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――Under/blank space――
[腕組み――完全に組まずに肘に手を添えて――をしてblankに佇んでいる。風もないのにストラが持ち上がり、落ちる]
─Under/botanical garden─
[ドーム天井からガラスを破って二人は落ちる。
そこは学術研究に供するために、植物学の視点で、特性ごとに収集された植物、花卉、樹木などを生きたまま栽培保存し、かつ研究の基準となる搾葉標本など標本類を蓄積保存する施設としての植物園。
捻れ積み上げられた瓦礫だらけの中心部と比べると、随分と風情が有ったが、それでも朽ちかけている。
天井の穴の上には気怠げに曇った空、僅かにだけ太陽が見える。]
[植物の造形をワイヤーフレームで見たならば、随分と複雑に見えるだろう。何故か、薬草の匂いが漂っている様に思える。
柔らかな草の上、Geneは逆にHarveyを胸元に抱きこむ様な体勢で*昏倒している*。]
・・・・・・ くっ。
[意識が戻ってくる。もっとも皮肉なことに助けることになった少年に貫かれた右肩の痛覚が彼を目覚めさせた。その少年はまるでherveyを抱きかかえるように眠っている]
ここは、一体。
[既に当初の予定とは違った場所に移動している事は明白だった。lightningは所詮指定した座標まで愚直かつ直線的に移動するだけのプログラムである。途中に明確な障害物が存在した場合はコマンドが停止する。故にその軌道上にもしこのような空間があったとしても進入することは無いだろう。それを理解可能な位、その風景は異質なものだった]
[ゆっくりと立ち上がろうと右手を動かそうとするが、うまく稼動しない。どうやら甚大なダメージを受けているようだ。もっとも、zero-fieldの暴走が始まらなければこの少年に消滅させられていたかもしれない。自身の戦闘能力の低さを呪いつつ、ゆっくりと立ち上がりながら辺りを見回す。
そこはまるで失われた都市に残された植物園のようだった。老朽化した建造物と手入れされた植物。よく観ればそれはアンバランスでもあった]
この少年が連れてきたのか。
しかし。
[まるで研究施設。彼が普段どんな生活をしているのか俄然興味を持った。だが彼が覚醒した後和解出来るという考えは甘いな、そう考えこの施設をゆっくりと調査する事にした。
一瞬、この覚醒した直後に敵になる可能性を持った少年を今のうちに破壊すべきなのかもしれないという思考が頭をよぎったが、残念ながら行動には至らなかった]
[Entry Name:Lutherは現実の世界をよく知らない。
現実世界は知識で理解され、電脳世界を構築するdateが何を指し示すのかは解読が出来るが人間の視覚として電脳世界を視た事はない。
だから、人間用視覚ソフトを通してみれば延々と続く真っ直ぐな荒野と有刺鉄線が周囲を境界のように隔てる場所を滑るように移動し、それらの区域が変化した時も、殆んど残骸となり周囲に簡単な「壁」が巡らされたspaceからdate量の多い――個々の空間構成dateの破損部分が多かった――spaceに入ったと認識されただけだった。]
[寝転んだままぼんやりとガラスの割れた天井と弱々しい太陽を見上げる。血で染まったままのシャツに、小さな青色の蝶が止まっては、またヒラヒラとGeneの周囲を舞う。
Harveyは傍には居ない様だった。]
──ここは。
[しばらく部屋の中を探索し、戻ってきたところで少年が目を覚ましていた]
目覚めたか。どうやら危機は脱したらしい。君のお陰だ。
[部屋の中を見回しながら]
ここは普段君が根城にしている場所かい?
ずいぶんと凝った外観だなあ。
現実世界でも、植物は好きなのかい?
[まだ右腕の調子は戻らない。悟られないよう少年に向かって左斜めに体を向けて話しかける]
…鋳鉄とガラスに見覚えがある。
[起き上がろうとして、貧血に目眩を起こす。
視界が一瞬暗くなり、再び目を開くと声が降って来た。危機と言われ、プログラムに攻撃されて無理矢理移動して来た記憶が蘇る。]
ここに、以前。
同級生と来た事があったので──彼女の事を思い出して、あなたと一緒に自分をここへ転送したのだと思う。
[草の上に転がったまま、再び目蓋を閉じて言葉を紡ぐ。
HarveyのZero-Fieldとぶつかり合った時に、上着のシャツが裂けている。]
温室の左側の棟へ行けば、旧世界の東南アジアゾーンになっていて、少し改造すれば治癒に利用出来る薬草と──この植物園のメインプログラムが…。
[左側を指差そうとして腕を持ち上げる。
ぎりぎりで胸元を覆っていた上着が滑り落ちる。切傷の生々しい赤い色も、白い肌も、肋骨も、胸元も。左上半身がほぼ露出しまった事にGeneは気が付いて居ない。]
薬草が修復プログラムに利用出来るからには、他の参加者も。…根城にするには、安全とは。
スクールの上位フロアにも似た様な空間はあるけど、植物が好きなのはぼくのルームメイトの方…。
ふっ、君みたいな少年が殺し合いを好むなんてな。バーチャルリアリティも考え物だ。
薬草か、ではちょっと見させて貰おう。
ついでに君の上着も複製可能かもしれないから、少し貸してくれ。
[少年に近づくと、左手で服の一部をちぎる。なにやらぶつぶつと呟きながら薬草を探しに行く]
[転用可能な薬草のコード解析を開始する。
こういうときにプログラマーの修正が出てしまう。既に完成したものに手をつけたくないという他者への尊敬の念と、逆にそれを解析することで新たな何かを創造出来るかも知れないという興味。今はどちらも邪魔なだけだ。
どうやら修復可能なアイテムに変換可能らしい。同時にコンソールで少年の上半身の服を復元する。このアバターに装備されたコンソールは簡易なものである為、若干手間取ったが。
アイテムを適用することで、herveyの右腕が動くようになる]
どうやら何とかなったらしい。少年、傷を見せてみろ。
[回復アイテムと化した薬草を片手に近寄る]
…上着?
[草の上に横たわったまま、訝しげに上半身を見て自分の状態に気付く。薬草ならば後で自分で取りに行けば良い。他の参加者が居ても、この場所を破壊しようと言う者が居なければ、二度目に来たのだから勝手は分かる分効率が良い──。
天井に開いた穴の向こう側の太陽と重なっている輪。linkで空間を繋いだままになっているSP_Queen_Pallasを回収して…、と思った瞬間に。Herveyが戻って来た。速い。]
素直じゃない奴だ。
さっきも言ったが、logoffが今出来ない。
ここで回復しておかないと、その同級生と再会も出来ないぞ。ほら。
[無理やり薬草を少年の体へと接触させる]
これであとは勝手に回復するだろ。
僕は少し外に出て様子を見てくる。あとは君の好きにしろ。
[回復が始まるのを確認すると、立ち上がり外へと向かおうとする]
・・・・・・
[先程からアラームが反応している。あの男性プログラムが近づいている証拠だ。回復できたのは大きいが、今この少年を巻き込むのは性分に合わない]
触らないでください。
いらないと言ったらいらない!
[至って美しい薬草そのものの外見を保ちながらも(Herveyの改造が的確なのだろうか)、Geneの身体に適合しかけたプログラムを、去ろうとするHerveyに投げつける。
踵で下草ごと地面を蹴り上げ、無理矢理に立ち上がった。そのまま、Herveyが行こうとしたのとは逆方向へ向かおうと…。]
っと。
[投げつけられた薬草を受け取り、やれやれ、という表情を浮かべる]
まあいい。これはまた会うときまで預かっておこう。
[ここで時間をとっていれば、あのプログラムに少年ごと補足される可能性も高い。今はこのまま分かれておくべきと判断した]
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