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[ハンカチが巻かれた掌を、ちらりと見やる。
……気付かれたか。]
ああ、ちょっとした不注意で怪我をしてしまって。
[しれっとした顔で返す。]
確かに。
相談した結果だとしたら、あまりにお粗末だ。
[くつくつと笑う。]
……いや。
どうなんだろう。本気でやるかも。
[普段どんな評価をしているんだ。]
ちょっとした不注意、ね。
[それにしては随分と深い。
だがそれがどのような理由でできたかなど、どうでも良かった。
ヒューバートにニッコリと微笑み、それでいてキャロルの問いかけるような目に答えるかのように]
人体の弱点を突くのは、体術の基本だよな。
元々は無い弱点だとしても、そこを突こうがまさか卑怯とは言わねぇだろ。
[その場に落ちていた箒を拾う。
せっかくのコーネリアスが探してきてくれたものだし器物破損ってことになるかもしれないが等と一瞬躊躇しながらもそれを半分に折る。
きれいには折らず敢えて折目が鋭く尖るよう折った。
フライパンのあるコーネリアスには必要ないと判断し、半分をキャロルに向かって放り投げ、渡した]
さて、もっと風通しでも良くしてやるかね?
……ふふ。
やれるものなら、やってみればいい。
[言いながら、距離を取り。
食堂の中で、使えそうな武器を探す。
テーブルの上に、胡椒の瓶。]
[くつくつと笑うヒューバートの背中に、ひょっとしたら油断してる?と思う。
いまだっとばかりにぱたぱたと駆け寄るが、なんとなく頭にそのまま当てるのは憚られ、横にして体に当てようとした。
丁度、野球のバットを振るような動き。]
あれっ
[丁度二人が別の事をしようとしていたのには、どうやら気付かなかった様子。]
いや頭でいいじゃねぇか、コーネも遠慮するな!
[気の優しいコーネリアスにはそれが一番難しいのだろうが。
言いながら、ヒューバートへまっすぐ駆ける。
キャロルは早くも、もう一つの同じ凶器を手にヒューバートへ向かっていた。
最初と比べ有効間合いは半分ほどに減ったとしても、先の尖った棒と言うものは受けにくいはずだ。
防御するとして、どうしても腕や手で受ける事になる。
そしてヒューバートの傷はその手にあるのだ]
室内だぜ。逃げても無駄だ!
[距離を取るヒューバートへ、構わず迫る。
遠慮も躊躇も無く、尖った方を前にして突き出した。
狙うは喉。
柔らかく、鍛えようがなく、少しの傷でも出血と呼吸の苦しい急所。
直接与えられるダメージが僅かだったとしても、動き回ることが必要な戦闘では大きな助けとなるはず]
食らえ!
[ナサニエルはともかく、コーネリアスとキャロルは周到に罠を用意してくると思っていたので、今の状況は予想外だった。
面白そうに、ヒューバートと、彼に思い思いの武器で挑む収容者達を見ている]
[ダメージの少ないコーネリアスの攻撃をそのまま受け、
ナサニエルとキャロルの攻撃に備える。]
それくらいしないと僕は倒せませんね。
ん、上出来上出来。
[キャロルの攻撃は胡椒を持った、負傷していない方の手でガード。
必然的に、ナサニエルの攻撃はもう片方の手でガードする他方法がなく。
……ざくり。]
うん、いい作戦でした。
武器の使い方は心得ているようで。教えてもいないのに。
[くすくす笑う。]
[尖った箒の柄が刺さり、ハンカチ越しであっても血が滴り落ちる。
深く刺さったのかもしれない。]
……ま、この辺りでゲームセットにしてもいいかな?
どうする?
………ッ!
[負傷したヒューバートの手に、折られ鋭利な武器となった箒の柄が刺さるのを見、顔を顰めた]
ヒュー!
[思わず叫ぶ]
大丈夫、この程度なら致命傷にならない。
利き手でもないし。
[痛みを感じているようには見えない。
が、傷は深そうだ。]
ん、どうしようかな。
他の二人の動きを見てから試験の終了を決めようか。
[そう言って、キャロルの攻撃を捌いた手を引き戻す。
手には*胡椒の瓶が握られたまま。*]
………。
[教官の口からは褒め言葉。
ヒューバートの手から血が滴り落ちても、彼自身は表情を変えない。
まだ余裕のある顔で、笑ってすらいるのだ。
満足はできない]
(足りないか…)
[深く刺さった柄をより奥に捻じ込むことを狙うように、まだ箒から放していない手に力を込めようとして、ソフィーの悲鳴にハッとする。
先ほどまでむしろ面白そうに見ていたはずの彼女の叫び声はよく耳に響いた。思わず手を放す]
あっ…。
[しまったと舌打ち、だがヒューバートの問いかけは]
「ま、この辺りでゲームセットにしてもいいかな」?
[今すぐにでも駆け寄りたいのだが、試験はまだ完全に終了していないようなので踏みとどまった。
ヒューバートの大丈夫という言葉に、*こくりと頷いた*]
[渾身の力を籠めたにも関わらずアッサリと、避けられもせず受け止められたフライパンに呆然とするが、肉が何かに突かれる音と視界に入った赤に、ぐっと顔を背けた。
…想像しちゃいけない。そう思うが冷や汗が流れ落ちる。
でも、こんなことで周りの足を引っ張っちゃだめ!…そうして彼はキッとヒューバートを見、両目をつむってフライパンを*振り上げた*。]
それって、「ナサニエル様参りました」って意味かよ?
[期待に目を輝かせ、口の端が持ち上がってヘラリと笑いそうになるのがどうしても我慢できない。
きらきらする瞳で問い詰めようとしていたナサニエルは、胡椒の瓶を握ったまま油断のない目の動きで二人を捉え続けるヒューバートの姿を見て取って、黙って引き下がる。
食堂の端まで後退すると、壁に背を預けた]
そりゃ利き手でも無けりゃ、致命傷じゃあねぇだろうけど…「大丈夫」って。
…あのまま戦う気か?
[どう戦うか見せてもらおうじゃないかと*腕を組む*]
あら、もう終わり?
[滴る血に視線を落とし、少しだけ、拍子抜けしたように呟く。
傷は深かった。だが、ヒューバートが戦闘不能になったとは思えない。
まだ、タイムリミットまでの時間もある。
意図の見えない提案に、しばし逡巡する。
敵の情報収集のつもりで始めた戦闘だったが、これで終わるのならそれも楽で良い。
そう思ったとき、これが最終試験であることを思い出した。
終われば、合格者が決まってしまう]
それは、ナサニエルの合格ということ?
それなら、良いわ。
>>118
あまり調子に乗るんじゃありません。
今の連携攻撃は及第点を与えてもいいとは思っていますが、それでもまだ詰めは甘い。
[言いながら、手傷を負った左腕でコーネリアスのフライパンをガード。
同時に、握っていた瓶の蓋を開ける。]
現状、キミが後退したことにより、三対一ではなく二対一になった。
離れるべきでは、なかったね?
[瓶の中身――胡椒をコーネリアスとキャロルに向かって撒く。]
その場にある物の本質を見抜く……簡易武器を扱う基本です。
直接打撃を与えるものだけが『武器』ではないのですよ。
[胡椒の瓶を捨て、コーネリアスとキャロルの隙を突いて
彼等の間をすり抜ける。
そのまま、ナサニエルに向かって疾駆。
一度右手をポケットの中に突っ込んで何かを握り込み。
腹部を抉るように右の拳を打ち込んだ。]
やられっぱなしでは、性に合わないものでね。
ま、キミならさほどダメージはないでしょ?
[拳を引き戻し、握っていた手を開く。
銀色に鈍く光る、安物の鍵束。]
こんなものでさえ、使い方によっては武器になります。
覚えておくといいでしょう。
……では、改めて試験終了としますか。
シェルターに行く者を決める前に、話したい事があります。
身支度を終えたら、生物工学実験室までいらしてください。
空腹でしたら、食事も済ませておいてくださいね。
ああ、そうだ。
ソフィー先生、保健室で治療をしたいので手伝ってください。
では、後程お会いしましょう。
[そう言い残し、食堂の外へ向かう。]
[目を瞑ったまま振り下ろしたフライパンから伝わってくる、何かに当たった確かな手応え。しまった本気でぶつけちゃった!?と恐る恐る見上げると、なんと怪我をしたほうの腕で防がれている。]
え、えー…
[ぽかんと口を開けて、フライパンを手元に戻す。
この辺りで終わらせるという声に即座に気付けず凶器で叩いた事が、たとえ全く効かなかったとしても少し申し訳なくて、心配そうにヒューバートの事を見た。]
…うあなっくしゅっ…いたいっくしゅん
[しっかり胡椒が目に入り、涙をぼろぼろと零しながらくしゃみをする。目を押さえるべきか口を押さえるべきか。体をくの字に曲げ、訳が分からない状態のまま教官の教訓的言葉にうんうんと頷いた。
横を通り抜ける教官の動きの速さに違和感さえ覚えられず、普通に試験終了で去ったのだと思った。が、不意に聞こえた打撲音に、はっとナサニエルのほうを見る。]
あー!っけほ、ふしゅっ、だいじょー…くしゅっ
[ナサニエルに声をかけようにもかけられない。涙目の状態で、食卓での考えを改めさせられた。]
はぁっけほ、いー
[ヒューバートの、生物工学実験室へという言葉に頷くのが、その時の彼の精一杯だった。]
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