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−想いなさい。
−汝が死を。
−そして汝自身を知れ。
[四方向に──四隅へ向かい、増大した焔が死ではなく破壊を齎しながら進んだ。倒壊してゆく建物のdateの残骸が上から降り注いでくる。直線移動は無理だ。]
──Audreyは死にました。
──「私」が死を与えたのです。
−幸いなるかな。
−死の門を潜り、──満たされよ。
昨日と同じ今日。
去年と同じ今年。
完全な消滅――死から脱却してヒトは人間らしさを失った。
「不死」を提供する【Inc.】の長たる私が言うべき言葉じゃないといわれるかもしれないけれど、ね。
それでも、人間が――その魂が劣化しつつある、それは事実。
だから私は"memento mori"を造った。いえ、呼び出した、と言うべきね。"memento"は世界の何処にでもある本質を先鋭化させるものなのだから。
精神と肉体が奇麗に二つに分かれる事は、少なくともぼくには無い──無かったと思えるよ。そして精神が肉体を支配しているとも…思わない。
Underに潜る前、ぼくの身体は──今此処に居るこの姿に似たbodyではなく、もっと女性らしい外観の少女だった。Mamの娘と言う点では共有部分が多く、拒絶反応が出るような肉体ではなかったけれど。bodyTYPE_Ceciliaに入っていた時と、それ以前に継続して来たbodyに居る時では──…、ぼくは異なっていたと思う。Mamはぼくを拘束し変質させる為に身体を取り替えたんだ。(また元に戻したのはMamの失敗かもしれない)肉体に精神は影響され、拘束される。
[声の調子が変わった事に気付く。]
…ニーナ?
死、滅び、失われること――確かにそれらを厭い抵抗しようとするそれ自体はどんな生命にも備わっている本能だわ。
けれど、そのための技術を人間は発展させすぎた。それも、いびつに歪んだ方向で。私も、そう進めさせた中の一人。ある意味では、最も大きな影響を及ぼしたうちの一人かもしれない。
でも、「魂の管理者(ソウルワーデン)」としての仕事を続ける内に、気づいたの。この世界はどこか変質し始めている、と。
[Twinsは、Gilbertが光弾を放つ方向と、Gilbert自身が残骸避ける軌道を計算し──残る3つの焔を放った。
Lutherは残骸の一つに足をかけ、空中で一回転をし、踵落とし──それは鋭い鎌が──を放った]
[ユージーンに]
電脳世界では。
情報が多ければ多いほど、制約を受ける。
君の名は、Geneというのか。
その情報は、僕には見つけられない。
でも、君の電脳化されていない部分には、その情報があるんだろう。
人間は、無様で。不自由、なのか?
この世界のほぼ全てを、
人間が生きている世界に当てはめようとするほど、
人間は人間である事を必死になって守っているというのに。
雨の、「感覚」。
「作られた」感覚では、満たされないという事か?
ニーナ、ぼくは楽観的なわけじゃない。
ただ、ぼくは精神にも肉体にも強く拘束されているから、それを根拠に、希望を持ちたいだけ。
祈り…と言っても良い。
ぼくは。
もっと、Herveyの事を──…深く知りたいんだ。そして…。
[口元に手を当て、眉を顰める。]
こんなことを言うと気持ち悪がられるのかもしれない。
……今、ぼくは。
彼に触れたいんだ。
[右腕で左肩を抱く。]
ぼくについての記憶があるか無いか、ぼくの記憶が継続するか──を、危惧する以前に。
ただ、切実に。
今、此処にハーヴェイが居ないからこそ、強く思う。
[ニーナの放つ聴覚信号を聞き]
「退屈」を得た?
その言葉の意味は、「やる事がない為に、時間をもてあます事」、だったか。
僕には不可解な物だ。
人間は、それを得る為に電脳化したのか?
[と。ルーサーの放つ焔で崩壊し降り注ぐ瓦礫が彼を襲う。
避けようと飛んだ先に、近づく攻撃用情報を探知。
左手を握り開くと、5つの光弾で3つの焔を打ち消す。
――扱いが不慣れな為に、その内2つはあらぬ方向へと走った。
ルーサー自身が彼に近づき踵落としを放つのを、右手の短刀で受けようと]
[死の恐怖は多重の意味で今、Geneの傍にある。
その1つがその焔だ──。]
…Gilbert。
ぼくと話してる時間は無さそうだ。
このままだと、君はLutherの手によって破壊され、死ぬ──…。それとLutherを破壊しても、君の探したい秘密は、得られないんじゃないだろうか。
むしろ、それはニーナが握っていると思う…──。
……やはりあなたは楽天家なのよ。
そうでないなら、ありもしない希望に縋ろうと自分を誤魔化しているだけ。現実界(マンデイン)でのあなたは「スクール」の生徒。虜囚といっても過言ではない。
ここから戻ったとして、どうやってあなたは彼を探し出す心算なの?
[短刀がギシリと音を立てる。
無表情なLutherの睛が帽子の下から覗く。
スロゥモーションのように残骸が落ち──縮めていた、もう片方の足の蹴りが下からGilbertの顎を捉えた。その勢いで、後方のdateの残骸へ着地を──第二段を繰り出そうと]
ID:Audreyを。
君が?
「死」を、与えた?
君は。
「memento mori」、なんだな。
被害をこれ以上増やしてはいけない。
破壊する。
[彼は「秘密」と同様に「嘘」も持たない。
勿論それをルーサーが持つかどうか知らない。]
[ヨハネの黙示録のあの光景にも似た、壮絶と言える目の前の焔。現実に雨の中、この様な焔はどうやって燃え広がり動くのだろうか。其処に居れば自分は何を感じるのであろうか。]
…ニーナ。
世界の本質とはなんだろう?
ぼくは、分からない。
本格的にMamの子どもとしても失格なのだと思う。ぼくはただ、自分の内側にある──…得体のしれない感情とも衝動とも言い難い、でも、切実な──“此れ”しか…。
ただ、生きるしか出来ない。
[片手で自分自身の胸を押さえる。]
─Under/Amusement park─
[朽ちた遊園地にAcid rainが降り注ぐ]
[ウィルス除去を目的としたその"雨"は彼女に軽い酩酊感を覚えさせる]
[以前ならば絶対領域を傘としたが、今は叶わない]
……雨は嫌いだわ。
[そう呟いたとき、"雨"の中を舞う蝶が見えた]
["雨"をものともせず舞うそれは彼女の前で停止]
──錬金術師の蝶?
[言う間に、蝶は歪み輪郭を変え、文字列へと変化]
はい。私は「memento mori」──。
[herveyがAudreyを破壊した事──「memento mori」によって──は、Lutherと同一視となっている。]
…そうだね、ニーナ。
ぼくはMamの腕の中から、今まで本当に逃れる気はなかったんだ。
でも、分かった。
箱から出るよ。
その為には、生きて此処から出なくては──…。
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