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>>104
まぁ、そうだな。作業サボっちまったから詳しいことは分からんしな。
[結び昆布とつみれをまとめて口の中に入れてもぐもぐ]
……。
[子供たくさん生んで食わせれば、と言いかけて。
さすがに今の自分が言えるセリフではないと、咀嚼したおでんとともにごくりと飲み込む]
[集会所の入り口にローズマリーの姿を認め。
昨日までの法則からすれば、いなくなったのは…ギルバートとキャロルか?]
[しかし、ローズマリーの明るい表情が、それを否定する]
…うまく行きやがったか…。
[ぽつりと呟き]
[...は、中に入りコートとマフラーを取り、コート掛けへ。手を洗いホールに顔を出すと、鼻先を擽る良い匂いににっこりと微笑んで]
今日はおでんなのねぇ。美味しそう。
[器に取り分けると空いている席に座り]
頂きます。
[痛む右手でゆっくりと具材を切り分け、口に運ぶ。
と、そこでクインジーの言葉が耳に入り]
>>106 クイン
え?なんの事かしら。
[小首を傾げて咀嚼する。]
>>+32
カミーラさんは、当たり前みたいにかいがいしいから、お母さん思い出しちゃうんだよね。
[笑いを堪えているコーネリアスを小突いて]
あたしがどうの以前に、実際そうなんだからー。
そりゃ、そのまま結婚しちゃう村長夫妻みたいなカップルもいるけど、次の冬までに破局する人のが多いって。
多分。
[おぼつかない足元を見つめ、ぎゅ、と目を閉じる]
踊ることが、好きとか嫌いとか考えたこと無かった。
お母さんは、「趣味で終わりなさい」って、後にも先にも、諌められたのはあのときだけで。
出てくしかなかっただけ。
[差し出された手を掴んで]
右に出て、左足つけて、左に回りながら3歩移動…
[右手を握り締めたまま、俯いた]
[一度は報告をしに行き、手伝いをしようとしたのだけれど]
[掃除用具を返し忘れた事に気付き墓守の元へと届けに]
「なんだ、案外早く終わったな?
まァいい。ついでだ、上がってけ上がってけ。
丁度、今日の分の仕事も片付いて酒飲んでたとこだしな。お前さんも飲むか」
[既に出来上がっているらしく、押しの強い男には敵わずに]
[小屋の一室へと上げられ、目の前にどん、と酒瓶を置かれる]
…いや、俺は、酒は…加減、解らない、から。
「そーいや、そーだったけっな。まだ治ってねェのか。
医者の奴が言うにゃ、神経がイカれてる訳じゃないんだろ?」
[頷きを返せば、面倒臭ェなとぼやきながら男はグラスを呷る]
[義父以外で知っているのは目の前の男と診療所の医師くらいで]
こんばんはっと。
んー、遠くからも漂ういい匂い。
これぞまさしく母の味。
[中に入るとコートを脱いで、いつもの場所に置く]
はぁー、寒かった。
「ショック療法、って手は駄目なんかね」
…例えば?
[彼の問い掛けに、男は長い前髪を掻きつつ視線を巡らせる]
「崖から突き落とすとか」
それ、もし…感覚、…戻っても…
…危な過ぎる…というか、下手したら死ぬ…から。
[所詮は酔っ払いらしく、冗談とも本気ともつかない案ばかり]
[彼は酒には手をつけず、頬杖を突きながら酔った男の相手をして]
「けど、お前さんも変わったよなァ」
そう?
[突然の言葉に、彼は青の瞳を一度ゆっくり、瞬かせる]
「最近は特に、だねェ。雰囲気が柔らかくなった、つか。
何かあったのか?」
[其の問いには、今度は彼が小さく唸り視線を彷徨わせる番で]
[そんな彼の様子を、墓守は酒を飲みつつ興味深げに見遣る]
んー…、色々、あった…、かな。
…人を、…好きになる、って…どんな、感じ、なんだろう、って。
「…なんだそりゃ。お前さん、思春期の乙女か」
…………俺は、男…だってば。
[目を丸くして呟いた墓守の台詞に、思わず、溜息と共に返す]
[...は、大根とはんぺん、ちくわとこんにゃくをそれぞれ一つづつ、からしをたっぷりつけて食べ、最後に卵の卵白部分だけを口に入れると]
カミーラさん、ご馳走様。美味しかったわ。
[お茶を啜りながらにっこり微笑んで。食器を片すとマグカップを抱え、テレビのある方へ歩いていった。]
「…まァ。そんなん、言葉で説明出来りゃ、苦労しねェだろうさ。
人によっても違うだろうしな」
ん…、だろうけど、ね。
[微かに揺れる彼の視線は窓の外、雪景色へと向けられ]
[男はグラスの中の液体を見詰めた儘に、言葉をかける]
「なんか知らんが。
お前さんのしたいようにすりゃ、いいんじゃねェか? 心の思う儘に、ってな」
…………んー。
[其れが出来れば苦労はしないんだけど、という呟きは掻き消されて]
[やがて酔い潰れた男を寝台に運び布団を掛ければ、小屋を後にして]
[夜闇に覆われた空を見上げ、ランタンを燈し*碧い髪の少女を迎えに*]
[続いて餅きんちゃくやこんにゃくやがんもどきやあつあげやさつまあげや結びしらたきをばくばくと食べて、最後にまた大根で締めると]
ふー、食った。うまかった。
[食器を下げて、かわりに昨日掘り出したりんごとカキ氷器を取り出し、がりがりと削り始める。
皮は仕方がないが、芯は避けながら皿に盛り、グラッパを持ち出してふりかけて]
食後のデザートだ。カミーラも食うか?
[皿を掲げて聞く]
>>+34
[集会場での夫婦漫才を思い出してくすりと笑い、小突かれた場所を押さえながら]
今年は10年に一度の当たり年ですから。
結ばれたカップルには永遠の愛が付属されますしね。
どうなることやら、と思いまして。
[村長さんのところは冬祭りカップルなのか…と妙に納得顔]
[キャロルの指示に合わせてぎこちなく足を動かしながら]
…それでも、趣味だけで終わらせれなかったから出て行ったのでしょう?
今、考えてみて…どうでしょう。
好き、だとは思いませんか?
[足を止めて俯くキャロルの頭を見つめながらポツリと呟き]
[どれくらい雪像を見上げていたのか宵闇にゆらめく灯り
足音にも気付かず声をかけられれば漸くゆるり振り返る]
ナサニエル…
[背後に佇み揺れるランタンの灯りに映し出される若い女]
[水中に漂うかのように長い髪を広げて胸元に両手を置き]
[伏せられた目蓋も][引き結ばれた唇も][柔らかな胸元も]
[今にも眼を覚まして動き出しそうな雪像の表情は穏やか]
お母さんだよ。
[向き直り其処に居る人を紹介するよう雪像を視線で示す]
お母さんは、人に恋をして、人に成って、眠ってしまったから。
お婆ちゃんは、人間に恋しちゃいけないって言ってた。
奇跡は起こったのに、お父さんは迷子だったんだって。
[僅か睫毛を震わせ雪像を見上げた侭に語る声音は静かで]
でも、きっと、お母さんは幸せだったんじゃないかな。
………そんな気がする。
[くるり振り返れば青を見上げて浮かぶ砂糖菓子の微笑み]
…帰ろうか?
[ラブラブカップルの幸せオーラにすっかりあてられたギルバートは、疲れた表情を隠さず集会所に戻って来た。]
ただいまー……。
あー。腹減ったー……
今日はカップルに話聞いてきたから、疲れたー……
[広間の中、クインジーとカミーラの様子を見て]
……って、あ。ここもか。
[なんだかげんなり。]
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