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[車の中で思い出したようにヒューバートに声をかける]
あ。先生、俺一旦家に戻っていいですか?
戸締りちゃんとしていなかったのと…洗濯機かけっぱなしなんで…。
[雑貨屋には水を買いに来ただけでまさかここでヒューバートと対面するとは思わなかったからだ]
後は自分でまたお伺いします。先にいらしててください。
夜までには戻れるようにしますから。
ん?ニッシン……だっけか?確か。
まあ、ジャパニーズは発音が難しいからよくわかんねぇし……
[ナサニエルは首を捻った。まさかそれが食品会社だとは思いもよらず。]
[ネリー自身も明らかにジャパニーズの発音を間違っている。]
ともかく、へイヴンの人って皆さん車の知識がありますよね。
[アンゼリカはもうすぐだろうか。]
……あ、ネリー。
ローズマリーの車が俺ン家にあるから、まずはそれをローズマリーが取りに行きたいみたいだ。
……その前に行きたい所って、なんかあるか?
あ、そうなんですかナサニエルさん、じゃあそちらへ向かったほうがいいですね。
行きたい所は今のところないです。ナサニエルさんの家で身の回りの世話だけ少しすれば…
[───シボレーが発進する直前。
話の輪から少し離れた処で若い恋人に凭れるように立つローズマリーと、彼女の肩を抱き口の端に薄い笑みを浮かべながら集った面々を眺めていたギルバートをちらりと盗み見た時、此方に気付いて顔を上げたギルバートと、視線が結ばれた。]
──…!!
[──刹那、ソフィーの全身を悪寒が貫いた。
慌てて視線を引き剥がし前方を見たが、ヘイヴンには珍しい琥珀色の瞳から発せられた鋭い光は、春先のアイリッシュローズに宿る柔らかな棘のように、ソフィーの胸の奥にそっと突き刺さった。]
………身の回りィ?
こりゃまた随分、珍しいな。
[車を走らせながら、驚いたような表情をする。]
俺は酔っ払って他人様の世話になったことは何回もあるけど、「身の回りの世話」はされたことねぇな……。されたらくすぐったいし。
あら、ナサニエルさんはお酒に弱いんですか? そうには見えませんけど、うふふ。
でも無理をしてはいけませんよ。おひとりで生活されてるのですから。
[ギルバートが後ろで苦笑しているのは気のせいだろうか。]
[先程のブランダー家でのニーナの様子をぼんやりと思い出していた。
幼子のようにいとけない様子で『兄』を探していた。]
[人が多かったからか、ヒューバートが早々に庇うように連れ出してしまった所為か、ニーナはこちらに気付いていない様子だった。
でなければ、すぐに近寄ってきて、決して離れようとはしなかっただろう。]
ま、酒には強いとも弱いとも言えないけれどなァ……
[後ろで何やら反応を示すギルバートの表情をバックミラー越しに見るも、呆れたように黙殺した。
しばしの談笑の後。
4人を乗せた車が、ナサニエルの家に到着した。]
……さてと。
ローズマリー、ギルバート。着いたぞ。
ネリーも一度中入るか?……家ン中はあんまり整理されてないけど。
[やがて車がナサニエルの家に到着した。彼の性格と同様、ひとりで生きてきたような生活感のある外観だ。内装はまだ分からないが。]
はい、一度お邪魔したいと思うのですがいいですか?ナサニエルさん。
ローズさん、ギルバートさんはアンゼリカへ戻られるんですよね?
[縋るようなあの瞳。
落ち着くようにと握った手を、眠りについてもなかなか離さなかった。まるで離せば何処かへ消え去ってしまうのではないかと恐れるように。]
[ローズの手を握り薄い笑みを浮かべながら、その実思いは違うところにあった。]
[ヒューバートが止めるにも関わらず「降りる」、と車を降り、先にバンクロフト邸に向かわせ、自身はそのまま自宅へと向かう。
電源を切らずにおいた洗濯機、つけっぱなしの電気。
全て止め、外出できるように準備をする]
ん?
ああ。ホントに何も無いぞ?
……停電で冷蔵庫の中身が死んでるしなァ……
[トヨペットクラウンを車庫にしまい、ナサニエルは玄関の鍵を開け、ネリーをキッチンからひと続きの小さなリビングに通す。
――書斎の扉は、しまったままに。]
[途中で車を降りたハーヴェイに]
遅くなると危険ですから、
なるべく早めに済ませて来て下さいね……。
[そう声を掛けて送り出した。
一時ソフィーの自宅へも寄ってもらい、幾許かの着替えとイアンのシャツを一枚ボストンバッグに詰めた。
家を出る時には、今度はしっかり玄関に施錠した。]
[ネリーはナサニエルに玄関に通され、リビングに通された。少しは想像していたが、思った以上に空間が広く少し驚いた。彼の趣味は一体なんなのだろう。]
何もないだなんてそんな。停電は仕方ありませんけれど…でもかえってそのほうが今は助かるかもしれませんね。
[ネリーは掃除か何かを始めようかと思い、周囲を見回した。ふと、全く似つかわしくない飾り物を被せている電話に目を留めた。]
あら、ナサニエルさんもこんな趣味があるんですね。これ、どうされたんですか?
んあ……?ああ、それか。
それは、俺の祖母の手作りの電話カバー……らしい。
なんでも、俺の祖母はいくつになっても少女趣味の人だったそうだ。ピンクとかキルトとかレースが好きだったみたいでな……。
[自分の家の中をはしゃぎ回るように観察するネリーの姿を見て、ナサニエルは目を丸くしている――*]
[年頃の娘らしく、いろいろ見て回っている。少し不謹慎かもしれない。やがてネリーは落ちている彼の名刺に*気づくか――*]
[シボレーがバンクロフト邸に到着するまでの短い間、ソフィーは車窓を過ぎ行く町並みを眺め、*口数少なに時を過ごした*。]
─ローズマリーの車の中─
[ローズマリーの運転する車に乗り、「アンゼリカ」へと戻る。
道に不慣れだから、と言って彼が助手席に座ったことをローズは何も言わなかった。彼女自身の自動車なのだからそれも当然と思ったのか、それとも内心では訝しく思ったか。
だが、ローズマリーの表情は変わらなかった。]
[車中では二人とも殆ど喋らなかった。
それは主にギルバートが、独り思いに耽るように沈黙していたからだった。
たまにローズマリーが話しかけても、言葉少なに相槌を打つだけで、琥珀色の瞳は自らの内側に深く沈み込むような、暗い色合いに沈んでいた。]
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