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魔法……?
あれが、聖杯の力?
[闇に沈むような空気は、とても「願いをかなえる」ものに感じられなかった。]
……それなら、
あなたが先に行きなさいよ。
[境内へと続く階段を指差す。]
あいにくわたしは
あなたの変態趣味を理解できないの。
・・・・・・
[教会の中とは違う。結界は張られていない。
よってサーヴァントの接近も、さらにはマスターの接近も感じ取る]
5組目、か。
[その体は悲鳴を上げる。だが撃たなければいけない相手はすぐ傍に迫っている。
ゆっくりと本堂を出て、どす黒い空が見える境内で剣を育てる]
…。
[落ち着け。
この女を殺しても、決して満足はしない。]
…フシュー。
く、く、くっくっ。
[息をつき、無理矢理笑う。]
言われずとも。
[そのまま無造作に、階段を上がる。]
…なんだ、ここも日本でいう教会みたいなところなんだろう。
あァ、鬱陶しいな。
神だの何だのを感じる場所ってのは。
…だが。
戦闘の空気があれば、そんなのは些事ではあるな。
[両手に銃を握る。]
おい、邪魔すんじゃねぇぜ。
昨日はあの女、殺しきれなかったからな。
もっとギリギリまで、魔力を搾り取らせろよ?
クハッ。
[一つ笑い、露葉を置いて階段を駆け上がる。]
[境内を上がってくる姿が見える]
確か、アーチャーか。
[既に殺気が満ち溢れている]
どうやら、言葉はいらないようだな。
[迎撃すべく、平正眼の構えを取る]
アサシンチームのおねえさま方お疲れさま。
表舞台ではほとんど絡めなかったね。
アサシンに至っては私は存在すら確認できていないっぽい。
まあ、全体的に必要最低限の絡みしかしてなかったからなぁ。
ちょっと!
[あっという間に駆け上がって行くのを急いで追う。]
あれだけ人から奪っておいて
その言い方は何よ。
宝具出してまで殺せないのはそっちの落ち度じゃないの!
[遠のく背中に向かって叫ぶ。
恐らく聞いてもいないだろうが。
駆け足で上っているとすぐに息が切れ、
徐々に追うスピードはゆっくりになっていた。]
うるせぇよ。
[空を飛ぶ姿に、一瞬、目を奪われたんだ。]
っち。
んなこた、どうでもいい。
目の前に、俺を楽しませてくれる奴がいる。
愛してるぜ。
お前だろ?
[見上げると、姿が見える。]
沖田、敬一郎…!
俺をコケにしやがったその代償、払ってもらう…!
[走りながら、右手を上げる。
ろくに狙いもつけず、撃つ。
…殺してやるぜ。
俺が、お前を。]
あれは……出来たら最初に出会ってみたかったね。
同盟を結べていたら。
キャスターと敵対にはなったか、上手くしたら三同盟組めたかも……とは思う。組めたら、ライダーに「沖田敬一郎を殺せ」と話すのが、ウツホになったかもしれないし、クニヒコとも敵対になったかも。
展開は勿論変わったとぼくは思うけれど、ヒサコは?
[相手が銃を発射するのに合わせ、日本武術独特の歩行法で僅かに右斜め前に一歩出る。まるで飛ぶかのように低く。
単純な射撃ならば、教会で対銃戦闘の訓練を受けている。相手もサーヴァントだが、今の沖田も英霊。勢いだけで発射された弾丸が彼を貫く事はない]
行くぞ、アーチャー!
[アーチャーに対して左右にジグザグに、低くまるで滑走するかのように距離を詰めていく]
はぁ……っ、はぁ……。
[ようやくたどり着いたときにはすでに戦闘が始まっていた。]
……教会で会ったときとあの人、雰囲気が違う。
本当にサーヴァントを吸収して……。
[息を整えながら戦いの様子じっと見つめ、
手のひらの令呪に視線を落とす。]
……使わせないでよ。
あぁ、お前も速いよな。
[ランサーともまた、少し質の違う速さ。
体感としては、同じくらいか。]
ウハッ。
いいじゃねぇか。
リベンジマッチにゃ、ふさわしいぜ。
[こちらの狙いを定めにくくするためだろう。
姿勢を低く保ち、不規則に動きながら近付いてくる。]
あぁん。
面倒臭ぇことしてんな、また、お前も。
くだらねー。
[ぐ、と両手を上げ、前に向ける。]
[乱れ撃つ。
次々と地面に穴が空く。
別に細かく狙いを定めずとも、最終的に打ち抜けば同じことだ。]
あはは!
さっさとここまで来いよ!
がっつり戦ろうぜ?
クフ、ふ。
ハッピートリガーめ・・・・・・
[数を撃てば当たる、そういう思考の持ち主である事はこの数秒で理解した。その程度ならばこのままいける。
その銃撃全てを避け、間合いに入った瞬間に胴を横に凪ぐ]
本当は今日キャスターと激突する予定だったようです。
残念ながら相手のマスター殿が就寝したのでもうキャスターは動けないそうで。
キャラを変えつつ戦闘両対応とか、なかなかマゾいな(笑)
まあ、どっかで無言のままエビチュでも飲んでるんだろう。
よぉ。
ようやくここまで来たな。
クハッ。
[に、と笑う。
半歩だけ引く。
脇腹から腹にかけて、かなり深く切り裂かれる。
だが別に、致命傷にならなければ、大した問題ではない。
「彼」が少し文句を言うだけのこと。
もう奴も慣れただろう。]
ここなら、そう簡単に避けられないだろ?
[撃つ。撃つ撃つ撃つ。
左は腰だめに、右は自由に伸ばす。]
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