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死神でもあるまいし――
人が刈り取った命に人生の味感じようとするのは傲慢だ……。
[死神が命を刈り取ってくれるならそれは幸せなことで。
人が人の命を刈り取るのはただの――]
[呼びかけに応えぬコーネリアスを見詰め]
俺は、他の誰を殺して食べても構わない。
でもコーネリアスが死ぬのは見たく無い。
だから――…
[緩やかに瞬く紫苑の双眸は伽羅色の光を零し]
俺を――…
[一瞬の空白。
何をいっているのかわけがわからなくて]
…何で?
そんなこと、できるわけないじゃん。
何で、俺が食べられないのにニコルを殺すの?!
…そんなの、狡い……っ…
[首を横に降る。
自分の狡さと、彼の優しさとで訳が分からなくなっていた]
[被りを振るコーネリアスを見詰め、常と同じ様に緩やかに瞬き、開きかけた口を一旦は引き結び]
――…ごめん。
[でも、と小さく続け]
其れだけは、厭だ。
[静かながらはっきりと言い放ち、ゆっくりと立ち上がり、床にへたり込んだ儘のコーネリアスも起こそうと手を伸ばす]
[コーネリアスの灰色の瞳は泣き出しそうなのに、緩やかに瞬く紫苑の眼差しは何処までも優しく]
俺から、誰よりも一番に遠いから。
[口許にふと仄か笑みを浮かべ]
コーネリアスは、未だ生きてる。
如何、かな?
[思案気にゆっくりと首を傾け]
本物の戸籍上は、死んでる。
身体は、未だ動いてる。
[判らない、と小さく呟くも緩やかに被りを振り]
食べたく無いなら、食べなくて好い。
殺したく無いなら、殺されるだけ。
生きる気の無い者は護り通せない。
だから――…
[真っ直ぐに灰色の瞳を見据え]
生きているうちに殺して欲しいだけ。
……。
[唇は戦慄いて、何かを伝えようとしたのだけど、言葉の代わりに涙だけ]
………わかった。
だけど、今すぐは、無理だ。
[ゆるゆると、首を横に振って]
…少し、時間をちょうだい。
[ずるずると、ニコルから手を引き戻し、背を向けて逃げるように廊下を*走った*]
[コーネリアスの口唇が震えるのを映し、紫苑の瞳は微か揺れ、彼の頬を伝う涙に緩やかに瞬く]
解った。
[駆け去っていくコーネリアスの背を見届け、踵を返し食堂へ戻ると冷めたスープとスプーンを厨房に置き、話し込む三人のもとへ歩み寄り、ハーヴェイへと顔を向け]
少し、二人で話せる?
[常と変わらぬ様子で緩やかに首を傾けた]
――食堂――
…僕はお前に不快な思いを
させているかもしれんが、…
〔頭上へ伸べられるナサニエルの手を目で追って、言葉を途切れさせる。他者に対し撫で癖を持つ男なのは知っていたが、自分がそうされたのは初めてか――〕
……Nathaniel Regel.
いよいよ煙草が切れたようだな、お前。
〔彼の手首を取って、如何にもらしく脈を測る真似事。〕
〔稀な戯れを返した後は、素知らぬ態。ナサニエルに傲慢を呼ばわられると、僅かだが容れる笑みが過ぎり――何か答えようと口を開きかける。〕
……。死神とお前は、――
〔言いかけた言葉は、ギルバートが食器を手に戻り来ることで途切れる。やがて声をかけられて席を立ち〕
ああ。
医務室で構わないか?
〔残るラッセルとナサニエルへ目配せめく目礼を馳せると、白衣の裾を捌いてギルバートと*連れ立っていき*〕
[残るラッセルとナサニエルへ緩やかな瞬き一つ挨拶に代え、ハーヴェイと共に通路を進む歩調も常と同じ夢遊病者の如き其れで、通された医務室をぐるりと見回し扉の閉まる音を聴く]
俺の両眼球を傷つけず摘出して貰える?
麻酔は必要ないけど、保存状態で欲しい。
[常と変わらぬ口調で淡々と希望を告げ、其れが可能か如何かを確かめる様にゆっくりと首を傾け、ハーヴェイを見詰めて緩やかに瞬く]
其れと、タブレットが余っていたら譲って貰える?
―回想/食堂―
[去り際にラッセルに呼び止められ振り返ると、其の手に差し出されているのはタブレットで、不思議そうに瞬き彼を見詰め]
貰えるなら、貰うけど――…
[食事が摂れたとは云え其の場限りの栄養補給、帰還の目処が立たない現状では其れも貴重な栄養源に変わり無く、緩やかに首を傾け]
ラッセルは、要らないの?
〔此方とは僅かにも重ならない、ギルバートの特徴ある足音。紫苑の瞳と彼の足元とへゆるりと視線を往復させ――何を問うでもなく医務室へと。彼の求めを聴くまで動かなかった眉が、不機嫌そうに寄せられて〕
……お前な。
〔あれこれと悪態は浮かぶものの、口をつかず…
鼻の頭に浅く皺を寄せてギルバートを睨みつける〕
タブレットは余っていない――
Cornellius Northanlightsに渡す分なら持っている。
あれに生き延びる気構えがあればだが。
―現在/医務室―
[ハーヴェイの表情が変わるのも緩やかに瞬くのみで、鋭い視線も紫苑の双眸はただ静かに受け止め]
コーネリアスは、肉は食べないと云った。
如何見積もってもそう長くもたないけれど、補給船が何時見つかるかも解らないなら、少しでも永らえさせて助かる可能性を増やす。
コーネリアスの前に――…
[変わらぬ口調と何の感情も浮かばぬ貌]
俺を喰えば好い。
―回想/食堂―
[ラッセルの言葉に緩やかに瞬き、手渡されたタブレットとラッセルの貌を交互に見詰め、手の中の其れを握り潰さない程度に拳をつくり]
――…有難う。
[タブレットを胸ポケットに仕舞い、暫くラッセルを見詰めてふと微か目元を和らげ]
大切な人の裏側はきっと――…
[醜くても大切、と何時かの問いへの私見を小さく囁き、ハーヴェイと共に食堂を後にした]
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