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[驚くべき事に抽送が始まった途端に圧迫感が消える。
まだ人生でたった二回目の出来事だと言うのに、私のその場所は歓喜の涙を流しながら震える。粘膜を擦り上げられる快感が、ストロークが打ち付けられる水音となって闇の中に響いた。
──浅く、あるいは早く。
動きが変化する度に、私は腰を揺らして身悶え、もっと深く──奥までパパが欲しいとその場所を締め付ける。]
[ボブ・ダンソックの声が聞こえる。
──私の魂の色?
それは何色なんだろう。だって、私はもう既に人間では無い。
人間だった頃は…──、ヘイヴンの異端者である彼が恐ろしかったけれど。「犬」に象徴される獣欲への秘められた願望と、去勢が怖かったけれども。
私はそれらを踏み越えてしまった…──。]
皆と同じ。
サファイアブルーだったはず、よ。
でも、今は…──?
そんな大したモンじゃない。
ホントに死人が生き返ったんじゃなくて、実際には死んでなかっただけだ。仮死状態って言うのか?
特に同族は死に難いからな。
[私の意識も朦朧と彷徨い始め、自分が何処で何をしているのかも何もわからなくなる。安置所にある声や光達の事も忘れ、ただ、パパの存在を躯で感じて、夢みるように恍惚と喘いでいるだけ。
低く掠れたパパの欲望を示す声に、身体の芯に電流が走る。
首筋を這う舌にも、歯で噛まれるの鋭い痛みも、すべて快感へ…。
意識がバラバラに何処かへ感覚だけを残して飛び去りそうになったその時、一層パパの動きが激しくなった。]
あ、あ…ああ──ッン。ン。
[私は再奥に硬いものが触れ、その先端から花咲くように熱い液体が迸るのを感じる。私のその場所は、それを包み込むように柔らかく降りて来る…──。
目蓋の奥で、躯の奥で──星のように熱いものが弾けた。]
[その後の私の意識は断片的なものになる。
内側にあるざらざらとした部分を擦り上げられて、悲鳴のような嬌声を上げた記憶だとか。抱えられた躯を覗き込んで、結合部分を見てしまった羞恥心だとか。
ただ、激しすぎる波に翻弄されながら…──。
パパの放ったものが、私自身から流れ出したものが。白濁と透明な粘液が混じり合いゴポゴポと言う、あり得ない音を立てて冷たいはずの台座に流れてその場所を汚す。]
[気が付くと、私を覗き込んだパパが、私の身体をタオルで拭ってくれていた。
私の下腹部はまだ淫水で僅かに膨らみ、柔らかなタオルが円を描くように丁寧に触れると、ビクビクと勝手に痙攣して、また入り交じった粘液を吐き出した。
私は身体を今だ流れ続ける快楽の電流に、倒れたままで翻弄される──。]
……また、栓を。
そんな事しなくても、私がパパ以外と──なんてあり得ないのに。
最初のは、自らそれを締め付けてしまう感触が恥ずかしくて、はずしてしまっただけよ。
それに、こんなにいっぱい……
精液が入ったままだと……私、妊娠してしまうかもしれない。
パパの子どもを。
…ああ。
[駆け上って来るそれらが私の再奥の更に奥までやってくる──。
その想像に、私はイメージだけで達してしまった。
喉を反らし喘いだまま、しとどに濡れた粘膜と舌が絡み合う、濃厚なくちづけを交したところで意識が途切れた。]
[気が付くと、パパの姿は無く。
私はまたドレスを着て棺の中に…──。
すべては夢では無かったのかと一瞬絶望感が襲う。けれども。
今度は苦も無く起き上がる事が出来た、私の下腹にやはりある違和感──貞操栓。
それに柩の枕もとの並べられた──それらは、]
………同族は死に難い、ねぇ。
それも「寿命が長い」っていうのの影響か?少なくとも、フツーの人間の生命力は軽く越えてそうな予感。
[ナサニエルは、トランクを開けようとした所で、ネリーに声を掛けた。]
ネリー、お前さ、鍵持ってる?
玄関開けて先入っといて。俺は後から行くから。……ああ、紅茶とコーヒーならキッチンの棚に入ってるから、好きなの飲んでていいぞ。
[ネリーにギルバートを案内させ、2人が家の中に入るのを見送った。しばらくの間、外で時間を潰し――]
さてと………。
[車のトランクの中には、黒いコートと血濡れたナイフ。それを取り出し、ナサニエルは2人にナイフをコートに包み、家に入った。]
[伯父と従妹の獣のような交わりをじっと見つめている青い瞳はただただ、悲しそうにその光景を目の当たりにする。
ニーナの棺にそっと寄り添いながら、悲しそうな瞳で。
ほろほろと少女は涙をこぼしていたけれど、その姿がシャーロットと同じくらいの年のころから育つ気配はない。
彼女が淫具のひとつを手に取る様子すらも、ただ無言のまま見つめて]
Rick Brander……
[台座に書かれた名前を読み、私は無造作に手に取ったそれを、一瞬で取り落とした。赤面。]
…リック…のなの。
や、やだ…。
[恥ずかしい、と言う言葉は口の中に消える。
何時の間にか、ボブ・ダンソックの呻き声は聞こえなくなり、室内に見えていた青白い光たちが、私の目は薄くなったように思えた。目を凝らす事で、やっとニーナの姿を確認する事が出来る。]
─ナサニエルの家─
[中に入ると、いそいそとネリーが立ち働いて茶の準備を始めた。
それがプロの家政婦というものなのかも知れないが、たった一日も居ないのに妙に馴染んでいる。
「コーヒーと紅茶どちらにしますか?」と尋ねられ、]
……あー。何でもいいよ。
…。
[じ、と見つめたその姿は寄り添う棺から身を離して蘇った少女へと少しずつ歩み寄る]
…もうすぐ、「ニナ」も目を覚ます。
……私も、消える。
[ほつりと呟く]
これは、仕方のないコトなのかな。
……私たちは、獣なのね。
[少女の棺の傍らに、向こう側の透けて見える姿のまま立ち]
Luther Lang……Rick Brander
…Bob Dancsok
[それらの全てに名前が刻まれている事に気付く。リックとは違う意味で、Bob Dancsokのところでその大きさに驚いて、私は固まった。
ゆっくりと掌を沿わせるようにして、試みに握ってみるけれど、到底ての中にもおさまり切らない…。私は息をのむ。そして、
私が唯一知っているその形──Hubert Bancroftのところで、また躯全体がふわりと浮かぶような甘い酩酊感をおぼえた。
無意識に口唇を舐めて、私は柩の外へ降り立つ。]
―自宅―
[シャワールームに入ると、血濡れたナイフを水道の水で静かに洗う。血は容易に流れるが、どうにもヒトの脂が消えない。水音がキッチンに聞こえているかもしれないが、彼にとってはそれどころでは無いらしい。
床に広がった、血と水が融合した液体を見て、ナサニエルは呟いた。]
………俺、推理モノを書く才能は絶対にねぇな。
[床のそれを流すと、黒いコートとナイフを書斎に放り投げて鍵を閉め、ギルバートとネリーが居るキッチンへと向かった。]
[足どりは随分確かだった。
私はニーナの柩の傍まで歩み寄り、落ちたままになっていた侵入者のナイフを拾い上げた。]
[気が付く…という表現はおかしいかもしれない。
ただ、何かが居る、と感じたのは冷たく暗いそこだった。
もう苦しさは感じない。開放された精神に生前張り詰め、病んでいた気配は微塵も感じさせない]
…ここ……?
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