベッドへ上げ、シーツをかける]
…外が騒がしいな…。何かあったのか…。
[妙な胸騒ぎ。ギルバートが起きないようにそっと部屋を出る]
隠さなくてもかまわないぞ。
[苦笑して。]
[司書に目線で外して欲しいと伝え]
……なぁ、ハーヴェイ。
[居なくなったのを確認して]
俺が、そうだとしたら、如何する?
[声を落として、尋ね]
[掛けられた言葉に。何故か全てが合致して。
席を外す司書の後姿を眺めてから、目の前の相手にゆっくりと視線を合わせ――]
ケネスさんは…どうなさりたいですか?
私をアーヴァインさんの所へ送り――
報酬を受けて、そのままこの場を立ち去りたいですか?
[外の喧騒など知る由もなく。
ただ――穏やかな色を湛えた瞳で見つめ返す。
僅かに笑みを浮かべて]
其んな事、あるわけねーだろ。
俺は別に、あいつの報酬で動いてるわけじゃあねえよ。
……ま、もう一人は何かを貰う予定だったみたいだが。もらえたのかね。
俺は、あんたの言ったとおりだよ。
此処には一寸した偵察も兼ねて来たんだがね。頭のキレる奴がいたらしくて、ダチ……仕事仲間の恋人を取られた。
まあ、位置だけ掴んだようだったから、昨日のうちに、一寸警備員と取引して、もう逃げられたようだがな
[最後は、司書にも聞こえぬように耳元で]
[被害者の警備員がどうなったかなんてしらない]
[返ってきた答えに、安堵。]
[そして語られる理由に耳を傾け]
その恋人は無事…逃げられたんですね…。
[僅かに思う事があるらしく。まるで自分の事のように、緩やかな笑みを浮かべる]
もう一人の方とは…コーネリアスさん…ですよね?
そうですか――彼は報酬と引き換えに…。
[と、そこまで言ってくすくすと笑い]
結局。誰一人としてアーヴァインさんの幸せの為に動いた方はいらっしゃらなかったんでしょうかね?
[するりと自らの唇を指でなぞる。]
逃げたよ。ダチが逃がしたようだ。
ま、ペンキは流石にやりすぎだと思うがな。
[司書から話が伝わらないように]
[隠し扉からも聞こえないように小さく笑いながら]
って。コーネリアスって、知ってたのか?
まぁ。
誰もアレに好き好んで幸せになって欲しいなんて思う奴はいねえと思うぞ。
……俺は直接、見ちゃねえが。
[見たくも無い、と思ったか。]
[誘われるように手を伸ばして、唇に触れる手を取ろうと。]
[使用人から連れて行かれた連中のことを聞きつけ。クインジーに限っては志願したんじゃ、と疑いもしたけれども、とにかく見合い会場というものを捜さないといけない。以前見つけ、目をつけていたカギの扉]
ちっ。何なんだこのカギ。単純に見せかけておいて……
[既に2種類ほどのカギは開錠した。最後の1種類に手間取ってはいたが。ガコン、と小さなカギ穴には似合わないほど重々しい、何かが動く音がした]
お、開いたか?
[そのまま部屋の中へ。その中からあるものを見つけ、にやりと笑う]
…見つけたぜ。てこずらせてくれる。この手の仕掛けは…一人じゃ…無理だな。
[一人ごち、その部屋にあったものを元に戻してその部屋を出た]
(中の人)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ふむ。盛大にずれましたね。地上と。
まさか自分を出してくるとは思いませんでしたので、勝手に先書いちゃいましたけど・・・。
ダチ…?
[湧き上がる僅かな疑問。しかし口をついで出たのは別の言葉]
――えぇ。実はここの司書は私の…仲間と申しましょうか?内通者なんです。
…元々私は兄を探しにこの屋敷を訪れたんですが、何の因果か見合いパーティーの話に巻き込まれてしまってね…。
でもまぁ、色々調べている内に兄の消息は掴めましたし。後はこの馬鹿げた見合い話をぶち壊そうと、色々と調べていた訳です。
コーネリアスさんが協力者だというのは、得た情報の一辺という訳ですから、拉致られた人達に危害が加わらなければ、別に彼の事を責めようとも思っていませんしね。好き好んでアーヴァインさんの幸せを願っている訳ではないようですし。
それに…
[伸ばされた手を掴み、自らの唇へと引寄せ]
たとえ貴方がアーヴァインさんへ協力的だったとしても…。
私はもう――貴方には逆らえませんから…。
[指を軽く啄ばみ、キスを落とした。]
[陽光を弾く白に目蓋越しに目を焼かれ、意識は浮上する。
視線の先には天井、体に掛けられているシーツ]
…ぁれ?
[記憶が正しければ自分はベッドサイドに居たような。
体を起こし周囲を見回して。
自分が寝台に寝かせた姿がないことに気付く]
……体調は良くなったんかねぇ…
[一人小さく呟いて、開き切らない目を覚まそうと浴室へ]
仕事仲間だな。
まあ本来、此処にはそいつが下見に来る予定だったが見合いだろ。流石に恋人もちだから、俺に回ってきたわけだ。
[それから言葉に司書を見て]
成る程。……兄、か。消息って、この屋敷で行方不明にでもなったのか?
見合いをぶち壊す、ってのは同感だぜ。
恐らく、コーネリアスもだろうな。
最初、俺には仲間が居るなんて全く聞いちゃなかったもんだから……
[ため息を一つ]
協力的になんて、死んでもならねえ。
……心配するなよ。
[指に与えられるぬくもりに、笑み]
[手を引いて。顔を寄せて。口唇を重ねる]
[ざっと流せば胸元の軽い引っ掻き傷が沁みて僅かに痛む。
少しばかり其れに苦笑しながら浴室を出て。
髪から落ちる雫に上着を着るのは後回し。
ズボンだけを穿いた状態で頭をがしがしと拭きながら戻る]
[不意に響いたノック音。
扉を開ければ其の向こうに居た使用人の表情が一瞬凍った]
どうした?
…ああ、今日見合い会場に連れてかれたヤツのことか。
[目線で続きを問えば、漸く我に返った使用人が二つの名を告げる]
ラッセルと…クインジー!?
はー…ああいや、何でもねぇよ。
わざわざサンキュな。
[ひら、と手を振って扉を閉め。
自分から行ったんじゃねぇだろうなと一人ごちた]
さて…後は…
[...は石像からの隠し通路に入り、中の標識を幾つかメモ、それに従って歩いてみる。2〜3箇所めぐった所で]
成るほど…簡単な暗号を使いやがる。使用人にも暗号が覚えられないアホがいたんだな。
[...がなぞった標識の先には大きな扉。鍵穴はとても不思議なものでピッキングなど通用しなさそうなもの。しかしそれを見ても...の自信ありげな表情は変わらない。薄暗い通路で呟いた言葉は]
…クインジー、約束は守ってやるよ。アンタは他の連中を死んでも守れよ?
[...は足早にギルバートの部屋へ。あの仕掛けは2人でないといけない。居場所のつかめないケネス達よりも確実に場所を知っている彼の元へ。ドアを軽くノックしながら]
ギルバート、いるか?あけてくれ、俺だ。
これはこれは・・・俺が今まで入った中で一番豪勢な牢屋だな。
と言ってもそう何度も入ったことがある訳じゃあないが・・・。
[周囲を見回し、クククククと目を細めて笑う。
その部屋は、窓が嵌め殺しの上に外に金網が張ってあったり、全体の半分くらいのところで鉄格子で仕切られていたりするものの、小さな机や椅子などの調度品もあり、確かに牢屋と言うにはちょっと値の張る宿屋の一室と言った方が良い位の小奇麗さだ。
世に言う「座敷牢」なのかも知れない。
が、それにしたって、巨大な寝台がどどーんと部屋の中央に据え付けられてあって、しかも鎖の付いた手枷足枷だのが付属品として付いているのはいかがなものだろうか。]
クインジーが居ないとなると…
…俺役立たずな自信あるんだがなぁ…
[はぁ、と溜息を吐いたところでまたノック音。
続いた声に扉に向けて]
鍵なんざ掛けてねぇよ、勝手に入りゃいいのに。
[言いながらも扉を開いた。
ちなみに上着はまだ着ていません]
それは確かに…。
恋人が居るのに見合い話はさすがに乗れないね…。
[小さく笑って。しかしその偶然から出逢えた事に気付き、苦笑]
兄は…どうやらアーヴァイン自身の手によってこの屋敷に連れて来られたらしいんです。
でも調べている内に、どうやら無事逃げ出している事実までは得ましたので…ここでの情報収集は終了ということになりますが。
コーネリアスさんも同じお考えなら、後はどうやってここを抜け出すかですね…。
まぁ欲を言えば…
[引かれた手に抵抗などせず]
もう少しだけ貴方と…触れ合って居たいのですがね…
[身を預け、与えられた感触を素直に受け取った]
[...は別の意味の頭痛に頭を抑えながら]
あ〜…。あけてくれ…
[ドアが開けられると同時に部屋の中へ]
ギルバート、見合い会場までの道、見つけた。
ちと準備が必要なんだが、手伝え。
[命令形]
……うー、ぼーっとする……
[丸一日近く眠っていたらしく、僅かに頭痛。
おかげで記憶が鮮明でないのは、恐らくは幸いなのだろうが。
とりあえず見合いは延期との事で、少年が纏っているのは普段着]
にしても、……どうなるんかなあ、これから。
[大して脅威と見られていないようで、少年は割と自由に動く事が出来た。
しかし、屋敷程ではないとは言え、見合い会場もこれまた広い。
つまり、]
……で、ここ、どこ。
[思いっ切り迷っていた]
情報収集は苦手なんだがな
アシもつかまれるし。……本当、ヘマしたもんだが。
……お前に会えたから、いいか
[口付けがまた直ぐにできそうな位置で。]
[くすり、と笑うと]
嗚呼、逃げ出せているなら良かったな。流石にアーヴァインに捕らえられたままだとどうなっているか……な。
俺も、手伝おうか?
居場所を探すの。
[続いた言葉に、]
俺も、触れていたいさ。
……ずっとこうやって。
[手を回して、抱きしめて]
あぁ。やっぱり昨日の地下通路に道があった。
ご丁寧に暗号の標識つきでね。
扉でさ遮られているからカギが必要なんだが、その取るのにちと一人じゃ解けない仕掛けがある。
今は見合い準備で忙しいのか人も少ない、鍵を取るなら今だろ。さっさとこい。
[言うが早いか、ギルの腕をひっつかんで、裏道中道と延々とつれまわす。最後にたどり着いたのは…先ほどまで開錠に苦心していた、例のしかけ扉]
ここだ。
この扉は一つの鍵穴で2つのカギが使える。中の部屋には会場までのカギがおいてあるんだが、その鍵を取ると内側からは出られなくなる。
そして鍵を取る前、とった後、それぞれ別の鍵を使わないとあけられないってことだ。
で。カギはこれ。
[一件なんの変哲もない、ただのカギ]
ピッキングしてあけたんだが、よく見たらそこにかかってた。あけろといわんばかりだ(苦笑)
で、このカギなんだが先端部分が取り外せるんだよ。ここを上下逆に付け替えると2種類のカギができる。
ってことで、俺が入って鍵を取ったら合図するから、その組み立ててまたあけてくれ。いいか?
暗号の標識……何か俺気が遠くなってきた…
[完全に専門分野外。
少しどころでなく遠い目をしながらナサニエルに引かれるままに道を辿っていく。
途中目に入る暗号はもう既に脳が拒否していたり]
…随分厄介な仕掛けを考え付くもんだな。
[脳の許容量超過か深い溜息をひとつ]
…俺が外側か?
逆のが良さそうな気もするんだがね。
[息が触れ合う距離]
[僅かに零れる笑みで揺れる空気にくすぐったさを覚えて]
一時は身の危機すら感じましたけどね。
[肖像画を思い出したらしい]
でも、その危機すら払拭できる位の出会いがあ逢ったので…良しということで…
[距離を縮めて。軽く口付けを]
[捜索の手助けを申しだされれば、嬉しそうに微笑んで]
もし貴方さえ良かったら…是非…お願いしますね。
[回された手には、僅かに反応して]
それ以上熱っぽく触れられたら…先を求めてしまいたくなりますよ…?
[意地悪く微笑み、耳元に寄せた唇は熱い吐息を漏らして――誘い文句に]
そりゃそうだが…
[ふぅ、とまた息を吐き出して。
溜息はもう何度目になるのだろう、とふと考える]
…ま、そういうことなら従うさ。
俺が不安になって扉こじ開ける前に出て来いよ?
[頬に受けた口付けに、此方も苦笑混じりに頬に返した]
あの絵は思い出さないようにしよう。
……抹消するのがいい。
[妙な真顔で呟いて。]
[次いだ言葉に、口付けに]
そういうことだ。
……幾らだって力になるさ。だから好きなだけ、頼ってくれ。
でも
[意地の悪い誘い文句]
[抗うには少々、分が悪い]
そういうコトバは、感心しねーよ、ハーヴェイ。
……止まんなく、なんだろ?
[白い首筋にそっと口付けを]
[頬へのキスの擽ったさに少し笑いながら]
ん。心配すんな、大丈夫だ。
それじゃ、ちょっくらいってくる。
[...部屋の中へ。薄暗い室内にはいくつもの物品が並んでいたが、目当ては壁にかかるキーボックス]
…あいつ暗号読めないんだろうがよ…。
[苦笑しながら暗号で「見合い会場」とかかれたカギを取る。外からガコン、と音がした。カギがしまった音だ]
…ギルバート、鍵をとった。あけてくれ。
鍵の先っちょの上下を入れ替えれば大丈夫だ。
[声が少し急いているのは早くこの部屋から出たいからか、それとも早く彼の元に戻りたいからか]
[鍵に暗号で記されているなど欠片も知らない。
扉から響く音に鍵が閉まったのだと流石に気付く]
…了解。
[鍵の先端を取り外し、上下を逆にして収め。
しっかりと嵌ったことを確認してから鍵穴に挿し入れる。
捻れば、鍵の外れる重い音]
…よし、大丈夫かな。
[呟き、扉を開こうと]
[開かれた扉から鍵(と…ついでに別のあるもの)を失敬して出てくる。ほんの僅か、10分にも満たない時間なのになぜこうも離れがたいと思うのか]
タダイマ。鍵、見つけてきた。
どうする?今すぐ見合い会場に行くって手もある。
でもクインジーがまだ盗みやってるだろうし、後にするか?
確かに。忘れた方が精神衛生上もいいかと…。
[一瞬だけ渋い顔をしてから]
じゃぁ…お言葉に甘えますね。
ケネスさんが手伝ってくださるなら…きっと捜査も捗りそうですし…
[快諾された事には破顔して]
[窘められた言葉には、更に意地の悪い笑みで]
ここで制御が効かなくなったら…確かに困りますね…
[首筋を滑り落ちる感触に反応を示し]
[僅かに首を逸らして口付けを受け止める]
ん、おかえり。
…何も無かったみたいだな、良かった。
[ナサニエルの様子にそう判断して安堵の息を吐き]
ああ、そうだな…
クインジーから連絡受けようがねぇからどうしたもんか。
盗みの邪魔すんのもアレだし、もう暫く後のがいいだろうな。
わかった。それじゃもう少しまとう。
あいつが約束を守るんなら他の連中も無事だろうしね。
念の為に見合い会場のドアを教えておく。
ここも地下道から行くと少し複雑だから近道な。
[この扉から僅かに離れた場所。あまり目立たない、奥まった場所に鍵に刻まれた暗号と同じような文字のある扉。近くには古い置時計]
昨日、近道を色々と探索して見つけたんだ。
見合い会場、って書いてある標識まではここからが一番近い。ちなみにこのドアの開閉時間は定時制らしい。
外から開けるのは2時間置きに一度。内側からは自由にあけられる。
…まぁ、あけたくなったらそこの大きな時計の針を自分で進めればいいんだけどな(苦笑)
知らない奴は気がつかない。
あと、これ。暗号表。俺は暗記したからお前にやるよ。
[一通り説明すると、気が抜けたのかため息を一つついて]
…あ〜、何か疲れた…
ありとあらゆる意味で、忘れろってことだな。
[喉の奥で笑う]
まぁ、「何でも屋」だしな。……依頼成功率は100%だから安心しておけよ?
[吸い付くように口付けた肌の感触]
[笑みが浮かんだ口元]
本当に、困るな。
……衆目もあるし。
[言いながら、ぺろりと、口付けた場所を舐める]
[それから、頭を離して耳元に]
誰にも見せたくないし、な?
[脳の処理速度を無理矢理説明の速度に合わせ。
少しばかり混乱がちながらも一応は理解できたらしい。
溜息を吐くナサニエルの横で指差し確認しながらおさらい]
……おっけ、覚えた。
[暗号表は腰のポーチに仕舞い込み]
病み上がりみたいなもんだしな。
お疲れさん、一回部屋に戻って休もうぜ。
[苦笑しながらぽんと背を軽く叩く]
[叩かれた背中にまた安堵したようによりかかり]
ん…悪い。ちと休ませてもらうわ。
一度で覚えてくれってのは無理だと思うんだが…時間もないしな。明るいうちに見つけないとここは薄暗いし、使用人に気取られる。
俺らは見合い会場からここまでの道を確保すればいい訳だから後はクインジーに任せよう。
[寄り掛かるナサニエルの肩を抱くようにして支え]
んや、ちょいと複雑だが大丈夫。
仕事でも大概説明は一回きりだしな。
…ところでナサニエル?
[名を呼び、少し苦笑しつつ]
せめて部屋に戻ってから休まないか?
ここだと気が抜き辛い。
…わり、直ぐに立つ…
[ふらつく足で何とか立ち直し]
それと…俺のことはナサでいい。
俺もギルって呼ばせてもらうから。
早く、戻ろう?
ああ、わかった。
それじゃあ…
[不安定な足元を見れば少し思案して]
ナサ、背負ってくから掴まれ。
そっちのが早いだろ?
[ぽん、と自身の肩を叩いて掴まる場所を示す]
[依頼成功率に口角を上げ]
じゃぁ、安心して頼めますね…。
[ふわり。微笑み、肌を走る感触には思わず声が出そうになり]
[僅かに抵抗の意味を込めて。背中に回した指で背筋をなぞり]
――意地が…悪いですね。本当に…
[衆目の言葉には、目を閉じ。肌を這う舌の感触には、ざわめきを隠しきれずに]
[アーヴァインに捧げる余興になるのだけは避けたいと願い]
私も――無関係な人に、これ以上素肌を曝す気等ありませんしね…。
もちろん…享楽の顔も――貴方だけの物ですから…
[落とされた言葉にこくりと頷き]
[しかし離れがたいと回す手は首筋に絡めて]
そろそろここを…出ましょうか?
[行き先は告げずに呟いた]
[ここに来てからから殆ど食事らしいものを口にせずにここまで緊張と運動が加われば貧血にもなるというもの。普段なら目くじら立てて反抗するところだったが、流石に限界が来たのか]
…俺、そこまで軽くないぞ?いいのか?
[本人はそういっても、...は決して大柄ではないのだが。勿論クインジーには比べるに及ばず]
お前くらいなら平気だよ。
つーか、もう二回も運んでんだぜ?
[何を今更、と言いたげに]
意識がないよか軽いしな。
ほら、乗った乗った。
[既にナサニエルの前でスタンバイ]
そうさせてるのは、何処の誰だろうな?
[首筋をなぞられて、くつり、笑み]
そうだな、此処にずっといるのも、な。
……部屋に、来るか?
[目をのぞくように]
[声は、少し、あまくもあるか――]
…はぁ、そんじゃ頼むよ。
って二回…さいですか…
よっと。
[遠慮せずにギルの背中へ。自分を軽々と持ち上げる彼に少し妬みを含んで]
俺だってちゃんと鍛えてるんだよ、軽いいうな。
[毒吐きながらもやはり触れる体温は心地よいもので。そのままうとうとと*意識は遠のいていった*]
そ、二回。
酔って潰れたのと昨日とな。
[背に重みが掛かるのを感じ、掴まるのを待ってから持ち上げて]
意識がないよか、だっての。
掴まってもらえりゃ多少楽なんだよ。
[しっかり掴まってろよー?と声を掛けるも。
暫くすれば手から力は緩み背に伏せるようになり]
……部屋の位置聞き損ねた。
[ぽつり、一人ごち。
諦めの溜息を吐きながら矢張り自室に向かう]
(中の人)
こないだからずっと気になってたことがあるんです。
え ら い 見 覚 え の あ る 文 章 の 人 ば っ か り な んで す け ど !!
・・・・・・あーあーあー。orz
少なくても、仕向けているのは貴方でしょうに…
[何処か楽しげに押し殺した笑いを立てるケネスに、少し拗ねたような声を上げ]
部屋に…?
[覗き込まれるように見つめられる瞳に――僅かに頬を染めては視線を外し]
連れて行って…下さるのなら――
[微かに聞こえる声で承諾した。]
[昨夜のように布団の中に埋めて]
…無理させすぎてっかな、やっぱ。
[食事のこととか、そういうのにまで気が回る訳ではないが。
ぽふ、と掛けた布団の上から軽く撫でる]
ちっとは覚えるべき…かねぇ。
[仕舞っていた暗号表。
取り出し広げると、其れを前に*悪戦苦闘し始めた*]
[ちなみに現在のクインジーの状況。
座敷牢の備品の椅子に、両手両足首をがっちり拘束されて座って・・・いや座らされている。
この椅子、座ると肘掛と脚から金属の枷が出てきて、座った人間をがっちりホールドするという・・・何だかどっかで見たような仕掛けになっている。
本人は大胆不敵に笑っているが、傍から見たら「何を強がってるんだか・・・」と呆れられてもおかしくない立場である。]
そうか?
別に、そう仕向けてる気はないんだがな?
[くすくすと笑って、]
[頬を染める様子に、一度、口付けた]
じゃあ、行くか
……隠し扉には蓋をしてしまおう
[悪戯っぽく笑う]
[身体を離して、そっと手を差し出す]
無意識なんて…更に性質が悪いですね…。
[小さく笑う姿に溜め息と、ほんの僅かな悪態]
[しかし直後の唇の感触に、表情は緩み]
隠し扉には蓋を――
神様には目隠しを…ですね。
[悪戯っぽく笑う彼に同じ笑みを重ねて]
[差し出された手に自分の手を乗せ――]
行きましょう?案内――してくれますよね?
[「方向音痴なので」]
[都合の良い嘘をついて。立ち上がった。]
そうか?
俺にはあんたの方がタチ悪く見えるけどな?
[くすくすと笑いながら]
[手を握る。指を絡め]
そういうことだな。
嗚呼、勿論。
……俺の部屋でいいのかな?
[そういえばベッドは豪華すぎて寝ていなかったと]
[小さくこぼす]
私の方が…ですか?
――さぁ?そうとは思いませんけどね?
[口許を緩めれば、微笑みに変わり]
[握られた手に絡められた指の感触に、甘く痺れる感覚が背筋を走る]
[行き先を尋ねられれば]
――貴方の部屋へ…。
[小さく頷き、零れ落ちた独り言には]
二人で使えば…僅かに緩和されるのでは?
[くすくすと笑い声を交えて意味深な言葉を――]
またそんな風に、誘いやがって
[苦笑しながら]
[手の力を少し強くして]
……そういう事言って、如何なっても知らないぞ?
[言葉は悪戯っぽく]
[だけれど、抑える衝動に、声の終わりが少し震え]
[司書にちらと視線をくれつつ、書庫を出る]
[少し、引くように]
[それでも、ペースを*あわせて*]
―→部屋―
[それを鉄格子の外からにんまり(ウットリ?)眺めている人も居たりする。
言わずと知れた、からくり屋敷の主、今回のお見合いの主役で全ての元凶、アーヴァインである。──その後ろに初老の執事、更にその後ろには見張りの警備兵も居るが、まあそれは置いといて。
襟にも袖にもふんだんにレースをあしらった豪奢な衣装を身に纏ってはいるが、それを見れば「馬子にも衣装」という諺にたっぷり反駁したくなる感じである。
これでは、間近で遭遇した哀れな少年達が失神したくなるのも頷ける。]
「なーにを偉そうに大口を叩いているんだ、このコソ泥め。花婿選びに乗じて不埒な真似を働こうとしたようだが、そんなことはとっくにお見通しだ」
[ガハハハとそっくり返って得意げに笑う声もあんまり上品とは言い難い。]
誘っては…居ないんですけどね…。
でもまぁ…そう言う風に取られても。私としては構わないという事だけは、言えますが…
[加えられる手の力に、戯れの笑みは奪われ。
続く言葉には、僅かに熱っぽさを込めて]
――貴方になら…構いませんよ…どう…なっても――
[彼の微かな震えには気づかずに。]
[手を引かれるくらいの距離を保ち。響く足音に高鳴る鼓動を隠す。]
[部屋のドアを見れば、瞳を閉じて呼吸を整えて。自らの全てを手渡すように部屋に一歩踏み込めば――]
[そこから先は二人だけの秘め事――]
[てってって。会場内を探索、もとい彷徨い中]
……えっと、この扉は……
[がちゃ。開く。ノックなんて、度忘れ。
警備兵らしき男に、老紳士。……ちらっと視界に入った、あれ]
…………失礼しましたー。
[ばたん。閉じた。
鉄格子の向こうに誰かが居たような気がしたが、見る余裕などない]
自覚無いなら、余計タチが悪いな
[くすっと笑う]
[部屋の扉を開けて]
……文句、云うなよ?
[中に、入る。]
[そして続けて、入ってきたハーヴェイに口付けて――]
[嵐のあとに、やがて静けさは訪れる。]
[ま、勿論自分で見破ったのではなく、実際には屋敷のあちこちに仕掛けてあった逃亡防止の監視用盗撮盗聴装置を見張っていた監視員がアーヴァインに報告したんだけれども。]
「落ち着いていられるのも今の内だ。お前はなーこの牢で私の慰みものとして一生を終えるのだっ。泣いても叫んでも助けは来ないぞ。げひゃひゃひゃひゃ」
[実に楽しそうです。ちょっとお口の端から涎が垂れてますね。(←棒読み)
てか、後ろにいる執事も兵士もゲンナリしてます。この世には色んな趣味の人が居ますが、こんな強面のごつい男をどうこうしようという人間は流石に少数派でしょう。]
[と。
がちゃ。
扉が開き、雰囲気をまるっきり無視して、帽子をかぶった少年がひょっこり顔を出した。
全員の視線がそこに集中・・・・・・したかしないかのうちに。
「お邪魔しましたー」
ばたん。扉が閉まった。]
『・・・・・・・・・・・』
[全員無言。]
[扉の外にて]
あー、びっくりしたー……
[どっくんどっくん。心臓が早鐘を打つ]
…………あれ、他に誰か、いたよーな。
[遅い。]
(中の人)
俺もいつでもオッケーなのだが。どうせ端折るし。
地上組次第?
村立て人さんが居らんとちょい地上と連絡が取れなくはある。
それ抜きにしてもラッセルには会いたいなー。
――彼の部屋――
[肌を通り過ぎていく熱に、そっと目を開ける]
[失った何かと満たされる気持ちに、ふと口許が緩む]
――文句なんていう訳…無いじゃないですか…
[部屋に入る前に落とされた言葉に、時間差で回答]
[気だるさを押し殺して起き上がれば。そっと彼に口付けをして……]
今はまだ…ただ傍に居てもいいですか…?
[艶やかな笑みを浮かべ――問いかけた]
[・・・・・・・気を取り直して、全員暗黙のうちに続きから始めることにしたようだ。]
「私はな、こういう、背が高くて、自分が一番いい男だと思っていて、態度のでかい偉そうな男が大っ嫌いなのだっ。そーゆー男を散々痛めつけて、奴隷にして跪かせてやりたーい!!」
[ちょっと錯乱気味だろうか。どっからともなく鞭なんて取り出して振り回したり。]
「旦那様、儀式の前には身を慎みませんと効力が・・・」これは執事の台詞。
「ちょっと位良いだろう!どうせこいつは花婿候補じゃないんだし!そもそも生贄にもならんぞ」
「ですが、しきたりでございますので・・・」
「ちょっとばかり生意気な態度を修正してやるだけだっ。別に何もせん。鞭ビシ位したって良いだろう!!」
[何を真面目に主張しているのだろうか。
もう一方の当事者の方は、哀れなものを見るような冷たい笑みを口の端に浮かべたりしている。それが余計火に油を注ぐと分かっていてやっているところを見ると、やっぱりアーヴァインの指摘は正しかったりするのかも知れない。]
───っ!
[何の拍子にか、がばりと飛び起きる。酷い寝汗と息切れ。ここがギルの部屋だと確認する余裕もなく、とっさに彼の姿を捜した。すると視線の先に暗号表を読み解こうとしている彼の姿]
ギル……
―部屋―
[キスをする身体を、そっと撫でる。]
[滑らかな肌に溺れた余韻の中]
今だけじゃなくて、ずっと、じゃないのか?
[くすりと、笑う]
……でも、無理すんな?
[負担をかけないように]
[その身体を、横たえさせて]
[最初こそ見れば見る程混乱していたが、幾度も繰り返せば頭も理解を示す。少しずつ理解の範囲を広めていたところに、飛び起きる気配と呼ぶ声]
…ナサ?
どうしたよ、何か悪い夢でも見たのか?
[少し不安げに顔を覗き込もうと]
俺はここから動けないのだし、したければ好きにすればいい・・・。
[アーヴァインの顔に視線を据えたまま、眸に挑発の色を滲ませる。笑いの形に歪めた唇も、誘い掛けるように一層大きくその端を吊り上げる。]
[一瞬見えた歪んだ表情。
泣きそうに見えたのは気のせいだったのだろうか]
[抱き締める力に抗わず、宥めるように背を撫ぜて]
…居るよ、置いていくわけがないだろ?
離さないって言った筈だぜ?
(中の人)
上は何だかピンク色に染まってますけど、下はこんなんです。ふう。
自分はニヨ属性ないのでまたーりと上を眺めつつ・・・。
[扉の近くに立って思考していると、中から聞こえるこの世のものとは思いがたき声。
続いて、それを止める老いた男の声は少々諦めが入っているようにも感じられるか。
何よりも、その内容は少年には些か刺激が強かったか、目を白黒。
暫く悩んでいたが、やがて意を決したように、]
えぇぇぇ、む、鞭とか…っ!
[ばったーん。もう一度、扉を開く]
ぼぼぼぼぼ、暴力はよくないと思いますっ!?
鞭ビシとか、痛いし!
[あれが視界内に入るのを、目を逸らして必死に避けつつも声を上げる。
「またお前か、空気読め!」
あっさりと警備員にがっしり、押さえ込まれた訳だが。
それでもじたばたと暴れて、必死に抵抗]
[なぜられる背中に安心したように息を吐いて小さく頷く。我ながら子供じみてると思いながらも暫くそうしていた後、ふと顔をあげ]
…ギル、そろそろ…行くか?
ケネスとハーヴェイはまだ残ってるはずだよな?
あいつら、どこで何してるか知ってるか?
[滑り落ちる指先の感触に、肌は迷うことなく反応を示す]
――ずっとと言ったら…我儘だと思って。
でも……
[小さな笑い。肌に落ちて転がる。
その吐息すらも愛しくてただ――]
溺れそうになります…貴方に――
[気遣われる事すら歯痒くて。]
[横たえる手を引き摺り、唇を奪う]
[そろそろ。其れに頷いて]
…そういや二人とも昨日から見てねぇな。
部屋にでもいるんじゃね?
[首を傾げてそう返す。
二人が今どんな状況かなど知る筈も無い]
こんばんは、こっそり報告。
グレンさん
地上組次第、いつでもいいですとのことです。
クインジーさん
いつでもオッケーとのことです。
ラッセル
ちなみに僕も、いつでもOKです。地上組さんにお任せー
[ばたばた暴れているグレンが花婿候補の一人と知ったアーヴァインが、すすり、と擦り寄ってくる。]
「大丈夫だ、マイハニー。あれはわが家に仇なそうとしていた盗人なのだよ。だからちょーっとお仕置きしようとしていただけなのだよ。怖がらなくていいのだよー」
[手をわきわきさせて、むちゅーっと唇を近づけてくる。]
・・・・・。
[目が覚めるとベッドの上。
溶けるように意識を手放す前の、温かな背中は夢だったか]
クインジーさんが僕をおんぶとか・・・変なゆ・・・・・め?
[枕を抱き寄せてもう一眠りつこうとする直前に見えたもの。
ピンクの天井。――ベッドの天蓋ではなく!]
うわっ
こ、ここどこ?
ぎゃーーーーーっ!?
[ぱっと警備兵から解放されたと思えば、擦り寄ってくるソレ]
婚前にそんなふしだらなこといかんですー!!
[必死に逃げる。その言いようだと、誤解を受けそうなのだが。
あまり広いとは言えない室内を、どたばたどたばた]
[起き上がるとそこはピンク一色な部屋。
壁も天井も、ソファーもテーブルも鏡台もクローゼットの扉までも。
会場の持ち主は、見事...の趣味を見抜いてくれている]
あ・・・凄くいい部屋・・・じゃなくて〜
じゃああれ夢じゃなかったんだ・・・
グレンさんやコーネリアスさんもここかな?
まったくもう、クインジーさんほどの人が付いていながら、アッサリ浚われちゃうなんて。
見つけたら、指さして大笑いしてやる!
[言いながら扉を開け駆け出していく...の表情は、言葉とは裏腹に身を案じて曇っていた]
我儘なんかじゃねーよ。
……俺は
[口唇を重ねられれば]
[収まった筈の熱が、身体を焼き始める]
……ハーヴェイ
あんたに溺れちまうぜ
[少し、咎めるような色を持った声は]
[然し熱を帯びていて]
[今度は自ら口付ける。]
[身体に、圧し掛かるようにして]
「旦那様!ご婚礼前のお戯れはなりませんとあれほど・・・」
「恋人同士の接吻くらいは大目に見ろ!」
「なりません!」
「はは、マイハニーは照れ屋さんだなあ!!」
[「ぎゃーーーーーっ!?」]
はっ?これは・・・
[「婚前にそんなふしだらなこといかんですー!!」]
グレンさんの声!
[放っておかれたら恐らく、同じところをぐるぐるぐるぐると回り続けていただろう...は、神の意思か天の恵みか、いやいや地獄からの叫び声に誘われてバタムと一つの部屋の扉を開ける]
ハニーじゃありませ……げほごほっ!
[動き過ぎ。咳き込んだところを、あわや捕らえ掛けられ、]
[バタム。開かれた扉。
あれの意識がそちらに向けられる]
コレばっかは全員で行かなきゃな…。
広間行けば行方知ってるヤツも居るかもしんねぇな。
流石に丸一日部屋に篭ってるわけがねぇし。
んじゃま、広間行きますかね。
[離れ難さはあったが、何時までもこうしているわけにはいかない。
ゆっくりと体を離し、手を差し伸べた]
[と、またもやいきなり扉が開いて、闖入者。
全員の意識がそっちに向かう。
・・・いや、そうでない人間が、一人だけ、居た。]
大丈夫!?グレンさ・・・・・
[一目見ただけでやばいと分かる状況。
住まわせる事を目的としたみたいな牢。
並ぶ警備兵、場所に似合わぬ老執事。
逃げ惑うグレンさん。
――鞭など手にしたヒラヒラ状態なアレに、歩み寄られているクインジー。]
クインジーさーーん!!
[見つけたら指差して大笑いするはずの...の顔は今にも泣きそうであり、それでも声の大きさでアーヴァインの動きよ止まれと叫ぶ]
[自分だけの望みを押し付けていた不安を一蹴され。
同じ言葉を聞けたことに安堵し]
――じゃぁ…ずっと溺れてください…私に…
[誘うように微笑を浮かべれば]
[柔らかい重圧と共に絡められる熱]
私も貴方に…溺れ続けますので――
[背筋に伸ばした手は…するりと滑り落ちて…]
[ギルの手を借りてベッドから起き上がる。流石に恥ずかしさがあるのか、長く握ろうとはしなかったけれども。身支度を整えると、ギルとともに部屋を出る]
…あ、忘れてた…。
すまん、俺の部屋よってもいいか?別にいらないものばかりだけど、少し荷物があるんだ。邪魔だとはわかってるんだがどうしても持って行きたいものだけ、取りに行きたい。
ああああっ
[そうかと思えば苦しそうに咳き込むグレンに、手をわきわきさせながら近寄って唇まで近づけているアレ]
グレンさんから離れーー!!
[怖い顔で睨んでいるはずの...の顔はやっぱり泣きそうであり、それでも声の大きさでアーヴァインの動きよ止まれと――
・・・いや、腕を振り回しながら突進開始]
・・・大声を出すな。耳が痛くなる。
[乱入したラッセルに気を取られた警備兵が、次にその大声でクインジーの方を振り返ったと同時に殴り倒されていた。
次の瞬間には既にアーヴァインの背後に回って、腕を捻り上げている。]
[...は少し寄り道をして殆ど使うことのなかった自分の部屋へ。他の部屋よりも簡素なそこはとても落ち着いた色彩でまとめられている]
あった。これ、もっていきたかったんだ。
[...が手に取ったのは「星の王子様」よほど読み込んだのか、拍子は擦り切れて古ぼけていたけども。...は苦笑しながら]
…大の大人が、こんなもん読むなんておかしいだろ?でも小さいころからずっと読んでいて、どこに行くにも持っていくようになってた。
ぼこぼこぼこぼこ。
[目をぎゅっと瞑りながら振り回す腕がやけに当たりまくる]
ぼこぼこぼこぼこ。
・・・ちらり。
[恐る恐る目を開けてみれば、全く無関係な既に倒されている警備兵の腹を殴っていた]
・・・あっ。
[更に気付けば、拘束されていたはずのクインジーがアレの背後に回り、腕を捻り上げている]
・・・やった!
ああ。
ずっと……
[笑みを浮かべ。]
愛してる
[囁いて、]
[落ちた手を、そっと掴んで、口付けて]
[首筋を飾る紅い花を、もう一つ。]
[漸く呼吸を正常に取り戻して顔を上げれば、既に事は終わっていて。
警備兵を打ち倒したラッセルに、何時の間にかアレを捕らえているクインジー]
…………あ、あれ?
[...はギルと広間への道を歩きながら更に続ける]
王子様とキツネの話、知ってる?
お互い最初は他の何万ものキツネ、人間と同じ存在だったのに、一緒にいると離れられない存在になるってやつ。
冒険やってるとさ、結構他の冒険者の訃報とか、聞いたりもするんだよな。一日でも一緒に語ったりした奴だったりもするんだけど。
一日でも一緒に過ごせば俺の中では楽しい大事な思い出になるのに、知らないうちにそいつらは死んでいくんだよな。ホント、やるせねぇよ。
最初ここに来た時、不覚にもここにいたいという感情が出てきた。お前らとだったらもっと話していたいって。
あ、忘れてた。
[大した量でもなく、広げた様子もない荷物をひょいと取る。
そのままナサニエルの後を追い、初めて其の部屋に入って]
…うっわ、俺も改装してもらうんだった。
[慣れた色彩ばかりが満ちる内装にぽつり]
[ナサニエルの手に納まった一冊の本。
そのタイトルに少し驚きはしたけれど]
…こっから出たら、読ませて貰ってもいいか?
昔読んだっきりで全部忘れちまったよ。
[囁かれた言葉に、今はただ頷いて]
[首筋に走る僅かな痛みに息を呑めば、反動で漏れる吐息は甘く転がり落ちて]
私も――愛してます…。貴方を…
[取られた手に施された唇の余韻に浸りながらも…]
[僅かにざわめく屋内の様子に耳を傾け――]
名残惜しいですけど…そろそろタイムアップ…と言う所でしょうかね…?
[至極残念そうに微笑んで]
[アーヴァインに向かい]
ここの鍵は、素人を捕まえとくには十分だろうが、プロにとっちゃ赤子の手を捻るようなもんだ。
俺を捕まえておきたかったら、裸にして縛り上げて24時間監視をつけとくんだな。ボディチェックだけじゃぬる過ぎる。
もっとも、あんたたちに見張られてる状態で枷を外して、牢の鍵を開けに行くのは無理だったんでね・・・この子達に感謝、だ。
大丈夫!?怪我とかない?苦しそうだけど・・・
[...は急ぎグレンの元へ駆け寄る。
顔を上げた彼の視線をなぞってクインジーを見れば、もう大丈夫とばかりに不敵に笑う姿に、ニヤリと返す]
耳が痛くなる以上の効果はあったってわけだね!
[グレンを支えて助け起こそうとしながら]
どういう手品使ったんだろうね・・・クインジーさんてばあそこに拘束されてたはずなのに。
・・・アレがあんまり気持ち悪いから、椅子サンも協力して離してくれたのかな?どちらにしろ・・・
[アーヴァインに向かってプロを捕まえておくための講義など始めたクインジーを、不安な気持ちの取り払われた表情で眩しそうに見つつ]
きっと僕たち助かるよ!
そう、だな。
[火のついた体が、本当はそんな簡単に、]
[落ち着くわけはないのだけれど]
……そろそろ、脱出、かね?
[身体を離して、]
続きは、また?
[残念そうな様子に笑って、立ち上がる。]
[脱ぎ捨てた衣服を、二人分、拾い上げて]
>>85
あぁ、いいよ。…もう俺には必要ない本だし。
俺さ、ただ終わったり分かれたりした後の虚しさを感じたくなかっただけなんだよね。
お前らと思い出共有するのを逃げたかっただけだったんだ。
こんなんだったから、人も好きになれなかったけど…人って変わるもんだな。
あんなキスでコロっとかわっちまう。
[ふとギルを見やり]
なんでこんなに好きになれるんだろうな。
なんで今まで知らなかったんだろうな。
[最後はやや自嘲気味だったけれども。向き合い、背伸びして口元へキスを送る。しっかりと目を合わせて、今度こそちゃんと伝えた]
好きだ。ずっと、そばにいてくれな。
あ、大丈夫、です。今は。
[自らを支えるラッセルに、ぺこりと頭を下げて。
最初は遠慮していたものの、好意に甘えることにして]
……い、いや、おれはなんにも!
[耳に入ったクインジーの言葉に、慌てる]
[体が享楽を求めるのは自分も同じで]
[だからと言ってこの場所に留まるつもりは更々無いのだけれども」
脱出…でしょうね。ナサニエルさんとギルバートさんが…頑張ってくれたのでしょね、きっと。
[離れる体には僅かに名残惜しさを]
[そして求められる約束には、一つ頷き]
出来るだけ…近い内に…
[手渡された服に身を通して。]
[怠さを押し殺して立ち上がり――]
さぁ、広間へ向かいますか?
[ふわりと微笑む]
[...はギルとともに広間へ。ここにくればあの2人ともきっと落ち合えるはず。
使用人とはすれ違わなかったが、おそらく気取られている。急ぐ必要がありそうだ。少し苛苛とはき捨てる]
2人とも…どこで何をしてやがる…
[無言でナサニエルの話を聞きながら広間へと歩き。
不意に受けた口付けと、言葉。
暫く悩んだ末に、漸く口を開いた]
…俺は、さ。傭兵だから何もかもが金次第なんだよ。
んでもって、遂行の為なら結構何だってやることになる。
ついこないだまで仲間だったヤツだろうが、殺すことになったりもした。躊躇う暇もねぇ。
躊躇ったら俺が殺される…仲間だったヤツに。
だから…特別な感情全部、捨てようとしてた。
実際捨て切ってたよ、ここに来るまでは、さ。
[浮かぶ笑みは苦笑のような、自嘲の色]
不覚だぜ、こんなに大切になっちまうなんて。
全員無事にここから出たいとか思っちまうなんて。
…ずっと、一緒に居たいって思うヤツが出来ちまうなんて。
[此方を見るナサニエルの頬に口付けを返して]
…嫌だって言ってももう離れてやんねぇよ。
覚悟しろよな?
[くく、と笑う。楽しげに]
……ラッセルは若しかして、連れて行かれてたか?
[首を傾げ]
そうだな。
じゃあ……行こうか。
[服を着て、立ち上がった彼の手を取る]
……無理せず、つかまってろ。
[...は広間へ入ってきた2人を確認し、更にハーヴェイの首筋に目立つ紅を見つけると何かいいたそうにため息をついたが]
…わかってると思うが…脱出口を見つけた。
気を使われたら…逆にこっちが恐縮しちゃいます。
それに…求めることも出来なくなるでしょう?
[そっと囁いて]
[広間の中へと足を運んだ。]
[何時も使用人や召使の一人は居るだろう広間。
何故か今日は一人もおらず]
待つしかねぇ、か。
[誰か居れば居所も聞けただろうに、とぼやいて]
[其処へ、聞き覚えのある声]
よっす。
何だ、二人一緒だったのかよ?
[ケネスとハーヴェイの様子に小さく笑った]
正確には見合い会場までの隠し扉だな。
実は屋敷以降の逃げ道はクインジーと協力することになっているが、バラバラになると面倒だし途中に仕掛けもかなりある。
どうも使用人どもには感づかれてるようだから、早々にお暇することにしようぜ?
[囁かれた言葉に、小さく笑って]
脱出口ね、お疲れさん。
すごいもんだな。
……まあ、其処まで警戒はされないだろうさ。
[口元をゆがめ]
そうだな。早めにお暇しようぜ
ということで、俺についてきてもらいたい。
道順と暗号と入り組んでるから少し面倒なんだ。
それじゃ、行こう。離れるなよ?
[...は一昨日念入りに下見をした仕掛けを次々に解いていくと、暗い地下道へ。その道は他の地下道とは違い整備はされていない。放置された道のようだ]
ついた。ここだ。クインジーたちも向こう側に居る筈だ、合流したらさっさとおさらばする。
おいていかれるなよ?
[とりあえず、アーヴァインの指に嵌っていた目当ての指輪を抜き取り、]
悪いが残りのチョーカーとイアリングの保管場所まで一緒に来て貰おうか。爺さんも一緒にな。
[とアーヴァインに笑いかけ]
ボウヤたちはそこで伸びてる奴を牢ん中に放り込んでくれるか。
それが済んだら一緒に行こう。ここを出るんだ。
わかった。そっちだな。
[ナサニエルの後をおいつつ]
[気を使われたくないといわれたのは、わかるけれど。]
[矢張りハーヴェイを気にして。]
[...は奇妙な暗号で書かれた「見合い会場従業員通路」の鍵を取り出すと、一気にまわした。
とても重い鍵だったけれども、何とか一回転させると、とても重い、しかけが回る音がした]
向こう側の連中、いるか?
出て来い、行くぞ!?
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