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[目を細め、牧師の言葉を吟味する。それでも信用ならなかった]
いいや、ルーサー。それを言う訳には行かない。
この町の人間ならともかく、余所者のあんたには。
診せる――そうだね、それは言われるまでもない。デボラ婆さんに診てもらうとも。
いいえ、気にしないで。
…ありがとう、じゃあ向こうへ。
[足元を、と口にするリックに微かに微笑む。
ちらりとどうしようか迷っているらしいネリーへ視線をやってからウェンディの足元から腰の部分を支えるようにして抱き上げる]
あっ…はい、旦那様。
[ネリーは扉をくぐり5歩自動車の方へ軽い足取りで寄った。だがそのままリックの方を振り返る。空は自分の心の模様のように少し小降りかもしれない。]
[扉の外から続くボブの声に眉根を寄せる。迷ったようなネリーに小さく肩を竦めた]
いいよ、行けば。
昔はともかく、今のネリーはうちとは何の関係も無いんだろ。
だったら、今の主人に従っていけば良いさ。
ほら、早くしなよ。
あんなにホーンを鳴らされちゃ、こっちだって困るんだから。
卒業……か
[学校について語るシャーロットの言葉はどこか憂鬱に感じられた。
シャーロットはどうするつもりなのだろうか。
私は、娘とのこの時が永続するものであるように錯覚していたのだろう。先のことを考えると、胸が騒いだ。
「お気遣いなく」というステラの言葉は柔らかかったが、そこには確然とした意志が顕れている気がした。
それ以上求めることで心情の一旦なりと曝かずにいられる自信もなく、私は肯いた。]
そうですか。遠慮なさらずともいいんですが。
では、傘をお持ちください。
[そう言うと、来客用の傘を取り出し彼女に渡した]
ふん……若造には、わかるまいな。
我々が、この黒い肌を持つことに誇りを
持てるようになるまでの苦労を。
[黒人であるボブの、ヘイヴンにおける見られ方。
ムーヴメントとして、全米的に黒人としての
価値を見いだせるようになった歴史。
それらを思い、汚されたようで苛立った。]
どっちにしろ、今は言い争っているべきじゃあないだろうが。
私は、キミのオナニーに付き合うほど暇ではないんだ。
自尊心の自慰行為の道具にされる、ウェンディちゃんは
本当にたまったもんじゃあねえな。
[コップを片づけ、水滴とこぼれた水で汚れたカウンターを掃除し、店の電気を落す]
一度シャワーを浴びて、それから…。
[ローズマリーはシャワーを浴びた後、再びギルバートの部屋を*訪れるであろう*]
[ネリーは眼前のリックの笑みにもドキッとする。こんな事をする子だっただろうか。
真後ろのボブにもドキッとする。こんな事をする人だとは知っているが人前でするのは極めて稀。]
──えぇ。
私の自宅は大した被害には遭わなかったんですよ。
少し、地下貯蔵庫に水が入りましたけど。
[そこに保存してあった野菜なんかはみんな駄目になっちゃいました、と困ったような笑みを浮かべる。]
でも、泥もそんなに酷くはないですし、アーヴァインさんのお陰で父も無事に避難する事が出来て……。幸運でした。
[話している間にも雨脚は強くなるようだ。
ガラス越しに不安げに空を眺める。]
困りましたね。
今雨に振られると固まりかけた地面が元に戻ってしまう。
物資の運搬にも支障をきたしそうです……。
[ぐったりとしたウェンディの身体を抱え直し、視線を通路へ向けた。進路を確認してからルーサーの方をちらりと見ると、心配そうな面持ちで見守っているのが目に入った]
『もしかするとこの男は本当に案じているのかもしれない。
……それでも。
……駄目だ。信じて良いのは、ヘイヴンに縁のある人間だけ。
……いや、違うな……』
[ボブの言い様にいい加減にしてほしいとばかりに大きくため息をつけば彼のほうに冷ややかな視線だけ向けながら]
…お帰りになるのであれば、早いほうがよろしいのでは?
雨がまた大降りになれば大変でしょうから。
[これ以上リックたちを刺激してほしくないとばかりに一瞥して。
ネリーへと向けた視線にはさっさと彼と共に帰ってほしいとばかりに]
[デボラを呼ぶというリックの言葉に。]
分かった。これ以上はよそう。ただし、少しでも不安があればいつでも私を呼びなさい。それから ……
[ルーサーは、自分の連絡先、ヘイブンから山を隔てて隣町の医師の連絡先、当面の処置について記したメモを手渡した。そして、周囲に軽く会釈すると、後ろ髪惹かれる思いで店を出て車へと*向かった。*]
『ヘイヴンに縁の無い人間を信じてはならない。』
[論理学の言葉でいえばその二つは対偶。
一方が真ならもう一方も真。
それでも受ける印象は大きく異なる。子供の頃は、前者の論理で暮らしていた。町の人間は皆、顔見知りの親しい人物だったから。多少の疎遠さも、顔を合わせて近況を話せばごく身近な事ばかりですぐに顔馴染みになれた。けれど――]
―リビング→戸口―
[ステラからシャーロットに向けられた言葉は模範的な教師らしく熱意と配慮に満ちたものだったが、彼女の瞳はシャーロットを見つめてはいなかった。
リビングから戸口へステラを導く途中、話しかける。]
まぜっかえしてすいませんね。先生。
あの娘は――学校ではあまりよくない生徒なんでしょうか。
それは良かったじゃないですか。
仕立て屋さんの布にしみがついたら売り物にならないですし。
食べ物なら援助来るかもですけど流石に商売道具まで援助してくれないでしょう。
それにお父様もソフィーさんも無事で何よりですよ
[止んで欲しいという気持ちと裏腹に更に強くなる雨脚に]
…まぁこれが自然のすることなら受け入れるしかないですけどね。雨乞いしてまで雨を降らせる地域もあるのに。
アーヴァインさんにお願いして陽乞いでもしてもらいましょうか。
[他愛もない話が続くが、そろそろソフィーの家が見えて来る頃だろうか]
[けれど、10年前。
その印象は錯覚にすぎなかったのだと僕は知った。
突然、人が変わったように――人でなく獣になったように、荒々しく野蛮な表情を見せ襲い掛かってきた隣人。思い出そうとしたことなんて、今まで無かったけれど。
それでもあの日、僕は知った]
『たとえヘイヴンに縁のある人間でも、全てを信じてはならない』
[――のだ、と]
[わたしにはこの親子がどういう関係を望み、どういう未来を描きたいのかははっきりと把握は出来なかった。いいえ、したくは無かったのかも知れない。
だから親身になるような振りをして、実の所何一つ教師らしい事を言わなかったのだろうかと、少しずつ呼吸が荒くなっていく身体を宥めながら理由付けをしようとする。
しかしそれは今ひとつ明確な理由に欠けるような気がして、また正しくないようにも思えた。]
遠慮なんてそんな…。
ではお言葉に甘えて、傘だけ。お借りいたしますわ。
[送り届けて貰う事を断ると、彼は傘を差し出してくれた。それをわたしは有り難く受け取り]
ではまた後日――傘をお返しに上がりますね。
ごきげんよう。
[彼らは果たして玄関先まで見送ってくれただろうか?それとも断りを真に受けて部屋でのみ見送ってくれただろうか?]
『だから、守ってやらなきゃ。
ウェンディは、僕が。兄貴なんだから』
[そう自分に言い聞かせ、熱を帯びた腕の中の身体を抱え直した。少し苛ついたようなニーナの声が聞こえる。視線を辿り、未だ逡巡するネリーの姿を見て取った]
染みがつかなくても然して売れはしませんけどね──。
ハーヴェイさんの車も、無事で良かったです。
お陰でこうして、私も雨を逃れる事が出来ましたし。
[冗談めかしてくすりと笑う。
そうこうするうちに車外の風景が見慣れた町内の景色に変わり、ふと思い出したようにソフィーは尋ねてみた。]
あの──。
ハーヴェイさん、ご存知ないですか?
父を診て下さるような、精神科の先生を……。
[シャーロットとはリビングで別れたのか。戸口へ向かう途中彼から囁かれた言葉に、わたしは精一杯の笑顔を努め]
いいえ、お父様が心配なさるほど悪い生徒ではございませんわ?
だから気にする事は無いと思いますの…。
[それは本当に教師として口からついで出た言葉だったのか。私には判別付かなかった。]
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