情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
同族は子が生まれ難いんでね……
人の中に紛れた、同族の血を引く人間……「血族」からたまに生まれる先祖帰りの人狼を探して、そいつを迎え入れて補ってるんだ。
俺の役目の意味が分かったか?
うん……
だから、君を殺した……
[言葉少なく、ただそう答えるのみ。
背中の傷を見られ、彼女の問いかけに返したことは自分過去を暴く扉を閉める為の自己防衛。
それだけ、だった。]
もしかしたら――。
歪みを煮詰めていくため、だったのかもしれない。
限界まで引き絞った弓から矢を放つように。たわめられたバネが一気に元に戻ろうとするように。
[私は黙り込み、ゆっくりとガラスの柩が置かれた台座に近付き、
並んでいるディルドのうちのひとつを手に取った。]
……………。
―ナサニエル自宅そば―
[なにげない風をよそおって、家の周りをゆっくり巡る。
話し声など容易に漏れ聞こえてきたりはしない。
家の中には人の気配があり、何かを話しているらしいくぐもった音が遠く響いているが内容までは定かではなかった]
『盗聴器とか、ねぇんだよな……』
[このままでは、どう見ても不審者だ。
私は諦め、正攻法でアプローチすることにした。
玄関に回ると、一呼吸し、ノックする]
ナッシュ。いるかい?
……なんとなく……は、な。
[煙草をふかし、呟く。]
もしそいつらの間に子ができたら、「血族」の血はすこしだけ濃くなる。で、その子ども達の間に子どもができたら、さらに「血」は濃くなる……。
ひどく気の遠くなる話だが、長い時間をかけてそれを繰り返せば、やがて「強い血」を持った同族ができあがるな……あくまで、理論上は。
[ギルバートを見て、言葉を放つ。]
「同族」の数を増やして、その「確度」を上げれば、いずれ……
ハーヴ。
あなたが狂う理由が分からないわ。
[私が手に取ったディルドに刻まれた名は、リックのもの。
私は沸き上がって来る得体の知れない負の感情にまかせて、それを床に思い切り叩き付けた。そして、パパが履かせてくれた華奢な白いヒールの踵で、それが砕けるまで踏みしめる。
行為とは対照的に、私の顔からは表情が消えてしまっているに違いない。]
殺された私にも、話せない理由って何…?
あなたの所為で、こんな風になってしまったのに。
私はもう…──……、
[人形のようだといわれた事の有る無表情は、言葉を紡ぐうちに凍り付いたような引き攣った笑みに変化していた。
もうひとつ、形状から誰のモノかを理解した上で、ディルドを私は手に取り、ハーヴェイの目の前の台座に腰掛けた。]
それと、ネリーが言ってた、お前の………
―――コン、コン、コン。
[ノックの音が聞こえた。]
……誰だ?こんな時間に。
[ナサニエルは、玄関の扉を開けた。]
―ナサニエル自宅玄関―
やあ、ナッシュ。
来客中済まない。
ちょっと、こみ入った話があるんだが、二人だけで話せる時間は取ってもらえそうかな。
場所も時間も、そちらの希望にあわせるよ。
[姿を現したナサニエルに、簡単に要望を告げた]
実は、プレイベートっていうか、こみ入ったっていうか……
一筋縄ではいかない話なんだ。
……ああ、そうだ…
来客って、誰だい?
[なにげない風を装って問う]
[実際には。
ネリーに説明していた通り、人狼と血の濃い血族との間で子を生しても、人狼や「先祖帰り」が生まれる確率はさほど上がらない。
人狼の力を持たない、人間同然の「血族」が増えていくばかりだ。
濃度が上がるより拡散していく速度の方が遥かに速い。
──が、それはナサニエルには黙っていた。]
……俺の姿…見えないんだよな?
話すのなら…せめて姿が見えればいいのに…
[そしたらシャロの目を見て真実を告げてやれる。
人狼の血は魂を同じくする者だけにでもその姿を見せてやれないのだろうか。
無意識だったが瞳に人狼の証である黄金色が浮かぶ。
また優しく細め、シャロの額にキスを送った。
シャロからは青白い光が僅かに自分に触れたようにみえただろう]
俺は…何から話せばいいのだろうか……
長くなるけど……君には伝えないといけないね。
[少し苦笑も混じっていただろうか]
ああ、ギルバートとネリーと会ってな。
リビングでコーヒー飲んでるだけだ。
………っていうか。
ヒューバートと俺との間に、「込み入ったプライベート」ってあったか?
――そうか。
あの旅人とは、昔から知り合いだったりするのかな。
[ギルバートについてはそう問うていた]
プライベートについてはさ……
以前のことで……俺とお前しか知らないことで色々聞きたいこともあったんだよ。
なにしろ、話を聞ける人が随分少なくなっちまってな……
[来客を出迎えにナサニエルが玄関に出て行き、キッチンに居るのはギルバートとネリーだけになった。
ドアを開け放った瞬間に既に誰だか分かっている。
ヒューバート・バンクロフト。
玄関から聞こえてくる会話に耳を傾け、息を殺す。
全身が緊張し、警戒の姿勢を取る。]
以前のこと、ね……
[参ったという表情で、ヒューバートを見る。]
りょーかい。入りなよ。
……先客をどかすわけにはいかないけど。
[ヒューバートを家の中に招き入れた。]
[ぽつりと話し始めた過去
兄と両親から受けていた仕打ちの数々
背中の傷
ピアスの理由
兄の自殺の理由
前置きを語った。
ギルバートがこの村に訪れてから狂い始めた自分の感情。
必死で抑えてきたのにルーサーの死体が自分の理性の箍を外した。理性という壁を失った精神の崩壊は早かった。
狂い始めてから兄の影と自分の罪が暴かれることを恐れていたこと。
そしてシャロやヒューバートに見られた背中の傷が過去をフラッシュバックさせ殺意を呼び起こしたこと。
シャロに話したのはここまでだったが兄との約束についてだけは触れなかった。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新